濃豚骨水
昨夜から今朝まで雨が降った。そのせいかわからないが朝の外気温が22℃と昨日に比べてガクンと下がった。この調子で秋が訪れてくれればいいのだが果たしてどうだろうか。
「ラー博LIMITED」第4弾として『博多一風堂 河原成美の挑戦』が今日から3日間限定で出店する。看板には申し訳程度に博多一風堂のロゴが小さく表記されており河原成美の名前が大きく書かれている。最早個人参戦なのか?挑戦内容は「ゼラチン質やでんぷん質に頼らず水と豚骨だけで高濃度ブリックスの豚骨スープを目指す」というもの。昨年ラー博で開催された「一風堂クロニクル」を通して感じたのが、河原成美という人はラーメン作りが大好きな人なのではないか?と思える。様々な食材や手法を試して作ってみるのが大好き。誤解を恐れずに言ってしまうと、築き上げた地位や財力で「ラーメンで遊ぶのが大好きな人」。ラーメンかラーメンではない別の料理か瀬戸際のものまで作ってしまう。それが今回は原点回帰で豚骨スープの方に意識が向いたのだと理解している。勿論それで客を驚かせて喜ばせようというのが根幹にあるんだろうとは思う。
厨房には派手なシャツに身を包んだ河原成美氏と店員が男6人女2人。いずれも側近の人という感じで接客が手慣れている様子。そして厨房で麺を湯切りして手際よくラーメンを作っていく河原氏。この店舗でカウンター席に座ると厨房との距離が近いのでかなり貴重な氏の姿が見れる。
『生スープ(60cc)』 300円
今回の目的である高濃度ブリックスの、醤油ダレを加える前の生スープが数量限定で販売されていた。こういうラーメン好きが好むであろうものを出しちゃうところが心憎い。実際こういう機会は滅多にないのでせっかくだから注文してみた。博多一風堂の通常スープのブリックスは6~7°BXのところ今回挑んだのが16°BX。これに醤油ダレや脂を加え21.1°BXになったそうだ。ブリックス計はスープに当てた光の屈折率で計測するものでスープに溶け込んだ成分の濃さを示すもの。だから別にスープのドロドロ度合いを示すものではない。今回このスープを飲んでみて学ぶことが出来た。
『柔らか軟骨入り高濃度BRIXラーメン』 1530円
数量限定の柔らか軟骨入りのメニューを注文した。麺のかたさはバリを指定。今回はスープの味自体を体験して欲しいという意向があるのできざみ葱以外の具は別皿提供になっている。経験値はそれほどあるわけではないが良い豚骨ラーメンの色をしているように見えた。豚骨臭はほんのりといった程度だし骨粉が混ざっているという事もない。但しこのスープは約22時間炊き込み通常の3割程度の量しか取れないというだけあって豚骨の旨味はしっかりと感じられた。これ以上炊いてしまうとエグみが出てしまうギリギリのラインだそうだ。だから3日間通して1500食限定という貴重な一杯。ザクザク食感の極細ストレート麺といい感じの醤油の味。美味しい豚骨ラーメンを食べる時に感じられる喜びを堪能出来た。そして今回力を入れている数量限定の別皿具材の柔らか軟骨煮。沖縄のソーキのように軟骨がゼラチン状になっていて味も染みていて美味しかった。
今日は連食するつもりもなかったので明太子ごはんも注文した。これも上質。濃厚豚骨ラーメンと食べると口の中がサッパリして正に素晴らしい口直しメニューとなっていた。大満足で退店出来た。
これは全くの邪推なのだが、『博多一風堂』が大企業化してしまって創業者の河原氏の自由が効く範囲が狭くなってしまったのでラー博という場を使って自由に好きなことをして羽根を伸ばしているように見えた。厨房に立ち黙々とラーメンを作っている氏の姿を見ているとそのように感じた。





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