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2026年4月15日 (水)

来集軒再

260415sky01 連日雲優勢のはっきりしない空模様が続く。日中は大丈夫なようだが今夜から明朝まで雨が降る予報が出ている。

浅草『来集軒』。昭和の面影を色濃く残す東京老舗ラーメン店。1910(明治43)年に創業した『来集軒製麺所』がルーツで、その後直営の中華料理店として1950(昭和25)年に創業したと言われる。しかしここで創業した『来集軒』は現在営業している店舗とは別で、『来集軒 浅草合羽橋総本店』という大型中華料理店であってその店舗は1988(昭和63)年に閉店している。現在ある町中華然とした店舗の方は総本店が閉店した翌年の1989(平成元)年に創業したということが判明している。つまり平成に営業を開始した店ということになるのだが、その割に店舗自体がくたびれていて、良い雰囲気なのだから紛らわしい。そして本業?の『来集軒製麺所』が昨年廃業してしまったので麺も別の製麺所のものに変わったそうだ。昔ながらの老舗店…と思われていた店も色々あった上で続いているというのがよく分かる。自分は一度訪問しているがもう18年も前の話なので味の記憶等とうに消えてしまっている。改めて訪れてみる気持ちになり店へ向かった。

JR上野駅からのんびり浅草の方まで歩いて向かった。大都会の広い道路の脇には細い路地が何本もあってそこには歴史が匂う渋い店がある。そういう景色が面白かった。合羽橋商店街にも行ってみたけど、見た限りその客の8割くらいは外国人観光客となっていて外国人向け観光スポットに様変わりしていた。そういう様子が見れたりで楽しい散歩だった。

それでも店には開店予定の10分前くらいに到着してしまった。なにせこの店正午に開店なので。しばらく周辺を歩いて開店数分前に戻ってきたらちょうど店主が屋号が書かれたシンプルな暖簾を掲げる時だった。その直後に入店したが店内には既に先客2人が座っていた。厨房は奥にあり店員は男1人とおばちゃん2人。会計台が厨房前にある。客席はカウンター的に使われている壁向かい半円形テーブル6席と4人卓テーブルが4つ。メニューはホワイトボードにマジック書きされていてその周りにはサイン色紙が沢山飾られていた。その半円形テーブルの1席に座ると水入りコップが提供されその時に口頭で注文した。料金現金後払い。後客6人。

260415raisyuuken00 260415raisyuuken03 来集軒『ラーメン』 800円+『チャーハン』 950円 = 1750円

麺メニューは「ラーメン」「ワンタンメン」「チャーシューメン」「ミソラーメン」「タンメン」「もやしそば」「五目ソバ」「チャンポン」「ソース焼きそば」「台湾メン」等多彩。他に「シューマイ」「チャーハン」等も有名。今回は基本のラーメンとチャーハンを注文した。

260415raisyuuken02 老舗の風格を感じさせる一杯が提供された。麺は黄色い中細縮れ麺。具はきざみ葱、四角い海苔1枚、甘い味付けのメンマ数本、小ぶりのチャーシュー1枚。スープは豚骨、鶏ガラ、野菜から摂ったもので、タレもほとんど醤油そのものな感じの、オーソドックスな醤油ラーメン。ところが所謂老舗店でよくある麺柔々のあっさり味付けのラーメン…ではないのが面白い。麺はほどよいかたさがあり存在感を感じ、スープも動物系がしっかり感じられる味わいなのでグイグイ飲める。最後まで普通に飲み干せる美味しさなのだが、こういう老舗ラーメンは卓上から白胡椒を少し振ってみるのも乙なもの。やっぱり美味しく結果スープ完飲の完食に至った。

260415raisyuuken04 実は今日食べてみたかったのはラーメンよりチャーハンの方が本命だった。写真で判るとおり「しっとり」を通り越してむしろベチャッと感じるくらいのチャーハンは味付けがほぼ塩胡椒のみのシンプルな味付け。だけどこれが何故だか美味しいんだよ。時々大きく切られた玉葱から出る甘みもいい感じ。こんな味のチャーハン初めて食べたかも。夢中にかき込んでこちらも米一粒も残さず完食。大満足で支払いを済ませ退店した。

2026年2月10日 (火)

福籠味噌

260210sky01 朝から雲多めの空模様。気温は昨日より下がらなかったが最高気温は11℃前後だった。明日には雨が降る予報が出ている。

『らーめん福籠(ふくろう)』。名店『札幌すみれ』で約11年修行した店主が2013年6月25日オープンした店。新横浜ラーメン博物館にて昨年開催された企画「すみれオールスターズ」で出店していたのでその時実食はしている。今日は初めて店舗へ訪問する。

店はJR浅草橋駅から歩いて2,3分の表通りから一歩入った場所にあった。開店予定の15分前くらいの到着だったが先客が既に1人立っていたのでその後に続いて待つことにした。定刻に暖簾が出され先客に続いて入店する頃には後ろに7、8人の行列が生じていた。入口正面にあるボタン式券売機で食券を購入し店員に渡すと「お好きなカウンター席へどうぞ」と言われたので適当な席へ着席。水は卓上のコップとピッチャーからセルフ。店員は男の店主と女店員の2人だけ。客席は厨房前一列のカウンター8席と2人がけテーブル席5卓。来客は続いて外待ち客が生じていた。

260210fukurou00 260210fukurou03 らーめん福籠

『味噌+ライス』 950円+『味付玉子』 150円= 1100円

ラーメンは味噌・醤油・塩の3種。筆頭味噌に味玉を付けて注文。ランチタイムはライス無料とのことだったのでその食券を選んだ。麺大盛りも同じ価格。同系列店と比較するととても良心的な価格設定で好印象だ。

260210fukurou01 麺はすみれ系統では珍しい浅草開化楼製の中太縮れ麺。具はきざみ葱、きざみもやし、メンマ数本、巻バラチャーシュー1枚。チャーシューの上にはおろし生姜。追加トッピングの味玉は半分に切られて黄身トロリ。この味玉、美味しかった。丁寧に作られていることがわかった。

260210fukurou02 昨日訪れた『真武咲弥』と違いスープは熱々ラードで覆われていかにも『札幌すみれ』系の一杯となっており最初の一口から温まるのが嬉しい。もやしは茹でられ刻まれているので香ばしさでは他系列よりちょっと弱くなっているけど、その分安価で提供されているのだから文句などない。どこを重視しているかの違い。厨房ワンオペで大変だけど客に負担をかけずに喜んでもらいたいという店主の思いみたいなものが伝わって来て好印象だ。サービスのライスも使ってスープ完飲の完食。大満足で退店すると外には10人ほどの行列が生じていた。

2026年2月 6日 (金)

大島味噌

260206sky01 空には雲が多いものの2月上旬だというのに最高気温が18℃を超えた。それでも明日明後日は降雪予報が出ていて早くも鉄道各線は変更や運休の予告も出ていた。なら今日のうちにちょっと遠くまで足をのばしてみるか。コートは置いて家を出た。

一昨日訪問した『札幌すみれ』から正式に暖簾分けされ都内へ進出している4店の内『三ん寅』に続いて『大島』という店へ訪れてみることにした。こちらは『すみれ』で12年修行した店主が江戸川区船堀の地で2019年5月11日オープンさせた店。昨年新横浜ラーメン博物館で開催された『すみれオールスターズ』では先陣を切って出店していた。

店舗は都営新宿線船堀駅から街道沿いにほぼ直線で750mほど離れた場所にあり約12分ほど歩いて到着した。開店予定時刻のちょうど30分前に到着したら店前には誰もいなかったので店前の待ち客用のベンチに腰掛け待つことにした。定刻に店主自ら暖簾を出した頃には10人を超える行列が生じていた。店入口脇にタッチパネル式券売機。現金対応のみだったが高額紙幣用の両替機も隣に設置されていたし、大きな一画面で全て集約されていて見易かった。全てのラーメン店はこれに習った方が良いと思った。厨房には『札幌すみれ』横浜店同様にガラス戸があって中がよく確認出来なかった。おそらくだが店員は店主を含め男2人女1人だと思う。客席は厨房前一列のカウンター8席と4人がけテーブル席が2卓。初回で満席になって店外待ちが出来ていた。各席の間に仕切りがあり冷水はピッチャーではなくやかんで置かれていた。良い雰囲気だ。

260206ooshima00 260206ooshima01 大島

『味噌らーめん』 1200円+『煮たまご』 200円

メニューは『札幌すみれ』同様に味噌/塩/正油/昔風、それと季節限定で「味噌MAZE」と夜限定で「こく辛味噌」というのがあった。今回は初訪問なので味噌らーめんに味玉トッピングで注文した。

260206ooshima02 麺は森住製麺の黄色い中太縮れ麺。具はきざみ葱、メンマ数本、肉厚のチャーシュー1枚。もやしや挽肉は見当たらず。でも全然不満な印象はなかった。追加した味玉の黄身はしっとり。スープは味噌味は香ばしくニンニクもしっかり効いていて完全にすみれ系味噌の魅力が詰まっていた。スープ表面に見える泡状のものは豚骨とラードが高速で乳化した脂泡(しほう)というものだそうで、クリーミーな印象を与えてくれるのだそうだ。実勢その通りでアッツアツなのにどんどん食べ進める。おろし生姜効果で後半でも爽やかな味わいで食べるスピードは落ちずスープ一滴残さず完飲の完食に至った。

260206ooshima04 +『大島のミニカレー』 500円= 1900円

味噌ラーメンを食べる際には白米に限る、と理解っていたはずだけどカレーの誘惑に勝てず注文してしまった。かつて期間限定で提供していたものがあまりに評判だった為レギュラー化したものだそうだ。ラーメン用の丼によそられているので少量に見えるかもしれないがしっかりしたボリューム。とにかくコクがあって味わい深くうんまい!米粒ひとつ残さずカレーもスプーンでこそぎ落とすように食べて完食した。迷ったけど注文して良かったと思えるカレーライスだった。満腹の大満足で退店し家路についた。店外には10人ほどの行列が生じていた。

2026年1月22日 (木)

則明美々

260122sky01 快晴の空が戻って来た。気温もこの時期らしく空気が冷たく指先が悴む。

都内で未訪問の味噌ラーメン店を探していたら面白そうな店を見つけたので行ってみることにした。都営浅草線浅草駅近くに2023年4月18日オープンした『浅草 熟成味噌らーめん のりあき・美々』だ。店主は『けいすけ』グループで長年修行されていたとか。店到着時ちょうど先客が2人入店し食券を買ってから外待ちしたのでそれに続いた。陽の当たらない店前で10分ほど待ってからようやく入店を案内された。店員は男店主と女店員の2人。客席は厨房前一列のカウンター6席と奥に4人がけテーブル席1卓。かなり狭い店内だ。コートをハンガーにかけて指定された席に座った。水はセルフ。味噌ラーメンなので紙エプロンはお願いした。後客は6人くらい来店しほぼ満席状態が続いていた。

260122noriakimimi00 260122noriakimimi03 浅草 熟成味噌らーめん のりあき・美々

『熟成味噌らーめん味玉』1350円+『ライス』200円= 1550円

基本の熟成味噌らーめんの味玉付き、加えてライスを注文。ライスの量は小/中/大が選べたので中にした。生卵と味変用の味噌が別皿でサービスで提供された。

260122noriakimimi01 260122noriakimimi02 久々にオリジナル感が出ている美味しそうな味噌ラーメンが提供されてワクワクした。麺はややかために茹でられた歯ごたえの良い中太縮れ麺。具はきざみ葱、炒めもやし、極太メンマ2本、味玉丸1個、大きく柔らかなチャーシュー1枚。おろし生姜と柚子皮が上にのっている。スープは見た目からして「すみれ系」とも「花道庵系」とも違うけど濃厚さが伝わってくる味噌スープ。新潟の味噌を使っているそうだ。サラッとしているんだけど味噌の味がしっかり濃いめに出ている。表面の油層も十分。更にその上に細かい粒子の背脂までかかっている。なかなかに美味しい。おろし生姜も徐々に混ざって爽やかさが加わって飽きが来ない。生卵に麺を浸して食べたり、別皿に用意されたあん肝と糀味噌を合わせたものを自分の加減で投入して味噌感を更に補強出来たりする等ギミックも多く楽しい。こういう楽しませ方は『けいすけ』全盛期を知っているのでその片鱗を感じた。

260122noriakimimi04 最後はライスに生卵を溶かし味噌スープと残った味変用味噌、卓上の醤油を入れて混ぜて卵かけご飯を楽しんだ。味噌味の卵かけご飯、予想以上に美味しかったな。スープ完飲完食し腹も膨れて大満足で退店した。空気は突き刺さるように冷たかったけど身も心もポカポカのまま家路についた。

2025年11月 6日 (木)

鴨葱本店

『らーめん鴨to葱』御徒町本店。場所はアメ横通りを抜けてすぐ、JR御徒町駅舎沿いにある。2017年6月28日創業。「FF.dining」という会社が経営しておりオフィシャルサイトによれば本店も含め現在6店舗展開している。所謂資本系だけど出店する店の評判が良いので前々から気にはなっていた。今回初めての入店となる。

こちらの店舗は何と24時間営業だが店に到着したのがちょうど正午前だったこともあり店前には15人くらいの行列が出来ていた。食券先買いシステムのようなので店外に設置された券売機で食券を買い行列最後尾に並んだ。場所柄外国人観光客の姿が多く見られたので長時間待つことになるだろうなとある程度覚悟を決めた。しかし予想に反してどんどん列が進んだ。どうも店舗の対面に別の店舗があってそちらに複数客が案内されているようだ。だから7,8分程度の待ちで店内に案内された。厨房内には男女の店員が各3人づつプラス行列整理担当が2人くらい。客席は厨房周りにL字型カウンター11席と2人がけテーブル席3卓。カウンター卓上は畳が敷き詰められ店内BGMは「さくらさくら」の琴演奏。モロにインバウンド客対応の店舗作りをしていた。

251106kamotonegi00 251106kamotonegi03 らーめん鴨to葱 御徒町本店

『鴨らーめん』 1080円+『煮玉』 150円+『飲める親子丼』420円= 1650円

基本の鴨らーめんに煮玉子をプラス。店側が推している面白そうなサイドメニューがあったのでそれも合わせて注文した。葱は「国産丸太葱」「白髪ねぎ柚子和え」「国産分葱」の3種の中から2種を選択するシステム。無難に「国産丸太葱」と「国産分葱」を選択した。他メニューには「鴨汁つけそば」というものがあった。

251106kamotonegi01着席後5分くらいで径が小さく底が深い丼で提供された。麺は全粒粉入りの平打中細ストレート。具は青葱と焼目のある丸太葱2本、穂先メンマ1本、鴨チャーシュー2枚。トッピングの煮玉子は普通。スープは鴨と水のみから摂っているそうで甘い油が表面に浮いている醤油清湯。所謂鶏水系の派生といった感じで味もほぼその系統のラーメンと同様。鴨の特徴的なところはあまり感じられなかったけど普通に美味しかった。

251106kamotonegi04 飲める親子丼。合鴨と玉葱が入った火入れ10秒のミニ親子丼。当然だけど少量ながらご飯が下にあるので飲める感じではないが客の興味を惹くという意味で売り方が上手いと感じた。味はやや甘めで普通の親子丼だった。資本系ということで提供される料理は平均的だけど客さばきと料理の見せ方、客席での居心地の良さが個人店とは段違いでお見事!と感心して満足の退店となった。

2025年7月26日 (土)

蔵前元楽

都営浅草線蔵前駅付近にある背脂チャッチャ系ラーメン店『蔵前元楽総本店』。1995年創業の老舗で銀座や新橋にも支店がある。実は当初新橋の店を先に発見したのでそちらへ行くつもりで家を出たのだが、途中で総本店が蔵前にあることを知り、新橋からだと蔵前は浅草線にのればそう遠くないし、どうせなら総本店の方へ行ってみようと急遽方向転換した。その為店には開店30分後に到着した。店前には待ち客なしだったのでそのまま暖簾を割った。入口脇の券売機で食券を購入し店員に渡すと席を指定された。水はセルフ。店内は昭和を感じさせる古めかしい濃い茶色の木製カウンターが並ぶ。店員は結構高齢に見えるおじさんばかり3人。客席は厨房周りに席ごとに仕切りのあるコの字型カウンター15席と窓際に一列のカウンター11席。先客3,4人で後客6人くらいかな。中には持ち帰り客もいた。

250726ganraku00 250726ganraku03 蔵前元楽総本店

『特製元らーめん+小ぶためしセット』 1200円

「元らーめん」というのが醤油味で「楽らーめん」というのが塩味。この店のイチオシサイドメニューの「ぶためし」を盛んに勧めている様子だったので、「特製元らーめん」と「小ぶためし」のセットを注文した。他には油そばや冷やしつけ麺などがあった。

250726ganraku01 麺は中太ストレート。具はきざみ葱と柔らかメンマ数本、かたゆで玉子半個と巻きバラチャーシュー1枚。スープは結構濃い醤油色をしているが背脂チャッチャの量も多めなのでそれがいい塩梅の美味そうな色合いになっている。かき回すと濃い醤油色が優勢になる。それは背脂チャッチャ系としては優秀な証拠だと思っている。実際食べてみると、これも背脂チャッチャあるあるなのだが全然くどくなく意外と食べ易い。個人的にはもうちょっと醤油強めの方が好みではあったけど、美味しく食べることが出来て完食。

250726ganraku04 登録商標取得済アピールがされている「ぶためし」。どういうものなのかと思ったら単にご飯にきざみチャーシューときざみ葱ときざみ海苔が入っているだけ。卓上からタレと胡麻油を投入して食べる。結果的に多くのラーメン店でよく見かけるチャーシュー丼が完成するという仕組みだった。まあ普通に美味しかったので完食した。満足して店員にごちそうさまーと声をかけて退店した。

2025年6月21日 (土)

浅草橋古

250612sun00 関東地方は今月10日梅雨入りしたわけだが、その直後2日間くらい雨が降っただけで以降は10日間は厳しい日差しが照りつける日が続いている。今が梅雨であると言い張っても無理がある気持ちになっている。

ラーメン史の中で大きな存在である「大勝軒」。その「大勝軒」は4系統存在する。1つは『丸長』@荻窪(閉業)から派生した「丸長のれん会」に所属する「丸長大勝軒」系で、『中野大勝軒』『代々木上原大勝軒(閉業)』がある。『東池袋大勝軒』も創業店主山岸氏存命の頃は属していたが今は退会しているそうだ。

2つ目は一番名が知られている「東池袋大勝軒」系列。特製もりそばが有名。創業店主山岸氏が半ば大盤振る舞いの暖簾分けをしたので「大勝軒のれん会」という一大団体になっていた。しかし山岸氏死後お家騒動が発生し分裂、一部は箔をつける為に「丸長のれん会」に所属した店もあるそうだ。

3つ目が先2つとは全く祖を異にする、たまたま屋号が被ったけどこちらも有名な「永福町大勝軒」系列。たっぷりラードに強めの煮干し、洗面器と形容される大きな丼での提供スタイルで有名。

そして4つ目が最も知られていないけど最も古い「人形町大勝軒」系列。先の3つとは全く無関係。戦前から続いた中華料理店が祖になっているので別名「中華料理店系大勝軒」とも言われる。日本ラーメンの始祖鳥みたいな存在である『浅草來々軒』が大繁盛しているのを目の当たりにした創業店主が『來々軒』開店から2年遅れた1913(大正2)年に開業したらしい。1986(昭和61)年まで営業を続けたが一度閉店。その2年後の1988(昭和63)年に何と喫茶店「珈琲大勝軒」として復活した。それも2020(令和2)年には完全閉店してしまったそうだ。

あれ?自分は18年前確かに『中華料理 大勝軒』人形町店に訪れているのに昭和61年に閉業ってどういうことだ?と思って調べたら、元々の『人形町大勝軒』で26年間料理長を務めていた人が1987(昭和62)年独立して人形町で開いた店だったようだ。しかしその店も2010(平成22)年には閉店してしまったらしい。というわけで幾つか暖簾分けがあったこの人形町大勝軒系列店も今やそのほとんど閉店してしまい、唯一正統後継店と言われる店が浅草橋近辺にあるらしいので行ってみることにした。

『浅草橋大勝軒』。1946(昭和21)年創業ということは終戦直後に開店したんだ。何か凄いな。浅草橋駅から歩いて4,5分くらいの路地にあった。外観からして渋い。開店8分前くらいに店に到着。まだ暖簾が出ていなかったので近くの「まいばすけっと」で涼んでから行ってみると店前に2人いたのでその後に続いた。5分くらい前倒しで暖簾が出され店内に案内された。奥にある厨房は暖簾で目隠しされていたが高齢の爺さん婆さんともう1人が調理場にいるのが見えた。あと接客係のおばちゃん店員1人。水入りコップを持ってきてくれた時に口頭で注文。客席はテーブル席のみで1人卓1つと2人卓2つ、4人卓が5つあった。正規開店時間になると続々来客があり満席で一時的に外待ち客もいたようだ。

250621taisyouken00 250621taisyouken03 浅草橋大勝軒 『ラーメン半ライスセット』 1000円

中華料理店なのでメニュー表をみると一品料理が沢山あったがラーメンセットがあったのでそれを注文した。半ライス以外におかずが4種類から選べるタイプ。野菜炒め/しょうが焼き/唐揚げ/シュウマイの中から1つを選択する。シュウマイを注文した。ラーメンは単品だと650円。

250621taisyouken01麺は白っぽい中細ストレート。柔柔な茹で加減。具は刻みネギ、平メンマ数枚、蒲鉾1切れ、チャーシュー1枚。小ぶりな白い丼で提供された事もあってこの上なくシンプルな一杯に写った。

250621taisyouken02 スープをレンゲで一口飲んでみた。…味がしない。ほぼお湯。遠くに醤油っぽい味が微かに感じる程度。でも作為的なものが何一つないので、逆に嬉しかったくらいだ。「ラーメンって最初はこうだった」というのを令和7年にそのまま出されたみたいな感覚。現在新横浜ラーメン博物館に復刻し営業している『浅草來々軒』は当時を極力再現して…って説明して提供しているけど、本当に当時のラーメンをリアルに検証再現したらこれに近い一杯になるはずだと凄く納得がいった。けれどもこの一杯をラー博で提供することは流石に出来ないというのもまた理解出来た。たぶんこのラーメンはあんかけや具材をプラスして提供するのが前提なのだと思う。でもそれだと原初のラーメンというものを体験出来ない。今日わざわざ足を運んで良かったと思った。

250621taisyouken04 少しベチャッっとしたシュウマイ3個。これは食感を楽しむもの。中華そば店が餃子を提供するようになったのは戦後満州からの復員兵達が作ったのが始まりとされていて、戦前は広東料理の焼売が普通だったそうだ。ここも歴史が感じられて良かった。

そんなわけで本当にラーメンの原風景を体験出来た気がして良かった。自分は半ば知識欲から入った奇特なラオタなので、こういう体験がたまらない。店の雰囲気も歴史の重みも感じられたし、とても満足して支払いを済ませ退店した。

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