朝から青空が広がり最高気温は34℃超えの猛暑日一歩手前となった。これは実質的には午後の外出は自主規制すべき状況だ。それでも梅雨明けではなく梅雨の合間の晴れ間の日、ということになるらしい。
四谷三丁目駅近くにあった『一条流がんこラーメン総本家』。約10年ほど前に遡るが短期集中型ながら何度か大行列に並び2時間待って食べるということを繰り返した。そのどれもが独特で美味しいラーメンだった。美味いラーメンの本質を突いたようなしょっぱさがあった。しかしその後2022年4月に家元と呼ばれた一条安雪氏が現役を退いたことを知り「本物の一条流がんこを食べる経験が出来て良かったー」と思い自分の中での「一条流がんこ」は一旦区切りをつけた形になった。その後後継者が後を継いだと聞き、それがある意味安心材料になったのかも知れない。
でもあれから10年経った。一区切りはついただろう。家元から直接指名された後継者はかつて総本家があった店舗ごと引き継いで屋号を『一条流がんこ総本家分家四谷荒木町』に改め今も家元に習った総本家の味を提供し続けているという。約10年ぶりにあの四谷の店舗へ足を運ぶことにした。家元時代と同じく営業は不定休ながら朝9時から昼間だけ営業しているので店到着時既に営業中で店前には6人ほど待っていた。まずはホワイトボードに書かれた本日のメニューを確認してから店外に置かれたボタン式券売機で現金にて食券を購入し、書かれた並び方のルールに従い店前で待つことになった。約7、8分ほどの待ちで先客が退店したタイミングで入れ替わりで入店した。店内の雰囲気は10年前とほとんど変わらないように見えた。客席は厨房前一列7席のみ。カウンター下に割り箸が入ったケースがある。厨房には後継者店主と女店員の2人が立っていた。そんな姿も奥さんと厨房に立っていた家元を思い出させた。食券を渡して食べたいメニューを伝えて卓上のコップを取ってピッチャーから冷水を注いで待った。先客が食べ終わると入れ替わりで後客が入ってくるので客席は常に埋まった状態だった。
一条流がんこ総本家分家四谷荒木町
『シロガイ不純100ラーメン』 1200円+『味玉』 150円+『悪魔肉』 300円= 1650円
約10年ぶりの一条流がんこ。色々変わっていたり忘れていたりするので注文の時迷った。今日のメニューは「純正上品ラーメン(塩or醤油)」と「シロガイ(皿貝/白貝)不純100ラーメン」の2種だった。「純正」というのは濁りのない透明度の高いスープで「不純」の方は濁りのある高濃度なスープのこと。「上品」といういうのはアクを完璧に取ったタイプで、その反対の「下品」は素材をガンガンに煮込んでワイルドに仕上げたタイプのこと。また「100」というのはカエシを一切入れないで素材の出汁100%で作り上げたスープとのこと。自分は当時のラオタ達の中で言わば伝説になっていた総本家の「悪魔ラーメン」を食べて感激し2回も訪れたタイプなので、今回はよりワイルドでカエシも使わない素材100%の「不純100ラーメン」の方を選択した。それと生姜焼きテイストの巨大豚バラ煮込みである「悪魔肉」と「味玉」も追加トッピングに加え、かつて食べた「悪魔ラーメン」に近づけるよう試みた。
麺はかために茹でられた鮮やかな黄色のい中細やや縮れ。これが「がんこ」の強力なスープに全然負けないのが不思議。そして麺量も多く200gくらい入っている。具材はきざみ葱、海苔1枚、短いメンマ数本、チャーシュー1枚。追加した味玉丸1個と巨大な悪魔肉がのる。記憶の中にある「悪魔ラーメン」にかなり近い気がする。スープは食べる前に期待を覚悟をして望んだけど、これぞがんこ!と期待に応えてくれたしょっぱさ。無理に例えるなら濃厚煮干しラーメンのスープの最初の一口目に感じるようなしょっぱさだが、後味が煮干しではなく「あ!これ貝出汁の味だ!それも濃厚なやつだ!」と理解るのが面白かった。そして美味かった。だって貝の旨味が半端じゃないから。これでカエシを使っていないというのが凄いなー。この暑さの中朝飯を食べないで家を出てきたけどこれを食べて元気が出たよ!あーやっぱり美味いな一条流がんこのラーメンは。常連客と思しき隣客が食べていた「純正上品」も美味しそうだったので、今度は上品を狙って再訪問しようかな。空になった丼をカウンター上に上げて卓上を布巾で拭いて店主に「ごちそうさまー」と言って大満足で退店した。店外には8人くらい入店を待機していた。
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