博多家系
火曜平日。クリスマス・イブなぞ何処の世界の出来事かと思いながら会社を退勤した後久々に町田駅へ降り立った。町田には名のあるラーメン店が数多いが、今夜は我の捻くれた心が前に出て訪問する店を選んだ。「真正博多家系ラーメン」という、突っ込み所多めの肩書を名乗る『松本家』なる店を目指した。場所はブックオフの近くでオープン日は2021年8月11日だそうだ。
営業中の札が出ていたので早速入店。入口脇にボタン式券売機。食券を渡すと好みを確認され着席。店員は若い男1人だけ。水と無料ライスはセルフで店の中央に取りに行く。店内の掲示物から何となく資本系っぽい印象を受ける。FCとかかな?客席は一列のカウンター席が3本くらいあって全23席あるそうだ。先客2人後客1人。
『博多家系ラーメン』800円+『味玉』100円=900円
メインのラーメン2枚看板で、こってりと書かれた「博多家系ラーメン」とあっさりと書かれた「淡麗ラーメン」。他につけ麺や油そば、担々麺もあるようだ。味は九州甘醤油、あご出汁醤油、蔵出し合わせ味噌、岩塩の4種の中から選択。更に麺は家系中太麺か博多細麺から選ぶ。後は家系同様に麺のかたさ、味の濃さ、油の量を選ぶみたい。あまりの選択肢の多さに人によっては注文に時間がかかりそうだ。今回は家系寄りに博多家系ラーメン、あご出汁醤油、中太麺、麺かため、油多めを選択した。
麺は中太やや縮れ。具は家系標準でのほうれん草と海苔3枚、炙りチャーシューが1枚。うずらが1個入っている。そして追加トッピングの味玉は半分に切られた状態で入っていた。スープのベースは豚骨と鶏白湯を合わせたもので、後からあご節を混ぜた感じ。昔伊勢佐木モールにもあった『哲麺』のスープに似ている印象を受けた。後は基本的に量産型家系ラーメンに近いかな。海苔はスープに溶けるチープなヤツだったけど、チャーシューは大きめの炙りチャーシューだ。この一杯、悪くなかった。明らかにコスパの高さを重視した姿勢が伝わってきたから。それにライスが無料で明太子と高菜まで付いてくるんだから文句なし。腹を空かせて金がない若者達が喜びそうだ。今回ばかりは家系ライスではなく明太子ご飯として楽しみ完食した。ラーメンが高価格外食化に進む中、こういう昔ながらのラーメン店の位置に留めようと奮闘している店は応援したい気持ちになる。満足して退店した。
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