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2023年11月25日 (土)

長野黒麺

231125sky001 善光寺参拝と庵野秀明展の鑑賞を終え時刻はちょうど正午になっていた。今日の昼は昨日訪問予定だった店にダメ元でもう一度訪ねてみる事にした。長野放送局近くにある『中華そば しま田』という店だ。

善光寺前から巡回バスに乗り近くまで移動する。驚いた事に長野のバスってSuica使えないんだよ。しかも釣銭が出ない定額投入システム。今時こんな状況だと意図的に客の利便性を無視して頑なに対応しないようにしているとしか見えない。

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最寄りのバス停で下車し5分ほど歩いて店に到着。暖簾が掛かって「商い中」と書かれた札が出てる!良かった!念願叶って訪問出来る!店前に待ち客の姿は無かったので早速暖簾を割った。まず目に入ったのが壁に幾つも貼られたメニュー名が書かれた紙。支那そばから始まり、塩、味噌、担々麺、麻婆ラーメン、九州とんこつラーメン、和歌山ラーメンまであるよ。創業年までは調べてもわからなかったが、店内の雰囲気からしてなかなかの年季が感じられた。厨房にはおじさん店主1人のみ。客席は逆L字型カウンター5席のみ…かと思ったら後客が勝手知ったるように厨房裏手に靴を脱いで入っていくのが見えた。きっと座敷席があるのだと思う。口頭で注文で料金後払い。先客3人後客2人。

231125shimada00231125shimada02 中華そば しま田『黒中華そば』700円

昨日訪問した『ふくや』が黒いスープだったので何かしらのつながりがあるかも?と期待して黒中華そばを注文してみた。

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麺は多加水中太縮れ麺。具はきざみ葱、もやし、平メンマ、海苔1枚、肉厚のバラチャーシュー1枚。スープは黒いが透明度が高く、飲んでみると所謂魚醤を使ったスープなのだろう。なので美味しいは美味しいのだが、昔ながらの中華そば的な素朴さは感じられなかった。この店のメニューのラインナップからすると、おそらくは…だが「富山ブラック」を意識して作ったんじゃないかな?と推測した。それもガチガチにしょっぱい本場富山のやつではなくて、他の地域に展開出来るようにした『麺家いろは』のラーメンをイメージしたのかな?と感じた。

この店のメニューの多彩さに話を戻す。「無駄が減るし客にも拘りイメージをアピール出来るからメニューを絞れ」というのがラーメン店経営的には正しいのだろう。でもここの店主は「ラーメンが好き」で色々作りたくなっちゃう人なのではと想像した。でなければあれほど共通点が少ない多種のご当地ラーメンを提供しようと思わないだろう。そんな風に思うと我がこの店に無意識に惹かれ訪問店に選んだ理由が今更ながら判った気分になり何だか嬉しくなった。ある意味我と同好の士なのだろうから。全部我の妄想なんだけどね。と言うわけで、当初我が勝手に期待した中華そばではなかったが大満足で支払いを済ませ笑顔で退店する事が出来た。

2023年11月24日 (金)

石臼味噌

231124sky002 長野駅前に戻ってきた。実は訪問を予定していた店が営業していないようなので代替の店を急遽決める必要に迫られていた。普通だったら「無理に食べなきゃいいじゃん!」とか「ラーメン以外の別のものを食べればいいじゃん」とか尤もな選択をするはずなのだが、長い間地麺巡りをしているとそういう風になかなか考えられないし落ち着かないんだよ。「せっかく長野に宿泊する機会なんだから…」と別の意味で勿体ない精神が発揮されてしまうのだ。

色々迷った挙げ句に結構評判が高かった長野駅善光寺口すぐのところにある『らぁめん みそ家』という店を選定した。人気の要因はその立地と年中無休、深夜1時まで営業しているという事…なんじゃないのかな?と、我のような別地方から来たラオタにとって逆にマイナス要因にも見えたので迷ったんだけどね。評判が良い事には間違いはなさそうだし。プラス要因としては「長野県産の大豆と米から作られた熟成信州味噌」使用を謳い文句にしている事と、調べた限りでは2002(平成14)年創業と20年以上歴史を重ねている事かな。

店に到着したのは午後6時半くらいだったかな。店外に2人並んでいたので後に続いたのだが実は店内にも待ち席が6席くらいあったので着席出来るまでに10分以上かかった。その間店内の様子を伺っていたのだけど鉄鍋を振るい野菜を炒める音がして活気があったし、食べている客の表情等から何となくだけど「この店のラーメンが好き」という熱意みたいなものが感じられた。単純に駅前にあって便利だからたまたま来店したという様子ではない感じがしたのだ。ちょっと期待出来そう。厨房内には男の店員2人と女の店員1人。客席は厨房を囲むようにコの字型カウンター13席。冷水が入ったコップが出されたタイミングで口頭で注文。料金後払い制。後客は続々来店したが回転はスムーズみたい。

231124misoya00231124misoya01 らあめん みそ家 『石臼味噌』820円

着席するまで筆頭基本メニューを注文する気で固まっていたのだが、卓上のメニューや薀蓄を見ると通常メニューとは別に「長野県産小麦を100%使用した石臼挽き粉麺」を使った石臼挽き麺シリーズが存在していたのでそちらを注文した。

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その石臼挽き粉麺というのが若干ベージュ色した縮れ太麺で美味そうだった。実際期待通りのもちもち食感で表面が少しざらついていて美味しかったなー。具はきざみ葱ともやしと人参と玉葱。白胡麻がしっかり振られている。あと小ぶりながらわりと厚めの巻バラチャーシュー1枚。スープは意外とあっさりして重たくなくて食べ易い。だけどしっかりとした味噌の粒粒感と味わいがあった。卓上には辛味噌もあるので好きなように調整可能。普段使い出来るので地元民に支持されているのも頷けた。「ラーメンを食べている幸せ」を味わえたので本日3杯目だけどスープ完飲の完食に終わった。大満足で支払いを済ませて退店する事が出来た。この店を選んで良かったなー。

ようやくホテルに戻って一息つけた。結構歩き回って疲れたよ。心地よい疲れだけど。やっぱり旅っていいなー。地麺巡り楽しいや。このホテルのウリのひとつである屋上の露天風呂に向かって手足を伸ばして湯船に浸かった。指先とつま先から疲れが抜けていくイメージをしながらだとより効果的。風呂から出るとヤクルトが無料で飲めるしマッサージチェアも無料で使える。少々高めのホテルだけど心地よさ、満足度が値段以上にワンランクアップという印象だからこのホテル好きなんだよ。更に夜鳴きそばも無料で食べる事が出来る。風呂上がりにベッドの上で今日撮影した写真を確認していたらいつの間にか睡魔に襲われてしまい、ハッ!と起きた時はその夜鳴きそば提供終了時間の5分前だった。慌てて1階のレストランに向かい間に合う事が出来た。正に本日最後の客だった。札を渡され提供を待つ。3分程度の待ち時間で番号が呼ばれた。

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ドーミーイン長野 『夜鳴きそば』(無料)

縮れの強い細麺。具はきざみ葱と平メンマ数本、あおさ。どこまでも優しい鶏ガラ醤油スープ。ほっとする味わい。寝る前にちょうど良い。この調整、素晴らしい。これが無料で食べられるとは幸せだなー。良い気分のまま床につけそうだ。久々に良い1日だったなーとしみじみ感じながら。

長野白水

231124sky001 我は地麺巡りの訪問するべき店を選定する際、いかに創業が古い店であるかを重視している。必ずしも古ければ古いほど良いという事ではないのだろうが、長年営業を続けて来れたという実績は、地元民の支持力を測る無言の証明となり我にとって有力な訪問店選定材料になる。それに文句なく該当する店が長野市内に存在したので訪問することにした。長野電鉄長野線の権堂という駅近くにある1961(昭和36)年創業という『白水』という店がそれだ。電車に乗って行こうと思ったら1時間に2,3本しか出ておらず断念し、Google Mapsの教えに従い路線バスに乗って向かう事にした。

店に到着したのは午後4時半くらいかな。噂通り強烈に激渋な店構え。無事暖簾が出されているのを見て一安心した。事前調査した限りでは84歳になる女将がたった一人で切り盛りしている店らしい。店は日祝休みとなる。今日は平日とは言え連休の間なので営業しているか心配していたからね。早速ボロボロの木製の引き戸を開けて暖簾を割った。目の当たりにしたのは想像以上に年季の入った空間だった。目にするもの全てに積み重ねられた年月を感じて「昭和感」等という生易しい言葉で表現するには不十分に思えるほどだった。店内には女将と店の常連らしい先客の爺さんの2人。二人同時に驚いたように我を見たので思わず「今大丈夫ですか?」と言ったら女将は「どうぞー」と言ってくれたので入口に近い席に着席した。客席は厨房前に一列のカウンター8席。メニュー表も何も見当たらなかったが「中華そばお願いします」と女将に伝えた。しばらくするとまた常連らしい親父が1人やって来て「俺が作った肉料理とワイン持ってきた。このワイン俺の口に合わなくてさー」みたいな事を言っていた。よく見ると先客の爺さんも刺し身持ち込んでるし。それで女将と3人で世間話に花咲かせていた。女将が何かの拍子で転びそうになったら後客の親父が「お母さんに怪我されたら俺たち行く所なくなっちゃうよ」とか言ってた。何か「男はつらいよ」的な昔の邦画のワンシーンを見させられているような気分になった。我以外誰も中華そばを注文せず食べようとすら思っていないかの雰囲気。田舎町に1軒だけある、常連客しか来ないような飲み屋に入ってしまったような、久々感じる物凄いアウェー感。でも我自身異物となってそいうい地元に混ざる感覚がまた良いのだ。

231124hakusui00231124hakusui01 中華そば 白水『中華そば』650円

話に花を咲かせていると言いつつ女将は我の注文した中華そばの調理の手を止める事は無かった。先客は持ち込んだ刺し身を食べているようなのでお湯を沸かすところから調理開始。中華鍋に木製の落とし蓋をして麺を茹でていた。スープは煮立たせないように何と昔のストーブで温めていた。かなり前に死に別れてしまった夫の作っていた通りの手法を引き継いでいるらしい。で、出てきたのがこの一杯。

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麺は縮れ細麺。具はきざみ葱とメンマ数本、ナルト1枚、脂身のないさっぱりした小ぶりのチャーシューが3枚入っていた。スープはかなりあっさりした鶏ガラ醤油味。胡椒かけるのが前提なのかな。もうね、昔ながらの…とか、シンプル・イズ・ベストとか、言う事すら野暮ったく感じるくらいの一杯。この中華そば自体が長野の中華そばの歴史の生き証人みたいなものだ。間に合った…というのが食べた感想になる。早々に食べ終え、話に花を咲かせているところ悪いと思ったが「ごちそうさまー」と声をかけ支払いをして退店した。女将に「ありがとうねー」と送り出された。引き戸を開けると完全に暖簾が落ちていたので元に戻してあげた。今日この店の一杯を食べることが出来て本当に良かったと思った。

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長野妻科

231124nagano001 地獄谷野猿公苑から長野駅に戻って来れたのは午後2時半頃。結構歩いたし立ちっ放しだった為少々疲れていたから、ちょっと早いけど今夜宿泊するホテルへと向かった。駅前の好立地というだけではなく温泉も有りサービスが良いホテルに運良く予約する事が出来たので良かったよ。取り敢えず荷物を部屋に置いて身軽になって早速長野の街へ繰り出した。家を出る前にパンを1個食べただけだったので結構腹が減っている。我の狙いは勿論ラーメンだ。

しかしながら長野県というのはご当地ラーメン不毛の地と言われる地域。実は我は約10年前、日帰り遠征で長野に一度訪れている。その時は失われた長野の老舗ラーメン店が提供していたラーメンを「王様中華そば」と名付けて復刻し定着を試みている状況を確認しようと長野市の有名ラーメン店『気むずかし家』と『ゆいが総本店』の2店だけ訪問してた。当然の事ながら両店共歴史が浅くピカピカな店舗だったので我が地麺巡りで求めていたものとは大きくかけ離れていたのでテンションが落ちた状態のまま新幹線に乗って帰ってきた記憶がある。

231124river001 でも今回旅立つ前に入念に長野市のラーメン店を調査していたら、何とも魅力的な、我の好みと合致しそうな老舗店を発見する事が出来たんだよ!その内の1店が昭和32年屋台で営業を始め、代を重ねる事4代にもなる長野市を代表する中華そば店『中華そば ふくや』だ。4代目店主は北長野の吉田四丁目店を営業しているらしいが、今回はそちらではなく3代目店主が営業している長野駅から2km以上離れた妻科店に狙いを定めた。目的が地麺巡りに切り替われば我は不思議と疲れは吹き飛び、ひたすら歩いて郊外に向けて歩を進めていった。駅から2kmも離れれば長野は上の写真のような景色になる。駅から歩くこと約30分ぐらいで目的の店に到着する事が出来た。場所は普通の住宅街の一角。それ故にローカルな雰囲気がたまらなく感じた。

231124fukuya05231124fukuya06 無事「営業中」と書かれた看板が出されていたので安心して暖簾を割った。ガラスの引き戸が2重になっているのも豪雪地帯らしくて地麺巡りをしている感じがしてテンションが上がる。入口入って直ぐのところにボタン式券売機が設置されていた。店は厨房と客席スペースが完全に別れており、まるで社食か学食みたいに厨房のおばちゃんに食券を渡すと番号が書かれた付箋が渡さるのだ。そして自分の番号が呼ばれたら厨房に行ってラーメンを受け取る。食べ終わったら返却台に持っていき割り箸等はゴミ箱に捨てるセルフ方式。こういう初見殺しのオリジナルルールがあるというのも我からすればたまらない魅力に映る。地獄谷で猿を見た時等比較にならないくらいにテンションがガンガン上がっていくのが止められない状態になっていたよ。

厨房はおばちゃん1人で切り盛りしている様子。客席はカウンター1席、中央に木製の仕切りがあるテーブル席が2人卓が2つ、4人卓が5つ、座敷に4人卓が4つあった。内外装共田舎町の食堂そのものといった雰囲気も良い!先客4人後客4人。

231124fukuya00231124fukuya04 中華そば ふくや 妻科店

『中華そば 生卵入』1050円+『ふくめし 小盛』250円=1300円

中華そばは味ひとつのみ。あとは大盛りか小盛りか、チャーシューの枚数のバリエーション。その中で唯一「生卵入」というものがあった。生卵って田舎のラーメンに入れると一気に見映えがする効果があることは知っていたので迷わずそれを選択。更にサイドメニューながら屋号を冠した数量限定のメニュー「ふくめし」なるものがあったので小盛で注文した。

231124fukuya01231124fukuya02 見よれこの顔ッ!スープが黒い!ハッキリとした縮れ麺!このバラチャーシュー!予想通り中央に落とされた生卵は素朴さを倍にする効果を発揮している。いちいち我が地麺巡りで求めていた要素のツボをグイグイ押してくるんだよ。なんという魅惑的な顔をした一杯なのだろうか。しかもこの中華そばがご当地ラーメン不毛の地と思われていた長野に存在していた事が嬉しさを増してくる。ヤヴァイ!興奮が収まらない!具はきざみ葱と平メンマ数本と海苔1枚、バラチャーシュー3枚。中太縮れ麺はやや固めに茹でられている。スープは黒い見た目ほどそんなに濃い味ではない。おそらく胡椒をかける前提の設計になっている。これも歴史を感じる要素だ。こんなもの当然のようにスープ完飲の完食した。当たり前だ。

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スープとチャーダレで炊き上げたという数量限定の「ふくめし」。これにはきざみ葱ときざみ海苔、紅生姜がのる。こちらも見た目に反してあっさり味でもちもち感を感じる。これも田舎っぽくって店で食べると雰囲気に合っているんだよ。ラーメンの方に入っていた生卵は早い段階でこちらに引っ越しさせて卵かけご飯のようにして完食した。嗚呼大満足だ!まだ興奮が冷めやらない!これを実食出来ただけでも今回の旅は有意義だったと言い切れる。問題はこの店を長野市民は普通に馴染み深い存在と思っているのだろうが、あまりに普通に思いすぎていることだ。油断していると「王様中華そば」の元になっていた店『光蘭』みたいに失ってから大騒ぎしたというのと同じ轍を踏む事がないよう注意して欲しいと思う。食器を返却棚においてから厨房のおばちゃんに「ごちそうさまー」と声をかけ退店した。

231124river003 川沿いの道を歩いて長野中心部へ戻る。見知らぬ町の見知らぬ川っぺりを夕陽を浴びながら歩く。不思議と懐かしさが込み上げてきて何故か幸せな気持ちになった。

2020年7月23日 (木)

佐渡拉麺

我は今まで新潟県には地麺巡りを通じて何度も訪れているが佐渡ヶ島にこれまで一度も訪れなかった。それはこの地ならではの地麺が確認出来なかったからに他ならない。かつては『二見食堂』という有名店はあったようだが、その店も10年前に閉店してしまったそうだ。旅立つ前に更に念入りにラーメン店を調査したのだが、最近閉店したという店がいくつも出てきて、佐渡のラーメン事情はかなりお寒いと言わざるを得ない状況のようだ。
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今日は半日をかけて佐渡の北半分の大佐渡を海岸線沿いにぐるっと一周する予定。朝もろくに食べてきていないので出発前にとりあえず腹ごしらえが必要だ。両津港から車で20分ほど走らせ佐渡の真ん中あたりにやってきた。目的店は『長三郎鮨』という本格的な老舗寿司店。ただの寿司店だったら我もやって来ないわけで、この店ではラーメンも提供しているからだ。いくら何でも寿司店が出すラーメン狙うなんてと思うかもしれないが、実はこの店は昭和24年創業当初ラーメン店としてスタートして寿司店に鞍替えした経緯があるそうで、ラーメンも継続して提供しているという事らしい。つまり佐渡ヶ島の最も歴史のある老舗ラーメン店と見る事も出来るのだ。駐車に手間取ったが11時半頃に店に入店した。カウンター9席の上にはケース内に鮮魚が並べられ、中央には大将を筆頭に男の店員4人が並んでいた。当たり前だけど完全に寿司屋。女の店員も3人くらいいたかな。個室もいくつかあったし2階席もあるようで客席は多い様子。連休初日の昼時という事もあり、団体客も多くかなり賑わっているが、店員は慣れた感じで客をさばいている。我もすぐカウンター席に案内してもらった。口頭で注文。
200723chyouzaburoususi02200723chyouzaburoususi01長三郎鮨 『すし・ラーメンセット(梅)』 1800円

佐渡で水揚げされた鮮魚も味わえるとはお得だなと寿司とラーメンのセットを注文。(松)もあったけどラーメンがグレードアップするとも思えないので(梅)でいいや。こういう寿司を食べるのは久々だ。まず寿司が提供されて食べたが新鮮な感じが伝わってきて美味かった。でも我は駄舌なので回転寿司との味の違いもよくわからない。そして我の本命であるラーメンの方。麺は中細縮れ麺。具はきざみネギ、かまぼこ1枚、チャーシュー1枚。スープは昔ながらのあっさり醤油味。新潟あっさり醤油の系統だね。そこそこ美味しかったけど佐渡らしさっぽい個性は感じる事は出来なかった。それでも佐渡ヶ島上陸直後にふさわしい食事をすることが出来て満足した。

時間は飛んで、大佐渡を一周し終えて午後6時半くらい。もう疲労で自分自身がガス欠気味。今晩の宿は我にしては豪華な一泊1万円超えのところだが、旅館のお決まりの料理はつまらないので素泊まりにした。だからその前にガッツリとしたものを入れておきたい。色々探したんだけどラーメン店に限らず食事店が見つからない。そんな中で見つけたのが『中国菜館ファンタオ』という店。中華料理店かと思ったらラーメン店だった。場所は「サンモールタウン」なるスーパーと同じ建屋に併設されていた。スーパー側とはつながっていない事がわからなかったので、スーパーに入ってしまった。名前は立派だけど普通の小さなスーパーで、併設された洋品店は照明が落とされ不気味な感じがした。早々に外に出て入り口を探し店内に入った。入口わかりづらいよ。早速入店。店舗の客席はL字型になっており厨房には男の店員1人とおばさん店員2人。客席はテーブル席のみで、2人卓が4つと4人卓が3つ、6人卓が2つくらいだったと思う。先客2人後客ゼロ。メニュー表に「麺かためとか言われると店員がテンパりますので止めてください」と書かれていたのが印象的だった。口頭で注文。

200723fantao00200723fantao01中国菜館 ファンタオ 『チーズタンタンメン』 750円

味噌を筆頭に醤油や担々麺が提供されていた。こってりしたものが食べたかったのでチーズタンタンメンにミニチャーハンを付けて注文した。麺は柔らかめに茹でられた白っぽい中細ストレート。具は青ネギの小分け切りとコーン、挽き肉。そこにチーズとケチャップがかかっている。スープは…これはタンタンメンではなくほとんど味噌ラーメンではないか。胡麻の風味がほとんど感じられない。まあでもそれらしいのが食べられたので良しとするか。

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+『ミニチャーハン』 280円=1030円

本当であればフルサイズの炒飯を食べたかったがミニしかなかったので注文。あれ?これツナっぽい味がする。これ炒飯なの?と思ったくらい魚っぽい味わい。場末感があるなー。とりあえず空腹は収まった。支払いをして退店した。

コンビニで飲み物などを買って宿に戻る事にした。

2020年2月22日 (土)

飯田地麺

今日から3連休。この好機を逃さぬように、日帰りの地麺巡りの旅へ出る事にした。今月に入ってから毎週末イベントを入れていて、我ながらかなり活動的になっているなと感じる。

我の地麺巡りの旅は日に日にディープにマニアックになってきている。先週訪問した「小見川ソースカレー焼きそば」もよい例だが、「これは地麺なのか?ただ一個人が言い張っているだけなのか?」が不明瞭な事が多い。そうなるともう実際足を運んで自分で確かめるしかなくなる。結構な時間と旅費をかけて行くリスクはあるが、その分アタリを引くと嬉しさの度合いも高くなる。先々週訪問した「長井馬肉ラーメン」のように。

200222asa01今回の舞台は長野県飯田市。長野県南部に位置する山間にある街。交通の便は良いとはいえなさそうな場所だなぁとは思っていた。けど長野県なので早朝に横浜を出れば電車で午前中に到着出来るだろうと調べてみたら駄目だった。電車だけで移動するとなると前日出発すると検索サイトでは表示される。では高速バスかと調べたら横浜発だと5時間弱かかり、早朝と夕方の2本しか出ていない。新宿からは1時間1本出るが4時間半かかる。新宿から横浜までの移動時間を考えれば5時間以上かかってしまう。そんな難易度が高いとは思ってなかったので諦めようかと思った。でも更に調べると名古屋駅から約2時間で到着、本数も1時間に1本出ていることがわかった。新幹線を使うことになるが片道4時間ちょっとで行ける。理想的な工程で往復出来そうだ。金より時間の方が貴重でストレスフリー。早速事前に新幹線のチケットを買い、高速バスのチケットもネットで購入した。新横浜を7時過ぎに出発するのぞみに乗車し名古屋には8時半過ぎに到着。そこから名古屋バスセンターに移動。一度駅の外に出て移動する必要があるので時間がかかるなと思い、少し早めに名古屋に到着するよう調整して正解だった。バスに無事乗車出来て定刻9時に出発。ところが今日は3連休初日という事で渋滞にハマり予定より15分遅れの11時半前に飯田駅前に到着した。残念ながら天候は雨。でも今回は観光ナシの食べ歩きだから問題ナシだ。
200222iida01最初の目的店は駅前から徒歩1分程度の路地裏にある1967(昭和42)年創業の老舗店『新京亭』。老舗のわりに歴史を感じさせない店舗だなぁと思ったら、調べたところ2016年にこの新店舗に移転したそうだ。店前や入口付近に待ちはなし。早速入店。すると何とちょうど満席だという。入口に戻って名簿に名前を書いて待てと言われた。するとどんどん後客がやって来て、小さな入口の待ち客スペースはいっぱいになって店内外に客が溢れ出す始末。8分ほど待ってようやく席に案内された。厨房は壁と曇ガラスの向こうにありよく見えない。接客のおばちゃん店員は3人。客席は厨房壁側に一列のカウンター8席、2人がけテーブル席1卓、4人がけテーブル席4卓、座敷に4人卓が2つ。客層にラオタらしい人などおらず、家族連れや老人達がほとんど。そういう層に人気という事は地元民の支持が厚いとうことだ。口頭で注文。
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中華そば 新京亭 『中華そば』 650円

こちらは中華そばは醤油味だけのようだが、焼きそばや餃子、炒飯、カツ丼、親子丼などもメニューにあった。でも中華そばを頼む人がほとんどだった。我も基本の中華そばのみを注文。5分ほど待って着丼。おお、シンプルで素朴な顔立ちの一杯だ。でも特徴的なのは麺。白い平打ちストレート麺。柔らかいけどフニャフニャしているわけではなく、しなやかな喉越しが得られると言った方が良いかも知れない。具は刻み葱とメンマ数本、茹で豚と言った方がいいかもしれない小ぶりのチャーシュー3枚。スープはどちらかと言うと甘みを感じる醤油味。奥に煮干しの出汁を感じる。とても食べやすい。この店内のアットホームな雰囲気の中で食べるこの一杯は、自分が地麺巡りをしているという実感に酔いしれる事が出来たよ。合格の大満足!舌代を払って退店した。
200222iida02さて次の店こそ今回のメインで飯田を代表するラーメン店『上海楼』だ。創業は1947(昭和22)年。そもそも『新京亭』はこちらの店から暖簾分けされたらしい。つまり「飯田中華そば」の元祖とも言える存在。場所は駅から徒歩で8分ほど離れた商店街の中にある。こちらもマンションの1階にある商用スペースにある店舗だったので全然老舗感は感じさせてくれない。2006年にこの店舗に移転したとの事。昔は支店もあったようだが今はない。しかし地元民の支持は圧倒的で店前に6人、店内にも3人ほど客が待っているのを確認出来た。我もすぐ後に続いた。店員が出てきてメニュー表を手渡して来て注文を事前に決めておくよう言われた。待っている間に口頭注文。ちょうど正午という時間もあってか、我の後ろにもすぐ10人の行列が生じた。10分ほどの待ちで着席出来た。厨房には男の店員2人と女の店員2人。厨房前に一列のカウンター8席、2人がけテーブル席6卓、座敷に4人卓3つ。後客も続々来店し常に行列が生じていた。この店も家族連れや老人、若者グループと地元民全世代に支持されていることがわかった。

200222shanhairou00200222shanhairou01上海楼 『ワンタンメン 並』 800円

こちらの店は醤油メインだが、塩や味噌もある。ラーメンメニュー以外に餃子や中華丼もある。我は基本の中華そば…と思っていたけど、あの麺ならワンタンが合いそうと思ってワンタンメンを注文した。15分以上待ってようやく到着。なかなか迫力のある顔をした一杯。麺量が多すぎてワンタンがスープ表面から上にあり、その上にメンマ、更にその上にチャーシューと層をなしていた。『新京亭』と連食だった為食べてみると微妙な違いがわかって面白い。まず麺は自家製の白い中太ストレート。かんすいを使わず重曹を使っているとか。『新京亭』ほど平打ちではなく、柔らかいけど重量感を感じる。麺が長いので並でも200gになるという。スープは甘みを感じる豚骨清湯。こちらは煮干しは感じないゲンコツ100%。具はきざみ葱と味濃いめの平メンマ数本、サッパリした味わいの豚モモチャーシュー1枚。豚肉ワンタンが10個くらい入っていた。重曹を使った白く柔らかく長い麺という特徴、そして系統は同じでも店により生じるバリエーションとその広まり、何より地元民の圧倒的な支持を得ている。これは紛れもなく飯田地麺と認定して良さそうだ。ここまで足を運んで良かった。大満足。
200222shanhairou03200222shanhairou02 +『ぎょうざ』 450円=1250円

飯田の餃子も特徴的というので注文してみた。千切りキャベツの上に揚げ餃子が5個。提供される際に「味が付いているのでそのまま食べられます」と説明を受けた。確かに塩気強めのタレがかかっている。餃子はパリパリ感はなく、むしろモチモチしている。蒸してから揚げているので通常の餃子とは製法が異なり、個性が際立っている。これも飯田に来たら合わせて食べたくなる品で満足。

スープ以外は平らげてもうお腹いっぱい。大満足で席を立ち支払いを済ませて店を出た。雨の中待っている客の行列はまだ続いていた。

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時刻は13時近く。飯田商工会議所から13時半発の高速バスに乗って帰るので滞在時間はたった2時間。観光する時間もなかったが当初の目的を達成出来たので満足。雨降っているしね。無事バスに乗り音楽を聞きながら夢心地。15時半頃には名古屋に到着し15時45分発の新幹線に乗車する事が出来た。この時間ならば自由席で余裕。17時過ぎには新横浜に戻ってくる事が出来た。

2019年6月27日 (木)

元祖麻婆

190627niigata01 王道の『まるしん』、革新の『たまる屋』と来て最後は麻婆麺のルーツを追っていく。新潟麻婆麺のルーツは1967年創業の『広東飯店』で提供されたものだという。しかしもうその店は閉店してしまった。しかしその『広東飯店』で修行した店主が味を引き継いで提供している店があると聞く。『東来順』という新潟駅にほど近いバイパス沿いにある店だ。中華料理店ながらインドカレーも提供しているとしても有名。今遠征のラストラン。『たまる屋』から6kmと離れている。そして予報通り弱い雨が降ってきた。自動車専用道路の高架に沿って自転車を漕いてようやく目的の店に到着。何かどこにでもある普通の町中華店だ。早速入店。厨房には初老の店主とおばちゃん店員、女店員の3人。客席は一列のカウンター5席と4人がけ丸テーブル2卓、座敷に4人卓が2つ。先客は9人後客3人。口頭で注文。

190627touraijyun00190627touraijyun01 中国料理 東来順 『麻婆湯麺』 700円

元祖の面影を強く残す麻婆麺は予想通り普通のラーメンに麻婆豆腐をかけたシンプルなものだった。但しベースのラーメンは新潟中華そばっぽくあっさり正油のスープに柔らかめに茹でられた縮れ細麺が泳ぐもの。スープの比率が多いので麻婆豆腐の濃度は薄められ、豆腐と挽肉がラーメンの具になった感じ。グリーンピースが入っているのが中華料理店らしくていいね。この店を最後に選択して正解。麻婆麺の食べ歩きはなかなか過酷で、最後にあっさりした原初の麻婆麺を食べる事が出来て良かった。
190627mizukiten01雨はまだ本降りにならない。本降りになる前に新潟駅へと急ごう。きっちり3時間延長無しで自転車を返却出来て良かった。2時過ぎ発の東京行き新幹線自由席に乗って帰路について横浜駅に到着したのは4時半。まだ帰宅するには早いので、横浜そごう6階で開催されている「水木しげる魂の漫画展」に行ってみた。少年時代から出征までの貴重なスケッチが保管されているのは凄いね。水木しげるのご両親が大切に保存してくれたのだろう。展示の仕方も漫画大全集に合わせたジャンル別の紹介になっていて見やすく面白かった。7時前には帰宅出来た。充実した平日休暇だった。

背脂麻婆

190627niigata02 今度は駅の方に戻る方向に自転車を走らせる。一面の田んぼと鳥のさえずり。我は平日新潟でサイクリングをして地麺巡りを楽しんでいる。その事が何とも嬉しい。久々だなーこの感覚。途中鳥屋野潟に寄りつつ次の目的の店へと向かう。今度の店は『和風とんこつ たまる屋』という2014年7月2日に開店した創業5年に満たない店。『だるま屋』という背脂ラーメンのグループ傘下の店だが、今の新潟県麻婆麺ブームを牽引している店と言われる。郊外のロードサイドによくある、駐車場を完備して他の飲食店と並列つなぎになった店舗の一角にその店はあった。時刻は正午ちょっと前。店入口の待ち席に多くの人が待っていた。名簿がありそこに名前を書いて待つ。冷たい烏龍茶がセルフサービスされていてありがたい。15分ほど待たされようやく席に案内された。よくあるチェーン店っぽい内装。厨房には男の店員2人と女の店員2人。比較的若いが手慣れた客対応。客席は厨房周りにL字型カウンター8席。手前の座敷には6人がけテーブル席2卓、奥に2人がけテーブル席4卓。冊子メニューを見て口頭で注文。

190627tamaruya00190627tamaruya01 和風とんこつ たまる屋 『背脂マーボーメン』 880円

屋号を冠した「たまる屋らーめん」と味噌らーめん、背脂マーボーメンの3本たてメニュー。我は迷わず一番最後のオススメマークがついたメニューを注文。あまり待たずに提供された。麺は中細ストレートで量は200g。例によって丼の底で塊になっている。こちらの店は汁なし麻婆麺のタイプ。餡が強めの麻婆豆腐に何とチーズが入っている。そこに山椒と辣油が加えられ、更にそこに背脂がかかっている。メタボ上等!な一杯。甘辛く山椒のピリリもあってなおかつチーズの甘さが入る。これは習慣性が高くまた食べたいと思わせるものがある。連食じゃなけりゃライスも頼んで全て食べつくしたかったくらい。確かに麻婆麺の可能性を一気に開花させた一杯だった。満員大盛況にも関わらず店員の対応も良かったし大満足で店を出る事が出来た。

新潟麻婆

我は長年地麺巡りをしているが、その中でも新潟県というのは特にご当地ラーメンの宝庫だと思う。「長岡生姜醤油ラーメン」、「燕三条背脂煮干ラーメン」、「新潟濃厚味噌ラーメン」、「潟新中華そば」、「三条カレーラーメン」、「上越味噌ラーメン」「上越醤油ラーメン」、「とん汁ラーメン」など掘れば掘るほど出てくる感じ。そして先日新たに知ったのが「麻婆麺」の存在。負け惜しみじゃないけど実は前からその存在は知っていた。でも食べない内から「どうせラーメンに麻婆豆腐かけただけで地麺って言ってるだけでしょ」と軽んじていた。ところが食べてみたら、そんな単純な構造ではないし、美味くて習慣性があった。なので改めて調査をしてみると、発祥は新潟市らしいが、提供している店は今や県内広く分布していた。そりゃそうだよ、東京に進出してくるくらいだから。正に百聞は一見にしかず、いや百聞は一食にしかずだった。
190627niigata03忙しさの峠を一つ越えたので休養の為予め申請していた本日の有休だが、居ても立ってもいられないという感じで急遽日帰り遠征に変更。いつも出勤する時間に家を出て新潟駅に到着したのは10時。今回は入念に選択した市内3店を短時間で周る予定なのでレンタカーではなく、かつてを思い出しレンタサイクルで移動する事にした。駅に併設された地元サッカークラブのショップで手続きをした。3時間で300円。おそらく放置自転車再利用品だろうボロ自転車だがこれで十分だ。最初の目的店は『らーめん工房まるしん』という店。この店は新潟ではつけ麺のパイオニア的存在で有名だったらしいが、最近では麻婆麺の名店、代表格みたいに紹介されている。場所は新潟駅から真っ直ぐ6km以上も離れた江南区亀田という場所にある。久々の自転車なので慣れるのに時間がかかった。ちょっとはしるともう田んぼと工場しかないような田舎の郊外の景色。平日で誰もいないだろうと思って運転しているトラックの運ちゃんが急に工場入口からトラックで飛び出してくるものだから危うく轢かれそうになった。危ないなー。何とか目的の店には開店予定時間の5分前に店に到着出来た。ラーメン店らしからぬ垢抜けた店構えをしている。あれ?でも店の中に客が座っているのが見えた。前倒しで開店したらしい。でも客席に十分余裕がある様子。前客に続いて入店。入口脇に券売機。厨房には男の店員2人と女の店員3人…だったと思う。カウンター席に座ったから厨房がよく見えなかった。カウンター席は窓周りに15席。平日11時、駅から離れた立地なのい間もなく8割型の席は常に埋まっている状態だ。客層はおじさん、おばちゃん、サラリーマン、作業服の男達など。ラオタ達ではなく地元民に親しまれる店だという事がわかった。

190627marushin00190627marushin01 らーめん工房 まるしん 『マーボ麺』 850円

目的のメニューを注文。我が見た限り、この蒸し暑さにも関わらず、周りの客は筆頭のつけ麺を注文している客はいなかった。マーボ麺か汁なしマーボか担々麺ばかり。我が麻婆麺を調べた限りでは、この店が代表格みたいに各サイトで紹介されていたのでわざわざ駅から6km以上も自転車漕いでやってきたのだ。期待が高まる。あまり待たずに着丼。おー、これぞ!と言わんばかりの、期待通りの顔をした麻婆麺が登場。甘辛い麻婆豆腐が表面を覆っている。この麻婆豆腐がひき肉も豆腐もケチらず気前よく沢山入っている。あときくらげもいい食感を生み出している。大蒜、生姜、醤油、オリジナルの肉味噌、そして大量の砂糖を入れらてた麻婆豆腐は、四川ではなく日本の麻婆豆腐の味。丸美屋のやつにかなり近い。控えめな甘さが良いんだよ。これが全世代に向けて安心感と安定感を生み出している。その上にきざみネギ、胡麻と山椒がやりすぎない感じにかかっている。そして新潟麻婆麺の特徴は、麻婆豆腐に餡が強めに入っていてドロドロしていて、ラーメンのスープとの比率は約8:2くらいで圧倒的に麻婆豆腐の重量感が勝っている。この店の場合スープは醤油ベースだそうだが、麻婆豆腐の味が支配的なのでわからない。味噌ベースだとくどくなり過ぎるとは思う。この比率がいい塩梅なんだよ。さすが麻婆麺筆頭の店だ。そしてもうひとつの特徴が丼のそこにかたまっている中太縮れ麺。決して麺に絡まっておらず、箸でひきずり上げて、その過程でひき肉たっぷりの麻婆豆腐と絡まる感じ。麺量180gとやや多めだが、麻婆豆腐でご飯がすすむのと同じ原理でどんどんいける。餡の粘度で重量感があり、並の二郎系以上にボリュームがあるのに、味にまとまりがあり、ピリ辛で食欲が増し食べやすい。出来れば冬に食べれば最高な感じ。雪深い新潟で広まるのが納得だ。これは大満足な一杯だった。習慣性高いなー。

2015年12月26日 (土)

東横味噌

時刻は午後1時半頃。徒歩で新潟駅まで戻ってきた。天気は良く風は冷たいが爽やかで快適に散歩が出来た。しかし食べ過ぎで消化が追いつかず結構キツイ状態。それでもなお次の店を目指す。駅南口に出て徒歩10分ほどのところにある『ラーメン東横』駅南店だ。こちらは新潟地ラーメンのひとつ、割りスープ付き濃厚味噌ラーメンの代表格のひとつで、我も6年前既に訪問している。今回の新潟遠征を締めくくるにあたり悩んだ結果この店への再訪問を決意した。入店すると大賑わいな店の雰囲気。厨房には店主を含め男の店員2人と女の店員2人。厨房前に一列5席のカウンター席。2人がけテーブル3卓と4人がけテーブル4卓、座敷に4人がけテーブル3卓。9割方の席は埋まっていたが、カウンター席に案内されすぐ座る事が出来た。口頭で注文。

151227touyoko00 151227touyoko01 ラーメン東横 新潟駅南店 『みそラーメン』 680円

看板筆頭メニューを注文。もやしとキャベツが沢山入ったすり鉢丼。麺はツルツルモチモチのちぢれ太麺。スープは確かにしょっぱさを感じるほど濃厚な味噌スープ。でもよほど薄口好きの人か年配の人以外であれば十分そのまま食べられる程度の濃さ。あれ?6年前は強烈な濃さで、とても割りスープを使わないと食べられないレベルだったのに?我の味覚が変化したのかな?それとも一般受けし易いよう変えたのかな?今回気がついたのは麺が美味さ。ツルツルモチモチ感はうどんのようで、濃厚味噌スープにはとても合っていると思う。満足。

重たくなった腹を抱えて新潟駅へ戻った。新幹線出発まで45分ほどあったので、土産物をゆっくり物色。正月用に新潟の餅を買って新幹線に乗り込んだ。満腹で次の駅に到着する前に爆睡眠。起きたら上野だった。午後6時には来たく出来た。来年持ち越しを考えていた『琴平荘』と『赤道食堂』。両方共年内訪問達成してしまった。これで思い残す事はないよ。

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