久住蔵出
今朝外に出たら空に雲は覆われ木々や路面が濡れていた。もう止んでいたが夜中に雨が降ったらしい。
約7か月ぶりに吉祥寺へと赴いた。吉祥寺は自分にとってはかつての癒しの場所、逃避の場所だった。それも今は昔の話になった。それでも井の頭公園に来るとグッとテンションが上がる。

新緑に染まる井の頭公園。人もまばらで歩いていて気持ちが良い。ベンチに座って文庫本「小説 中華そば江ぐち」を少し読みその世界に没頭した。穏やかな気持ちになっていく。
丁度良いタイミング良く青空が広がってきた。爽やかな風が顔に当たる。混雑する桜が咲く時期と梅雨に入る間の短い季節。今は散歩にはいい時期だ。だけどもう1か月もしない内に過酷な強い日差しと猛烈な湿度の日々が始まってしまうのだろうな。
今日吉祥寺を訪れた目的は自分が好きな漫画家&音楽家の久住昌之氏の個展を観覧する為だ。個展のタイトルは「久住昌之のお蔵出し展」。会場は駅から離れた住宅街の昭和感漂うアパートの2階。開場時間の少し前に到着したが定刻を過ぎても開かない。10分過ぎくらいに管理者と思しき女性が「すみませーん!」と言って入口を開けた。その頃には自分以外に数人の客が集まっていたので順番に中に入った。急角度の階段を上がったところにあった。入場無料で撮影可だった。
氏の人柄を反映したような朗らかでお茶目なイラスト群が展示されていた。
上記写真の右下のところに久住昌之氏のトレードマークになっている麦わら帽子が展示されていたのだが、見ている間に出入り口付近から手がのびてサッと持ち去ったのが見えた。一瞬盗難か?と思って管理者の女性に伝えようかとしたら、何と久住昌之氏本人が麦わら帽子を着用し登場したので驚いた。あー、あれは常に持ち歩いているわけではなく、個展に置きっぱなしにしておくような仕事道具だったんだなー。この一連の動作がどことなく彼の作品観にも通じているように感じたから実に微笑ましく思ってしまった。何もお金を落とさず出ていくのが忍びなかったのでキーホルダーをひとつお土産に買って退店した。出た後で、持参していた「小説 中華そば江ぐち」の文庫本にサインしてもらえば良かったかなーと思ってしまった。


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