カテゴリー

2026年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ

2026年3月30日 (月)

対麺其四

260330taimen405 新横浜ラーメン博物館で4日間開催された「河原成美の対麺」の最終日。今回のコラボ相手は何とラーメン店主ではなく辻仁成というフランス在中の作家?だそうだ。悪いけど自分は全く存じ上げない。そしてこの日だけ完全予約制。そんな有名人なのか?仕方なく手数料まで払って予約した。それでも混雑が予想されると説明書きがあったので入場開始のだいぶ前にラー博に到着。するとラー博会員側にはほとんど並びが出来ず、一方の一般入場口に長い長い行列が延びていった。一見すると女性客が多い印象なので辻仁成氏のファンの人達が多くやって来たのかも知れない。「対麺」予約者は入館後すぐQRコードを読み込み交換で食券を渡された。そして入口の階段とは別の銭湯側の階段を進むよう言われ店前に並んで開店を待った。あとメインのラーメン以外のサイドメニューやワイン、辻仁成氏の著書が券売機で発売されていた。サイドメニューの券だけ購入した。定刻に開店し初回入場出来た。厨房では河原成美氏が麺上げし、辻仁成氏の姿もあった。驚いたのは「そらのいろ」代表の宮崎氏が配膳と料理の説明を行っていたことだ。店員以外も関係者らしき人が大勢いた。

260330taimen400 260330taimen403 河原成美の対麺4 辻仁成

『天下無双のポルケッターメン』2000円

フランス在住だという辻仁成氏にちなんでフランス料理の手法を活かしたのが今回のラーメンだという。河原成美氏は本当にフランス料理が好きだね。

260330taimen402 自分は「ポルケッタって何?」というところから始まる。薄いチャーシューが数枚別皿で先に提供されたが、これがポルケッタというものらしい。ローズマリー、パセリ、セージ、レモンの皮、ニンニク、オリーブオイルをペースト状にしたハーブのパテを豚バラ肉に擦り込み塩味をつけて一晩寝かして、その後フライパンで焼いてオーブンに入れたもの…らしい。提供時の宮崎氏の説明ではラーメンに入れると味変アイテムとして機能するようだ。それに春野菜を中心にしたハーブサラダが添えられていた。

260330taimen401 麺は生パスタ用の小麦100%で作られた平打縮れ麺。パスタを連想させるようなかためな食感。でも縮れが強いので啜るとラーメンらしさは感じられる。スープは『博多一風堂』をベースにして2種の糀味噌と麦味噌、赤味噌を入れた味噌豚骨。味噌のしょっぱさは抑えられてまろやかな味わい。上にのっているのはカルピスバター、クレソン、半熟塩玉子半分。かかっているのはティムットペッパーというネパール産のスパイスだそうだ。麺の歯ごたえはよく上品な味わいの味噌豚骨スープはなかなか美味しかった。ポルケッタを数枚入れてみたけど自分の舌ではそれほど味変効果は感じられなかった。

260330taimen404 +『炙りポルケッターハン』 500円= 2500円

サイドメニューはポルケッタを炙って細かくしたものにバルサミコ醤油ソースをかけた所謂チャーシューご飯。こちらにもカルピスバターとクレソンが入っていて、子供の頃好んで食べたマーガリン醤油かけごはんを思い出し懐かしさを感じた。両方とも完食。正直ラーメンを食べたというより高級で珍しい料理を食べたという食後感だったが、お祭りラーメンとして割り切れば貴重な体験込みで満足度は高かった気がする。厨房に向かって「ごちそうさまー」と声をかけて退店した。

「河原成美の対麺」怒涛の4日間が終わった。でも自分の予想だがこのシリーズ、何となくまだ続く気がしている。大企業になった『博多一風堂』では河原成美氏は逆に自分が自由に出来ることが少なくなってしまい、開業当初から深い関係を築き上げてきたラー博の「ラー博LIMITED」は彼の格好の遊び場になっているような気がするからだ。それ自体は決して悪い事ではないと思うよ。世の中にはラオタではなく『博多一風堂』のコアなファン、河原成美氏のコアなファンというのが結構いるんだなーと行列に並んで待っている間につくづく感じるし、そういう人達は大喜びはしているのだろう。でも特に『博多一風堂』に強い思い入れもない、おそらく一般的なラオタ層の自分からすると、河原成美氏の繰り出してくるラーメンは奇抜過ぎて戸惑うことが多い。だから楽しみで期待に胸踊るというふうにはならないというのが正直な感想だ。ラー博はあまり一部に偏ることなく、普通にラーメン好きな人間に喜ばれるであろう企画もして欲しいと思う。個人的には「あの銘店をもう一度」で再出店出来なかった店を「ラー博LIMITED」を使って復刻させるとかしてもらうと嬉しいのだけど。

それと今回で感じた懸念点。これは河原成美氏や『博多一風堂』に限ったことではないのだが、ラー博が完全予約制導入してしまったことに違和感を感じた。一般客の気持ちからすれば入口で入場料払って、更に事前予約しなきゃ入店出来ない店舗があるって理不尽に感じる人が出るんじゃないかな?個人的には「予約が必要になるラーメン店なんてラーメン店じゃない」という気持ちを持ち続けている。それがフランス料理店やイタリア料理店とは違う、ラーメン店の魅力を構成する大きなひとつになっていると思う。古い考え方だろうが、だ。

あともうひとつ。こっちの方がラー博の大問題なのだが、店の関係者と思しき集団を行列に並んでいる人間を尻目に開館前に入場・入店させるようなことは止めるべきだ。そんなのはしたけりゃ開店前夜や閉店後にすれば済むこと。これを放置しておけばいずれ炎上問題に発展するだろう。

2026年3月29日 (日)

対麺其参

昨日、一昨日に続いて新横浜ラーメン博物館へ。「ラー博LIMITED」第11弾「河原成美の対麺」第3回目は『人類みな麺類』という大阪を本拠地としているラーメン店。自分は未訪問だが名前だけは聞いたことがある程度。ラーメン店ばかりではなく様々な飲食店を手広くやっているらしい。なので正直あまり良い印象を受けず今まで訪問したことがなかった。今回は良い機会かと思って行列に並び20分ほど待って入店した。カウンター席に案内されたので『人類みな麺類』創業者の松村店主が眼の前で麺上げをしていた。金髪だが寡黙に作業していたし周りへの気配りが感じられたから失礼だが「ちゃんとラーメン職人なんだ」と感じて偏見が覆された。厨房内には河原成美氏もいて合計10人くらい男の店員が手際よく提供や客席整理をして好感が持てた。

260329taimen300 260329taimen303 河原成美の対麺 3 人類みな麺類

『特製あさりとんこつ二重奏macro』 1900円 +『あさりとごぼうのごはん』 500円= 2400円

「対麺」シリーズは特製とサイドメニューのセットでの注文と決まってきた。お祭りなんだからケチケチしないで楽しもう。

260329taimen301 今回のラーメンの見本写真を見た初見時は「レアチャーシューがペロンとしてるし貝も入っているし、今風で洋風な自分の好みとは異なるラーメンらしくないラーメンなのかな?」と、店主同様に偏見の目で見ていた。けれど結論を先に言ってしまうと「今日食べることが出来て良かったなー」と思うくらいかなり美味しい一杯だった。

260329taimen302 麺は全粒粉入りのかなり太めの縮れ麺。しっかりとした弾力があって存在感があった。この麺がこの一杯におけるラーメンらしさの軸になっているような気がした。スープが面白く白濁しているところと透明度があるところが入り混じっている。『博多一風堂』の豚骨スープに、濃いめの浅利出汁で作った餡を合わせているそうだ。その餡の中にはきざんだ浅利の身と貝柱が入っている。だから浅利出汁の旨味がほとんど薄まることなく口の中に入ってくる。浅利出汁はこんなに美味いのかと驚いたほど。だから見た目に反してしっかり和が感じられるラーメンに仕上がっていた。タレは『人類みな麺類』のラーメンで使用しているものを転用しているそうだ。具はあおさ海苔、ブロッコリースプラウト、貝殻付きはまぐり2枚、豚の角煮1個と大きめのレアチャーシュー2枚。あと桜の塩漬けも入っていたみたい。食べた時はそれに気づかず「柚子にしては味が違うな、何だろう」くらいに思っていた。貝塩ラーメンは元々好きな方なのだけど、ここまでしっかり貝出汁の旨味を味わえる一杯はなかったかも知れない。文句なくスープ完飲の完食マークを出した。

260329taimen304 サイドメニューは郷愁を感じさせるくらいしっかり日本のあさりごはん。こんなのは美味しいに決まっているので勿論の完食で大満足だった。厨房に向かって「ごちそうさまー」と声をかけて笑顔で退店出来た。

2026年3月28日 (土)

対麺其弍

260328sky01 夜に雨が降ったようで朝は路面が濡れており空は厚い雲に覆われていた。昼近くになると雲は薄くなってきてまずまずの天気となり気温も上昇、今年始めて上着を着ず長袖シャツだけで家を出た。予め予約していた床屋へ行き頭がサッパリした。

昨日に引き続き新横浜ラーメン博物館の短期集中企画「ラー博LIMITED」第11弾『河原成美の対麺』。第2回は『そらのいろ』。今回の対麺シリーズで唯一自分が過去訪れたことがある店。けれども当時は店名表記がカタカナで『ソラノイロ』だった。調べてみると約2年前にスーパーマーケット『ロピア』を擁するグループと業務提携して傘下に入っており、提供しているラーメンもだいぶ変わっているようだ。とは言え『そらのいろ』宮崎店主は『博多一風堂』に10年以上務めていた経験があるので今回久々の師弟競演となるのかな?

到着時店前には20人くらい並んでいたが18分くらいの待ちで店内に案内された。手際が良いのだろう。店頭には『そらのいろ』の暖簾がかかっている。厨房には宮崎店主含め男5人女2人。河原氏の姿は見えなかった。

260328taimen200 260328taimen203 河原成美の対麺2 そらのいろ

『特製合鴨と焦がし醤油の白湯そば』 1900円+『合鴨ごはん』 500円= 2400円

この対麺シリーズは特製がデフォルトみたいなので昨日に続き今回も特製とサイドメニューをセットで注文した。粒胡椒入りの大根おろしが別皿で提供された。ラーメンの方に入れて味変するらしい。

260328taimen201 スープは合鴨のガラを炊き出した白湯スープと『博多一風堂』の豚骨スープを合わせたもの。事前に想像していたものより鴨の味がしっかり出ている印象があった。メニュー名通りタレは焦がし醤油と備長炭の香りを含ませたオイルを使っているそうで、香ばしい味がする。鴨肉って焦がした焼きねぎまと一緒に出てくることが多い印象があるので、鴨と焦がし醤油の相性は良くなかなか美味しかった。

260328taimen202 麺はストレート太麺。オーションともち小麦から作っているそうで麺として主張を感じた。具はスプラウトと茹でキャベツ、焼いたねぎま1本、菜の花と春菊の天ぷら、味噌煮玉子、合鴨の低温調理チャーシューと合鴨の燻製が2枚づつという、スペシャル感満載といった感じ。美味しかったし間違いなくラーメンではあるのだけど合鴨のスープ料理という印象が強かった。

260328taimen204 サイドメニューの合鴨ごはん。鴨の脂と焦がし醤油を入れて炊き上げていて、その中に鴨肉の粒が入っている。更に合鴨肉のスライスが1枚のっている。ラーメンと合わせて合鴨づくし。美味しかったので完食し満足した。ただ繰り返すけど「ラーメンを食べた」というより高級合鴨料理を楽しんだという食後感だった。厨房に向かって「ごちそうさまー」と言って退店した。

2026年3月27日 (金)

対麺其壱

260327sky01 桜の開花の時期はいつも天候が不安定になる。一昨日午後から昨日の夕方頃まで降り続いた長雨はようやく終わった。今日は空模様は比較的良さそうだ。

新横浜ラーメン博物館の短期集中企画「ラー博LIMITED」第11弾が今日から開始ということで早速行ってきた。今回は『博多一風堂』河原成美氏が他のラーメン店主達とコラボを「対麺」と称し、1人と1日を4連続、つまり4日間実施するという。やる方も大変だろうが客にとってもかなりハードルが高い企画となっている。一風堂のコアなファン層って意外と多いんだよ。

一番手は栃木県佐野市にある佐野ラーメンの店『麺屋ようすけ』の店主が対麺の相手となる。自分は未訪問だがご当地「佐野ラーメン」の店の中で人気店らしい。なので今回は佐野ラーメンの特徴のひとつでもある手打ち麺がメインになるのだと思う。厨房には河原成美氏、『麺屋ようすけ』店主を含めた男達10人くらいぎゅうぎゅうになって手際よくラーメンを作っていた。

260327taimen0100 260327taimen0103 河原成美の対麺1 麺屋ようすけ

『特製手打ちとんこつ醤油らーめん』 1900円 +『もつ煮ごはん』 500円= 2400円

今回の対麺シリーズではノーマルと特製があるのだが、見た目の差が著しいので特製を注文した。また数量限定のサイドメニューもあったので注文した。退店後に店入口の写真を撮影しようとしたら丁度河原成美氏が出てきたのでその瞬間を撮影出来た。

260327taimen0101 麺は中太平打縮れ麺で噛む時に心地よい抵抗感を感じる正に手打ち麺の面目躍如。この存在感のある麺に遜色のないよう選択されたスープは背脂が混ざる豚骨醤油味。醤油ダレもしっかり効かせて味濃いめに感じた。背脂で脂感も十分。

260327taimen0102 特製の具は青葱と柔らかいバラチャーシュー2枚半、味玉丸1個。いずれも『麺屋ようすけ』のものらしく美味しかった。あと雲呑2個。皮がしっかりかためで歯ごたえがあったので、これも佐野の手打ち麺の生地を使ったのかな?と思ったら違うらしい。『とら食堂』と良好な関係にある河原成美氏が白河から取り寄せた皮を使ったものだとか。そしてこの今回の一杯のシンボルマーク的存在の「いちごの豚バラ巻き」が半分に切られた状態で置かれていた。こんなの見たのも初めて食べたのももちろん初めて。当たり前だけど苺は甘い。なのでラーメンに入れたら完全に浮く。正直言ってしまうと入れるべきではないもの。でもそれを入れてしまうのが河原成美なのだと考えている。彼は型破りなことをしたくなってしまう性格なんだよ。これまでラー博で彼の作った限定ラーメンを食べてきた自分にはそう思えた。

260327taimen0104 サイドメニューのもつ煮ごはん。これは『麺屋ようすけ』で通常提供しているもつ煮をご飯の上にのせたものだそうだ。優しい味噌味のもつ煮と青葱と人参、あとかんずりが少々。これに残った豚骨醤油スープを少しづつかけて楽しんだ。オーソドックスに美味しかった。良い食事が出来て満足の退店となった。でもあと3日あるんだよなー。大変だ。

260327kannai01 この好天も今日だけで明日からまた不安定な空模様になるという予報が出てたので大岡川を歩いて花見でもしようかなと思ったら、桜木町付近を見た限りでは桜はまだ全然な感じだった。見頃は週明けに持ち越しなんじゃないかなという印象。なので代わりに横浜市旧市庁舎跡地に今月19日にオープンした「BASEGATE横浜関内」に初訪問してみることにした。自分はそもそも、みなとみらい地区に大規模複合施設が次々に出来た時からこういうのには一切期待していない。だから「キレイだねーオシャレだねー」と棒読みで言う感じの感想しかなかった。まあ中に入っていたスーパーはサミットみたいに普通に使える感じだったので幾つか惣菜を買ってみた。

2026年3月21日 (土)

蒼井煮干

260321sky01 昨日まで不安定なぐずつき気味の天候だったが今日は朝から快晴の空となった。

短期出店企画ラー博LIMITED第10弾が始まったので新横浜ラーメン博物館に訪れた。今度の店は一昨年「ラーメン登龍門2024」で第3位になった『手打ち麺あお井』。その店主は『博多一風堂』出身で白河の名店『とら食堂』で手打ち麺を学んだ人物。ラー博出店から約10ヶ月後に福岡市内に路面店『味噌らーめん あお井』を開店している。

三連休中ということもあり今日はラー博の開店時間が通常より1時間早めだったのでかなり早めにラー博に到着した。でも三連休中としては思ったより来客は少なめ。開店1番乗りとして券売機で食券を購入し店前の先頭で開店を待った。定刻に開店し席に案内され冷水入りコップを提供された。店員は店主を含め男4人女1人だったと思う。

260321aoi00 260321aoi01 手打ち麺 あお井

『煮玉子入り手打ち魚介呉汁味噌らーめん』 1600円

今回の限定出店のテーマは2つ。ひとつは以前出店した際には限定数量しか出せなかった手打ち麺で全て提供すること。もうひとつは以前提供していた「呉汁味噌らーめん」に魚介出汁を合わせること。自分はその味玉付きメニューを注文した。

260321aoi02 麺は名門『とら食堂』直伝だけあって噛んだ時に抵抗力を感じる、歯が喜びを感じるような麺。素晴らしい。具は白葱、水菜、ナルト1枚、大きめなチャーシュー2枚。スープは大豆を摺り潰し粒粒感を感じる呉汁風味噌。そこに煮干しを中心とした魚介出汁が合わせられていて結構ニボニボ感強めに出ている印象。美味しかったのでスープ完飲の完食。でも自分の好みでは魚介出汁を合わせなかった以前の粒粒感を感じるシンプル味噌スープのが好みに合っていたかな。店主に「ごちそうさまー」と伝えると「朝早くからありがとうございました!」と答えてくれて気持ちよく退店することが出来た。

2026年3月 5日 (木)

始昆布水

「昆布水つけ麺」というものに自分が初めて遭遇したのはJR大口駅近くの『中華そば 髙野』だったと思う。元々自分はつけ麺への興味が薄い方なので、「昆布水つけ麺」がラーメン界にかなり浸透した後と思う。これまでの濃厚魚介つけ麺とは全く別種の一品になっていて驚かされた。昆布水で味と食感を加えた冷たい麺を単体で楽しませてから、今度はアッツアツの鶏油を効かせた清湯醤油のつけ汁でその温度差込みでもう一度楽しめせるというコンセプトは発明だなと感じた。

その「昆布水つけ麺」の発案者が『69'nRollOne』の嶋﨑氏だと知るのは更に時間の経過を要した。ラーメン業界で一世を風靡した「鶏水系ラーメン」の発案者だというのは知っていたので「え?今のラーメン業界の流行を1人で2つ共生み出したのか?」って最初に聞いた時疑った。元祖の味に興味があったけど、当時嶋﨑氏は尼崎で店を経営していたのでそれは叶わなかった。そして嶋﨑氏が昨年9月25日新横浜ラーメン博物館で『ロックンスリー』を電撃出店。期待はしたけど「鶏水系ラーメン」のみの提供だったので「昆布水つけ麺」の登場を待っていた。

それがこの度ラー博倶楽部会員を対象に2日間各100杯限定で提供されると聞いたので早速行ってみることにした。整理券配布は午後3時から、提供開始が午後5時からと聞いていたので午後早めにラー博に到着して昼食として元祖「地鶏醤油」を再び食べてから整理券の列に並ぼうと思い、入館して早速店へ。店前の並びは無かったのでスムーズに入店。客入りは7~8割。この時厨房には嶋﨑氏の姿はなかった。

260305rocknthree00 260305rocknthree01 ロックンスリー『地鶏醤油』 1500円

自分は鶏油好きだけどどちらかというとジャンクor老舗店に重きを置いているのでこの系統のラーメンはあまり食べない。だからたまに食べると美味しいなーと思う。スープ完飲の完食。

その後銭湯の階段の場所に移動し整理券配布の列に並んだ。配布時間の約1時間半前に並びそのまま店舗に移動し食券を購入後更に約2時間待って呼び出しがかかった。しかし開店時間が約10分ほど遅れた。長時間待った甲斐あって初回の入店が出来た。厨房中央には当然ながら嶋﨑氏の姿がありスタッフも10人近く居たと思う。

260305rocknthree03 ロックンスリー 『元祖 昆布水のつけ麺』 2200円

40分以上待ってようやく提供が開始された。まずは薬味が提供されて時間を置いてつけ汁、更に時間を置いて最後に麺が提供された。提供時店員に都度「ごゆっくりお召し上がり下さい」と言われたのだがその提供順だと全部揃うまで召し上がれないと思うのだが。ともかくようやく念願の「元祖 昆布水のつけ麺」を目の当たりにすることが出来た。

260305rocknthree02 まずは麺側の丼。白くて長めのストレート細麺。結構な麺量があって驚いた。羅臼昆布、利尻昆布等5種類の昆布を使用して作ってしっかりしたとろみ感が出ている透明な昆布水に麺が浸かっており、その下には細かく切られたアカモク(キバサ)という海藻が忍ばされていた。具は姫みつば、酢漬け唐辛子、レモンスライス1枚、穂先メンマ2本、角切り鶏チャーシュー2個。

260305rocknthree04 次にアッツアツの鶏水のつけ汁。中にはきざみ葱が多めに入っていて、丼の縁に大きめの豚チャーシューが1枚ペロンとかかっていた。別皿で提供された薬味は摺り胡麻、生姜、大葉、七味を混ぜたもの。

つけ麺自体あまり食べ慣れていない自分からすれば昆布水つけ麺をどう食べ進めれば良いか判らなかった。そんな人間に向けに食べ方指南の書かれたプレートが卓上に置かれていたのでそれに従って食べていくことにした。その内容を以下に記しておく。

①昆布水に浸かった麺をそのまま食べる…麺の下に隠れているアカモク(キハザ)は無理に引き出したり混ぜたりせず、自然に引き出されるように食べる。

②鶏スープに麺の下半分を浸けて食べる…全部麺を浸してしまうと麺の繊細な旨味がわかりずらくなってしまう。

③薬味は鶏スープに入れる他、麺や肉と合わせても良し。

④最後に残った昆布水と鶏スープを徐々に混ぜて濃度の変化を楽しみながらスープ割りを食す。

上記の食べ方で特に発見があったのは②の麺の下半分だけ鶏スープに浸けて食べる方法。これをすると最初は昆布水で滑りのある冷たい食感、後半に熱々の鶏油と醤油の味がひと啜りで楽しめた。鶏スープ側の温度低下も緩和出来る効果もあった。

ひとつのメニューで色々な味が楽しめるこんな料理を最初に創造した嶋﨑氏に改めてリスペクトの気持ちが湧き上がった。これを食べた他の多くのラーメン店主達が影響を受けていったのも納得の一品だった。ボリュームたっぷりだったしたっぷり待ってからの提供だったので約30分弱時間をかけてゆっくり楽しみ麺もつけ汁も両方完食した。ようやくオリジナルにありつけることが出来て大満足だ。

但し幾つか気になったこともあった。昆布水の粘度も量も計算されて美味しかったのだが、自分の想定していたものより昆布の味わいが希薄に感じてしまった。なのでレモンを絞って味をつけてから食べた。まあこれは自分の味の好みの問題として納得はしている。

もうひとつは提供時間について。整理券等の待ち時間のことは除外するとして店内に案内されてから提供される迄40分以上かかった。これはアッツアツの状態のつけ汁とキンキンに冷やした昆布水麺をあまり時間を置かずに提供しなくてはならないという商品の構造的な問題なのだと推測する。限定100杯とは言え最後の客に提供出来た時刻はどれほど押したのだろうか?と心配になったくらい。それを考えるとラー博の店舗でレギュラーメニューとして提供するのはかなり困難なのではと思えた。とにかく今回はオリジナルの昆布水つけ麺を食した貴重な体験が出来て良かった。

2026年2月21日 (土)

無垢味噌

260221sky01 快晴の空が広がった。日中気温は15℃を超え風も弱く穏やかな日となった。羽毛布団も一旦仕舞おうと布団干しをしてから家を出た。

久々に新横浜ラーメン博物館へやって来た。短期出店企画ラー博LIMITED第9弾が始まったからだ。第8弾に続いて『らーめん無垢』。但し今回はフランクフルト本店としての出店となる。店員は男3人女4人。

260221muku00260221muku01 らーめん無垢フランクフルト 新横浜ラーメン博物館店

『ジビエ味噌イエガーラーメン』 1800円

メニューはジビエ味噌1種でレギュラーとチャーシュー抜きの素ラーメン、ワインとのセットなど。自分としてはレギュラー単品選択1本だ。店主の故郷山梨の「ほうとう」をイメージし、そこに「ジビエ」という要素を入れた一杯だという。「ジビエ」というのはフランス語で鹿や猪等の野生鳥獣の肉のことを指すそうだ。

260221muku03 麺は「支那そばや」で製麺した中太平打麺。もちもちとした食感で存在感があった。具は挽肉とジャンボなめたけ、豚と猪のチャーシューが各2まいづつ。スープは国産の猪の骨を基本として「いのぶた」のガラ、猪と豚のバラ肉、昆布や煮干等を入れていて、味噌は甲州味噌を使用しているそうだ。

実際食べてみると最早味噌ラーメンなのかわからなくなるくらいクセの強い味。決して不味いわけではないが日本では通常出会わないだろう味わい。海外で食事をする際に不意に出会う何だかわからない味と表現したらよいか。これが猪の骨から抽出された味なのか?ドイツ産のジビエ用スパイス「Wildgewürz」を加えているからその影響なのかもわからなかった。そうやって「この味何だろう?」と探っていく内にスープを完飲し完食してしまった。だから不味いわけではないのだが美味しかったのかと問われても返答に困るような味。面白い体験が出来たので満足し退店した。

2026年1月 8日 (木)

六九豚塩

260108sky01 朝から昼頃まで快晴の空。昨日までかなり冷え込んだけど今日は最高気温が12℃を超えた。空気は冷たかったけどね。

新横浜ラーメン博物館の『ロックンスリー』。ウリは「鶏地醤油」。それに加えて昨年10月頃から「地鶏塩」の販売を開始。しかし極稀に「地豚塩」を50食程度の数量限定で販売しているとされていた。これは嶋崎氏が現在の店の前身にあたる尼崎にあった『ロックンビリーS1』で提供していた「Sロック」というメニューの改良版だという。しばらく様子を伺っていたが今日になってようやく「地豚塩」が販売されるという情報が得られたので、今年になって初めて新横浜ラーメン博物館へ訪れた。入館し早速店へ訪れた。食券を購入後入店。店員は嶋崎氏含め男3人女3人。客入りは5割程度。

260108rocknthree00 260108rocknthree01 ロックンスリー『地豚塩』1500円

麺は中太ストレート。具はさくらかいわれと赤玉ねぎのみじん切り、穂先メンマ1本、大きめのチャーシュー1枚。あと柚子片が入っていたようだ。スープを飲んでみると当然淡麗系の塩スープだけど以前食べた「地鶏塩」より塩味が突出しておらず程よくまとまっているように感じた。また以前限定で食べた「地豚醤油」と比べてもラードが唇に纏わりつくような感覚もなかった。ラー博noteを読んでみると豚を主軸にしつつもラードと鶏油を重ねて追い鰹の香りを加えているという。通りで全体的に纏まっているなと感じたはずだ。余計に手間がかかっているので極稀の数量限定販売だったのか。貴重な美味しい一杯を食べられて良かった。スープ完飲し大満足で退店した。

2025年12月28日 (日)

無垢鱒白

251228sky01 昨日とは打って変わって朝から快晴。最高気温も13℃近くまで上昇した。

新横浜ラーメン博物館を訪れた。かつてラー博に在籍し卒業した店がテーマを持って短期出店する企画「ラー博LIMITED」第8弾が本日から3日間開催される為だ。今回出店する店はかつてドイツからの逆輸入ラーメン店としてラー博に出店していた『無垢』。但し今回は昨年山梨県八ヶ岳の古民家に開店した店の店主が腕を振るうらしい。店員は店主含め男3人女3人。

251228muku00 251228muku01 らーめん無垢 新横浜ラーメン博物館店 『八ヶ岳湧水鱒白湯』 1500円

数量限定のメインメニューを基本で注文。麺は中太ストレート。『支那そばや』から粉を買って自家製麺しているとのこと。具は白髪葱と海苔1枚、低温調理した鱒の切り身3枚。スープは焼いた鱒のアラから摂った白湯スープをベースにして塩ダレ、その他魚介系の食材を入れたものだそう。緑のものは自家製のクレソンオイル。ラーメンはラーメンだけど自分にはあまりよくわからないフランス料理っぽい仕上がり。ようは繊細な味わいのものでハッキリした味が好みである自分とは相性があまり良くなかったようだ。

251228muku03+『甲州重ね味噌ラーメン』 1500円=  3000円

もうひとつのメインメニューである味噌ラーメンを基本で注文。麺は中太ストレート。具の構成は先程の鱒白湯の鱒の切り身がチャーシューに変更されているだけかな。でもその上に花椒?がたっぷりかかっていてその香りが立ち上っている。もしかしたら担々麺風なのかな?と思ってレンゲを使い一口飲んでみると当たり前だけどしっかり味噌だった。しかも結構独特で濃いめの生っぽい味噌味。こちらは個性がありつつしっかり味噌ラーメンだったので好みと合致しスープ完飲。満足の退店が出来た。

2025年12月16日 (火)

泰風新道

会員に数量限定で配布されるカレンダーを貰う為新横浜ラーメン博物館へやって来た。でもせっかくならラーメン一杯食べて行きたい。本当なら『ロックンスリー』で未食の「地豚塩」狙いだったのだがどうも提供していないようなので迷った挙げ句『新道らぁ麺』に行ってみることにした。この店には開店前先行販売の時に入ったが正式開店後は未訪問だったのでね。到着時かなり空いていたので食券購入後そのまま入店し店員に「お好きな席へどうぞ」と言われ適当な席に着席した。店員は男3人女2人。その後来客が相次いでいつの間にか満席で外待ち行列まで生じていた。

251216shindo00 251216shindo01 新道らぁ麺 新横浜ラーメン博物館店

『ロナルドの情熱トムヤムらぁ麺』 1700円

基本メニューのラーメンがあまりにも『支那そばや』風で正直面白みがないなと感じていたのだけど、今回たまたま何かのマンガかアニメとのコラボでトムヤムらぁ麺なるものが提供されていた。タイの店らしくていいじゃん!と思ったので注文した。

251216shindo02 麺はもちもち中太麺。具の中にはレモングラスやら唐辛子1本やら飾り付けの為のものが幾つか入っていてそれを避ける取り皿が付いていた。スープはムール貝とココナッツミルクからなるものだそうで酸っぱ辛く正にトムヤムクンな感じ。期待通りのタイ風ラーメンが食べられて満足。帰りの1階ロビーでカレンダーを無事貰って退館した。

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

ラーメン(神奈川県>横浜市>中区) ラーメン(神奈川県>横浜市>西区) ラーメン(神奈川県>横浜市>南区) ラーメン(神奈川県>横浜市>港南区) ラーメン(神奈川県>横浜市>磯子区) ラーメン(神奈川県>横浜市>金沢区) ラーメン(神奈川県>横浜市>鶴見区) ラーメン(神奈川県>横浜市>神奈川区) ラーメン(神奈川県>横浜市>港北区) ラーメン(神奈川県>横浜市>旭区) ラーメン(神奈川県>横浜市>戸塚区) ラーメン(神奈川県>横浜市>都築区) ラーメン(神奈川県>横浜市>泉区) ラーメン(神奈川県>横浜市>保土ヶ谷区) ラーメン(神奈川県>横浜市>青葉区) ラーメン(神奈川県>川崎市南部>川崎区・幸区) ラーメン(神奈川県>川崎市中部>中原区・高津区) ラーメン(神奈川県>川崎市北部>多摩区・麻生区・宮前区) ラーメン(神奈川県>県央東部>海老名市・大和市・座間市・綾瀬市・寒川町) ラーメン(神奈川県>県央西部>厚木市・伊勢原市・秦野市) ラーメン(神奈川県>横須賀三浦地区>横須賀市・鎌倉市・逗子市・三浦市・葉山町) ラーメン(神奈川県>湘南地区>藤沢市・茅ヶ崎市・平塚市) ラーメン(東京都>23区都心部>千代田区・中央区・港区) ラーメン(東京都>23区副都心部>新宿区・豊島区・文京区) ラーメン(東京都>23区北部>練馬区・板橋区・北区・荒川区・足立区・葛飾区) ラーメン(東京都>23区東部>台東区・墨田区・江東区・江戸川区) ラーメン(東京都>23区西部>渋谷区・中野区・杉並区) ラーメン(東京都>23区南部>品川区・目黒区・世田谷区) ラーメン(東京都>23区南部>大田区) ラーメン(東京都>町田市) ラーメン(東京都>多摩地域&島嶼部) ラーメン(関東地方・東京 神奈川県以外) カレー(神奈川県) カレー(東京都) 孤独のグルメ 日記・コラム・つぶやき