帝製麺訪
週末天気は下り坂と聞いていたが、朝起きたら空は薄い雲に覆われているだけで、日差しが透過して少し蒸し暑かつたくらいだ。今日は床屋を予約していたので朝9時過ぎには家を出た。約2ヶ月ぶりの床屋だったのでサッパリした気分になれた。
多摩川を渡り久々に蒲田駅に降りたった。狙いは『ミカド製麺直売所』という『つけめんTETSU』創業者である小宮氏が昨年12月14日にオープンさせた店。この人は『釜玉中華そばナポレオン軒』等、時代に抗うように手を変え品を変え「どうしたらなるべく低価格で満足度の高いラーメンを提供出来るか?」という事に注力しているので我も注目していた。そしてその『ナポレオン軒』東急蒲田店跡地に新ブランドを立ち上げたと聞き前から興味を惹かれ行ってみようかなー?と思っていたんだよ。そうしたら小宮氏が突然その『ミカド製麺直売所』を今月30日に閉店すると告知した。あまりにも急過ぎる展開だったが後悔する前に行くしかないだろう!とやって来たわけだ。
場所は以前『麺屋武蔵 武滴』があった店舗。開店約30分後くらに店に到着した。店前に並びはなく早速入店。入口脇の電子マネー対応のボタン式券売機で食券を購入すると店員に「お好きな席へお座り下さい」と言われたので適当な席に座ると冷水入のタンブラーが卓上に置かれた。店員は男2人。客席は厨房回りのL字型カウンター14席のみ。先客3人後客7,8人。
『中華そばと鶏南蛮ミニカレーのセット』1000円
麺のメニューは「ちゃん系」っぽく「中華そば」と「もりそば」の2本に絞ってある。基本の中華そばとミニカレーのセットを注文。あまり待つことなく満足度が高そうなビジュアルのものが提供された。
いかにもクラシカルな醤油ラーメンで我のような人間には心に刺さるビジュアルだ。麺は中細ストレートで並は麺量170gと通常より若干多め。具はスプラウト入の刻み葱、細切りメンマ数本、三角海苔1枚、ナルト1枚、そして薄切りチャーシューが6枚も入っていた。スープは結構ラードの層が出来ている。ビジュアルこそ昔ながらの中華そばだが、味は節系と動物系の旨味がしっかり出ていてまろやかな味わいの美味しいスープだった。中細麺を啜る快感もいい感じ。やっぱり見た目も味も考え抜かれた一杯だったのでスープ完飲の完食だった。
鶏肉とグリーンピースがのるミニカレーはサラサラッとしており、いかにも懐かしい蕎麦屋のカレーっぽく、福神漬の酸味も合っている。こちらも我としては好印象で完食した。この量と品質のものがセットで今どき1000円で食べられる事なんてまずあり得ない。1年保たず短命で終わってしまうのはとても残念。でも何とか間に合って訪問出来て良かったよ。
食料調達をして帰宅した。結局雨は降らなかった。
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