青藍咖喱
朝から良く晴れた土曜休日。青空が広がっているのに放射冷却の寒さはほとんど感じない。こんな好天に恵まれた休日は久々に都内遠征に行ってみよう。
新宿湘南ラインに乗って新宿経由で総武線に乗り換えて高円寺へとやって来た。何だかんだとここ2ヶ月間くらい保留していたんだよ。久々の高円寺。若い時は結構訪れていた。流石に店は色々変化しているけど相変わらず生活感がある血の通った街という雰囲気は健在だ。長い高円寺庚申通り商店街の、もう少しで早稲田通りに出る手前近くにある、最近人気だというスパイスカレーの店へ行ってみることにした。店名は『スパイスカレー青藍(せいらん)』といい、2017年11月20日にオープンしたそうだ。かなり人気らしく土日には整理券を発行するほどだという情報もあった。なので開店30分前に店に到着すると店前に男女2人が待っていたので後に続いた。しばらくしたら我の後にも1人。すると店から女店員が出てきて消毒の協力願いとメニューの説明を簡単にしてくれた。そして実際の営業時間を15分も前倒しにして開店してくれた。これは嬉しい。前客に続いて入店。奥に長い店内で店舗自体年季が入っているラーメン店のようだ。よくあるお洒落な雰囲気のスパイスカレー店ではないようだ。我としては居心地は良いよ。店内中央に券売機があり食券を購入後奥から順番に詰めて席に座っていった。厨房には男の店員2人と接客担当の女の店員1人。客席は厨房前に変形一列13席。1席づつ仕切りがされている。後客は続々来店し我が食べ終わる頃には満席になって外待ちも生じていた。
スパイスカレー青藍 『スパイシーチキンカレーZ定食(大)』1100円
この店の筆頭看板メニューを大盛りで注文。キャッチコピーは「香りを食べるカレーライス」だ。スパイスカレー店によくある小さなカップ皿が幾つもあるやつではなくワンプレートに全て収まっているのが良い。中央にターメリックライス。その上に紫キャベツの塩胡麻昆布、背後にキャロットクルミクミンラペ、アンチョビ野菜炒め黒胡椒、大根マスタード。少々のパクチーも添えられている。カレーは小麦粉とうま味調味料不使用。ベースは炒め玉ねぎ+緑黄色野菜+鶏ガラ+鰹節+昆布出汁+αの旨味だそうだ。注文ごとにホールスパイスとオニオンパウダーを炒めスパイス風味を出しているという。実際食べてみるとほとんど辛味を感じないのに旨味を感じ自然とどんどん食べすすめてしまう感じ。各種スパイスが口中でプチプチいうのが楽しい。小さく鶏肉も入っているのだが、これが良くスパイスを効かせて下ごしらえしているようでとても美味かった。ライス大盛りにしたけど後半足らなくなる危険性があったのでペースを意図的にダウンせざるを得なかったほど。何とかライスを保たせて米一粒、スパイス一欠片も残さず完食した。ほとんど辛味を感じなかったはずなのに何故か身体がポカポカして汗が出て来たよ。南インド由来のスパイスカレーをスパイスカレーのまま日本のカレースタイルに絶妙に収めた感じ。評判なのも納得だ。最近のスパイスカレー店はちょっとお洒落な方向に行き過ぎている傾向があったのでちょっと距離を置いていたのだが、これは素晴らしい一皿だった。「ご馳走様でした」と厨房の店員に挨拶をして大満足で店を出た。さあ次は我が今日高円寺にやって来た本当の目的になるラーメン店へ訪問だ。
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