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2024年10月11日 (金)

吉牛味噌

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念願の『光龍益』へ無事訪問が叶い今回の大阪日帰り旅行は目標達成。すぐに家路についても良かったのだが、せっかく貴重な有給休暇と新幹線代を使ってやって来たのでもう少し大阪を堪能してから帰る事にした。とは言え昔と同じように食べ歩き続行という訳には行かず、ラーメンを食べるとしてもせいぜいあと1杯が限度だろう。

色々迷ったけど3軒目は『特製味噌ラーメンわだ商店』の南海難波本店を訪れる事にした。この店は『せたが屋』グループのブランドのひとつで、同グループが吉野家HD傘下に入った際に前島店主が吉野家の牛肉を使ったラーメンを商品化して立ち上げたものだと聞く。立ち上げ時は『大阪スタミナ牛肉ラーメンわだ』という名だったが『大阪スタ味噌ラーメンわだ』に変わり、更に現在の店名へと短期間で変えているので迷走している様子が伺える。更に同ブランドは池袋に2号店があったのだが今月2日に突然閉店し別ブランド店に変わってしまった。個人的に今年の盆休み中に東京駅にある『せたが屋』グループ店を訪問した流れで池袋店も訪れようと思っていたので訪問が叶わず心残りだったんだよ。南海難波の本店はまだ営業中と聞いていたのでこの機会に訪れてみる事にした。我ながら発想がラオタだなーと思う。

桜ノ宮駅に戻り大阪環状線に乗って大阪駅へ移動し地下鉄御堂筋線に乗り換え難波駅へ降り立った。新宿駅並に広がった地下ダンジョンを踏破しようやく南海難波駅の地上へ出る事が出来た。本当に難波駅近くは新宿同様複雑怪奇で迷った挙げ句ようやく目的の本店に辿り着く事が出来た。2020年2月23日に開店したそうだ。通し営業なので狙い通り店前に待ちは無くすんなり入店出来た。入口脇の券売機で食券を購入した。厨房には男の店員2人。客席は厨房回りにL字型カウンター12席。先客4人後客6人くらい。

241011wadasyouten00 241011wadasyouten01 特製味噌ラーメンわだ商店 南海難波本店

『味噌祝い盛りラーメン』1270円

インバウンド客を狙うべく券売機のボダンに多言語表記されており、その中でも1番売れていると自ら推していたメニューのボダンを押した。生卵と小ライスが無料という太っ腹な売り方をしている。我は3杯目なので小ライスは辞退し生卵だけお願いした。吉野家の牛肉と生卵は相性良さそうだったのでね。他に辛味噌や醤油、つけ麺等もラインナップされていた。あまり待つ事なく提供された。丼のロゴは旧店名のままだった。

241011wadasyouten02 麺は多加水中太縮れ。具は青葱、もやし、玉葱、平メンマ数本、そして吉野家の牛肉。味玉丸1個と雲呑2個が付いて祝い盛りなのかな?スープ表面には白胡麻と背脂も浮いている。なかなか豪華な構成だけどジャンク感強め。我好みかな?と思ってスープを啜ってみたのだが、鶏ガラベースだと思うのだけど結構味噌味が強く出ておりかなりしょっぱく感じた。関東育ちの我がそう感じたのだから、地元大阪市民やインバウンド客相手に大丈夫なのだろうか?と心配したほど。生卵を活用してつけ麺のように食べて味を緩和させて食べすすめ、3杯目で食べる一杯ではなかったと後悔しつつ何とか食べきった。「ごちそさまー」と言って退店した。

241011myakumyaku01 完全に満腹状態となって今日の食べ歩きは終了。腹ごなしに少し歩く事にした。途中ミャクミャクに遭遇。そう言えば来年4月に大阪万博とか言ってたね。無事開催出来るのかな?

241011horai55101 あ、有名な551蓬莱だ。とりあえずお土産に豚まん2個と甘酢団子を買った。帰宅後豚まんを蒸して食べてみたけど我にとっては普通だったなー。

241011shinsaibashi01 歩いていたら自然と心斎橋に出てしまった。平日とは思えない賑わい。恐らくほとんど外国人。商店街の店にも外国人ばかりだったし。ネットショッピングに慣れてしまった外国人にとっては店舗での買い物が新鮮で楽しい様子。この国は観光立国になったのだなと実感したよ。

241011shinsaibashi02結構歩いて腹もだいぶこなれて来たので帰ることにした。新大阪駅に辿り着くのに一苦労だったが何とか辿り着き、のぞみの自由席にもギリギリ席を確保する事が出来た。以前は平日のこの時間なら余裕で自由席は座れた記憶があるのだが、パンデミック後はインバウンド景気の影響で自由席では席を確保するのは難しい事を実感した。今日は運が良かったけど次回新幹線を利用する際は平日と言えど指定席抑えないといけないな。そう思いつつ席で音楽を聞きつつうたた寝をして新横浜駅で降りて無事帰宅する事が出来た。

光龍益訪

昨年1月末に『麺匠るい斗』15周年記念で『鶏と豚皮』という限定メニューが提供された。鶏白湯のようでいながら豚皮由来と思われる甘みと程よいしょっぱさが加わりとても美味しかった。興味を惹かれたので調べてみると、この店のプロデュースを手掛けた『渡なべ』スタイルの渡辺樹庵氏が大阪にある『光龍益(こうりゅうます)』という店のラーメンに感銘を受けて、『渡なべ』でもインスパイアしたラーメンを度々提供しているくらいお気に入りのラーメンらしい。こんな店が大阪にあるんだ、面白そうだなー、いつか訪ねてみたいなーと思ったことが今回大阪にやって来た理由になる。平日のみ営業する難関店だったので有休使ってやって来た訳だ。

『住吉』を出て布施益に戻り近鉄線で鶴橋に出た後JR大阪環状線に乗り換えるも、土地不案内の為目的地とは逆方向の電車に乗ってしまったりとトラブルがありながら何とか最寄りの桜ノ宮駅に辿り着いた。改札を抜け4、5分ほど歩いた細い路地に目的の店『光龍益』に到着。2006年のオープンで今は新大阪駅近くに暖簾分け?の店もあるそうだ。店に到着したのは開店20分ほど前で店前に誰もおらず本日1番乗りが出来たようだ。しばらくすると店から店主と思しき人が出てきて「ウチへ来ていただいたのですか?すみませんがウチ11時半からの営業でして…」と声をかけられた。判っています、ここに並んで待っていて良いですか?と答えると頷いて店に戻っていった。結果開店を5分以上前倒して店内に案内してくれた。その頃ようやく我の後ろに2人くらい並んでいた。首都圏の行列店訪問のノリで20分前に並んでしまったが逆に店に気を遣わせてしまったようで申し訳なく思った。

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雰囲気のある和風の店内。厨房には先程の店主1人だったが後からもう1人男の店員が現れた。客席は厨房回りにL字型カウンター9席と奥に4人がけテーブル席が1卓。席は1番奥のカウンター席を指定され着席し口頭で注文。先客ゼロ後客8人ほど。

241011kouryuumasu04 カウンター席の前に温められた丼が1つ置かれており、眼の前で店主がタレとスープ、麺を入れていく。そしてその台の厨房側にはスライド機構がある板があって、その板の上には具材が置かれて席の順番通りスライドさせ調理していく。奥の席を指定されたのはこのアトラクションの為だったんだ。こういうのは初めて見たが、眼の前で自分のラーメンが出来上がっていく様を見ているのはとてもワクワクして楽しい。これは面白いよ!

241011kouryuumasu00 241011kouryuumasu01 とんぴととりの光龍益『ラーメン』1000円

基本のラーメンを注文。他の客は皆特製を注文していた。卓上に「当店のラーメンには大蒜が良く合います。ご希望のお客様はお申し出下さい」と書かれていた。なのでお願いしたのだが、別皿とかではなく調理中丼の中に大蒜が投入されていた。食べ進める内徐々に味が変化していくものらしい。

241011kouryuumasu02 麺は四角い中細ストレート。具はザク切りの葱。葱本来の歯ごたえと辛味がいい感じ。平メンマ数枚とチャーシュー1枚。チャーシューは三河もち豚石窯叉焼だそうだ。スープは我が望んでいたもので大満足。鶏白湯より若干豚骨醤油寄りな印象。徐々にニンニクが効いてきてラーメンらしいジャンクな味わいが出てきた。スープは少し残してしまったが具と麺は完食した。この店に来れてこの一杯が堪能出来て良かったなーと思えたよ。店主に1000円札1枚を渡し「ごちそうさまでしたー」と声をかけて退店した。本日の目的は無事達成することが出来た。

高井田再

金曜平日。だが我は今日は有給休暇を使った。長かった酷暑の日々を何とか耐え偲んできたのでそろそろ開放していきたい。ようやく関西地方にも出かけられる気温になってきたようなので、大阪日帰り地麺巡りへと出かけることにした。新幹線のぞみの自由席にしたが何とか席は確保出来た。新大阪には朝9時に到着した。エスカレーターの右側に並ぶ光景を見て「ああ大阪に来たんだなー」と感じる。

241011oosaka01 大阪って地麺らしい地麺があまり無いのでなかなか訪れようと思わないんだよね。仮に地方の人が地麺巡り目的で横浜に来るとしたら、横浜家系の有名店が市内外に点在しているし、サンマーメンやタンメン等ラーメンの原点に近いものを提供している老舗店もあるから少しは楽しめると思うんだよ。でも大阪はそれがほぼ無い。地方遠征に行って首都圏で食べられるような綺麗な盛り付けされたラーメン食べても我のテンションは下がる一方だと思う。大阪唯一の地麺として今のところ確認出来ているのは、東大阪市の「高井田中華そば」と言われる系統だ。我は47都道府県の地麺巡りを達成済なのでもちろん再訪問にはなるのだが、地麺巡りのテンションを上げる為訪れる事にした。地麺巡りに老舗要素大事!

241011sky01 新大阪駅からJRおおさか東線、近鉄線を乗り継ぎやって来たのは布施駅。この付近には「高井田中華そば」の元祖のひとつとされる創業1945(昭和20)年の『中華そば住吉』がある。我にとっては約12年ぶりの再訪問となる。店にはちょうど10時頃到着した。前回訪問時の記憶と全く変わらない佇まい。この店は朝型の我にはありがたい事に朝8時半から営業しているので勿論暖簾は出され営業中だ。店前には待ち客の姿は無かったので早速入店した。狭い店内だなー。厨房には若い金髪のお姉ちゃんが2人。12年前はおばちゃん2人組だったので代替わりが出来たのかな?こういう光景が見られるのは嬉しい。厨房回りに年季の入ったL字型カウンター6席のみ。こんな狭かったっけ?歴史の重みを感じる厨房が丸わかりでテンションが高まる。先客は4人いたので一番奥の席に座ろうとするとその前に「何にしましょー」とお姉ちゃん店員に大阪ネイティブなイントネーションで聞かれた。早くもコテコテ大阪感が味わえてシビれた。壁のメニュー表から口頭で注文した。後客2人。

241011sumiyoshi00 241011sumiyoshi01 中華そば 住吉『中華そば』700円

筆頭基本メニューを注文。高井田中華そばの特徴は、かために茹でられた極太ストレート麺と濃い醤油味のスープ。具は青葱とメンマ数本と小さなチャーシューが4枚のっている。飾り気がなく凄くシンプルで我好みの地麺の顔をしている。

241011sumiyoshi02 関東育ちの我からすると関東のうどんに近い印象を受ける。勿論関東のうどんとは異なり鰹出汁等は入っていない。鶏ガラや昆布から出汁はとってスープは作っているらしいが、それがほとんど感じないくらいビックリするくらい醤油の味が濃い。記憶にある大阪の食文化とは異なる味わいなので本当に大阪の地麺なのか?と疑問になるほど。オフィシャルHPから引用すると「高度成長期の中、鋳鉄工場が多くあった土地柄もあり(中略)お客様の要望でどんどん味が濃ゆくなり現在に至る」とある。立派なご当地ラーメンの成り立ちの逸話だ。大阪の人が関東の人間と対立しようとしてよく言われるのが「東京の真っ黒なうどんなんか喰えるかい!」なのだが、高井田中華そばの存在を知っていたら声高にそのセリフは言えないと思う。我は関東育ちなのでこの一杯は抵抗なくスルスルと美味しく食べられた。それでもマルキン醤油の味が濃かったのでスープは残す事になった。現金で支払いを済ませた。「おおきにー」を期待したのだが残念な事に「ありがとうございましたー」と言われてしまった。

さて次はいよいよ今回大阪にやって来た理由となった本命の店へと向かう。アーケード商店街を抜け布施駅に戻る為歩みを進めるのだが、通り過ぎるおばちゃんの乗った自転車のハンドル中央部分に傘の柄が取り付けられる固定器具、傘スタンドと言うらしいが、それがデフォルトであるかのようにほぼ全部取り付けられている有り様を見た。関東ではあまり見た事が無かったので「大阪、いろいろ違いがあって面白いなー」と楽しくなった。

2021年9月22日 (水)

辛味背脂

一乗寺付近からバスに揺られて30分弱、目的の店付近のバス停に到着。そこから5分ほど歩いてようやく店に到着した。店の名は『タンポポ』。昔の映画の影響なのか、この屋号を掲げる名店は意外と多い。でもこの店、噂だと創業70年以上だという。店構えもイイ雰囲気を醸し出している。到着したのは正午を15分ほどまわったあたり。店前には4人待ちが生じていた。その後に接続する。我の後ろにも数人並んだ。10分程度待って店内に案内された。厨房には男の店員2人。水はセルフ。客席は厨房前一列のカウンター6席と座敷に4人卓が3つ。口頭で注文。

210922tanpopo00210922tanpopo01タンポポ 『ラーメン 並』 700円

あまり待たずに提供された。この見た目の衝撃度はなかなかのもの。一乗寺の訪問予定店をすっ飛ばしてまで来た甲斐があるというものだ。全く見えない麺は黄色い中細ストレート。九条ネギのきざみ以外は見えない具はメンマ数本と薄く黒いチャーシューが3枚。スープは茶濁した醤油豚骨スープ。動物系の旨みもあるが意外とスッキリした醤油味。

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一見激辛ラーメンに見えるが実際は背脂の甘みで中和されていてそれほどの辛さではない。唐辛子のザラザラと背脂のドロドロとネギのシャキシャキが口の中で渾然一体となり何とも言えないジャンク食感を生み「ラーメンを食べている時の喜び」を感じさせてくれる。美味いわーコレ。背脂と唐辛子の相性がこれほどとは思わなかった。首都圏のラーメン店も辛味噌一本槍を止めてこの方向をパクって欲しいよ。大満足!この店に来れて良かったし、この一杯を食べられる胃袋の調節をした自分グッジョブだ。支払いを済ませ店を出た。

京白味噌

京都市左京区一条寺。数々の有名店が軒を連ねる京都一のラーメン激戦区だ。バスと電車に乗り継いでやって来た。我がここに来たという事は今日は観光よりラーメン食べ歩きを優先するという事だ。一乗寺駅から路地を縫うように歩くこと8分、最初の目的店『新進亭』へやって来た。何でもこの店は白味噌ラーメン元祖の店らしい。1960(昭和35)年屋台から営業を始めて1972(昭和47)年にこことは別の場所に店舗を持ったが2009(平成19)年に先代の引退と共に閉店してしまったらしい。先代の弟が営んでいたこの一乗寺店のみ残っているという形だ。営業開始時間はもうすぐなので待っていると定刻より数分遅れておばちゃんが出てきて中に招き入れてくれた。小さな店内だ。厨房にはおばあさんとおばさんの2人。口頭で注文。客席は厨房前に一列のカウンター3席と2人がけテーブル席2卓。後客2人。

210922shinshintei00210922shinshintei01白みそラーメン 新進亭 一乗寺店 『白味噌ラーメン』 720円

看板メニューを注文。普通の味噌ラーメンだけではなく中華そば、塩ラーメン、味噌ちゃんぽんもメニューにあった。ちょっと待たされ提供された。麺はやや黄色い中太ストレート。具は青ネギのきざみと玉葱、もやし、平メンマ数本、挽き肉、薄くかためのチャーシューが5枚。少し胡椒がかかっている。標準でこれだけチャーシューが入っているのも京都流かな。スープはいかにも白味噌って感じ。確かに甘さは感じるけど覚悟していたほどの強い甘さは感じなかった。程よく調整されている感じ。普通に美味しい味噌(チャーシュー)ラーメンとして満足の一杯。支払いをして退店した。

店を出て考えたけどこの一店で一乗寺を後にする事に決めた。もう1店訪問するつもりでいたけど、訪問点の重要度と腹の余裕を考慮した結果見送る事にした。若い頃とは違う。歳を重ねるほど「諦めが肝心」という言葉に重みが増してくる。次に狙いを定めた店まで結構距離があるが、上手くするとバスで乗換なしで近くまで行けそうだ。バス停まで少し歩くが食後の運動だと思って1kmくらい歩いた。

北白川脂

『新福菜館』『第一旭』と並び京都ラーメン老舗店の筆頭3店のひとつ『ますたに』。創業1947(昭和22)年、京都背脂系の筆頭だ。『魁力屋』『来来亭』等全国にチェーン展開している店の京都ラーメンはこの店の影響下にあると見ていいだろう。我は一度訪問しているが12年も前の話なのでずっと再訪したいなと思っていた。京都駅近くにある他の2店と違い北白川にある為なかなか再訪出来ないでいた。銀閣寺まで来たらすぐ近くなので行かない選択肢はない。嘘。実は『ますたに』が営業開始する朝10時までに時間の余裕があるから銀閣寺を訪れてみたのだが予想外に素晴らしかったというのが本当の話だ。なので開店時間を15分過ぎてから店に到着した。外観は12年前と変わっていないように思える。以前この本店は「今出川店」を名乗っていたが今は「北白川本店」と食べログ等では表記されている。東京日本橋と京都駅のラーメン集合施設に暖簾分けの店がある。入口に人はいないし営業中の札も出ていないがガラス戸から先客がラーメンを食べているのが見えたので早速入店。厨房には店主と思しきおじさん店員1人と女の店員2人、若い男の店員1人。客席は厨房周りにL字型カウンター10席。透明アクリル板の設置あり。座敷に4人卓が3つ並んでいた。先客4人後客ゼロ。口頭で注文。店内は静かでやや暗め。

210922masutani00210922masutani01中華そば ますたに 北白川本店 『ラーメン』 700円

筆頭基本のラーメンを注文。麺かためも出来るみたいだが聞かれなかった。麺はやわらかめに茹でられた中細ストレート。具は多めの九条ネギの輪切りと平メンマ数本、小さなパサついたチャーシュー3,4枚。鶏ガラを主体とした醤油味のスープにはたっぷりの背脂がかかっている。その背脂の中に唐辛子が混ざっているのが京都背脂系の特徴。スープのしょっぱさと背脂による甘さ、一味の刺激が一体になってクセになる味わいになる。でも心なしか前回訪問時より一味の量が少なくなった気がする。なのでちょっと大人しく感じてしまった。後発のチェーン店の味に上書きされてしまったのか。とは言え念願の『ますたに』本店への再訪を現実のものとして満足だ。支払いを済ませ店を出た。

2021年9月21日 (火)

晩十条藤

夕暮れ時の嵐山探索を終えた後ホテルには戻らずそのまま阪急嵐山駅に向い電車に乗った。ラオタ心を抑えきれず京都中心部へ向かってしまった。せっかく京都に来ているのだし片道40分弱で行けてしまうのだから。「誰の足だよ、テメェの足だろっ」て事で我の旅なので好きにする。目指したのは『ラーメン藤』京都本店。ここも『ラーメン横綱』と同じく京都からチェーン展開していった店の本店だ。近畿・北陸に21店舗展開しているそうだ。創業は1973(昭和48)年。製麺会社が始めたらしい。場所は地下鉄烏丸線十条駅近く。京都駅から少し南下した所にある。店に到着したのは午後6時過ぎ。早速入店。厨房には男の店員3人。客席は横に長い赤いL字型カウンター24席。口頭で注文し料金後払い。水はセルフ。先客13人後客6人。提供されるまで時間がかかったな。

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ラーメン藤 京都本店 『ラーメン(麺かため)』 750円

筆頭基本メニューを注文。京都では珍しく麺のかたさを確認された。麺は白っぽい中細ストレート。具は細いもやし、多めの九条ネギ、薄切り豚ロースが数枚。ネギが多くてよく確認出来なかった。スープは澄んだ醤油色をしていて表面に油分がしっかりある。味はややしょっぱめだが動物系の旨みが出ている。やはり『第一旭』に近い。京都の醤油ラーメンだ。全然チェーン店っぽくない。

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+『豚めし』 310円=1060円

晩飯なのでご飯物も注文。結構大ぶりの丼で提供された。紫玉葱と錦糸卵が入って色鮮やか。関東だと温泉卵とかが入るところを錦糸卵を入れるのがどこか京都っぽい。満足な晩飯を食べる事が出来た。支払いをして退店。まっすぐ嵐山へ戻った。

210921arashiyama010 夜7時過ぎには嵐山に戻って来れた。またもやホテルに直接戻らず、ホテルから歩いて2分くらいの場所にある日帰り温泉施設に入った。ホテルにチェックインした際に半額入浴券を貰ったからだ。旅行中は普段よりかなり歩くので風呂は必須になるのだが、どうせならそこで贅沢したい。今夜宿泊するホテルは狭いユニットバスだったので残念だと思っていたけど嬉しい展開に喜んだ。貸しタオル分200円を入れて700円なら安いもの。しかも専門の施設なのでそれなりに湯船は広いし露天風呂もある。手足を伸ばして贅沢な気分になった。風呂上がりにコーヒー牛乳を飲んでホテルに戻った。今日は実に良い1日だった。

上桂東東

210921kamikatsura001 さて昼も過ぎてそろそろラーメンが食べたくなってきたぞ。本日の宿泊地である嵐山に向かう途中に目星を付けていた店があった。阪急嵐山線の桂駅と上桂駅の中間あたりの国道9号線沿いにある『東東(とんとん)』という店だ。この店はYouTubeでたまたま知った店だ。詳細な創業年月は不明だが40年近く変わらぬ営業を続けているらしい。飾り気がなく良い雰囲気に見えたので訪問してみる事にした。我は別に美味しいラーメンを求めて地麺巡りをしているわけではない。その地に根ざしたラーメンを知りたいのだ。現地の人間を装ってその雰囲気に浸ってラーメンを食べてみたいのだ。上桂駅から住宅地を縫うように10分くらい歩いて店に到着。外観も良い雰囲気だ。早速暖簾をわる。中も期待を裏切らない雰囲気。厨房には白髪の初老の店主が1人だけ。横にのびた店内。客席は赤いカウンター席が厨房前に一列12席、窓側に一列8席。先客3人後客2人。口頭で注文。店内は豚骨醤油臭が漂っていた。食欲をそそられる。

210921tonton00210921tonton01 中華そば専門店 東東 『中華そば』 700円

ラーメンは中華そばとチャーシュー麺、味噌中華と味噌チャーシューの4種類。筆頭基本メニューを注文。昭和っぽい顔をした一杯が到着と同時に支払いは済ませた。麺は中細ストレート。具はわけぎと細もやし、メンマ数本と小さいチャーシュー数枚。『第一旭』に近い系統だと思うけどあちらより豚骨寄り。豚だけではなく鶏とか使っていそう。醤油もいい塩梅のしょっぱさがあり甘ったるくはなっていない。先客は間違いなく地元の人間らしくその京都弁をBGMにしてどんどん食べ進めちゃったよ。間違いなく美味しい。これこそがきっと「京都の昔ながらの中華そば」なんだろうな。店の雰囲気もラーメンも素晴らしくこの店に訪問できた事に感謝したくなった。大満足で店を出た。

さてまた駅に戻って今日の宿泊地の嵐山を目指す。

朝第一旭

210921kyoutotower001 朝6時半には京都駅に到着した。地麺巡りをしているようなラオタなら朝飯は決まっている。『本家第一旭』たかばし本店だ。1947(昭和22)年創業当時は『旭食堂』という洋食屋だったそうだが1956(昭和31)年に今の屋号に変えラーメン店になっている。創業者一族が暖簾分けし、その中からチェーン店を展開したりと広まった。2018年には新宿に出店していたりする。

場所は駅から歩いて5分ほどの街道沿い。『新福菜館』本店と隣り合っているがこっちは9時から営業開始になったんだね。以前は7時半頃から営業していたと思ったんだけど。なので当然『本家第一旭』だ。こちらは朝6時から営業開始している。我は約7年半ぶり3度目の訪問となる。テント屋根を変えたんだね。早速入店。厨房には男の店員3人。客席は厨房前に一列のカウンター4席と4人がけテーブル席7卓。感染症拡大防止のアクリル板は設置されている。この時間で常に8割から9割の席が埋まっていた。一番奥のテーブル席に案内された。口頭で注文。

210921dai1asahi00210921dai1asahi01ラーメン専門店 本家第一旭 たかばし本店

『ラーメン(ネギ多め・麺かたいめ)』 750円

前回訪問時と同様、ネギ多め、麺かたいめを注文。麺は四角い中細ストレート。具は細もやしとメンマ数本、薄く小さな柔らかチャーシューが5枚くらい。そしてたっぷりの九条ネギの輪切り。醤油寄りの醤油豚骨スープ。しょっぱさはあまりないけどしっかりと醤油の味が出ている。老舗優遇ではなくやっぱりここのラーメンは美味い。朝7時前で大満足の一杯を食べられた。支払いを済ませ退店した。

2021年9月20日 (月)

拉麺横綱

本日の宿泊地がある京都に到着したのは午後4時過ぎ。予定より早めに到着出来たので時間的に余裕はある。またインターバルを置けたので腹もこなれてきた。まだラーメン食べ歩きモードの状態のまま早速京都で1軒行ってしまおうと考えた。新幹線から降りて在来線ホームに向かった。京都線に乗り次の西大路駅で下車した。

210920kyouto001 京都のラーメン店は様々だがチェーン店化して全国展開する店が京都に本店を構えているパターンが多いのも特徴的。代表的なのは『天下一品』だし、『魁力屋』や、滋賀に本店を移したが元々京都にあった『来来亭』なんかもそうだ。資本力があるところと提携してチェーン展開する場合もあるけど、元々提供するラーメンに地元の支持の最大公約数的な品質があったからチェーン化したという事もあるので我は地方のラーメンチェーンも重要視している。その中で関東地方への出店こそ少ないものの、冷凍食品コーナーでよく見かけるラーメンチェーンがある。『ラーメン横綱』だ。その本店が京都市南西部に位置する吉祥院という場所にある。1972(昭和47)年屋台から始まりその5年後この地に実店舗を出したそうだ。西大路駅から約1.5kmも離れている。途中京都らしい町並みとは無縁な一般的な国道沿いの風景の中をひたすら20分近く歩いてようやく到着した。基本は車で来店するんだろうな。早速入店する。和風なデザインの明るい店内。仕切られたテーブル席がたくさんあった。食べログによるとカウンター12席と4人がけテーブル席8卓。店員は男女3人くらいだと思うが良く判らなかった。口頭で注文。変な時間帯だったので客入りは5,6人程度だったと思う。

210920yokozuna00210920yokozuna01ラーメン横綱 吉祥院本店 『ラーメン並』 680円 

筆頭基本メニューを注文。卓上には輪切りにしたネギが置かれ入れ放題になっていた。麺は中太ストレート。具はわけぎと柔らかメンマ数本、茹でもやし、柔らか薄切りチャーシューが数枚。スープは関東の人間からすると甘めに感じる豚骨醤油。正直我にはちょっと苦手なのっぺりとした印象があるスープだった。そこで卓上の「自家製ニントン」と書かれた辛味入の缶があったので少し投入してみると味がしまって良い感じになった。『一蘭』の秘伝のタレみたいな感じで。なので満足して支払いを済ませ退店した。本日はこの5杯目で終了。

210920gionshijyou000 その後バスに乗って西院駅まで出て、阪急線京都線で終点の河原町駅で下車。今夜の宿泊地である祇園四条へ無事到着する事が出来た。

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