家系泰星
今日も朝から晴れ間が広がっていたが湿度が高くこれまでとは明らかに空気が違うのが体感で理解った。6月も下旬に差し掛かろうとしている。もう少しすると外出時間を自主制限せざるを得なくなる、不快指数が高めの日々がやって来るのだろう。こういう晴れた日は貴重だ。
東京メトロ丸ノ内線中野坂上駅前に2021年3月1日オープンした家系ラーメン店『麺家たいせい』。今や本場横浜以上に家系ラーメン店が飽和状態になっている都内において、今だに大行列を生んでいるという稀有な店。2025年8月には四谷に立ち食い専門の2号店を出店している。店主は『武道家』系列店で修行後独立したそうなので典型的な東京家系出身者なのだが、提供しているラーメンは少々違うらしく「鶏と醤油で食わせる」というコンセプトで作っているのだそうだ。このコンセプトは自分の好みに合致しそうだし、都内でも屈指の人気な家系ラーメンに以前から興味があったので、遠出が厳しい季節になってしまう前に訪れることにした。
凄まじい行列を作っていたという前情報があったので開店予定のだいぶ前に到着したら店前に誰もいなかった。食券先買いシステムらしいので店外に設置してあるボタン式券売機で食券を購入し待つことにした。後客はなかなか現れず、もう行列は昔の話になっていたかと思ったら開店近くになると後客は続々現れた。店員が店から出てきて食券を回収しに来た際好みを確認されたので伝えた。定刻に店内に案内され席は一番奥の席を指定されたので着席した。席には予め冷水入りのコップが置かれていた。厨房には男の店員3人。客席は厨房周りL字型カウンター14席。後客は続々来店しすぐ満席になって店外には行列が生じていた。人気はピークは過ぎたかもしれないが健在であることが伺えた。
『上特選ラーメン』 1450円+『小ライス』 150円= 1600円
メニューは通常、特選、上特選とあったのでせっかくならばケチケチせず上特選を選択。内容は海苔5枚、真っ赤卵丸1個、ほうれん草&小松菜MIX、チャーシューが低温調理豚肩ロース、低温炭火豚モモ、低温鶏むね肉、ほろほろ豚バラと書かれていた。好みは自分の家系の定番にしている麺かため・油多めを指定した。あと具沢山だからそれを引っ越しさせる小ライスも一応頼んだ。
麺は名門「酒井製麺」の中太ストレート麺。スープ表面が黄色い鶏油の層が出来ている。噂通り鶏を意識しているのが理解るが、底の方は家系らしいしっかり豚の旨味を感じられるスープだった。変化球狙いではなく美味しい正道家系ラーメンとして仕上がっていた。
スープの味はしっかりしているけど、濃度はどちらかというとサラッとした飲みやすいタイプで、自分の知っている店主修行先の濃厚東京家系とは明確に違うものになっていた。なのでこういうタイプが東京でも人気になっているというのが意外に思えた。どちらかと言えば家系総本山『吉村家』直系系統のスープに近いように個人的には思えた。けれどその分どうしても食べ慣れた『吉村家』と比べてしまい、その違いが気になった。おそらく醤油ダレが微妙に異なっていて醤油のしょっぱさがまろやかになっているような気がした。
飲みやすく美味しかったので家系なのにスープも完飲してしまい、具沢山で腹も満たされ満足の完食に終わった。しかし事前評判を聞いてハードルを上げてしまった分、残念ながらそれは超えられず。自分があまり好まない低温調理チャーシューが多用されていたというのもその要因のひとつでもある。あまり東京で家系を食べていないので、東京が濃厚東京家系一辺倒ではないことがわかって良かった。空になった丼をカウンター上に上げて卓上を布巾で拭いて厨房に向かって「ごちそうさまー」と言って席を立った。店員は「早くからありがとうございましたー!」と返してくれた。店を出ると10人以上の並びが出来ていた。




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