夏終開放
今朝、日課の早朝散歩へ出かけた時に長く厳しかった今年の夏がようやく収束したことをはっきりと感じた。これからも時々夏日が戻って来る事はあるかも知れないけど、あの危険を感じさせる酷暑の日々は今年はようやく終わった事を肌感覚で理解出来た。昨日までは全然涼しく無い、むしろ蒸し暑い朝が続いていたので、出発するのも気が進まず早く帰宅することばかり考えながら散歩に出かけていた。それが今朝は「散歩ってこんなに爽快で気持ち良くなれるものだったのか!」と思い出したというより驚かされたよ。
なるべく外出は控える。外出するにしてもなるべく午前中で済ませて早期の帰宅を心掛ける。危険な酷暑に対応する為に意識してこれらの事に注意し生活のリズムを整えてきたしてきた。その期間があまりに長かったのですっかりそれが日常化していたが、その拘束から解放される。それが判ったので朝からテンション急上昇。気持ちが高まり急遽「どっか行くか!」という気持ちになり家を出た。
目的地は吉祥寺。約3年半ぶりの井の頭恩賜公園だ。会社に勤めはじめの20代の頃、どういう経緯で初めて行ったかは忘れたのだが、「穏やかな空間」を絵に描いて額縁に入れたかのような景色がすっかり気に入って、以降月イチくらいのペースで訪れるようになった。日々蓄積していく心の疲れを自分で癒す事が目的だった。自分の生活圏からいい感じに離れているし、駅の方に戻れば敷居の低い飲食店や本屋も潤沢にある。週末の貴重な時間を楽しく過ごせる。いわば自分の逃避場所だった。ブラック企業という言葉すら無かった当時を振り返れば相当追い詰められて精神を病んでいたのだと思う。そういう時代をなんとか生き抜いた。だから今この公園の景色を穏やかに眺める事が出来ている。
3年前の5月以来久々に訪れたのだがやはりいつまでも同じ風景が待ってくれている…訳ではなかった。水面ギリギリまで大きく枝を伸ばしていた桜の木も倒木の可能性があったのか伐採されていて少し雰囲気が変わってしまった。
池のほとりのベンチに腰掛けリュックから本を取り出し読んでみる。スマホ依存脱脚の方法としてとても効果的。欲望を刺激する情報や怒りや不安を煽るSNSから開放されると想像以上に心地良い。過ぎゆく時間の流れも忘れ没頭出来る。読んだ本は清水浩史著「海のへんな生き物が教えてくれたこと」。いいね、ゴマモンガラ。「すべての人間の悪は孤独であることができないところから生ずる」か。確かに。深い。
その後お気に入りの書店「ブックス・ルーエ」で予備知識無しで偶然手に取った新刊1冊文庫本2冊を衝動買い。紙の本も失われる文化かも知れないがあるうちは活用させてもらう。これも夏の暑さからの開放感によるもの。子どもの頃は季節の中では夏が好きだったのに、今はとにかくしんどくなってしまった。こればっかりは積み重ねた自分の年齢のせいというより地球側の変化が大きいと思うけど。尋常じゃないよ、あの暑さは。




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