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2024年9月28日 (土)

帝製麺訪

週末天気は下り坂と聞いていたが、朝起きたら空は薄い雲に覆われているだけで、日差しが透過して少し蒸し暑かつたくらいだ。今日は床屋を予約していたので朝9時過ぎには家を出た。約2ヶ月ぶりの床屋だったのでサッパリした気分になれた。

多摩川を渡り久々に蒲田駅に降りたった。狙いは『ミカド製麺直売所』という『つけめんTETSU』創業者である小宮氏が昨年12月14日にオープンさせた店。この人は『釜玉中華そばナポレオン軒』等、時代に抗うように手を変え品を変え「どうしたらなるべく低価格で満足度の高いラーメンを提供出来るか?」という事に注力しているので我も注目していた。そしてその『ナポレオン軒』東急蒲田店跡地に新ブランドを立ち上げたと聞き前から興味を惹かれ行ってみようかなー?と思っていたんだよ。そうしたら小宮氏が突然その『ミカド製麺直売所』を今月30日に閉店すると告知した。あまりにも急過ぎる展開だったが後悔する前に行くしかないだろう!とやって来たわけだ。

場所は以前『麺屋武蔵 武滴』があった店舗。開店約30分後くらに店に到着した。店前に並びはなく早速入店。入口脇の電子マネー対応のボタン式券売機で食券を購入すると店員に「お好きな席へお座り下さい」と言われたので適当な席に座ると冷水入のタンブラーが卓上に置かれた。店員は男2人。客席は厨房回りのL字型カウンター14席のみ。先客3人後客7,8人。

240928mikado00 240928mikado03 醤油ラーメンならミカド製麺直売所

『中華そばと鶏南蛮ミニカレーのセット』1000円

麺のメニューは「ちゃん系」っぽく「中華そば」と「もりそば」の2本に絞ってある。基本の中華そばとミニカレーのセットを注文。あまり待つことなく満足度が高そうなビジュアルのものが提供された。

240928mikado01 240928mikado02 いかにもクラシカルな醤油ラーメンで我のような人間には心に刺さるビジュアルだ。麺は中細ストレートで並は麺量170gと通常より若干多め。具はスプラウト入の刻み葱、細切りメンマ数本、三角海苔1枚、ナルト1枚、そして薄切りチャーシューが6枚も入っていた。スープは結構ラードの層が出来ている。ビジュアルこそ昔ながらの中華そばだが、味は節系と動物系の旨味がしっかり出ていてまろやかな味わいの美味しいスープだった。中細麺を啜る快感もいい感じ。やっぱり見た目も味も考え抜かれた一杯だったのでスープ完飲の完食だった。

240928mikado04

鶏肉とグリーンピースがのるミニカレーはサラサラッとしており、いかにも懐かしい蕎麦屋のカレーっぽく、福神漬の酸味も合っている。こちらも我としては好印象で完食した。この量と品質のものがセットで今どき1000円で食べられる事なんてまずあり得ない。1年保たず短命で終わってしまうのはとても残念。でも何とか間に合って訪問出来て良かったよ。

食料調達をして帰宅した。結局雨は降らなかった。

2024年7月20日 (土)

正道再訪

240720sky01 猛暑の中京急空港線大鳥居駅近くにやって来た。約2年前に遡るが、この辺りにある「ラーメンショップの祖」の一つであると言われる『GOODMORNINGラーメンショップ』に2度目の訪問を試みていた事がある。臨休を何度も喰らってその度に周辺のラーメン店を代替えとして調べていたのだが、その中に『らーめん正道(まさみち)』という店があった。我がラーメン食べ歩きを本格的に始めた頃は大田区に通勤していたので、周辺の店をしらみ潰しの如く訪問していた。その時この店にも入店したことを思い出し懐かしく思い再訪問したい気持ちを抱いていた。今日はせっかく近くに来て開店時間に訪問出来そうだったので立ち寄ってみる事にした。何と約17年越しの再訪問だ。

開店予定から約15分後くらいの時間に店へ到着した。店前に待ちは無くすんなり入店した。入口脇の券売機で食券を購入し店主に食券を渡す。年配店主のワンオペ。店内は狭く空調は動いているようだが厨房から出る熱の方が強く役に立っておらず結構暑かった。そんな中でも店主は黒い長袖を着て調理をしている。客席は厨房前に一列5席のカウンター席とテーブル席は2人卓と4人卓が各1席。先客は男ばかり5人もいたが全員ラーメン提供待ちの状態。全員黙っているが少々苛ついているのが伝わってきて嫌な予感がした。後客は来なかった。

240720masamichi00 240720masamichi01 らーめん正道 大鳥居店 『らーめん』800円

筆頭基本メニューを注文。太麺か細麺を選択可能なようだが好みも含め何も確認されなかった。何と食券を渡してから30分待ってようやく提供された…。ライスは無料サービスらしいが保健所からの指導とかでセルフではなく店主がよそるシステムだった。我は連食だった為遠慮した。

240720masamichi02 麺はもちもち感を感じる中太縮れ麺。具はきざみ葱、ほうれん草、海苔2枚、ホロホロ崩れた叉焼1枚。スープは豚骨寄りのクリーミーな豚骨醤油で約17年前の写真と比較する限りだいぶ変わっているようだ。これがねー、今のように家系ラーメンがどこでも食べられるように拡散される前の時代に多く見かけた豚骨醤油ラーメンの味わいに似ていて懐かしいー!って思ったね。こういうのも当時を知る人でないと伝わらないと思うけど。崩れかけの濃い味付けの叉焼も最近見ない懐かしいやつだった。総じて安心感があり普通に美味しい一杯で満足は出来た。狭い店内に先客が5人もいたのが理解出来たし長年地味に営業を継続出来た理由も納得した。と同時に長年営業を続けていても特に評判になっていない理由も悲しいかな理解する事になった。ここの店主は接客は悪くはないけど明らかに手際が悪い、と素人ながら見て取れたから。室温が高かったので長時間滞在する事となり退店出来た時は安堵したほどだ。

大鳥居駅から京急に乗ろうとしたが人身事故が発生したらしくダイヤに乱れが生じ行き先も変更されたりしていたので東神奈川駅からJRに乗り換え家路についた。午後2時くらいの帰宅になってしまったが、急いで西陽が差す窓の雨戸を閉め部屋が熱を保たないようにして空調を入れて、布団などを取り込んでから冷水シャワーを浴びてようやく人心地がついた。空調が効いた部屋でしばらく横になっていたら昼寝をしてしまった。

 

羽田肉王

240720tree01 今年の梅雨明け後最初の週末として迎えた土曜休日。もう朝6時前の段階で日差しがあたると熱を感じる有り様。頑張って早朝起床して雨戸を開けてゴミ捨てと布団干しを済ませる。まだ日が高く昇っていない時間帯で色々やっておかないと後々辛いからね。ここ数年の夏の暑さは今まで経験していた夏とはハッキリ違う危険度を伴う。だからなるべく外出は避けて空調の効いた室内で過ごそう…と考えていたのだが、やっぱりそれでは心身に良くない事もわかってきた。動かないから歩数が平日の半分以下になってカロリー消費がされず筋力も徐々に落ちるので体調も落ちていく。体調に釣られて当然心のテンションも何となく落ちて週末開けに思ったより疲れが取れないという悪循環。だから明らかに天気が良く体調もそれほど悪くない時はやっぱり少し歩く事にした。そしてなるべく土日のどちらか1日は家の近所だけではなく生活圏の外に出向いて心にわずかでも刺激を与えたい。気をつけるべきはそれらを午前中に済ませて、正午を過ぎたらはなるべく自宅に戻って過ごす事を心がける。そういう考え方の軌道修正をして少しでも有意義な週末を過ごす事にした。

240720road01 そんな感じで突発的だが今日は多摩川を超えて都内へ移動した。降りた駅は京急穴守稲荷駅。選んだ店は今年5月8日に開店した『肉王らーめん』羽田店という店。少し調べた限りでは分からなかったのだが資本系の店なのかな?開店予定の5分くらい前に店に到着したら既に営業中の札が出ていたので早速入店。先客の姿はないく本日1番乗りだったみたい。厨房にはおばちゃん店員1人だけ。入口脇の券売機で食券を購入しおばちゃんに手渡すも食券に印刷がされていなかったようで注文の品を確認された。客席は厨房周りL字型カウンター7席。後客はおじさんばかり続々5人来店。券売機がそんな感じだったのでおばちゃん1人で大変そうだった。

240720nikuou00 240720nikuou01 肉王らーめん 羽田店『葱豚らーめん』880円

看板にも名物と書かれている筆頭メニューを注文。ライス1杯無料らしいが今日は連食を想定していたのでお願いしなかった。提供された一杯は我好みのイイ顔をしていた。

240720nikuou02 麺は中細ストレート。具はシャキシャキの青葱とナルト1枚、うずら2個と豚バラ肉が10枚くらい。動物系清湯スープに甘めの醤油ダレ、たっぷりの背脂。端的に言ってしまうとこれは『ラーメン魁力屋』『丸源ラーメン』のラーメンと良く似た一杯だった。つまり満足度の高い一杯。ちょうどこういう一杯を欲していたので短時間で完食し満足して退店した。

240720ramenshop00 すぐ近くにある伝説のラーメンショップ店『GOODMORNINGラーメンショップ』は今日も当然のごとくシャッターが降りていた。店主体調不良と紙が貼られていた。貴重な店なので今後が心配ではある。店前を通り過ぎて大鳥居駅方面へ歩を進めた。

2024年5月 3日 (金)

初夏新田

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GW後半初日の金曜祭日の憲法記念日。朝は結構冷えた印象だが日が昇るに連れ初夏を思わせる好天に恵まれた清々しい休日となった。

後半4連休となるが旅行には行かず休養メイン。だからといって部屋に閉じこもっていても心身がやられてしまうので、せめて午前中はどこかに出かけよう。我はまだラオタなので気になっていたラーメン店へ行ってみる事にした。

陸の孤島、川崎南加瀬に約3年前オープンした『ラーメン日陰』。ラーメンは独創的で美味しかったし、個人的に強烈なシンパシーを感じて短いスパンで2回目の訪問をしてしまったほど。その後辺鄙な立地にも関わらずあっという間に大行列店となって訪問しづらくなってしまった。そんな『日陰』に影響されインスパイアするラーメンを提供する店もちらほら現れ始めた。その中の1つに東急多摩川線武蔵新田駅周辺に昨年6月2日オープンした『手打ち麺処 好き酒師』がある。週4日昼3時間だけの営業となかなか訪問ハードル高めだったが今日は営業するそうなので行ってみる事にした。

武蔵新田商店街を通り抜けた更にその先、歩いて7,8分くらいの場所にある。大田区だけど緑多い神社や金魚屋等があるどこか懐かしさを覚える所だ。店に到着したのは開店予定の約30分前。既に1人先客が待っていた。その後に続いて10分ほど待っていると、銀髪の初老のおじさん店員がやって来てシャッターを開け暖簾をかけ「どうぞ」と店内に案内してくれた。連休中だから行列対策で早めの営業開始となったようだ。店内に入ると明るく清潔感がある和風の雰囲気。てっきりさっき暖簾をかけたおじさんが店主かと思っていたら、いかにも好青年といった雰囲気の店主が「いらっしゃいませー」と挨拶が入った。そして腰が低い丁寧な接客態度。情報によると川崎の『麺屋利八』で間借り営業を経てからの開店だったそうだ。客席は厨房周りにL字型カウンター8席。ちょっとカウンターの寿司店のようだった。どこで待っていたのか来客が続いて初回でほぼ満席になり外待ちも生じていたようだ。口頭で注文。料金後払い。

240503sukizakeshi00240503sukizakeshi03 手打ち麺処 好き酒師

『海老ワンタンメン』1000円+『ひき肉生姜ご飯』200円=1200円

筆頭海老ワンタンメンを注文。基本は塩スープだがプラス50円で醤油に変更出来るところまで『日陰』と一緒。更に本日のサイドメニューが『日陰』で食べたものと同じと思われる「ひき肉生姜ご飯」だったので思わず注文してしまった。

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具は白葱、青葱、かいわれ数本、豚と鶏の2種のチャーシュー各1枚づつ。海老雲呑は2枚入っていた。スープは優しい塩味だけど豚鶏煮干昆布など旨味の厚みが強めのスープ。これは美味しい。

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麺は餅姫という岩手産の小麦を使った極太平打モチモチ、ニュルンニュルンな食感でいかにも『日陰』インスパイア。この快感さえ感じる麺の食感はうどんでも味わえない独特のものだ。

240503sukizakeshi04 食べ切れるかわからなかったので本当は注文するつもりではなかったサイドメニュー。結果的には「ああ、注文しておいて良かったなー」という気持ちになった一杯だった。ほんのりカレー味がついておりホロホロでご飯もホカホカ美味しく炊き上げている。それでいて旨味強めのスープと一緒に食べやすく塩気を抑えた味付けでね。素晴らしかった。徹底した『日陰』インスパイアな店だなーと感じたけど、単なる人気店の真似ではなく、本当に『日陰』に憧れ敬意を払っているのが伝わって来たので終始好印象。最近食欲が減衰していたので食べきれるか心配していたけど、ラーメンとサイドメニュー共に難なく余裕で完飲完食だった。大満足で支払いを済ませ退店した。訪れる事が出来て良かった。店外には3人待っていた。

帰りは蒲田に出て横浜に戻り午後は自宅でゆったりと休日時間を楽しんだ。

2023年3月24日 (金)

釜玉中華

230324kamata001 昨夜は強い風と雨だった。明けて今日は雲が多く5月並の蒸し暑さ。夕方にはまた雨が降り出した。こんな天候が週明け火曜くらい迄続くんだそうだ。残念ながら今年は週末の花見散歩は諦める事になりそうだ。

昨年3月『つけめんTETSU』創業者の小宮氏が東急学芸大学駅前に出店した「釜玉中華そば」を名乗る『ナポレオン軒』という店が評判になっているという情報を聞きつけ気になっていた。その第2号店が昨年11月24日京急蒲田駅近くに出店されたとも聞いている。蒲田なら定時退社日に行けるだろうと機会を伺っていた。今日が良いと判断し早出出勤の定時退社後に京急蒲田駅に降り立った。京急蒲田駅が改装されて初めて降りたが立体構造で立派になっていて驚いた。店は「あすと商店街」入口付近で改札を抜けて徒歩2分といったところかな。雨に濡れず…とはいかず数歩だけ濡れた。夜営業開始20分後くらいに店に到着。待ちはなかったのですぐ入店し店内入口に設置してある券売機で食券を購入。Suica決済が出来たのでそれを用いた。食券を店員に渡すと席を指定され着席。厨房には男の店員2人。客席は厨房周りにL字型カウンター9席。先客5人後客4人。

230324naporeonken00230324naporeonken01 釜玉中華そば ナポレオン軒 京急蒲田店『リッチ釜玉(大)』890円

メンマとチャーシュー1枚が加わるリッチ釜玉の大を注文した。麺量250gらしい。まずは卵黄は潰さず麺を食べてみた。最初から黒胡椒が少しかかっている。麺は自家製の平打気味の極太縮れ麺。噛むと弾力がある。よく言われる表現だがモチモチシコシコ。主役であるこの平打縮れの食感が「釜玉うどん」とは明確に異なる食べ物だと主張してくる。具の胡麻油に和えられたシャキシャキ葱はラーショ的なやつでこれも釜玉うどんとは全く別の味わいになる。タレは見た目より多めに入っていて濃過ぎない背脂醤油でスープに寄せられている印象。リッチトッピングのメンマ数本と小ぶりだが肉厚で柔らかいチャーシュー1枚はよりラーメン感を際立たせている。なので見た目は似ているが釜玉うどんとは全然別種の食べ物に仕上がっている。油そばっぽくあるがまた異なる味わい。確かに有りそうで無かったもので、発明と評され評判になるだけあるね。卓上の無料の調味料が豊富なのも新しい。何ときくらげの細切りが無料取り放題。黄身を潰して半分くらい食べたところで、刻みニンニク、揚げ葱、黒胡椒、釜玉タレスープを投入。よく混ぜて食べる。こうなると「台湾まぜそば」風になった。無料で味変が気軽に出来る事で飽きさせない構成になっているのもポイントが高い。素晴らしい。

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+『替え玉』150円=1040円

我が麺を食べ終わりそうな時にすかさず店員が「替え玉そろそろ作ってよろしいですか?」と確認してくれたので頷くとしばらくして提供された。卓上の説明文通り「基本メニュとは打って変わりパツパツ固めの細麺を濃厚煮干出汁に浸して提供」された。結構なニボニボ感で苦味が来る。まるで逆『丿貫』というか。半分はそのまま食し、残りを釜玉タレにスープごと投入。黄卵でニボニボ感が中和され〆にふさわしい優しい味わいに変化。汁一滴残さず完食。シンプルなのに最後まで客を飽きさせない事に注力し考え抜かれた設計は本当に見事。評判通りだった。このアイデアを思いついたら出店したくなるのも無理はないと思う。大満足で退店した。尚、この京急蒲田店は店舗契約上今年7月に閉店する事が決定しており、その代わり東急蒲田駅近くに別の店舗が4月から営業開始するのだそうだ。

再び京急の駅に戻り家路についた。

2022年11月19日 (土)

呼戻二郎

快適なサイクリングを終え、桜木町駅から京浜東北線に乗り大森駅で下車した。今日の狙いは『バリ男』という二郎インスパイア店。虎ノ門駅近くにに本店があり、都内に3店舗、ハワイに2店舗支店を展開している。この店は二郎系ながら久留米ラーメンの豚骨呼び戻し方式でスープを作っていると聞き興味を惹かれたので行っている事にした。今年5月に大森を訪れた時に店を見かけたので覚えているので大森店へ行ってみる。駅北口改札を抜けて右に曲がり真っ直ぐ進めば徒歩2分くらいで到着だ。店前に待ちは無し。早速入店。おー早速豚骨臭の洗礼だ。入口脇に券売機。あ、プラ板食券が落ちてきた。厨房内に男の店員2人。客席は厨房周りにL字型カウンター12席と奥に4人がけテーブル席2卓。先客8人くらい後客5人くらい。食券提出時に好みを聞かれる。この店はタレときざみニンニクが卓上にあるのでコールはヤサイ・アブラのみ。でも今回は好みなしで注文した。

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らーめん バリ男 大森店 『ねぎラーメン』1050円

筆頭メニューを注文。葱ののった二郎系ラーメンは初めてなので興味あり。スープは溢れんばかりの状態で提供された。受け皿があるとは言え最初から天地返しは困難。

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麺はブリブリに縮れた硬めに茹でられた平打極太麺。しっかり小麦が詰まったような食感で、こういう麺好きだな。具は通常のもやし&キャベツの上にシャキシャキの葱。それが胡椒にしっかりと和えられており事前に想像していたよりインパクトがあった。これによって他の二郎インスパイアと明確に差別化が出来ていると感じるほどだった。チャーシュー3枚は半分くらい脂身でトロトロ。あまり肉感は楽しめなかったかな。スープは背脂たっぷりの豚骨醤油。事前に想像していたほど豚骨濃度は高くなく、むしろ醤油が立っているような印象。適量のきざみニンニクとタレを追加しながら食べ進める。あー同じインスパイアでも先日食べた『豚山』のラーメンとは結構違うものだね。こちらはこちらで大変美味しく食べ終えることが出来た。背脂スープは少し残したが麺と具は完食。大満足で店を出た。

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5月に訪問した時隣にあった『月見ワンタンメン三日月』は早くも閉店していた。結構美味しいラーメンだったのに、大手は見限るのも早いね。そのまま駅に戻り家路についた。

2022年10月29日 (土)

大岡山移

221029sky002 新橋から山手線で目黒まで移動し、東急目黒線に乗り換え大岡山駅にやって来た。空が広く抜け感があり、駅前から続く細く長い商店街ではイベントをやっているらしく出店がたくさん出て大勢の人で賑わっていた。好印象な町だ。

以前「関内ラーメン横丁」で営業していたラーメン店『ナルトもメンマもないけれど。』。我は元住吉時代から店主のラーメンへのセンスの良さに一目置いていたので2年前閉店してしまった時は残念に思ったね。でも数カ月後この大岡山駅近くで店を構えたと聞いた時は「何だよー」と思った。それでも店主がラーメンを止めてしまったわけでは無かった事は良かったとも思ったよ。ただこの店主少し問題があり、かなり気まぐれな性格の持ち主のようなのだ。最初は塩ラーメンがメインだったけど、ある日突然広島ラーメン専門店に変えてしまったりした。でも技量があるからどちらも美味しいラーメンだったのだけど。移転後は自家製麺まで行ったり、またYouTubeに他店のラーメン批評の動画を投稿したりもしている。お喋りが達者だね。その動画を見ている内に大岡山まで訪問してみようという気持ちが我の中で出てきた。ところがこの店主の気まぐれ度が加速したのか、営業時間が物凄く不安定になり、本当にラーメンで生計を立てているのか不安になってしまうほどになってきた。しかもレギュラーメニューを止めて限定メニューのみ提供するようになってしまった様子。なのでなかなか訪問は実現出来なかったが、今日の昼営業する事をTwitterで知り急遽やって来た次第。

店に到着したのは昼12時半くらい。早速入店。ドアを開けると正面に券売機。限定のみで今日は広島ラーメンのみらしい。広島ラーメンとは関内時代と同じだから比較し易いか、とラオタ脳で考えてしまった。券売機の裏側にまわると厨房と客席スペース。かなり狭くやや暗い店内。厨房には店主1人のみ。客席は厨房周りにL字型カウンター5席か6席。開店時間も気まぐれなので開店後どのくらい経った後だったか知らないが先客は4人いた。空いていた席に座る。後客は3人来たが店内で席が空くまで立って待っていた。

221029narumen00221029narumen01 なるめん 『広島ラーメン』800円

提供された一杯は良い顔をしていた。麺は中細ストレート。具は青葱の輪切りともやし(ブラックマッペ)、小ぶりながら厚めの柔らかチャーシュー4枚。このチャーシュー美味かったなー。そしてスープだが、広島ラーメンに似せるという事は重視していないようで、かなり豚骨濃度が高めだった。そして結果的に一杯のラーメンとして関内時代と比べて確実に美味しくなっていると思う。夢中で食べてスープ完飲の完食!丼の底には骨粉が堆積していたよ。大満足で店を出た。あとは安定した営業が出来るようになる事を望むよ。

駅に戻り目黒線で日吉に出て東横線に乗り換え横浜へと戻った。

2022年6月10日 (金)

朝拉麺店

金曜平日。今日は午後用事があったので、どうせなら1日休んでしまおうと1日有給休暇を事前取得していた。幸いにも梅雨の合間の晴れ間…とまではいかないが雨は降らないようだ。この貴重な平日休暇、当然ラー活に活かそう。

220610ootorii001 まずは先月有給休暇取得日にフラレてしまった京急空港線大鳥居駅付近にある『GOOD MORNINGラーメンショップ』にリベンジする為朝7時頃には家を出た。久々通勤ラッシュ時の電車に乗ったが結構な人出でパンデミック前と変わらないように感じた。この光景を見ると本当に少子高齢化が進行しているのか疑問に思ってしまうくらいだ。朝8時ちょうどくらいに穴守稲荷駅に到着。駅から環八通り沿いに歩くこと5分くらい。「今日こそ営業しているように」と心の中で祈りながら店に近づいた。遠くから店前に自転車と丸椅子が出ているのが見えたので「良かったー、やってるよー」となった。この店は「最初の(椿食堂系)ラーメンショップ」と言われたりする。概要は我は約9年前に初訪問 した時の記事に書いた通り。謎が多いのだがラーメンショップの歴史上重要な店であろう事は間違いない。早速入店。歴史を感じる雑多な店内。厨房には白髪のおじさん店主1人だけ。客席はL字型カウンター8席。感染防止用の仕切り有り。先客3人だったが我の後で来客は続々現れ外待ち客も生じた。危なかった。店主は客グループ単位でラーメンを集中して作るらしく、店主のタイミングを伺い注文、支払いをするのが暗黙のルールになっているようだ。先客のラーメンの完成を待ち口頭で注文。

220610ramenshop00220610ramenshop01 GOOD MORNING ラーメンショップ 『ネギラーメン』800円

基本のラーメンを注文するか迷ったのだがやっぱりネギラーメンを注文した。食べたいものを食べる。9年前とほぼ変わらぬビジュアルの一杯が提供された。麺はラーメンショップ独自の中細ストレート。具も独特な胡麻油に和えられた白髭葱と黒胡椒まみれの細切りメンマ、海苔2枚、ペラく薄いチャーシュー1枚。スープは細かい背脂が混じるあっさり豚骨醤油。でも白髭葱から染み出した胡麻油と、メンマの黒胡椒の味が支配的になり結構味が濃くなる。だから基本のラーメンとの注文と葛藤したのだが、この絶妙な味わいこそがラーメンショップの味だと感じた。基本は背脂の量以外は我が4月末に訪問した『ラーメンショップ牛久結束店』とそう大した違いはない。つまりで歴史的価値がある店というのを別にしても美味しい。大満足で完食した。

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この店は元々平日しか営業していなかったが、そこに水曜定休が加わったので更に敷居が高くなった。それに加えて我が先月喰らったように臨時休業も多いようだ。営業時間は朝6時から昼1時迄と徐々に短くなっている。厨房に立つ店主の様子からもこの店の先の行く末が心配になってしまった。突然閉店という事態も十分考えられる。もし我と同じく「ラーメンの歴史も一緒にいただく」事が好きな人は早めに機会をつくり訪問した方が良いかと思う。ともかく我は今日一杯にありつけた事に感謝だ。店主のタイミングを待って支払いを済ませ退店した。今度は大鳥居駅へ向けて環八通り沿いを歩き電車に乗った。

2022年5月22日 (日)

大森雲呑

220522oomori001  日曜休日。昨夜のうちに雨は上がったものの朝はどんより雲が多く、徐々に晴れ間が広がるという予報通りになった。

このところ結構精力的にラーメン食べ歩きをしていたが今日は行きたい店が思い浮かばず、昨日大森駅に出た際周辺のラーメン店を食べログチェックを入れた時に発見した資本系の店に行ってみる事にした。『京都北白河ラーメン魁力屋』の新ブランドで昨年11月22日にオープンした『月見ワンタンメン専門店 三日月』という店。渡辺樹庵氏をして「資本系にこれをやられたら個人店は厳しい」と言わしめた店なので興味があって行ってみる事にした。駅から歩いて2分くらいのオフィス街っぽい場所にあり、隣は二郎系ラーメン店『バリ男』という店があった。「ラーメン店2軒並びの法則」だ。開店予定の1分前くらいに到着したがまだ準備中の札。入口で待っていたら店員が中に入れてくれた。厨房には男の店員2人。客席は厨房前に一列3席と4席のカウンター席と、テーブル席は2人席1卓と4人席4卓。好きなカウンター席に着席。水は卓上のピッチャーからセルフ。口頭で注文。後客はすぐに現れ、後に家族客も入ってきてテーブル席は埋まり開店20分後くらいにはほぼ満席に近い状態になった。屋号からして山形酒田市の月系と言われるご当地ラーメンを意識しているのだろうね。そう言った表記はあえてしていない。看板等デザインも今風ではなく田舎っぽさを演出している。でも店内はとても衛生的。確かに上手いなー。

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月見ワンタンメン専門店 三日月  大森北口店

『月見ワンタンメン(淡麗醤油)』850円+『半炒飯セット』140円=990円

筆頭の月見ワンタンメン、味は淡麗醤油と煮干ブラックから選択出来る。ランチ限定の半炒飯セットがプラス140円追加で出来たのでそれも注文した。

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ビジュアルが郷愁を誘うような顔をした一杯。麺は縮れの強い中細麺。具は青菜、細切りメンマ、卵黄、ワンタン5枚。いいよねーこの細切りメンマ。薬味葱を入れない所が資本系のコストダウンかな?ワンタンの餡は平べったい豚肉で大きくみせてビジュアル重視なのだろう。スープは見た目通り優しい味わいだが旨味はしっかり出ていて、昔の資本系にありがちな嫌なしょっぱさはなく美味しい。正直このスープに卵黄を溶かしもあまり効果はないので月見もシンボル的にビジュアル先行で入れているのだろう。

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炒飯は流石『魁力屋』のノウハウを活かして上手に作られており、アツアツでパラパラで香ばしく炒めた美味さが直接的に味わえた。確かに渡辺樹庵氏が言う通りだった。このクオリティーを立ち寄りやすい立地の衛生的で入りやすい店舗で、良心的な値段で安定的に提供してくれるのであれば、普通の人はこっちに流れるよ。このパンデミック後の世界では今まで以上に強かに戦略を練って出店するようになっている。個人店は駆逐されるところまでは行かないとは思うけど、商店街の惣菜店や弁当店が資本系に置き換わっていくのが普通になったようになってしまうのかも知れない。レジはセルフ化されちゃんと人件費の削減も図られていたよ。満足して店を出た。

即駅に戻り家路についた。午後は家でゆっくりと過ごした。

2022年5月21日 (土)

暖々思出

朝からどんよりと厚い雲に覆われた空。時折雨がぱらつく土曜休日。今日は予め予約している床屋へ出かける約2ヶ月ぶり。夏が近づいているので少しペースを早める事にした。サッパリしてから電車に乗りこんだ。

最近は新店や未訪問店を尋ねるより自分にとって思い出のある店へ再訪する事を重視している。今回はラーメンへの興味を持つきっかけにもなった「初めて二郎系ラーメンと対峙した店」へ行ってみる事にした。まだ我がこのブログを立ち上げる以前の、今から16年以上前、会社からの帰宅途中予備知識も無いままフラッと入った第一京浜沿いのラーメン店。色々な好みの選択をさせられ、いきなり野菜山盛りの一杯が提供されてそのビジュアルに唖然とし、その物量で食べきれず屈辱の退店をした事が我にインパクトを残した。「一体何なんだあのラーメンは?」と退店後心の中で何度も繰り返していた事を覚えている。後で調べたら名前だけは聞いたことがあった「ラーメン二郎」という系統のラーメンだと知った。今のように二郎系が広まっていなかった時代の話だ。

その店は平和島駅近くの第一京浜沿いにあった『麺香房 暖々』という店だ。痩せた店主が1人で長時間切り盛りしていて凄いなーと当時から感心していたよ。しかし今は看板が代わり別の店になってしまっている。食べログの情報だと「2010年5月から『らーめん大』グループが引き継いで2年ほど『暖々』として営業していたが2012年3月から『らーめん大大森店』に改名した」とある。あの店主とうとう体を壊してしまったのかなーと心配になって調べてみたら、郷里の高崎に戻り『自家製ラーメン大者』という二郎系ラーメン店を開いているらしい。それは何よりだ。

220521heiwajima001 既に店主も屋号も変わっているが我が初めて二郎系の洗礼を受けた店舗へ向かう事にした。京浜東北線で大森駅で下車しバスで京急平和島駅近くまで移動。そこから第一京浜沿いに歩く事約4分程度で到着した。『らーめん大』大森店だ。「ラーメン大」はかつて「堀切系」と言われた二郎系インスパイアの草分け的存在。Wikiによると『ラーメン二郎』三田本店とは何の関係も無いのに「ラーメン二郎」を名乗っていたが、「ラーメン二郎」が商標登録された為以後名乗れなくなり『らーめん大』と改名したらしい。「勝手に二郎の名を騙って商売していた偽物」と言う事になるが、提供されるラーメンは質が良く独特の魅力があったので固有のファンが付き多店舗展開している、という事らしい。店に到着したのは正午ちょっと前くらい。店前に待ちはなく早速入店。店中央壁側にプラ板券売機が設置され食券を購入。厨房にはたった1人の男の店員が切り盛りをしていてかつての店主を連想させたよ。客席は厨房周りにL字型カウンター9席。仕切り板は設置されている。あと窓際に4人がけテーブル席1卓。カウンター席は満席だったがちょうどタイミングよく先客が席を立ったのでそこに着席。水は当然セルフ。後客は5人くらい。

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らーめん大 大森店 『らーめん並』720円

前コールで麺かため指定。後コールで野菜多め、ニンニク、脂多めで注文。明らかに二郎系なのだが、こうみると色々違うね。麺は他の二郎系にしては細く麺密度が高い縮れ麺でボソッとしてゴワッとしている。麺量は200gと書かれている。チャーシューは普通のラーメンにのるようなペラっとしてチャーシューが2枚くらい。ヤサイはほぼ長細い茹でもやしのみ。たっぷりの背脂がかかっていた。色の濃いスープはしっかり二郎系のそれ。早々に天地返しをしてガツガツと食べた。朝飯抜いたしね。なので初遭遇時は食べ切れず悔しい思いをしたけれど、今や余裕で完食。それが良いことか悪いことかは判らないけど。

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大満足で店を出て平和島駅へ向かい京急線に乗り込んだ。

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