平和大崎
雲は多めだが日差しは強い暑い日となった。そろそろ外出時間短縮を心がける時期になりつつある。
JR大崎駅から徒歩8分ほど、車が通れない、いかにも路地裏と行った場所にある見た目からしてかなり年季の入った鄙びた外観の町中華の店『平和軒』がある。看板なんか文字が掠れて判読不可能な状態だ。元々は戦前の1927(昭和2)年目黒で開業したらしいが、戦後五反田で再出発、現在の店舗は1965(昭和40)年に自宅を改造して店舗兼住居にして以来三代目が営業を続けているという。都内でも長い歴史を刻み続けている町中華で家族や親戚筋も屋号を引き継いで数店舗系列の店が存在しているという。
店には開店10分前に到着して店前で店主らしき老人が休んでいたのでちょっと周辺を探索して時間を潰し定刻に戻ってきた。するとちょうど店主が暖簾を出していたのでそのまま入店。外観だけではなく店内ももうリアル昭和な世界。昭和生まれなのでこういう雰囲気大好きだ。初めて訪れた店なのに懐かしい。爺さん店主がたった1人で切り盛りしているようだ。なかなか気付いてくれなかったが「いらっしゃいませ」と言われたのでメニュー表をみて口頭で注文。「水はセルフでお願いします」と言われたので蓋付きコップ入れからコップを1つ取り出し手動給水器で注ぐと麦茶だった。客席は入口付近に黒い丸椅子が並ぶ4人卓が2つ。隣に座敷がありテーブルが2つ並んでいた。前客ゼロ後客4人。厨房から灯油の臭いが漂って来たのも店内の雰囲気と合っている。
『ラーメン』 550円+『五目チャーハン』 750円= 1300円
筆頭のラーメンと五目チャーハンを注文。ラーメンとは別に醤油ラーメンがあるのが気になった。塩や味噌、タンメンやチャンポン、五目焼きそばまであった。爺さんがワンオペで後客も来たので提供時釣り銭無し現金で支払いを済ませた。
痺れるくらい昭和感を漂わせた一杯が提供された。麺は中細縮れ麺で何と自家製麺らしい。確かに良い食感。具はきざみ葱、濃い色の細切りメンマ、ナルト1枚、小ぶりな肩ロースチャーシュー2枚。スープはオーソドックスな正油味なんだけど鶏油なのかほんのり甘みを感じる味わい。程よい油分も相まってじんわりと美味しい。チープ感など感じさせない一杯。単純に歴史が古い昔ながらの~だけではない、十分な満足感が得られ完食した。それでいて2025(令和7)年でも550円だよ。
一方半チャーハンと間違えられたのかと思ったくらいのボリュームだった五目チャーハン。でも味はしっかり美味しい。パラパラタイプの炒飯で、何が良いかって炒めた玉葱の甘さと香ばしさが前面に出ているところ。有りそうであまりないタイプの炒飯。こちらも完食して満足。気分よく退店し家路についた。




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