海新山訪
今日は良い機会だから前々から気になっていた店へ連食してしまおうと思い立った。『博多ラーメン琉』を退店して学芸大学駅方面へ歩を進めた。東急東横線の祐天寺駅と学芸大学駅の中間の五本木と言われる場所にある一風変わったラーメン店『海新山』を目指して。本格的なラーメン食べ歩きを始めてからもうすぐ20年になるのでその店名は聞いたことがある。創業1982(昭和57)年の老舗ながらかなり個性派の店でコラーゲンを使用したラーメンを提供していると聞いている。基本不定休の店だがXで営業している情報を得たので勇気を出して訪れてみることにした。
食べログの地図を頼りに古い住宅街の袋小路みたいな路地を進み「本当にここに店があるのかよ」と疑いながら進んでいくとピンク色の看板を付けた店が現れた。ガラスには「古代中国料理」と書かれている。入口ドアに営業中と書かれた札が下がっていたので勇気を出してドアを開けたが照明が点いていない暗い店内の中央にある丸いテーブルの1席に老婆が1人座っていたので驚いた。この店の女将さんらしい。女将さんが店内の照明を付け「どうぞ」と言ったのでその店中央の丸テーブルに腰掛けた。昭和感というよりリアルな場末感。壁にはサインが書かれた色紙以外にも蘊蓄らしきものが書かれた張り紙がいくつも貼られている。「スープは全部飲んで下さい」「レモンは食べて下さい」の文字もあった。当然ながらBGM等なく店内は静寂に包まれている。失礼ながら電波系の店に間違って単身入ってしまったような感覚になった。卓上のメニュー表を見ていると老婆は水の入ったコップを持ってきてくれたのでそのタイミングで口頭で注文すると厨房に入っていった。客席は厨房前に一列のカウンター2席と5席の丸テーブル1卓のみ。結局前後客は現れなかった。
メニューは「上上ラーメン」と餃子のみらしい。(超コラーゲン)と補足が書かれている。ラーメンは塩/醤油/味噌が選択出来るようでとりあえず筆頭に書かれていた塩でお願いした。店内の照明を落としていたくらいだから湯を沸かすところから始めた様子でラーメンの提供には結構時間を要した。提供時女将さんに「出来ればスープは全部飲んで下さい」と言われた。あと自分の防衛本能みたいなものが働き提供と同時に釣り銭不要の料金を支払いを済ませた。
麺は多加水中細縮れ麺。具はきざみ葱と水菜、紫色の海藻、小さな海苔2枚、4等分されたレモンスライス2切れ、小さなチャーシュー2枚。スープはかなりあっさりした塩味。でも何か混ざっているような食感もあって味には影響しない何かが入っているようにも感じたから、これがコラーゲンなのかも知れない。見た目は特徴的な一杯だがレモンも含め意外と食べやすかったので無事スープ完飲の完食することが出来た。
食べ終え水を飲んでから席を立って女将さんに「ごちそうさまー」と声をかけると「1600円になります」と言われた。「先程お支払いしたのですが…」と言うと照れたように「やだ!そうだった!」と笑った。店の佇まいは異彩を放っているけど女将さんはいたって普通の人だった。ネットの情報では店主であった夫に先立たれた以降1人で店を切り盛りして齢84歳だというのにXでこまめに営業情報を発信しているというのだから凄い。しかしいくら何でも84歳でたった1人ラーメン店を切り盛りするには限界があるはずなので、コアなラオタで未訪問のお方は早めに訪問した方が吉だと思う。自分は前々から気になっていた店へ訪問が叶って良かったなーと達成感を感じながら学芸大学駅に向かい帰路についた。





































































































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