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2023年3月11日 (土)

春永山煙

230311sky001 好天と春の暖かさに恵まれた土曜休日。この好天に誘われ久々都内へと足を伸ばしてみる事にした。都内と言っても多摩方面だけど。どうせならまだ行ったことがない街へ行ってみたかった。場所は京王永山駅。東横線で武蔵小杉に出た後南武線に乗り換え稲田堤駅で下車、歩いて京王稲田堤駅に移動し京王相模原線特急に乗り1駅目。この見知らぬ駅にやって来た目的は昨日に引き続き『パパパパパイン』グループの店訪問第2弾。同ブループ最新第5弾ブランドにあたる『煮干し中華そば 煙』。元々同じグループ店『永山龍聖軒』が今月1日にリニューアルした店だ。初めて来る場所なので迷ったけど駅の下の階にある商業フロアに店はあった。ちょうど開店時間あたりに店に到着。店前に待ちはなし。営業中の札があったので早速入店。入口正面にタッチパネル式券売機。基本メニューなのですんなり買える…と思ったら手こずって店員に教えてもらう事になった。交通系ICで購入したらそのカードタッチ部分にOKボタンがありそれを押さなきゃいけなかったらしい。タッチパネル式券売機が普及することで起こる新たな問題だ。厨房には男の店員2人。客席は両方の壁側にカウンター4席と3席。中央に仕切りのある向かい合わせのテーブル席6席。先客が来るまで店内を見回してみたが「この店舗、立ち食い蕎麦屋を改装したのかなー」と感じた。ラーメン店らしくない。やけにチェーン店っぽい。実際はカレーショップだったようだ。しばらくすると後客はゾロゾロとやって来て7人。結構な割合で券売機で躓いていた。店員は丁寧に対応していた。

230311kemuri00230311kemuri01 煮干し中華そば 煙 『中華そば(中太手もみ麺)』900円

筆頭基本メニューを注文。細麺という選択も券売機で出来るらしい。あまり待たずに提供された一杯はあまりにシンプルで本当に『パパパパパイン』と同じグループ店?と思ってしまったよ。

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麺はその名の通り中太縮れ麺。具はきざみ葱、柔らか太メンマ2本、小さめの海苔1枚、脂身多めのバラチャーシュー2枚。スープは正統派煮干しラーメンで適度なニボニボ感。口当たりが良い。やり過ぎずバランスの良さを感じる。美味しいじゃん。完食し満足して退店した。

駅に戻ろうとしたらいつの間にか小田急側の永山駅に来ていた。ああ、この駅って京王と小田急が乗り入れしているんだ。どうりで特急停車駅なはずだ。これからの工程では小田急側で正解だったから結果オーライ。改札に入った。

2022年11月 3日 (木)

調布煮干

221103chyoufu001 20分ほど歩いて調布駅前付近に戻ってきた。時間は正午をまわっていた。朝食を抜いてきた状態で結構な距離を歩いてきたので腹はグーグーだ。調布のラーメンと言えば昔から『たけちゃんにぼしラーメン』。2008年3月に初訪問、7年前調布を訪れた際にも立ち寄っているので今回は三度目の訪問となる。以前は代々木に店を移した時があったのでそちらにも訪問しているので結構な訪問回数になる。今でこそ煮干しラーメンは珍しくもないけど看板に煮干しの文字を入れてアピールしたのはこの店が最初ではなかろうか。駅前にあるこの有名店に正午をまわった祭日の昼に訪れれば当然行列を覚悟しなくてはならない。店外に10人くらいの列が生じていた。約15分ほど待って店内に入り店中央にあるタッチパネル式券売機で食券を購入することが出来たが、なんと店内待ちがありそれから5分待って席へ案内された。客席は厨房前にカウンター席が一列6席と一列4席、3人がけテーブル席が2卓。テーブル席に案内された。店員は男3人女1人。後客は続々来店。

221103takenibo00221103takenibo03 たけちゃんにぼしらーめん

『スペシャルらーめん(しょうゆ)』980円+『煮干し飯(小)』160円=1140円

チャーシュー2枚と味玉が追加されたにぼスペ、しょうゆを選択。腹が減っていたので煮干し飯(小)も付けた。

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麺は太麺ストレート。具は薬味葱、ナルト1枚、海苔1枚、平メンマ数本、巻バラチャーシュー3枚、濃い醤油色をしたスープは魚介醤油味。今で言う煮干しラーメンとは違う。当時好きだった理由は美味しそうな顔をした一杯だったから。でも今見ると懐かしいと思ってしまう。時の流れを感じた。でも味は当時の印象のまま見た目のまんま美味しい魚介醤油だ。煮干し飯とは煮干しの煮汁で炊いた御飯の事だろう。味付けはごくあっさりで具も入っておらずシンプルに美味しかった。味玉やチャーシューはこちらに引っ越しさせておかずとして食し完飲完食、大満足の一杯だった。店員に「ごちそうさま」を言って退店した。店の外には最初と同じくらいの行列が生じていた。

今日は帰りに新宿など都会の駅を経由する気分になれなかったので橋本まで出て横浜線に乗って横浜へ戻る事にした。橋本で誤って快速に乗れなかったので各駅停車に乗って帰ってくる事になり帰宅は3時過ぎになってしまった。でも心の癒やしを得る事が出来、良い休日時間が過ごせたと思う。

2022年10月23日 (日)

八王子竹

221023sky002 『ラーメンちとせ』を体験し良い気分で駅の方に戻ってきた。JR八王子駅から北西方向に伸びる多くの人で賑わっている歩行者天国「西放射線ユーロード」の中にある1954(昭和29)年創業という八王子最古のラーメン店『竹の家』へ連食する事にした。約10年半ぶりの訪問となる。八王子へ初めてラーメン食べ歩きで訪れた際、あまりの老舗感、地方感に軽く感動を覚えた店だ。相変わらず風格漂う店構え。早速暖簾を割る。入口のおばちゃんに口頭注文し料金前払い。楕円形のプラ板食券をもらい空いている席に座る。箸箱が昭和感を醸し出して良いね。

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厨房には若い男の店員1人で回している。客対応は入口のおばちゃんともう1人の婆さん。客入りは6割ちょっとって感じかな。回転は良いのでどんどん入店しどんどん出ていく。

221023takenoya00221023takenoya01 ラーメン専門店 竹の家『ラーメン』630円

いわゆる「八王子ラーメン」と呼ばれる種類ではなく、昭和の中華そばそのものといったような一杯が提供される。ボソッとした食感の縮れ細麺。具は薬味葱、細切りメンマと小さな海苔1枚、脂身の少ないチャーシュー1枚。卓上の胡椒がバッチリ合う正油ラーメン。看板にある「釜玄」「オートボイル式」というのは2分10秒かけて茹で麺機の中を自動で一周し、スープを張った丼に自動的に自然に落とされる機械を使っているからだそうだ。今回厨房があまり見えない席に座ってしまったから見ることは出来なかったけど。この店を失ったら八王子には計り知れない大損失を被るのではないか?と思わせるほど残さなければならない店だと思う。満足の退店。今日は老舗店の魅力、地方食べ歩きの魅力を存分に味わう事が出来て良い休日時間を過ごす事が出来た。午後2時前には帰宅し布団などを取り込みゆったりと過ごした。

八王子黒

221023sky001 朝から快晴の青空が広がった日曜休日。最高気温も24℃くらいで空気は爽やかで半袖で快適に過ごせる。こういう日はまた遠出しよう。朝9時前には家を出て久々に八王子まで出てみた。

「八王子ブラック」と呼ばれるラーメンがあるという。前にも書いたけど「富山ブラック」が現れて以降、全国で「〇〇ブラック」があちらこちらで誕生した。もう「土地名+ブラック」の存在は飽き飽きしているのだが、今回の「八王子ブラック」は最近の店の話ではなく昭和53年の老舗店のラーメンがそう呼ばれていると聞き興味を惹かれて行ってみる事にした。店名は『ラーメンちとせ』。八王子駅からは歩いて12分くらいだったかな。商業地域からずいぶん離れた場所の街角にひっそりと佇むこじんまりとした店だった。開店6分前くらいに到着してしまい入口で待つと定刻に女将が暖簾を出しに来て入店を促された。その時は他に客はいなかった。厨房には熟年夫婦と思しき男女2人。客席は厨房周りにL字型カウンター8席のみ。卓上のメニュー表をみて口頭で注文。だいぶ後に後客1人が来たが、この店出前対応しているらしく店主はバイクに跨り出ていってしまった。

221023chitose00221023chitose02 ラーメンちとせ

『ラーメン』430円+『小チャーハン』300円=730円

筆頭基本メニューと小チャーハンのセットを注文。八王子は一体どうなっているんだ?昭和のままでリアルに時が止まっているのか?そう錯覚するくらいな上記の値段。しかも普通サイズのチャーハン480円と間違えられたのではと心配になるくらいの小チャーハンのサイズ感よ。他にメニューはカツ丼や生姜焼き定食、カレーライス等がありラーメン専門店ではないようだが、どれも価格が昭和のまま。凄い店が現存しているものだと驚かされたよ。

221023chitose01221023chitose03 正に八王子ブラックと呼びたくなるのを止められないくらい黒いラーメンが提供された。中細縮れ麺はスープが染みて醤油色っぽくなっている。具は八王子らしく大量のきざみ玉ねぎと絹さや2つ、小さく切られた海苔1枚とうずらの玉子、チャーシューは分厚くて大きめ。とても430円だとは思えない内容だった。メニュー表には「当店のラーメンのスープの黒は、大豆と小麦の発酵熟成による自然色であり着色料などは一切使用しておらず塩分も控えめになっております」と書かれている。実際その通りで「富山ブラック」とは異なりしょっぱくない。醤油の熟成感を感じる味。我の大好きな玉ねぎのシャクシャク感が存分に楽しめた。炒飯もアツアツでいい味していた。完全に我好み!大満足でお釣りなしの現金後払いをして店を出た。すっかり地麺巡りで地方遠征している気分になって自然と笑みが溢れたよ。

2022年10月21日 (金)

手打亀囲

221021sky001 金曜平日だが8月以来2ヶ月ぶりの有給休暇を取得した。会社から「年5日の有給取得は義務なので休むようにして下さい」と通知が来た。時代は変わったものだ。元々午後から用事があったのでどうせならと丸1日休む事にした。今朝から快晴で過ごしやすい気温。朝晩だけは冷え込むようになったが日中はまだまだ半袖でちょうどいいくらいだ。

昼過ぎくらいまで自由時間になるので「平日休暇もったいない」発動。週末で行列リスクがあるような遠方のラーメン店を訪問すべく朝8時過ぎくらいには家を出た。選んだのは今年6月24日に開店した『手打麺祭 かめ囲』という店だ。今注目の新店としてよくメディアに取り上げられている。場所は調布市、京王線の柴崎駅から徒歩5分くらいのところ。今この店を選択をすることは、もろに「情報を食べているラオタ」と思われても仕方がないという自覚はある。でも自分の日記で言い訳するのも変だが、パンデミックの影響で遠方外出が封じられた為に昨年夏前以降、横浜市以外のラーメン店の情報を積極的に収集しようとしなくなったんだよ。だから行ってみたい店は何か?と考えても全く店名が思い浮かばない状況。その結果、単純によく店名を耳にしていたし、ラーメンも見た目で美味そうな店を選ぶことになる。更にこの店は注文を受けてから麺を打ち、手切りするらしく異常に回転率が悪いとの情報も聞いていたので、平日訪問する価値が高いだろうと判断した。

まず東横線で武蔵小杉に出てJR南武線に乗り換え稲田堤まで移動。京王相模原線の駅まで徒歩5分ほど歩き京王線に乗り換え調布経由で柴崎駅へ辿り着いた。改札を出て約5分歩いて甲州街道沿いにある店に到着したのは開店予定時刻の45分前だった。店前には誰もおらず1番のりを確保した。その5分後くらいから後ろに人が来はじめ、開店する頃には20人弱の立派な行列になっていた。平日の昼間とは思えない光景。定刻を2分過ぎたあたりで店主がドアを開けて店内に案内される。入口正面に券売機。店内はイメージカラーであるライトグリーンの配色をされた壁や椅子。そこかしこに亀関連のグッズやアクセサリーがお洒落に配置されていた。若い店主夫婦の理想を詰め込みました、という感じ。厨房にはまだ20代に見える若い店主夫婦と男の店員1人を加えた3人。後で調べたら蒲田の『煮干しつけ麺 宮元』で6年修行し、この店の前身である『手打ち中華蕎麦 亀庵』と暖簾を出して間借り営業をしていたらしい。その頃から麺に強いこだわりがあったそうだ。食券を渡すと本当にそれから麺を打ち始めていた。客席は厨房前一列5席のカウンター席が並んで2つで計10席。一番手前の席に案内された。席には既に冷水入りの緑のコップが置かれていた。箸置きも亀だ。店内デザインのこだわりが強い。

221021kamei00221021kamei001 手打麺祭 かめ囲 『特製手打中華蕎麦 醤油』1350円

味は醤油・塩・こってり醤油・こっさり煮干しの4種。初訪問だがビジュアルが美しかった特製の醤油を注文した。特製は味玉、手打ちワンタン1個、鴨チャーシューが追加されるそうだ。ライトグリーンの丼も良い感じ。我の好きな色だ。中身も今まで見たことが無いようなものが入っており個性が強く出ている。打ち立て切りたての縮れ太麺は麺の太さが不揃いでマチマチ。「一反も麺」かと思うような切れ端の凄い太いやつも入っていた。打ち立てだけあってモチモチツルツルの食感で喉ごしが良い。具は白葱の細切りと九条葱の細切り、インパクトのある四角い板メンマ2枚は柔らかいけど繊維も感じる食感が楽しいもの。あっさりだけどしっかりメンマの味わい。チャーシューはちゃんと燻製の香りがする豚ロース2枚と表面に焼き目がついた上質の分厚い鴨チャーシュー1枚。焼印入りの燻製臭のする味玉は黄身トロリ。抹茶を練り込み緑色になった分厚い皮に包まれたワンタン1個。こういう厚い皮の雲呑は好きだ。しかも抹茶の味がするとか初めてだ。餡は鴨葱山椒だそうだ。とにかく素人目から見ても具のひとつひとつが丁寧に作られており、どんだけ手間がかかっているんだろうか?と思う。これを毎日丹念に仕込んでいるとなると相当な手間と労力を要すると思われる。

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そして肝心のスープだが、結構濃いめの味付けながら旨味先行でしょっぱさはあまり感じない。醤油はしっかり感じる、でも鶏も強く感じるし鴨も強く感じる。もちろん豚や魚他も入っているのだろうが鶏と鴨がメインの味わい。鴨を使うとどうしても日本蕎麦に近い味わいになりがちだけど、そうならないよう調整されている。個人的に最近豚骨や豚肉の出汁の旨味にハマっているのだが、このスープを飲んだ瞬間「うわー鶏系の出汁も美味いじゃん!」って思ってしまった。麺と具とスープ、どれもが店主のこだわりを感じさせ、かつ個性的。こんなの文句なく完飲完食だよ。話題になるにはちゃんと意味があるんだなと改めて実感した。遥々調布まで来て開店45分前に並んだことはしっかり回収出来た。大満足で店を出ることが出来た。店前には開店時と同じくらいの人数が並んでいた。最後尾の人は待ち時間が大変なことになるだろう。

2022年5月 4日 (水)

立川鏡花

220504tatchikawa002 『一条流がんこラーメン』立川たま館分店を出て歩いて約10分ほどで次の目的店『らーめん愉悦処鏡花』に到着した。2000年6月に開店し来月22年目突入する店。我は2007年3月31日に一度訪問している。こちらも15年ぶりの再訪シリーズの一環になる。店に到着したのは開店から10分ほどまわった頃だった。店前に待ち客無し!と思ったら暖簾の奥に行列が出来ていた。券売機の奥に待合室がありそこから10人以上並んでいた。タッチパネル式券売機で食券を買った後は前客に続いて進み待合室に到着、着席して25分ほど待ってようやく席に案内された。

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店内は照明が極力落とされ各席に小さなスポットライトが設置されている。客席は厨房周りに15席くらい。暗いのでよくわからない。感染防止用の仕切り有り。「庵」の雰囲気がありどこかアトラクション感がある。店員は店主を含め男の店員3人と女の店員1人。こんな雰囲気だけど店主は店全体を目を配って店員は声を出して丁寧な接客をしていた。

220504kyouka00220504kyouka01らーめん愉悦処 鏡花 『醤油味玉らーめん』1250円

メニューは醤油を筆頭に塩、鶏白湯、油そば、汁なし担々麺等結構豊富なラインナップ。我は筆頭の醤油を味玉付きで注文。味玉無しの基本の一杯が1100円だ!なかなかに強気。ちょっと期待が高まってしまう。

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麺は中太平打縮れ麺。多加水麺のどこかチュルンとした食感。結構縮れが強いのでスープも持ち上げ力もありなかなか美味しい。具はきざんだ三つ葉と極太メンマ2,3本、海苔1枚、大きなチャーシューが1枚。チャーシューはあまり味付けしていない。味玉は黄身しっとり。スープはたまり醤油を主軸に6種類の醤油を合わせ、鶏・豚・牛・魚介・野菜から出汁を摂ったとある。たまり醤油だけあってキリッとした醤油感はなく丸みのある味わい。重厚感があり素直に美味しいとは思うし1個1個上質なんだろうけど、何故か我は「ラーメンを食べる喜び」を感じる事は出来なかったな。値段も含めラーメンではなく麺料理になってしまっているというか。習慣性の弱い一杯。一応麺と具は食べスープは半分くらい残しての退店となった。

立川駅に戻り来た時と同じコースで家路についた。

頑固邂逅

220504sky001 みどりの日。水曜祭日。今日も朝から行楽日和。こんな天気の良い日は外出しないと勿体ない感じがする。旅行に行かない分ラーメン食べ歩きに出かけよう。近所の新店情報も耳に入ってきているけど、近場なら会社帰りか梅雨入りしてから行けばいい。開店したては店員のフォーメーションも熟れていないだろうし。なのでやっぱり今日も都内遠征に出かける事にした。

220504tatchikawa001 都内遠征をするとして、やはり下手打ちたくないので事前調査をした。あんまり立地が厳しいとか難易度の高い店だとこの時期臨時休業をくらう確率が高いからね。結論として今日は立川に出かける事にした。久しく行ってないし新鮮な気持ちになれるだろうし。始点川崎から南武線終点立川まで移動。やっぱり遠く感じるね。駅南口から歩いて4,5分くらいのところに立川らーめんたま館なるラーメン集合施設があった。事前調査で集合施設と知らなかった我は開店時間1分前くらいに到着したのだが長い行列が出来ていて驚いた。施設自体がオープン前だったのだ。少し待つとオープンし行列が前にすすむ。そのほとんどの客が『立川マシマシ』という二郎系の店に吸い寄せられていった。我が目的にしているのはその店ではないので安堵した。

今日の目的店は『一条流がんこラーメン 立川たま館分店』になる。昨年10月21日に開店したそうで我は初訪問になる。情報によると店主は新しく総本家となる家元の弟さんの店『一条流がんこラーメン総本家相模原分店』の弟子だったという噂だ。そう!今「一条流がんこ」と言えばラオタ界隈を騒がせた事件が起きた。一条流がんこ創業者にして家元と呼ばれた一条安雪氏が先月24日、75歳での突如現役引退してしまった事だ。我は約6年前家元が厨房に立っていた『一条流がんこラーメン総本家』に4回ほど訪れている。旅先で食材に出会いそれをラーメンに活かすことを楽しんでいる様子が伺えた。それはもう我の知る「一条流がんこ」のラーメンからかけ離れていたが、そういうのに縛られない事こそが「一条流」なのだろう。実際美味しかった。ラーメンを食べる喜びというものが味わえた。一時期は離れていたがそれからしばらく長蛇の列に並ぶのを繰り返していたからね。その甲斐あって当時家元自身が大好きだと言っていた基本の「自由が丘(醤油)」から、ラーメン本等でその名を知り憧れだった「悪魔ラーメン(純正)」も体験する事が出来た。家元が作った至極の一杯を食べる事が出来た事は今や貴重な体験となってしまった。

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その時の体験を思い返していたらついつい「一条流がんこラーメン」が食べたくなってしまったのだ。事前情報だとこの店は不安定な営業しがちの「一条流がんこラーメン」系列としては珍しく無休らしいので訪問する事に決めたのだ。『立川マシマシ』の長蛇の列の脇に券売機があったので先客に続いて食券を購入して着席。店主と小太りの男の店員の2人体制。客席は厨房前に一列のカウンター8席。先客5人後客5人。

220504ganko00220504ganko04 元祖一条流がんこラーメン 立川たま館分店

『塩(バラ)』850円

この店は筆頭が塩で醤油、辛痛、つけ麺と並んでいる。チャーシューもモモorバラが券売機の時点で選べた。また味の濃さ(しょっぱさ)がLEVEL1~8まで選べた。我は末広町にあった『がんこ八代目』とその弟子筋の溝の口にあった『味輝拉』にも行っており、新総本家(旧相模原分店)にも行っているので、家元が独自路線をすすむ前の『一条流がんこラーメン』スタイルが頭に染み付いている。あの強烈にしょっぱくて何故か後を引く一杯。あれが食べたくて基本のLEVEL4よりさらに濃くLEVEL6を選択。青唐辛子の有無も確認されたがそちらは無しで、麺かためでお願いした。

基本一杯ずつ調理するらしく結構待たされたが提供された一杯は正に我の記憶している従来の『一条流がんこラーメン』だった。具は大きめのバラチャーシュー、その上に白髭葱、穂先メンマ2本と海苔1枚。この透明なスープの中に黄色い細麺が泳ぐ様の美しさ、だ。そしてスープを飲んだら「これ!これ!」と心の中で呟いたほどの求めていたしょっぱさだった。結構ガツンとしょっぱく、LEVEL7や8を頼まないで良かった。そしてこの黄色い細麺の魅力的な食感。基本太麺好きだった我に細麺の魅力を教えてくれたのも「一条流がんこ」だ。一条流がんこクラシックスタイルに再び邂逅出来てなんか嬉しくなった。汁一滴残さず完飲完食。大満足で店を後にした。

2021年12月25日 (土)

薬味敏々

211225hachiouji002 『ふたばや』を出てJR八王子駅に戻る途中気になるラーメン店を見つけたのでなんとなく入店してしまった。八王子中華そばの店は『みんみん』とか『タンタン』とか『でんでん』とか「◯ン◯ン」という屋号が多い。『みんみん』等に追従した店が多いのだろう。今回の店は『びんびん』ときた。「元祖八王子ラーメン」とデカデカと書かれている。ちょっと怪しい。入店すると黒い内装で入口脇に券売機があった。その脇を見るとお土産用のラーメンの箱が置かれていた。「創業三十年」「店のこだわり」をやたらアピールしてきているが明確な創業年月日の記載は見当たらなかった。帰宅後調べたら元々あった『敏々亭』という店があり、その店が店を畳んでからその店主から屋号やレシピ、調理法を買い取り?2013年1月にこの本店を開店させたようだ。だから創業三十年はかなり怪しい。しかしその後多摩地区と相模原で8店舗の支店やFCを展開した。現オーナーはかなりのやり手のようだ。厨房は奥にあり店員は男3人女1人。客席は厨房前と壁側に各1列のカウンター4席とテーブル席は2人卓1つと4人卓3つ。先客3人後客5人。

211225binbin00211225binbin01中華そば専門店 敏々亭 びんびん 本店

『薬味(玉ねぎ)ラーメン』 700円

より八王子感を堪能したかったので薬味ラーメンを注文した。そうしたら案の定明らかにやりすぎな量の刻みタマネギが入っていた。通常のレンゲとは別に玉ねぎ用のレンゲまであった。麺は黄色いストレート細麺。具はメンマ数本と海苔1枚、チャーシュー1枚。ラードが浮いたしょっぱくも甘い醤油スープ。正調八王子中華そばだった。普通に美味しかった。餃子や丼もの等サイドメニューも充実しているようで、地元の人達からすれば使い勝手は良さそうな店だった。

腹は一杯になって満足の退店。駅に戻り横浜線快速電車に乗車した。満腹の為半分ウトウトしながら終点の桜木町に到着した。満足の八王子遠征だった。

再初富士

明け方までは雨が降っていたが次第に止んで雲も徐々に消えていき青空が広がってきた土曜休日。2021年最後の土曜日だ。来週からは年末年始休暇で世間的にお休みになるので飲食店が休みに入らぬ内にプチ遠征として久々に八王子まで足をのばす事にした。勿論我の狙いは八王子中華そばという事になる。八王子中華そばは千葉の竹岡式中華そばと並び、我がご当地ラーメンというものに興味を持つきっかけとなった地麺だ。札幌味噌や博多豚骨というのなら知っていたが、こんな関東近郊に地味ながら個性際立つラーメンが存在していたのがショックで「じゃあ日本全国には何種類のご当地ラーメンがあるのだろう?」と興味が湧いて以降全国に旅へ出て食べ歩きが始まったんだ。その原点の八王子中華そばは大好きで今までも何度か足を運んでいるのだが、八王子中華そば元祖の店として知られる『初富士』へは6年前訪問したものの撮影禁止だった為写真に収める事が出来ず残念な思いが残ってた。それが最近ネットで情報を収集しているとラーメンの写真が上がっており撮影解禁になったという噂レベルの情報もあった。解禁にはなっていなくても了承を貰えば撮影可能になったようなのだ。原初の八王子中華そば、店主は高齢でいつ閉店してしまってもおかしくない状況。貴重な一杯のぜひ写真に収めておきたい。久々に完全なご当地ラーメンオタクモードになった我は再び『初富士』を訪問すべく八王子を目指す事にした。

211225hachiouji000 八王子駅に到着したのは午前10時半過ぎ。北口バスターミナルから店の近くへ行くバスに乗車し揺られる事10分強で最寄りの停留所で降りる。そこから3分ほど歩いて『初富士』に到着したのは開店予定時間を5分ほど過ぎたあたりだ。暖簾は出ているし店前に待ちはなし。早速暖簾を割る。厨房は仕切りがあるが老夫婦2人の姿は目に入った。客席は厨房前に一列のカウンター3席、4人がけテーブル席3卓。先客6人は全員提供待ち。カウンター席に着席すると正面にはカメラに斜線が入ったマークが前回同様貼られていた。やっぱりか…。後客も続々来店し満席になった。

211225hatujuji00211225hatujuji01初富士 『中華そば 並』 550円

前回訪問時と同様に基本メニューを口頭注文。料金後払い。6年前から50円しか値上げしていない。一杯550円だ。ここは本当に東京都か?と思ったよ。提供時に腰の曲がった婆さん店員に許可を申し出て了承を得て何とか撮影する事が出来た。この素朴な美しさをもつ一杯を写真に収める事が出来ただけで感無量。でも食べるよ。柔らかめに茹でられた黄色いストレート細麺。刻みタマネギと細切りメンマ数本、ナルト1枚、海苔1枚、薄いチャーシュー1枚。やや濃いめの醤油スープの表面はラードで覆われている。見た目だかではなく味も定冠詞付きの美味しい中華そばに思わず目を細めてしまう。この雰囲気の中でこの一杯を食べている幸せを噛みしめる。地麺巡りっていい。文句なく汁一滴残さず完飲完食。大満足で支払いを済ませ店を出た。我の中の心残りをひとつ解消する事が出来て幸せだ。見たところ店主夫婦は結構高齢だった。なるべく長く営業を続けていただければと思ったよ。

211225hachiouji001 最寄りのバス停から再びバスに乗り込み京王八王子駅へと向かった。バスはずっと混み合っていた。

2021年8月29日 (日)

緊急都下

210829kichijyouji001 今日は用事があり久しぶりに都内へ。4月に世田谷へ行った以来だから4ヶ月ぶりだ。短いようで長かった。場所は吉祥寺。吉祥寺となると昨年2月以来となる。かつて我にとってのパワースポットとして度々訪れていた井の頭恩賜公園。まるで久々に再会するような気持ちで足を運んだのだが、ベンチは封印され手すりにも「座るな」との注意書きがあり人の滞留による感染症拡大防止を徹底している。今にも雨が降り出しそうなどんよりと厚い雲の下という事もあり入口付近を歩いただけで早々に撤退した。のんびり出来ない井の頭恩賜公園は留まる意味がなかった。

210829inogashira001 用事の前にラーメンを食べる。久々に都内のラーメンを食べるという事で事前に調査して決めていた店に行ってみたのだが営業していなかった。緊急事態宣言下の東京都、仕方がないし当然だと思う。でも諦めずに別の店を目指した。せっかく東京都にやって来たので東京らしいものを…と考えてしまうのがご当地ラーメンマニアの我。選んだのは『春木屋』吉祥寺店だ。約3年ぶり3度目くらいの訪問だと思う。店に到着したのは開店5分後くらい。無事暖簾は出ていた。店前に待ちはなし。早速その暖簾を割った。厨房には男の店員3人とおばさん店員1人。先客4人。口頭で注文。後客は続々来店した。外待ちはギリギリ生じなかった。

210829harukiya00210829harukiya01 荻窪中華そば 春木屋 吉祥寺店 『中華そば』 850円

筆頭基本メニューを注文。変わらないシンプルな見た目だけど単純な醤油ラーメンではない。香りがいいねー。煮干しとラード、舌にじんわりと染み込んでくるような味わい。低加水で縮れの強い中太麺を啜る時に感じる喉越しの快感。脇役に徹するさっぱりした味わいの小さめのチャーシュー2枚。薬味ネギ、メンマ、三角型の海苔1枚。我も歳を経たせいかもしれないが、この中華そばが一際美味く感じるようになってきた。完飲完食、文句なしの大満足。予定外だったが今日『春木屋』の中華そばが食べられて良かった。

その後用事を済ませた後はどこにも寄らず真っ直ぐ家路に着いた。午後3時半過ぎには帰宅出来た。

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