木昼平井
昨日ほどではないが最高気温が15℃を超えて日中は暖かかった木曜平日。午後用事があったので午後半休を使用し会社を後にした。
用事の時間まで余裕があったので新店を狙って東急田園都市線たまプラーザ駅へ。駅改札から徒歩5分くらいの場所に今月17日開店した『中華そば ひら井』たまプラーザ店だ。本店は北府中にある有名店らしいのだが我は最近の都内のラーメン店に疎いので全然知らない。その姉妹店だという。
正午10分前くらいに到着したらやっぱり店前に10人以上の行列が出来ていた。20分ほど待ってようやく店内に案内される。かなりの大箱店舗だ。入口正面に現金対応のみのタッチパネル式券売機で食券を買い席に案内されるのを待ったが、なんと店内にも席待ち椅子が3脚置かれていて座って待つように言われた。その椅子の前にハンガーラックが設置されていたのでコートをにかけ座って5分ほど待たされようやく客席に案内された。店員に食券を渡し指定された席に座る。卓上にはレモン水入りピッチャーが各席に配置されていた。店員は老若男女10人以上いた。客席は厨房前に一列のカウンター6席、一列4席のカウンターが向かい合わせで2本、あと4人がけテーブル席が5,6卓はあった。ファミレスクラスだ。入口近くに冷めたつけ汁を温める為の電子レンジが設置されていた。
つけ蕎麦がウリらしいので券売機筆頭にあった特上並を注文。特上だと味玉1個とチャーシュー2枚が追加されるようだ。
見栄えのする茶色みを帯びた極太麺が綺麗に整えられて提供された。これをまず卓上のピンク岩塩につけて食べた。見た目のままもちもち食感でそれだけで美味しい。但し丼の中間に笊板がかまされ、その上に麺が飾られているので麺量はそれほど多くない。ちょっと興冷めしてしまった。添えられた味玉は黄身しっとり。
つけ汁は魚介豚骨…ではなく、魚介は一切使用していない、牛豚鶏からの100%動物系で作られているそうだ。確かに節系独特の雑味はないものの、見た目も味も豚骨魚介とほとんど変わらないように感じた。濃厚でトロンとしている。中にはきざみ葱とメンマ数本、しっかり炙られた大きめの巻バラチャーシューが1枚入っていた。
別皿で用意された豚バラと肩ロースの厚くかための炙りチャーシューが各1枚。味は香ばしく美味しいとは思ったが、同じ硬めの同じ味付けのチャーシューが3枚つづくと飽きが生じてしまったのは否めない。
有名店と聞いていたし麺の見た目が綺麗だしちょっと期待していたけれど、実際食べてみるとあまり我の心には響いてこなかった。品質は高いのだろうが面白みがないというか。接客も卒がなく不満はないのだが何だかファミレスに来てつけ麺食べたような気分にさせられた。店員に番号札を付けさせ気に入った店員がいたらアンケートに書かせてご意見箱に入れさせる等していたので、なんかやり過ぎの資本系の店舗のように感じてしまった。前述した通り本店がどんな感じか知らないのだが、少なくともこの店舗は資本系が運営しているように感じた。最後につけ汁に卓上の割りスープを注いで飲んでみたのだが生姜味だったらしく、我の口にはあまり合わず微妙な食後感となってしまった。接客も品質も決して悪くはなかったのだが、単純に好みと合わなかった。そういう時もあるさと思って店を後にした。腹が満たされたので良しとしよう。
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