渡辺動因
雨こそ降らないようだが圧倒的に雲優勢の空模様。未だ気温も湿度もそう高くないから爽やかな空気に感じるが、もう梅雨の気配みたいなものは感じ始めている。
西早稲田にある魚介豚骨ラーメン店『渡なべ』。先々週24周年記念の限定ラーメンを食べに行ったばかりだが、今回新たに始まった限定メニューがまた気になるものだった。今回の新しい限定メニューは「すっごいよ豚骨」。『すっごいよ』というのは2000年4月オープンして2003年1月頃には閉店してしまった、白楽にあったというラーメン店の店名。この店のラーメンに衝撃を受けて渡辺樹庵氏は『渡なべ』を開店することになる。但し『すっごいよ』のラーメンは『渡なべ』の魚介豚骨ラーメンとは全くの別物だという。しかも1万杯以上のラーメンを食べ歩いた実績を持つ渡辺樹庵氏自ら「未だに『すっごいよ』に似たラーメンを食べたことがない」と言わしめる一杯にとても興味を惹かれた。この幻のラーメンを渡辺樹庵氏が記憶を頼りにして今限定復刻しているのだから行かないわけには行かないだろう。我ながらミーハーだなーと思いつつ店へと向かった。
店には開店15分過ぎくらいに到着し店前には待ち客の姿はなかった。ところが中に入ろうとするとちょうど満席で外待ちすることになった。3分ほどで先客が席を立ったので入れ替わりで入店。入口脇の券売機で食券を購入すると店員に空いている席を指定され水入りコップが置かれるのを引き換えに食券を渡した。店員は1人だけ。後客は次々来店し常時ほぼ満席だった。
『すっごいよ豚骨』 1200円+『味付玉子』 150円=1350円
目的の限定メニューに味玉を付けて注文した。麺は中太やや縮れ。具は生キャベツ、海苔1枚、肉肉しい厚い大きめのチャーシュー2枚。スープは塩っ気が強めに感じたけどタレの強さはあまり感じない普通の豚骨味だった。豚骨臭もあまり感じない。でも麺も太いから九州豚骨ラーメンとは全く違う印象になっている。
昨年の今頃食べた「もっと美味しい初期型六坊」はこの「すっごいよ豚骨」と具を共通していると聞いていたので確かに似た印象を受けた。ただスープは「初期型六坊」と比べてずっと食べやすい。店員から味変アイテムとして刻みニンニクと辛ニラが提供された。『渡なべ』がおすすめしてくる味変アイテムって自分にとっては元のスープの美味しさを壊してしまうことが多々あるので敬遠しているのだが、今回に限っては経験からこのラーメンにバッチリ合いそうなのが理解ったので、慎重に少しづつだが加えていった。するとやっぱり両方共効果的で美味しさが上がった。スープ一滴残さず完食の大満足。自分がラーメン食べ歩きを始まる前に閉店してしまった幻の店のラーメンを疑似体験出来て良かった。




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