始味噌浸
朝から薄っすらした雲が空を覆い晴れなのか曇りなのかハッキリしない白っぽい青空が広がった。日差しはあるので気温は上がりやや蒸し暑い。
小田急線藤沢本町駅から徒歩2分程度の場所にある藤沢の隠れた名店『はじめ』。創業年は不明だが20年以上の老舗店だと思う。取材拒否の店という一面もあるが、その名はラオタ達の間では前からよく知られていたと思う。自分はラーメン食べ歩きを始めて間もない2007年12月に一度だけ訪問している。約18年ぶりの再訪問を試みた。
店には開店時間のだいぶ前に到着して一番乗りで店前で開店を待った。開店予定の5分前くらいに早めに暖簾が出され店員に店内へ促された。その時には後ろに5人ほどの並びが出来ていた。店内は手作り感満載。木材加工が趣味なのか内装だけではなくカウンターの仕切りや箸箱に至るまで手作りの品に見える。厨房では結構高齢の男の店主1人が調理を行い手伝いのおばちゃん店員1人。口数は少ないながら接客態度は良い印象。客席は厨房前に一列のカウンター6席のみ。奥から順番に着席した。おばちゃん店員が冷たい麦茶入りのコップを持ってきてくれた。メニューはカウンター頭上の壁に墨汁で書かれた紙が貼られていた。口頭で注文。料金は現金後払いのようだが、忙しそうだったので提供時に釣りなしで支払いを済ませた。初回で満席となり外待ちが生じていた。初回で入れないと待ち時間は結構厳しそう。
『チャーシュー味噌つけ麺』 1250円+『煮玉子』 100円= 1350円
メニューは醤油と味噌、各々のラーメン、つけ麺。今ネットで見る限りは「味噌つけ麺」が一番人気になっている様子。初訪問時は「醤油ラーメン」を注文していたので今回はその一番人気メニューを試したい。肉厚のチャーシューも評判らしいのでチャーシュー味噌つけ麺、煮玉子追加で注文した。
店主は職人気質なのか調理は丁寧で注文してから提供まで20分近くかかった。でも店内の雰囲気から職人の世界という感じを受けるので黙って待つのも儀式というか作法のような感じで悪い印象は受けなかった。麺はもっちり食感の中太麺が結構な量が皿に盛られている。麺増しも可能なようだが個人的には十分過ぎる量。その上に肉厚のチャーシューがいくつものっている。海苔2枚と半分に切られたかた茹で煮玉子。
大きめの器にたっぷり入ったつけ汁は表面に油層が出来ている。具材はきざみ葱、もやし、平メンマ数本、青梗菜1枚。かなり濃厚な味噌味。酸味はない代わりに濃厚味噌の塩味と胡麻油を感じる独特な味わい。評判になるのもわかる個性が感じられた。老舗店ながら質、量共になかなかの破壊力。最近値上げはしたのだろうが、それでも高いコストパフォマンス。更に老舗ならではの風格みたいなものも感じられ大満足。厨房に「ごちそうさまー」と声をかけて退店した。数名が店頭で順番待ちしていた。今はまだましだが夏に外待ちは結構厳しそうに思えた。




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