厚木家再
『ラーメン厚木家』。家系創始者吉村氏の次男が店主を務める店で2005年に開業した。ネット上での評判では「家系最高峰の店」「一番好きな家系店」と高評価が目立つ。我は約14年半前に一度だけ訪問した事があり、すっかり味は覚えていないけど好印象だったのは記憶に残っている。生活圏に『家系総本山吉村家』があるとわざわざ電車とバスを乗り継いでまで再訪問する気にはなかなかなれなかったが、このところの自身の食べ歩き再訪シリーズのモードになったのでようやく訪れる気になった。
穴守稲荷駅からエアポート急行1本で横浜まで戻り、今度は相鉄線特急に乗って海老名へと向かった。ちょっと前まで各駅停車しか止まらなかった西谷駅が特急停車駅になっていた事に驚いた。終点海老名駅で小田急線に乗り換え本厚木へ向かった。海老名駅では未だに相鉄線と小田急線の駅間通路が工事中のままだった。工事期間があまりに長過ぎるように思う。ようやく本厚木駅へ降り立つ事が出来た。調べたら我が本厚木駅に降り立ったのは約11年半ぶりだったよ。
駅前のバス停からバスに乗り7,8分で店の近くのバス停で降り店に到着したのは開店30分前。その時点でもう11人の行列が生じている。先頭の人は椅子を持参しているよ。開店した頃には30人を超える行列になった。平日なのにやっぱり凄いな。休日だったらもっと凄いのだろう。定刻に入口のシャッターが上げられ順番に入店した。2階にあがると2台のプラ板券売機が設置してあり食券を購入し初めて厨房と客席のフロアに入るようになっている。客席は厨房周りに変形J字型カウンター21席と壁向かい一列6席くらいのカウンター席。いずれも感染防止用の仕切りが有り、その辺りには十分力を入れているのが伝わってくる。奥から順番に着席する。水はセルフ。この辺りまでは『吉村家』と同じだね。厨房には男6人女1人の店員。総本山とは違い赤色のシャツと赤色のねじり鉢巻だ。そして活気がある。意識して声出ししているようだ。1人だけ全身白の男の店員がいたが、白シャツにマジックで「富山 はじめ家 研修中」と書かれていた。そういう直系店間の交流はあるみたいだね。『吉村家』とは異なる面が色々と見えてきた。極めつけが店主自ら客席ひとりひとりに「おはようございます!」と挨拶してまわってきた事だ。
『チャーシューメン』900円+『ライス』150円=1050円
一昨日『家系総本山吉村家』で注文した時と同じものを注文した。好みも全て普通だ。ライスは①白飯②チャーシューまぶし③ネギチャーシューまぶし④玉子まぶしの4種の中から選べるという斬新なもの。家系ラーメンには①白飯がベスト!とわかっていたのに貧乏性がでて②チャーシューまぶしにしてしまった。我は家系で玉ねぎを注文する事が多いのだが、家系ラーメンに玉ねぎの角切りがとても合う事を最初に知ったのが実はこの『厚木家』だったりする。だから今回頼むか迷ったけど、今日は店本来のスープの味を味わいたい気持ちが強かったので注文しなかった。それと基本的に店内は写真撮影禁止となっておりラーメンの写真は1枚だけ許可しているようだ。これは写真ばかり撮って回転率が落ちて、並んでいる後客達に迷惑がかからないよう配慮していると理解した。なので急いで撮影し実食に入った。
金色に輝く丼には驚かされたね。家系最高峰と言っても今や家系というカテゴリー自体が広過ぎる。なので我は一昨日実食した家系総本山と比較する気持ちで望んだ。それでもかなりハードルを上げた状態での実食となったが、結果を言ってしまうと個人的な好みとした上で『吉村家』を僅かに上回った気がする。スープは出汁感は十分有りつつ醤油の美味さも出している。更にそこに鶏油の美味さも加えられるので「やっぱり家系、美味いよなー」としみじみ思ってしまうほどだ。チャーシューも総本山より厚く切られてスモーク感も出ていて柔らかい。ほうれん草の量も多めだ。値段も僅かながら総本山より高いけど、その分以上の満足度を記録したのでそのような判定をした。14年前の記憶上の評価を損なう事なく評価は上書きされた。食事時間が充実した時間だったと思えるほど大満足で完食し席を立った。
店員にご馳走様と挨拶をしてティッシュで口を拭き退店した。階段には後客が列が生じていてそれらとすれ違いながら降りて店の外に出た。店前近くのバス停にちょうどバスがやって来たので小走りで飛び乗り本厚木駅に戻り横浜へ戻った。午後の用事は短時間で済みそのまま帰宅。腹が満たされているので少し寝てしまったよ。しかし『GOODMORNINGラーメンショップ』と『厚木家』を連食してしまうなど我が事ながら狂気だなとつくづく思ったよ。
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