狐中華麺
大満足で『かめ囲』を退店し駅に戻って新宿方面行きの電車に乗った。滅多にやって来る機会がない京王線沿線にやって来たのだからもう一店くらい立ち寄ろう。事前に調査もしてあった。柴崎駅から各駅停車で4駅先、芦花公園駅で下車する。ここはもう世田谷区だ。初めて降りる駅だと思っていたが、どうも引っかかるものがあって帰宅後調べたら初めてでは無かった。14年前に今は閉店したがアメリカ人店主の店『アイバンラーメン』を食べにやって来ていたよ。
さて次に向かった店は駅からすぐ近くにある2020年1月31日開店のお店『中華蕎麦きつね』だ。正午前に店に到着すると店外で男女2人待ちだったのでその後に並んだ。5分ほど待って店内に案内される。店内隅に券売機。客席は厨房周りにL字型カウンター5席と4人がけテーブル席1卓。こじんまりとしているが落ち着いた雰囲気。厨房には若い店主夫婦。旦那が厨房担当で奥さんが接客担当。それにしても若い奥さんの笑顔の接客が凄い。気持ちがこもっているのが伝わってくる。「なんでこんなに笑顔で働けるのだろうか?この笑顔に比べたら我などはきっと苦虫を潰したような顔をして働いているだろうな。」とまで考えてしまったほどだ。立ち上げ時には夫婦共『渡なべ』の渡辺寿庵氏に師事を仰いでいたようだ。
メニューは淡麗系の中華蕎麦、濃厚系の中華蕎麦、他にごはんものやお稲荷さんもある。我は味玉付きの淡麗系の方の中華蕎麦を選択した。美しい顔をした一杯が提供された。油揚げが入っていることで、うどんに似たビジュアル。やもすればうどんっぽい味を連想してしまうが、そんなことは無く、煮干し感が出たしっかりとしたラーメンの味わいになっている。結構ハッキリ節系の味わいがするのに優しさ、丸さを感じる不思議なスープだ。麺は平打気味の中細ストレート。具は青菜、三つ葉、ナルト1枚、チャーシュー1枚、トッピングの味玉は黄身とろり。最大の特徴である油揚げだが、普段我が食べているものがどれだけ貧素だったか気付かされるほど、フワッフワで食べると溶けるかのような美味しいものだった。個性的な特徴を備えた一杯。けれども新店らしからぬ、なんとも言えない暖かさも感じる。これは評判になるのわかるなー。大満足で店を出た。偶然にも今日は若い夫婦が営む店2軒を食べ歩くことになり、なんか感心させられたよ。
帰りは新宿経由で新宿湘南ラインで横浜に戻ってきた。用事には間に合ってその後スーパーで買い物をしてから帰宅した。
最近のコメント