カテゴリー

2026年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

2026年6月 1日 (月)

蜻蛉旨味

260601inogashira03 今日は吉祥寺周辺の気になったラーメン店の連食を試みる。次の店は『Tombo(とんぼ)』という2017年9月12日にオープンした店。店主は昔方南町にあった今は無き『地雷源』という当時ニューウェーブと言われたラーメン店に頼み込んで弟子入りし、後にその後継店にあたる『さいころ』の店主まで務めた人だそうだ。

『吉祥寺 真風』を出てから久我山方面へ道路沿いに10分ほど歩いた場所にある。今日はまだ湿度はそれほど高くなかったので歩いても不快にはならなかった。ちょうど正午くらいに店へ到着した。同じ建屋の隣の床屋のサインボールも相まって、ラーメン店というより床屋のような佇まいの店だった。早速入店。入口に大きな画面のタッチパネル式券売機で電子決済して食券を購入し店員に渡すと「お好きな席へどうぞ」と言われたので適当な席に座って提供を待った。店内は奥にのびる鰻の寝床のようだが内外装は白く清潔感があった。厨房には男の店員2人。客席は厨房前一列のカウンター9席のみ。先客3人後客4人。

260601tombo00 260601tombo01 Tombo

『醤油の旨味ソバ』1400円+『味付玉子』 250円= 1650円

筆頭の醤油に味玉を付けて注文。他に汐、かけ、つけ麺、まぜそば等もあるようだ。

260601tombo02 麺は中細ストレート麺で綺麗に折り畳まれスープに沈んでいた。具はきざみ葱、海苔1枚、メンマ数本、脂身の多い柔らかなバラチャーシュー1枚。あまり考えず追加した味玉は250円もして驚いたけど、黄身はゼリー状で甘みがあって美味しいものだった。スープは丸鶏、豚骨、魚介、昆布等を使った無化調の醤油清湯スープ。そこに鶏油、豚油、香味油の3種類の油がかかっているので油感バッチリ。更に香味油を作った時に出た玉葱やニンニク、エシャロット等の絞りカスが散らされている。ちょっと『支那そばや』に通じるところがあるけど、こちらの方がメニュー名にある通り旨味がしっかりわかり易く主張している。更に油感も醤油感もしっかり伝わってくるので自分の好みには合っている。「旨味ソバ」の名前に相応しい美味しい一杯だった。完食して大満足だったのだけど、正直ちょっと価格設定が高めに感じた。質を落とすぐらいだったら値段を上げて欲しい派の自分にとってはあまり問題ないけれど、普段使いしたいと思っている地元の人間からは敬遠されそうな印象。ラオタがめがけてやって来る店なのかも知れない。店員に「ごちそうさまー」と言って退店した。

真風鯛塩

260601inogashira02 今日も朝から快晴で最高気温31℃を超える真夏日となった。しかし明日午後から明後日にかけ大型の台風が関東地方に接近通過する予報が出ているので、今日は貴重な快晴の日となりそう。早朝の内に洗濯を済ませ干してから家を出た。

260601inogashira01 1か月ぶりに再び吉祥寺へ訪れた。今日は先月臨休を喰らったラーメン店へのリベンジ訪問がメインだが、自分にとって吉祥寺に来たら井の頭恩賜公園でのんびり癒されることが長年のルーチンとなっている為、早めに吉祥寺へ到着してまずは公園へ向かった。人出もまばらでいつもよりのんびりした緑の空間が広がっていた。池のほとりにあるベンチに座り、木々の枝を揺らす風の音や小鳥のさえずりを聞きながら本を読むという贅沢な時間をしばし味わう。もう少し季節が進むと暑さと湿気でこんな贅沢は出来なくなってしまうだろうから。

昨年9月、約3年半ぶりに吉祥寺を訪れた際街をぶらついていると大行列が出来ているラーメン店を見つけ「吉祥寺でもこんな行列店があったんだ」と驚いた。帰宅後調べたら『吉祥寺 真風』という店だった。真風と書いて「まじ」と読ませている。2006年5月創業なので20年を超える実力店と見て良いだろう。全然知らなかったので是非訪れてみたかった。駅南口から歩いて2,3分くらいの飲食店が立ち並ぶ通りに面した場所に店はあった。開店予定時間からだいぶ前に到着したので店前には誰もいないし、先月訪問した時のような臨時休業を知らせる張り紙も無かったのでそのままシャッターが降ろされた店前で待つことにした。定刻を1分ほど過ぎた頃に店主自ら暖簾を出し入店を促された。その頃には自分の後ろには10人くらいの行列が生じていた。入口脇のボタン式券売機で現金で食券を購入すると店員に奥の席へ案内された。店内は狭く黒い木を活かした暗い店内で20年前頃に流行ったパシオ系と言われる内外装に近い。店員は男女2人。客席は厨房周りL字型カウンター10席。初回で満席になり店内待ち4人で収まらず店外にも行列が出来ていた。

260601maji00 260601maji01 吉祥寺 真風 『鯛塩らーめん』1100円

初回なので「店1番のおすすめ&人気No.1」と書かれた筆頭メニューをまず食べるしかないだろうと何も加えずそのまま注文した。他に「白(豚骨)」「黒(豚骨醤油)」「味噌」があり全てのメニューは+200円でつけ麺に変更出来るそうだ。

260601maji02 麺はかために茹でられた縮れが強めの中細縮れ麺。具はきざみ葱、ほうれん草、海苔1枚、きざんだ穂先メンマ?、小ぶりのチャーシュー2枚。スープはクリーミーな塩豚骨白湯なのでちょっと『山頭火』に近い印象を受けた。鯛塩という程鯛の味は強く出ていないけど、食べ進めるうちにじわじわ旨味を感じてきてしっかりと美味しく思える。「バランスが良い」と書くと「あんまり美味しくなかった」事のマイルドにした表現に使われてしまうことが多いが、こちらは良い意味で、ほんのり甘いスープの味わい、かための麺のプリプリとした食感、具の種類とそのボリューム、全てが絶妙なバランスで構成されていて本当に素晴らしい。だからと言ってガッチガチという訳でもなく、卓上の擦り胡麻を入れるとより美味しく感じる事が出来た。そういう懐の深さも更に良い評価につながった。今の流行とは異なる20年以上前の古いタイプのラーメンだけど、今でも行列を生じさせている理由がそこにあると思えた。勿論スープ完飲の完食マークを出して厨房の店主に「ごちそうさま」と声をかけ退店した。他のメニューも気になるので再訪問する可能性は高い。

2026年5月19日 (火)

野猿二郎

260519sky01 今日も気温が高い7月上旬並の暑さになったが、昨日より雲が多めで青空の部分もやや白っぽい空模様だった。

先日二郎インスパイア店で二郎っぽいラーメンを食べて「二郎系ラーメンもずいぶんと食べやすい普通のラーメンっぽくなってしまったなー」と感じた。人気が出て真似する店が増えて拡散していく過程で色々なバリエーションのものが生まれ、やがてピークを過ぎて収束に向かって平準化されていく。外食産業が手掛けるインスパイア店の店舗が増え敷居は低くなったが、本来持っていたはずの魅力(迫力)は薄れて、似ているけどそつのないラーメンが提供されるようになる。家系ラーメンでその流れを見ていただけに二郎系ラーメンも同じ道を辿ったなーと思った。一方でいかに量産型家系ラーメン店が広まろうが元祖の『吉村家』直系のラーメン店は今でも大行列が出来るほど人気は継続している。これも二郎系ラーメンにも当てはまり直系と呼ばれる店のほとんどが常時大行列が出来ている印象がある。ジロリアンではない自分だけど久々に直系二郎店に行って本来のラーメン二郎の魅力を味わってみたくなった。

自分はジロリアンではないので二郎の系譜には詳しくないのだが、それでもよく聞く店舗がある。それが『野猿街道店』で前から気にはなっていた。自分の勝手なイメージだと家系で言う『厚木家』のポジションに該当するのでは?と思っている。それくらい評判が良い店舗なので意を決して訪れてみることにした。

横浜から公共機関で向かおうとすると、横浜線で橋本まで出て京王線に乗り換え3駅目の京王堀之内なる駅で降りて歩いて12,3分ほどかかる場所にある。こういうちょっと行きづらい場所にあるのも自分の中では『厚木家』と被る印象がある。それにしても「野猿街道」って字面がインパクト強過ぎ。どんなとんでもない山奥にあるのか?と思ってしまうが、実際には普通に郊外の幹線道路沿いのビル1階部分にあった。店に到着したのは開店予定の15分ほど前。当然というか店前には20人以上の行列が生じていた。事前の調査で食券先買いシステムと聞いていたのでまず店内に入り入口脇にあるボタン式券売機で食券を買ってから店外の列の最後尾に並んだ。自分の後ろにも列が伸びていく。この店舗は1週間ほど休業していて今日は休業明け初日営業となっていた。開店予定を約5分前倒しで開店し先客に続いて列に並ぶも当然ながら店内には入れず店前に設置してある丸椅子に座って待つ。その間に店員が食券を回収しに来た。15分ほど待って店内の待ち席に案内され、更に5,6分待った後客席に案内された。水とレンゲはセルフで席へ持ってくる。厨房には男の店員2人と女の店員1人。客席は厨房周りに黄色いL字型カウンター17席とテーブル席4人卓が2つ。

260519yaenjiro00 260519yaenjiro01 ラーメン二郎 八王子野猿街道店2 『小ラーメン』1100円

久々の直系二郎、途中でへこたれないようにトッピングはせず筆頭基本メニューの小ラーメンを注文。小でも麺量300gあるのでこれを食べきることを最優先に考え、コールでヤサイ増しはせず、ニンニク・アブラだけにした。

260519yaenjiro02 流石は直系二郎、提供時に「おおっ!」と思わせる迫力を感じた。麺はワシワシとした食感の波打つ極太平打麺。ヤサイは目分量でもやし8割キャベツ2割くらい。豚は正に直系二郎という感じの厚さのやつが2枚。スープは最初思ったほど乳化という印象は受けず透明度があり醤油感が強いように思えた。でも食べすすめていく内に脂が混ざったのか濁っていった。

260519yaenjiro03ただでさえ二郎系の経験値が低い自分が久々の直系二郎を食べたので、この店舗ならではのスープの特徴はあまり掴めなかった。ニンニク醤油のジャンク感溢れる二郎味だった。対してゴワゴワ極太麺の食感とボリューム感は直系二郎の魅力を感じた。喰らいつくように噛んで食べる快感が得られた。もちろん豚もガブリ!だ。この時の為に朝食抜きで挑んだからなのか、途中へこたれることなく麺と具は無事完食することが出来た。背脂の塊が浮いたスープは流石に飲むことはしなかった。美味しく食べられたし腹いっぱいになったが、それ以上に念願の野猿二郎を体感出来たし、本来のラーメン二郎の迫力と魅力を感じることが出来たので大満足だ。丼をカウンター上に上げ付近で拭き取って厨房に向かって「ごちそうさまー」と言って退店した。店外には店到着時と変わらず行列が生じていた。

2026年5月 7日 (木)

吉祥永福

約7か月ぶりの吉祥寺、予め未訪問の店に狙いを定めていたのだが何と臨休を喰らってしまった。でも問題はない。自分にとって吉祥寺は「癒しの場」としてこれまで数え切れないくらい訪れてるが、ラーメン店を食べることについては二の次三の次にしていたので未訪問店は沢山ある。すぐ食べログで調べると目に止まったのは『三鷹大勝軒』という店。こちらは『永福町大勝軒』系の店だとか。吉祥寺ヨドバシの裏手にある様子。永福町大勝軒系のラーメンは久しく食べていないし未訪問店なので行ってみることにした。それより吉祥寺で何故三鷹大勝軒を名乗っているのか?と疑問に思った。帰宅後調べてみると2013(平成25)年6月28日に三鷹駅近くで創業し、約4年後の2017(平成29)年6月24日にこの地に屋号を変えず移転してきたからだそうだ。

行ってみるとスナックのような店が軒を連ねたビル1階フロアの一番奥まったところにその店があった。早速暖簾を割った。先客の姿はなし。奥の厨房に店主らしい中年男が1人いたが何の挨拶もなかった。入口脇にあるボタン式券売機で現金で食券を購入し食券を渡したがそれも黙って受け取っていった。客席は厨房前に変形一列のカウンター6席だけ。後客は1人来た。

260507taishyouken00 260507taishyouken01 三鷹大勝軒『中華麺 並盛』 880円

永福町大勝軒系らしく中華麺1本。並・中・大、それと各々のチャーシュー麺だけ。基本の中華麺並盛りを選択した。提供時初めて店主が「どうぞ」と声を発し提供してきた。それは普通のサイズの丼だった。麺は永福町大勝軒御用達、というか同じ経営の製麺所である草村商店製の中細縮れ麺。並って1玉分だったのか。かなり柔らかめに感じた。具はきざみ葱、細切りメンマ数本、ナルト1枚、チャーシュー2枚。一口目はしっかりした煮干しの味を感じたが、飲んでいる内に永福町大勝軒系にしてはおとなしい気になってきた。あとラード層も薄かった。

永福町大勝軒の中華麺と言えば洗面器に例えられる巨大丼にたっぷりのスープと通常のラーメン店の2玉に該当する麺量が入っていて、煮干し味ギンギンで、スープ表面に熱々ラード層で覆われているので唇がヌラヌラになるもの、というものを期待して食べたので肩透かしを喰らったみたいだった。暖簾を見ず前知識無しで食べたら、煮干しが若干強めの普通の醤油ラーメンと思って食べただろう。まあ普通のラーメンとして普通に美味しかったからいいけどさ。丼をカウンター上にあげると店主はボソリと「どうも」と言った。こちらは一応「ごちそうさま」と言って退店した。

横山油麺

吉祥寺駅へ10時過ぎくらいに到着。朝飯抜きだったのでちょっと軽く食べておきたいなと食べログで探したら営業中のラーメン店が見つかったので行ってみることにした。

吉祥寺ドン・キホーテの裏手あたりにある狭いビルの2階に上がっていく。人1人がようやく通れるくらいの狭い通路に引き戸がいくつかあり、その部屋ひとつひとつに飲食店が入っているという奇妙な場所に目的の店はあった。『八王子ラーメン横山食堂』という店で2025年7月5日に開店した店らしい。入店すると店内厨房に男の店員が1人だけいた。「そのタブレットでご注文お願いします」と言われた。席番号まで客側が入力するシステムで戸惑ったけど。客席は厨房周りL字型カウンター6席しかなくかなりコンパクト。先客ゼロだったが少しづつ来客があって最終的に後客5人になった。

260507yokoyama00 260507yokoyama01 八王子ラーメン 横山食堂 吉祥寺店 『油そば』 1000円

八王子ラーメンを看板に掲げているか初訪問はますは基本の八王子ラーメン…と思ったけど、何故か油そばに惹かれたので注文した。麺は平打やや縮れ。具はきざみ玉葱が多めに入り、海苔1枚、平メンマ数本、大きめの豚バラチャーシュー1枚。予め胡椒もかかっている。八王子ラーメンの汁無し版。でも味は正統「武蔵野油そば」と言っていいくらい真っ当で美味しい油そばに仕上がっていた。考えてみれば八王子ラーメンと油そばは味も構造も似通っている。これはなかなか美味しいぞ。

260507yokoyama02 よく混ぜて食す。麺を啜る時に玉葱のシャキシャキ食感が混じるのがとても良い。一気に完食してしまった。こうなると基本の八王子ラーメンも気になってきた。出来れば再訪問してみたいと思いつつ退店した。

2026年4月28日 (火)

三鷹江口

久住昌之著「近くへ行きたい。秘境としての近所-舞台は〝江ぐち〟というラーメン屋。」という本が手元にある。文庫化された際「小説 中華そば江ぐち」へ改題されたが、この本は小説ではなく軽いエッセイみたいなもの。内容は近所のお気に入りのラーメン屋について、あれこれ妄想を膨らませていく話。店内の衛生管理責任者のプレートから店主?の名前を知ったり、電話帳に製麺業と書かれていたから自家製麺だったと知ったり。店員の所作、ほんの少しのやり取りから性格や関係性を妄想して各々のあだ名を付けたり。今のように店側から情報を発信する時代からすると考えられない妄想爆発の様子が面白く、自分のお気に入りの一冊になっている。この本が自分がラーメンに興味をもつ遠因になったし、ラーメン店の店主や店員とは必要最低限のやり取りに留め、なるべく距離を取って観察するようになった。またこの本を読んで以降、久住昌之氏の著書は買い続けている。久住氏が後にドラマ「孤独のグルメ」原作者として有名人になるとは当時思いもしなかったけど。

260428sky01 この本の舞台となる『中華そば 江ぐち』は勿論実在していた。1949(昭和24)年屋台から創業し路面店になり最終的には三鷹駅南口から徒歩3分ほどの場所の地下1階に店舗が移った。路面店からビルの地下1階に移転した時の衝撃の様子は先に紹介した本に克明に記載されている。残念ながら店主が急遽し2010(平成22)年1月に閉店してしまった。自分は約20年も前になるが食べ歩きを始めた直後に聖地巡礼のように一度だけ訪れることが出来た。

そして『中華そば江ぐち』が閉店した同じ年の5月1日に『江ぐち』があった店舗をそのまま引き継ぎ開店したのが『中華そば みたか』という店。店主は『江ぐち』末期の4年ほど店主夫婦の指導を受けていた若者なので途中とはいえある程度の引き継ぎは出来ていたはず。自分は約15年前に一度訪問しているがそろそろ再訪問してみたくなった。店には開店20分前に到着。店前の階段下のところに既に先客が1人待っていたのでその後に続いて暖簾が出されるのを待った。店主は定刻を10分前倒しで暖簾を出して店内に案内してくれた。その頃には階段をぐるっと回り込むほどの行列が生じていたので初回で満席で外待ちが出来ていた。ということは現地の人々に認められ支持されているということだ。店員は店主含め男3人女2人。客席は厨房周りコの字型カウンター10席。席は指定され冷水入コップが提供され口頭で注文した。ステンレスとタイルで出来た昭和の雰囲気を色濃く残す厨房の真ん中に店主が立ち、麺上げから盛り付けまで全て1人で担っている。煮立った湯が入った大鍋に麺を数玉入れて、一緒にワンタンや煮玉子も入れて、平ざるで麺上げという魅せる調理風景。カウンターに座る10人の客全てが店主の挙動に注視している。まるで舞台で1人立っている主役役者のようだ。15年前は幼さも感じられたけどすっかり貫禄もついていた。女店員は都度コップに水を注いでくれた。

260428mitaka00 260428mitaka01 中華そば みたか『五目そば』 1000円

味は醤油ひとつで後は全てトッピング追加メニュー。基本のラーメンは700円になっていた。初訪問時と同じ「五目そば」を注文。

260428mitaka02麺は自家製の、本の表現に習うと象牙色をした中太ストレート麺。食感もややかためでボソッとしていて色も相まってちょっとだけ日本蕎麦っぽい印象を受ける。スープはごく普通の豚と昆布、野菜から作った醤油スープ。化学調味料も。サラッとしていて飲みやすく、油感は控えめだが物足りなさは感じない。いかにも東京のラーメンって感じがする。具はみじん切りの葱、どっさりもやし、ピーマン、平メンマ数枚、ナルト2枚、正方形に切られたハム2枚、半分に切られたかたゆで玉子、薄いチャーシュー3枚くらい。ピーマン、ハム、かたゆで玉子ってのがどこか昭和を感じさせられて良い。そして何よりこの店内の雰囲気でライブ感の中で食べる一杯は満足度が高い。スープ完飲の完食マークを出した。大満足で現金で支払いを済ませ「ごちそうさまー」と言って退店した。店前の階段には地上近くまで列が延びていた。

2025年9月22日 (月)

吉祥寺油

今年は東京の地麺である「油そば」を意識的に食べ歩いている。その中でぜひ行ってみたかったのが『ぶぶか』。カップ麺で有名な店で「油そば」の知名度を全国区に広めた立役者だと思っている。東京を中心に多店舗展開していたように記憶していたのだが次々と閉店していて現時点で残っているのが本店格の吉祥寺北口店の1店舗のみ。創業は1995(平成7)年。調べてみると元々は明星食品の外食部門子会社として始まったらしい。でもほぼ創業者の個人店で何と屋台から始めたそうだ。店名は覚えやすいように当時有名だった棒高跳びの世界記録保持者だった「セルゲイ・ブブカ」から。当初は豚骨醤油ラーメンがメインだったが『珍々亭』の油そばを食べ一発で好きになってインスパイアして始めたらしい。その後は多店舗展開するほど人気店になったが今はサガミHDという外食産業の傘下になっている。

現存する唯一の『ぶぶか』実店舗は吉祥寺パルコ裏手にあった。店到着時に店前3人の待ち客の姿があって6~7分待ってから入店。店入口のタッチパネル式券売機でキャッシュレス決済で食券を購入。店舗は奥に長い鰻の寝床状態で客席は厨房前カウンター一列13席。厨房には店員が男1人女2人。後客も2人くらい来たが先客が退店していったので空席も出来ていた。

250922bubuka00 250922bubuka01らーめん専門店ぶぶか 吉祥寺北口店 『黒丸油そば』 830円

油そばは王道の「黒丸」とあっさりの「白丸」、辛味の「辛丸」の3種があり、ラーメンの「極丸」というのもあった。ここは王道基本の「黒丸」のデフォルトを注文した。

250922bubuka02 麺は縮れ太麺で最初からタレがよく絡んでいる。意外にもタレの量も多め。具はきざみ葱、平メンマ数本、海苔1枚、ナルト1枚、チャーシュー1枚。まずは麺を啜ってみると胡麻油の味を感じた。自分は鶏油の甘い味わいが好きなのでちょっと自分の好みとは違った感じ。なので早い段階で卓上の酢とか醤油を投入し味変を試みた。今まで色々な専門店に行ったが油そばは基本同じ油そばの味だったのだけど違うのもあるんだと興味深かった。それが『ぶぶか』実店舗だというのも面白かった。完食し満足して退店した。機会があればラーメンの方も試しに再訪してみたい。

浸出来心

『中華つけ蕎麦 でき心』。2023年7月15日に開店。JR中央線の線路沿いに西荻窪方面へ5分ほど歩いた場所にある。同名の居酒屋の二毛作形態で昼だけ営業の店だが、2023年11月に閉店した老舗店『丸長』荻窪店のインスパイアしたつけそばを提供して評判になっていると聞いている。開店予定の7分前くらいに到着したのだが既に20人弱の行列が生じていた。自分が最後尾についたタイミングで店員が入店を促した。開店を7分ほど前倒ししてくれたようだ。けれど入店したら既に満席。でも入口付近の店内の待ち席に座れた。その時点で店員が注文を確認してきたので注文。厨房には男女2人の店員。接客良好。手慣れた感じで行列をコントロールしていた。30分弱待ってようやく着席出来た。客席は厨房前一列のカウンター8席。店内待ち席は7、8席。後客は続々来店していて店外待ちも常に生じていた。かなりの大人気店だった。

250922dekigokoro00 250922dekigokoro03 中華つけ蕎麦 でき心 『メンマつけそば』 1200円

昔タイプのつけそばだといつものことだがメンマトッピングのメニューを注文。

250922dekigokoro01もうビジュアルから『荻窪丸長』のつけそばそっくり。かなり作り込んでいることが伺えた。やや細めの中太縮れ麺に刻み海苔がかつての本家よりしっかりした量がのっている。

250922dekigokoro02 つけ汁の器の小ささも『荻窪丸長』を再現している。きざみ葱と短冊切りしたチャーシューとトッピングのメンマがぎっしり入っていてこのままだと麺が浸けられないのでメンマを麺側に移動して食べた。メンマは程よいコリコリ食感。つけ汁は酸味と胡椒で結構辛め。そこに短冊切りチャーシューから出る脂が溶けて絶妙な味わいとなり、麺を浸けて食べる工程が止まらなくなってそのまま完食に至った。空になった麺皿を受け皿にしてつけ汁を差し出しスープ割りをお願いするのも本家と同じ。そしてこのスープ割りしたつけ汁を飲むと思わず「あー」と心の中で言ってしまうほどじんわりと染みてくる。単なるスープ割を超えている気がしてこの店の評価が更にグンッと上がった。荻窪と吉祥寺、同じ中央線沿線で地元意識となって、そのまま閉店した『荻窪丸長』への愛着及びリスペクトが深くなってこの一杯が出来上がったのだと思う。空いた皿等をカウンター上に上げ卓上を布巾で拭いて店員に「ごちそうさまー」と大満足で退店した。

今まで自分にとって吉祥寺という街は「癒やしの場」であって、ラーメン激戦区という捉え方をしていなかった。それはラーメン店探しをメインにしてしまうと訪問目的がブレて癒やしの妨げになると考えていたのだと思う。とは言えラーメンは好きなので何度も訪問しているから食べる事は食べていた。でも老舗好きの自分からすれば『ホープ軒本舗』を筆頭に『青葉』『春木屋』、それと昔からよく訪れた『珍来亭』等があるから心情的にそちらを優先的に選択して新店開拓はあまりして来なかった。でも今年から吉祥寺に癒やしを求める必要がなくなったのでぼちぼち未訪問店開拓を伺ってみようかな?と考えている。それは今日吉祥寺駅周辺を散歩していていたら時々行列が出来ている店があるなーと思って近づくと全部ラーメン店だったんだよ。今日は飛び石連休の中日ということもあって人出が多かったというのもあるだろうが、それにしても結構な数の行列店がある事を今更知った。

2025年7月 7日 (月)

柴崎亭訪

250707sky01 昨日に続いて不快指数高めの湿度が高い曇天の空。でも時折雲が薄くなって陽の光が強めに差し込みモワモワッと気温が上昇する。家にいたとしても空調無しでは過ごすのが困難な日々が続く。

京王線つつじヶ丘駅から程近い線路沿いにある『柴崎亭』。2011(平成23)年12月17日隣駅の柴崎駅近くにて創業。2014年現在の場所に移転。支店や姉妹店だけではなくここで修行した独立店も数多いと聞く。かなりの有名店のようだが自分がその存在を知ったのは最近の話。それでも短期間で東京ラーメン界隈にかなりの影響力を及ぼした店である事が窺えたので、その理由を知りたくなり訪れてみる事にした。

かなりの人気店と聞いていたので開店予定の30分前に到着してみたのだが店前には誰もいなかった。店前のベンチに腰掛け開店を待った。開店予定を5分前倒しして店員が店内へ招き入れてくれた。その頃には後ろに10人以上の行列が出来ており初回で満席、店外待ちが生じており噂通り人気店である事が確認出来た。入口脇の券売機で食券を購入すると店員に席を指定されたので着席し食券を渡した。席前には黒いランチョンマットと冷水入のコップが置かれていた。店員は中年の男女2人。おそらく店主ではないが接客は良好で厨房での作業も丁寧。客席は厨房前一列のカウンター10席のみ。

250707shibasakitei00 250707shibasakitei03 柴崎亭 つつじヶ丘本店

『塩煮干しわんたん中華そば』 1100円+『チャーシューご飯』 100円= 1200円

筆頭はおそらく醤油味の「中華そば」だったが、券売機ボタン2段目の「塩煮干しそば」におすすめシールが貼られていたのでそれのワンタン入りを指定した。サイドメニューはランチ限定とされた「チャーシューご飯」が何と現金100円で提供されていたので思わず同時に注文していた。

250707shibasakitei01 綺麗に麺線が整えられた美しい顔をした一杯が提供された。何だかんだ言ってもこうも美しい顔をした一杯が提供されるとテンションが上がる。でも今日は所謂インスタ映えというだけで評判になるわけではないはずだという期待をこめて訪れた。

250707shibasakitei02 麺は中細ストレート。最初少しかためな茹で具合に感じたがだが、食べるとパツッとした麺の食感と小麦の美味しさがじわじわと伝わってきた。具は青葱と太メンマ数本、チャーシュー大きめな薄いチャーシュー1枚。あっさり味の肉雲呑が5個入り。スープは確かに煮干しを感じる塩スープ。でもどちらも薄過ぎず濃過ぎず油感も適度ないい塩梅の味わい。嫌な雑味とか全く感じない。どちらかというとジャンク好きな自分の好みとは異なる上品な一杯なはずなのに、心の中で「凄いな…」と呟いたほど美味しかった。店主は和食出身で無化調でこの一杯を作り上げたと聞く。やっぱり東京で評判になる店ってちょっと次元が違うなって思った。当然スープ完飲の完食マークを出して大満足だった。

250707shibasakitei04 たった100円のチャーシューご飯だけど最近食べたチャーシューご飯の中でトップクラスで美味しかった。炊き込みご飯風で甘過ぎずしょっぱ過ぎず。素晴らしい。勿論一粒残さず完食の大満足。食器をカウンター上に上げて店員に「ごちそうさま」と感謝の挨拶をして笑顔で退店した。結構早めの時間に家を出て蒸し暑い中待ったが今日訪れることが出来て良かったなーと思いながら家路についた。

2025年7月 3日 (木)

宝華油麺

JR東小金井駅南口を出てすぐの場所にある『中華料理 宝華』。1971(昭和46)年創業。元祖と言われる『珍々亭』と並び称されるほどの油そばの有名店。幾つかの暖簾分け店や関連店もあるらしい。10年半ほど前に一度訪れているが東小金井に来る機会は早々無いと思い再訪問してみる事にした。

店に到着したのはちょうど正午ぐらい。駅前の人気店なので当然店前には5,6人くらい行列が出来ていた。女店員が親切にメニュー表を持ってきてくれてしばらくすると注文を確認しにきたので口頭で注文した。常連らしい先客と女店員のやり取りを見ていると地元に根付いているんだなーと感じた。回転が早いようで5,6分ほどの待ちで店内に案内された。年季を感じる内装と雰囲気。客席は厨房前に一列のカウンター6席とテーブル席が4人卓が5つ。店員は男5人女2人。大きな厨房に男の店員が作業しながら「いらっしゃいませー」とか「ありがとうございました-」とか独特の口調で言っているのを聞いていると地方の老舗店で食べている感覚になるね。いい雰囲気だ。後客の来店は相次ぎ店前の行列が絶えることは無かった。

250703houka00 250703houka03 中華料理 宝華 東小金井総本店

『宝そば』 900円+『半チャーハン』 200円= 1100円

看板メニューと半チャーハンのセットを注文。「油そば」とは言わず「宝そば」と言わせるところに店主の我の強さを感じる。公式HPにも店主が幼少期に母が作ってくれた紐革うどんに着想を得て「すべて私が開発した味」と言い切っている。キムチ宝そばというのもあるのか。あとラーメンメニューが意外と豊富。正油/塩/味噌/タンメン/ニラそば/エビそば/麻婆豆腐麺/焼きそばまであった。炒飯だけではなく丼ものや餃子等の一品料理を提供していて、しっかり町中華の店でもあった。

250703houka02 待ち時間があったので提供まで時間かかるかなーという気持ちでいたらわりとすぐ提供されて驚いた。麺は中太ストレートで自家製らしい。具はきざみ葱、平メンマ数本、ナルト1枚、チャーシュー1枚。そして「宝そば」の特徴であるかいわれ大根がたっぷり入っている。タレは結構丼の底の方に溜まっておりまるで正油ラーメンのスープそのままであるかのように茶色く澄んでいたが、混ぜてみると油そばのあの味。でも問題なし。美味しかった。

250703houka04 熱々で香ばしくしっかり化調と塩味が効いた半チャーハン。それに200円とは思えないくらいしっかりした量だったし。美味しかった。頼んで良かった。

予想はしていたけど「油そば」って店ごとに個性が出る食べ物ではないので食べ歩きには不向き。けれども自分はあの油そばの味が大好きだから問題はなかった。それに店の雰囲気は当然各々違うのでそれを楽しむことが出来る。武蔵野の名店は大学の近くにある事が多く学生や卒業生に長く愛される傾向がある事が伺えた。でもこの店は駅前という立地だけあって老若男女問わず地元住民に愛される事が良くわかった。仮にこの『宝華』が閉店するような事があったら小金井市民の喪失感は大きなものになるだろうなー。そんな事を考えていながら食べていたら両方とも完食していた。席を立ってレジに行き現金で支払いを済ませ退店し家路についた。

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

ラーメン(神奈川県>横浜市>中区) ラーメン(神奈川県>横浜市>西区) ラーメン(神奈川県>横浜市>南区) ラーメン(神奈川県>横浜市>港南区) ラーメン(神奈川県>横浜市>磯子区) ラーメン(神奈川県>横浜市>金沢区) ラーメン(神奈川県>横浜市>鶴見区) ラーメン(神奈川県>横浜市>神奈川区) ラーメン(神奈川県>横浜市>港北区) ラーメン(神奈川県>横浜市>旭区) ラーメン(神奈川県>横浜市>戸塚区) ラーメン(神奈川県>横浜市>都築区) ラーメン(神奈川県>横浜市>泉区) ラーメン(神奈川県>横浜市>保土ヶ谷区) ラーメン(神奈川県>横浜市>緑区) ラーメン(神奈川県>横浜市>青葉区) ラーメン(神奈川県>川崎市南部>川崎区・幸区) ラーメン(神奈川県>川崎市中部>中原区・高津区) ラーメン(神奈川県>川崎市北部>多摩区・麻生区・宮前区) ラーメン(神奈川県>県央東部>海老名市・大和市・座間市・綾瀬市・寒川町) ラーメン(神奈川県>県央西部>厚木市・伊勢原市・秦野市) ラーメン(神奈川県>横須賀三浦地区>横須賀市・鎌倉市・逗子市・三浦市・葉山町) ラーメン(神奈川県>湘南地区>藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市) ラーメン(東京都>23区都心部>千代田区・中央区・港区) ラーメン(東京都>23区副都心部>新宿区・豊島区・文京区) ラーメン(東京都>23区北部>練馬区・板橋区・北区・荒川区・足立区・葛飾区) ラーメン(東京都>23区東部>台東区・墨田区・江東区・江戸川区) ラーメン(東京都>23区西部>渋谷区・中野区・杉並区) ラーメン(東京都>23区南部>品川区・目黒区・世田谷区) ラーメン(東京都>23区南部>大田区) ラーメン(東京都>町田市) ラーメン(東京都>多摩地域&島嶼部) ラーメン(関東地方・東京 神奈川県以外) カレー(神奈川県) カレー(東京都) 孤独のグルメ 日記・コラム・つぶやき