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2025年11月 7日 (金)

弍弟武蔵

251107sky01 朝から雲ひとつない快晴となり最高気温も21℃を超えた日となった。

かつてはラーメン界でその名を轟かせていた『麺屋武蔵』だが、このところ新店出店のペースが鈍り味も画一的になりがちになってかつての勢いが感じられなくなっていた。ところがここにきて今までにない新たな動きがあった。「弐弟(にだい) 麺屋武蔵」。店主ワンオペで店主が厨房に立てる時のみ営業する店舗を立ち上げた。人手不足の時勢を逆手にとってワンオペで…というのに留まらず、高い品質を確保する為屋号に店主の名前をそのまま掲げるという暴挙とも思われる一手に出た。その形式の店舗第1号店が今月1日東急田園都市線高津駅前にオープンした。その名も『弐弟 麺屋武蔵 岸本翔太』。麺屋武蔵グループ初の神奈川県進出店となる。気になったので早速行ってみることにした。

店には開店前に到着。定刻になって店主によって暖簾が出され店内に案内された。その頃には10人を超える行列が生じていた。店主に促され入店。入口脇にキャッスレス対応専用のタッチパネル式券売機が置かれていたので食券を購入。厨房には勿論だが店主1人のみ。「お好きな席へどうぞ」と言われたので隅の席に座った。水はセルフで持ってきた。内装は黒で統一され壁面には映画「宮本武蔵」のポスターが掲げられている。客席は厨房周りL字型カウンター8席のみ。当然初回で満席になり店外待ちが生じていた。

251107nidaimusashi00 251107nidaimusashi03 弍弟 麺屋武蔵 岸本翔太

『武蔵濃厚つけ麺 大盛り』 1500円

メニューは「濃厚つけ麺」と味玉と角煮がのった「武蔵濃厚つけ麺」の2本のみ。だけど麺は大盛り/特盛りまで値段均一。麺量は茹で前で並盛り/大盛り/特盛りが各々200g/400g/600gとなっている。屋号を冠した「武蔵濃厚つけ麺」の麺大盛りを券売機で選択した。

251107nidaimusashi01 251107nidaimusashi02麺はモッチモチの四角い極太ストレート麺。具は麺皿の方に青菜、味玉丸1個、巨大角煮、つけ汁丼の方には白葱、青葱、平メンマ数枚。つけ汁には予め辛味粉が振られていた。そしてつけ汁はかなりの高濃度。本当にドッロドロ。でも量たっぷりなので麺量400gを浸け続けても枯渇することはなかった。魚介豚骨なので飽きがくるかと思ったがそうはならず最後まで美味しく平らげた。割りスープは卓上に置かれたポットにありそれでつけ汁を割って完飲の完食となった。

今年7月末にオープンした「麺屋武蔵」グループの最新店『麺屋武蔵 道貫』と同じ王道の濃厚豚骨魚介つけ麺だけど、何かが違う。一番感じたのは丁寧に作られていること。別に『道貫』が丁寧ではなかったというわけではないが、より丁寧さが伝わってきた。店主は黙々と作業して丁寧に2杯ずつ作り提供していたのを見ていたせいかも知れないけど、丁寧さが提供されたつけ麺からよく伝わってきた。ラーメンの高価格化、人手不足対応にひとつの回答を見た思いだ。だから「今後個人店が大手に対抗するにはこの方向で高品質なものを提供して立ち向かえばいいのでは」等と考えたがそれはすぐ大間違いだったことに気がついた。ここの店主は丁寧な作業だけではなく接客態度も丁寧だったし、現金しか持っていない客や麺量に我が儘を言う客に対しても柔軟に対応していた。ワンオペだからトラブルは未然に防いで突発的な事が生じても落ち着いて対応出来る技量が求められる。つまりかなりの場数を踏む必要があるということになる。その技量を学びバックアップを受けるには大手の中でそれなりの立場まで上り詰める必要があるということだ。色々考えさせられ面白い経験が出来、今日この店に訪問出来て良かった。大満足の退店となった。

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