福富丿貫
昨日と同じく空は厚い雲に覆われ気温も5℃くらいしかないとても冷たい日となり、しばらくすると本降りの雨が降り出した。外出する用事があったのでもうタンスに仕舞ったコートを引っ張り出し傘を開いて家を出ることになった。
『丿貫』福富町本店。2016年2月18日創業。実はその前身の野毛で間借り営業していた時の『灰汁中華丿貫』、更にその前に馬車道で間借り営業していた『茅波別亭へちかん』の頃から自分は知っている。今や東京、札幌、木更津、大阪、米子ほか全国に支店を展開しているだけではなく、ここから輩出した人達の関連店も多く存在し濃厚煮干しラーメンの大系統を作り出している。間借り営業時代の当時は「横浜で『中華そば伊藤』インスパイアな一杯が食べられるとは!」と驚きと感動をもって訪問していた。ところが約10年前くらいから「濃厚煮干系ラーメン」の店が大量に生まれ、かつての「魚介豚骨系ラーメン」を思わせる供給過多な時代が到来してしまった。独特の魅力は確かにあるけど店ごとの違いはほぼ皆無で、自分は一気にこの「濃厚煮干し」系に飽きがきてしまい『丿貫』からも徐々に足が遠のいてしまった。とは言え少なくともお膝元である地元横浜では傍から見ると信者に見えるようなコアなファン層が出来上がっており支店を出す度に大行列が絶えないのを目の当たりにしていて、更に足が遠のく結果になっていった。
今日は午前中伊勢佐木モールに行く用事があったのでその帰り約6年ぶりに『丿貫』福富町本店へ訪れてみることにした。がっつりと食事がしたい気分でも無かったし、この冷たい雨の降る早めの時間ならば行列も短いのではないかと思ったから。一応開店15分前に店に到着出来たのだが先客は1人待っていただけ。開店予定の1分を過ぎて暖簾が出された時も後客は現れなかった。早速入店。店内は特に変わった様子は見られず内装は黒く狭い。店員は男3人。客席はL字型カウンター9席。コートを壁のフックにかけて着席し卓上のメニュー表から口頭で注文。水は卓上からセルフ。しばらくすると後客が現れはじめ満席となった。相変わらず人気は維持している様子だった。
『煮干蕎麦classic』 1000円+『ウズラ味玉』 150円
蟹を使った限定メニューもあったけど苦手意識があったのでやはり基本筆頭メニューにうずら味玉を付けて注文した。
パツパツのストレート細麺、角切り玉葱、大きめのレアチャーシュー1枚。もう様式化したような濃厚煮干しな一杯。うずらは酸っぱさを感じるほど醤油が染み込んでいた。苦みも思ったほど感じないいい塩梅の煮干しスープで美味しかった。濃厚煮干しラーメンはたまに食べる分には良いんだよ。
明太子の和え玉があったので注文した。鮮魚系食材に熱を通したものが苦手なだけであって、冷たいままなら美味しく食べられる。提供前にニンニクの有無を確認されたので思わず二郎系ラーメンのノリで有りでお願いしたら、自分には思いの外ニンニクが効き過ぎていたように感じた。それ以外は満足だった。両方共完食し現金で支払い店を出た。





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