鴨居立食
雲は多い白っぽい青空が広がった。梅雨に入る前の瀬戸際の晴れ間という雰囲気。これを有効活用すべくエアコンの掃除を行った。フィルターを掃除した後、内部の黴を除去すべく窓を全開にして暖房設定にしてしばらく放置というのを行った。エアコンの正常動作は毎夏生命線になるから事前整備は不可欠。備えあれば憂いなし、だ。
煮干しラーメンの有名店『丿貫』創業者がJR横浜線鴨居駅に『ラーメンスタンド』という店をプロデュースし今月21日オープンさせたと知り興味があったので行ってみることにした。朝7時から営業していると聞いたので朝9時半頃鴨居駅に降り立った。店は改札を出てすぐ右脇にあった。そのまま立ち食いそば店のような店構え。引き戸を開けて入店。厨房にはおそらく『丿貫』創業者と思しき男の店員と女の店員の2人。店内隅に設置されたタッチパネル式券売機でsuicaを使って食券を購入した。店員に食券を渡すと「ご飯無料ですがいりますか?」と聞かれたのでお願いした。客席は厨房周りL字型カウンターで席はなく立ち食いスタイル。先客1人後客1人。
『塩豚一番』 780円+『刻み玉葱』 50円= 830円
看板に掲げられた筆頭メニュー「肉煮干しラーメン」が何と売り切れ表示。そうなると普通の「煮干ラーメン」と「塩豚一番」のどちらかにならざるを得ない。塩の方は煮干し不使用と聞いていたのでどういうものか試したくなり注文。自分の好きな刻み玉葱トッピングがあったので合わせて注文した。女店員は慣れていないのか提供時玉葱が無かったので指摘すると「長葱でも良いですか?」とか言われて困惑したが、男店員の指導で大量の刻み玉葱を別皿でくれた。
麺は中太縮れ麺。具は刻み葱、平メンマ数枚、きざみチャーシュー数切れ。スープは透明で豚の油感があるがシンプルな塩味が伝わってくるスープ。『丿貫』とは何もかも異なる一杯なので、ある意味こちらがこの店の真骨頂メニューかも知れない。スープの味は悪くないし麺とチャーシューは良かったのだけれどスープ量が少ないと感じた。でもそれは自分が普通のラーメン店だと思ってめがけて訪れたせいかも知れない。細切れチャーシューをライスにのせて食べた。麺と具は完食したがあまりに大量に提供された玉葱は使い切れなかった。
食べ終えて冷静に考えてみれば、この店のコンセプトはストレートに「立ち食いそば店をラーメンでやってみた」のだと思う。ターゲット客は時間にあまり余裕がない小腹が空いた通勤通学層に絞ったのだろう。でもこれが難しいところで、ラーメンだからある程度スープに力を入れなくてはならない一方で、立ち食いそばを意識して低価格にしなければならない。それでも立ち食いそばの約1.5倍ほどの値段になってしまっている。逆にラオタの自分からすれば「丿貫がちゃん系を意識した新しいコンセプトの店を出した」と期待して行ってしまうと、「ちゃん系」ラーメンのなみなみスープの完成度と比較してしまいどうしても不満が出てしまう。ご飯無料サービスは明らかに「ちゃん系」を意識しているはずなのに。それと予期せぬトラブルがあったのかも知れないが、看板メニューや各種トッピングの多くが最初から売り切れっていうのは問題ありだと思う。丼をカウンター上に上げて厨房に向かって「ごちそうさまー」と言って退店した。落ち着いてきたら今度は看板メニューを食べに訪れたいとは思う。
後から知ったのだけれど丿貫創業者は現在丿貫ブランドの経営権を他者へ譲渡済で、今はラーメンプロデュースやコンサルティング業務をしているそうだ。『丿貫』間借り営業時代からそのサクセス・ストーリーを外野から見てきていたので、他人事ながらひとつの時代が終わって次の時代が始まっているんだなーという感慨にふけってしまった。




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