銀座三吉
最高気温36℃超えの酷暑の日々が続く。もう何日続いているのかわからない。家自体が熱を帯びているのがわかる。テレビで外出はなるべく控えるよう呼びかけられていたが今日は午後役所に出向く用があったので意を決して外出する。これでまだ7月だというのに先が思いやられる。
JR新橋駅近くの商業施設地下レストラン街の一角にある創業1975(昭和50)年の老舗ラーメン店『らーめん三吉(さんきち)』。平日営業のみの高いハードルの店だが、驚くべきは銀座という立地に関わらず2025年現在で基本のラーメンを一杯400円で提供している店だということ。しかも今年1月に35年ぶりに価格改定をしてこの値段で昨年までは一杯300円で提供していたそうだ。ほぼ慈善事業ではないか。しかしネットでこの店の仕込み風景の動画が上がっているのを見た限りではここの店主はかなりのラーメン職人といった印象。年季の入っているっぽい製麺機で自家製麺もこなしていた。こんな大変な仕込みを毎日行ってこんな低価格で提供しているというのは頭が下がる思いだ。
店には開店前のかなり前に到着したがビル地下階の為涼しく待つことが出来た。定刻1分過ぎくらいに店主が営業中の札に変え1番乗りで店内に案内された。店内はかなりこじんまりとしている。厨房には熟年の店主とおばさんの2人だけ。客席は厨房周りL字型カウンター8席だがかなりキツキツ。初回で満席となった。口頭で注文。料金後払い現金のみ。ラーメンの調理はおばさん担当で店主は炒飯担当と分業していた。
基本のラーメンと半炒飯のセットを注文した。時が止まっているかのような値段設定だ。しかもこのボリューム。ラーメンは味噌と醤油とカレー、夏季限定で冷やし中華。サイドメニューは炒飯の他、餃子やカレーがあった。
まず目に入るのは自家製の縮れに縮れた細麺。こういう東北地方でよく見られそうな縮れ麺は好みに合致するので嬉しい。結構なボリュームで普通のラーメン店より麺量は多いはず。具はきざみ葱と平メンマ数枚と小ぶりなチャーシュー1枚とシンプル。スープはよくある豚ガラ鶏ガラ出汁の醤油味だが鶏由来の旨味がよく出ている。しょっぱさも控えめでチープ感は感じなかった。胡椒がよく合う。この質のラーメンが東京のど真ん中の銀座でたった400円で食べられるというのは流石に罪悪感を感じてしまう。感謝の意を伝える気持ちでスープ一滴残さず完飲して完食マークを出した。
半炒飯も他の店に比べればしっかりした量で提供してくれている。しっとりというよりふっくら。しっかり味がついており胡椒を振る必要はなくそのまま完食した。大満足。店主に「ごちそうさまー」と伝え釣り不要の現金を手渡し店を出た。この店には好印象しかない。訪問することが出来て本当に良かった。




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