髙野塩浸
昨日とは真逆で朝のうちは厚い雲に覆われていたが日が昇るに連れて青空が広がっていった。でもこころなしか青色が弱い白けた空の色だった。
昨日訪問した『中華そば 髙野』の「特製鶏つけそば」のあまりの美味しさに衝撃を覚え、勢いでもう一つのメニューである「豚つけそば」に俄然興味が出て翌日も訪問する気持ちになって退店したほどだった。けれど帰宅して調べたらその2つのメニューは麺とつけ汁に違いはなく単にチャーシューが鶏か豚かの違いでしかないことを知り興ざめしてしまった。しかし『髙野』の2号店である『KITCHEN TAKANO』の方では本店にはない塩だれベースの昆布水つけ麺を提供しているのを思い出した。意味もなく間を空けてしまうより連日訪問して差異を知る方が面白みも増すと思い今日はそれを狙って訪れることにした。
『KITCHEN TAKANO』は『中華そば髙野』の2号店として2021年10月24日にオープンした。自分はその年の年末に一度訪問して以来なので約4年ぶりの再訪問になる。早めに大口駅に到着し店に到着するも全然行列が出来ていなかったので近くのコンビニ等をぶらついて時間を潰す羽目になった。開店予定の5分前くらいに店に戻ってきたけれど相変わらず店前には待ち客の姿は無かった。至近距離にある1号店と行列のギャップが凄いな。定刻に開店し入店。店内隅にある券売機で食券購入後、一番奥の席に座るよう促されたので着席し店員に食券を渡した。水は卓上からセルフ。店員は男1人女1人。接客も良好。客席は厨房周りL字型カウンター10席。後客は7人ほど来たが満席にはならず。1号店とのこの違いは一体何なのだろうかと気になった。
KITCHEN TAKANO 『特製つけそば(塩)』 2000円
券売機に「店イチオシ!」と書かれたメニューを注文した。今は鶏と豚の区分けはない様子で1種類のみ。他に中華そば(醤油or塩)、和え玉、各種サイドメニューがあるようだ。本店同様あまり待つことなく提供された。
順番に従いまずは昆布水に浸かったキンキンに冷えた麺の方。麺は本店と同じものだと思うがかなりかために茹でられている印象を受けた。シコシコというよりボキボキな食感。昆布水も一緒だと思う。具は三つ葉ととろろ昆布、海苔1枚、穂先メンマ1本。海苔が付いていること以外本店と同じ。固まったとろろ昆布を丹念にほぐしてから昆布の味を楽しみ食べ進めた。
そしてつけ汁の方。こちらは塩ベースだけあって見るからに違うのは当たり前か。黄金色で透明度のあるつけ汁は2種の地鶏、野菜、昆布他各種乾物で作り出し、塩ダレは帆立など数種の乾物と複数の塩をブレンドして作っていると蘊蓄に書かれていた。きざみ葱が浮かび底の方には香ばしい燻製ブロックチャーシューが数個入っている。他に味玉丸1個と燻製豚チャーシュー2枚と鶏チャーシュー1枚が入っていた。味玉は本店と同じく味も色も濃い美味しいものだった。学んだセオリー通り麺を半分だけつけ汁に浸してひと啜りで温度差の妙を楽しんだ。こちらも昨日食べた醤油と同じく高い完成度で当然のことながら完食に終わった。でも昨日ほど食後の感動には及ばなかった。それは単に「鶏水」スープに対する醤油だれと塩だれの相性の差だと思う。世間に広がった所謂「鶏水系ラーメン」のほとんどの店が醤油を筆頭メニューにして人気になっていることで説明がつく。次は時間を置いて中華そばで食べ比べをしたいなと思いつつ退店した。


コメント