六角南谷
梅雨入り宣言以降ほぼ2日間雨降りの日となっていたが今日は晴れた空の朝を迎える事が出来た。日中にはまた雲が優勢になってしまったけれど。でも気温は高く蒸し暑い。半袖Tシャツ1枚の夏仕様でもう問題ない季節になったようだ。
家系ラーメン黄金時代のひとつの流れを作った『六角家』。昨年4月にラー博で復刻された『六角家1994+』を除いて実店舗で唯一現存している『六角家』の名を冠する店舗が旧戸塚店、現戸塚本店となる。その戸塚本店の現店舗での営業が今月末迄で終了すると聞いた。移転先は戸塚駅ビル「トツカーナ」になるそうだ。路面店で無くなると魅力半減だなー。特に豚骨臭が漂う雰囲気あるあの店舗でもう食べられなくなると知り、予定を変更し訪ねてみる事にした。ちょうど3年ぶりの訪問となる。
店到着時店前に先客が2人立って待っていた。満席だったんだね。でもテーブル席は空いている。使っていないのかな?そして先客が退店しても卓上の清掃が終わらないと着席は絶対許さない!と女店員が目を光らせていた。店員は男2人女1人。客席は厨房周りにL字型カウンター10席と4人がけテーブル席3卓。7分くらい待たされ入店し店内隅にある券売機で食券を購入し着席した。蒸し暑かったので風通しの良い隅の席に案内され助かる。水はセルフ。後客に3人グループが来た時はテーブル席の使用は認められていた。来客は相次ぎほぼ満席をキープしていた。
『ラーメン』850円+『ランチセット』200円=1050円
基本のラーメンに小ライスと餃子3個が付いたこの店特有のランチセットを付けて注文。今どき餃子を提供する家系ラーメン店も希少だなー。ラーメンの好みは全て普通にしておいた。この店は標準で油多めだったと記憶していたので。
これぞ家系ラーメンという美味そうな見た目の一杯が提供された。この飾り気のない雰囲気で食べるのも最後になってしまうのか、と思うと寂しいね。それにラーメンもこその店舗の雰囲気に合って実直で美味しい一杯で十分満足感はあったのだけど、逆にバランスが良くなってしちょっと寂しい気持ちになってしまったのも事実だ。少なくとも3年前の訪問時点では店周辺にまで漂ってくる豚骨臭と、デフォルトでスープ表面に厚い油の層が出来ていて、この戸塚店ならではのヤンチャな魅力があった一杯だった。それが今回どちらも大人しくなっていた。店前で待っていた時から豚骨臭は漂って来なかったし、入店した後もあの臭いは感じられなかった。またスープ表面の分厚い油層も今回は普通の厚さになっていて食後胃が重くなることもなかった。繰り返すが確実に美味しい家系ラーメンだった。けど前を知っているだけにちょっと寂しかった。
自分の中ではラーメンのお供には炒飯が嬉しい質なのだが、家系ラーメンの場合は白米に限るという持論がある。白米におろしニンニクとおろし唐辛子を入れ黒胡椒をかけて海苔巻きを作って食べる喜び。それに付く小さな餃子もちょうどよいサイドメニュー。このランチセットは移転後も継続してくれるのかな?出来ればランチに限らず提供して欲しいところだが、そうすると酔っぱが居座り回転率が下がってしまうか…。
自分のように車は持たず電車やバスで移動する人間からすれば現店舗は訪問するにはちょっとハードルが高かった。とは言えこの場所にあるからこそ味わえる雰囲気がある魅力的な店だった。これが駅ビルのトツカーナに移るとなると訪問はしやすくなると思うけど魅力は半減してしまうと思う。
今日は父の百忌引の日。雨が上がって良かった。帰宅途中に仏花を買った後菩提寺に立ち寄り墓参りして掃除して花を添え線香に火を点け冥福を祈った。何故かスッキリした気持ちになれた。




こんばんは。
移転とは残念です。
駅ビルやフードコートですと、資本系っぽいイメージになり魅力半減ですね。
駅ビルでは豚骨臭を漂わせる訳にはいかないでしょうけど、臭旨でない六角家は六角家ではありませんわ…(涙)
投稿: Quu | 2025年6月14日 (土) 23時44分
Quuさん コメントありがとうございました。
良い感じで店外まで豚骨臭が漂ってくる店は市内でも貴重だったので無くなるのは残念です。
特に南谷近隣の住民はすごく残念がっているのではないでしょうか。
投稿: いぬ吉 | 2025年6月15日 (日) 05時56分