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2026年3月11日 (水)

髙野鶏浸

260311sky02 今朝は雲ひとつない晴天の空!…と思ったのも束の間、すぐに雲が急速に広がってしまった。そして寒い!今日もコートに身を包んで外出することになった。

先日新横浜ラーメン博物館の『ロックンスリー』で念願だった「元祖 昆布水のつけ麺」を食べることが出来た。それは美味しかったしそれなりに感動もあったのだけど、自分の記憶にある昆布水つけ麺のハードルを超えてこなかった。その理由を探っていたら、自分にとって初めて食べた昆布水つけ麺が『中華そば髙野』だったからではないのか?という仮説が思い浮かんだ。今日はそれを確かめる為に約6年半ぶりにJR横浜線大口駅近くの同店へ訪れることにした。

この店をしばらく訪れていなかった理由は唯ひとつ、恐ろしいほどの行列が生じる店だから。営業も週4日で昼の3時間のみが基本となっている。なので開店予定の20分以上前に店に到着するようにした。そうしたら店前には既に6人並んでいた。定刻に暖簾が出された頃には自分の後ろに目算で20人以上の行列が生じていたと思う。先客に続いて店内入口にあるボタン式券売機で食券を購入して店員に渡すと席に案内された。水はセルフで持ってきてコートを壁のフックにかけて着席した。厨房には男の店主1人と女店員3人。かなりテキパキと動いていて見ていて好感が持てた。客席は厨房周りに一列8席と3席。奥にテーブル席が数席あるようだったが確かめられなかった。当然初回で満席になり店外の大行列は継続していた。

260311takano00 260311takano03 中華そば 髙野 『特製鶏つけそば』 1900円

目的の「鶏つけそば」の特製を注文した。他に鶏の中華そば、豚蕎麦、豚つけそば、和え玉、サイドメニュー、トッピング各種があった。尚豚蕎麦、豚つけそばはチャーシューが豚になるだけの違いらしい。でもそれだけ色々なメニューがあり、しかも麺とつけ汁の温度差があるメニューなのに、かなり早めにほとんど時間差なく提供されたので驚いた。

260311takano01 まず麺を単体で味わう。キンキンに冷えた昆布水を纏った中細ストレート麺はかために茹でられておりシコシコした食感で食べ応えがあった。これはかなり自分の好みに合致し麺を食べている喜びを感じることが出来た。麺量も十分あり普通に食べる分には和え玉も必要ないと思う。粘度も適度で啜ると不思議な快感を伴う。具は三つ葉とその上にとろろ昆布の塊、穂先メンマ1本。とろろ昆布は昆布の味を補強してくれる。ただ固まりやすいのでよくほぐして混ぜる必要があった。麺単体で十分美味い。レモンの必要性も感じなかった。

260311takano02 次いでアッツアツの鶏水醤油つけ汁。具はかいわれ数本、雲呑1枚、味玉丸1個、低温調理鶏チャーシュー2枚と鶏のブロックチャーシューが2個。味玉は黄身の色も味も濃く絶品だった。勿論鶏出汁と鶏油、醤油が一体になった味のつけ汁も素晴らしかったが、それ以上に印象に残ったのがつけ汁の中に転がっている鶏チャーシューがかなり香ばしく味付けされていて、その香ばしさがつけ汁に溶け込んで「こりゃたまらんな」と思ったほど鶏の旨味が全開になった味に仕上がっていることだった。これを先日『ロックンスリー』で学んだように麺を半分だけつけ汁に浸して食べていく。こりゃあ美味いって!こんなレベルの昆布水つけ麺を最初に口にしたらそりゃハードルが高くなってしまうのも仕方がなかったなと納得の答え合わせが出来た。

嶋﨑氏が「昆布水つけ麺」というものを初めて創造したことへの敬意は変わらないし、味も自分の好みの違いに過ぎない程度の差異とは思っている。それでもこの高品質を維持しながら提供するスピードとそれによって生じる回転率の速さなどはこの店の方がかなり上を行っていたのは確実だと思う。店員の対応も良かった。隣に座ったおそらくラーメン経験値が低いと思われるカップル2人が最初の数口を食べて「こりゃ並ぶのはしょうがないよ!」と驚きながら話していたのを見て心の中で頷いたよ。つけ汁も昆布水も両方飲み干して完食の大満足。厨房に向かって「ごちそうさまー」と挨拶してからコートを着て退店した。店外には変わらず大行列が出来ていた。屋外に出ると青空が広がって少し暖かくなっていた。

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