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2023年9月 2日 (土)

渋谷青麺

230902sky001 9月に突入してもこれまた強烈な猛暑に見舞われた関東地方の土曜休日。今日はイベントに参加する為渋谷へ行った。我ながら元気だなーと思うが、暑いからって動かないでいると体力が落ちて余計暑さへの耐性が落ちるというのを先月学んだからね。程度問題だけれども。

渋谷という街は若い頃から苦手意識がありあまり留まりたくないのだが、イベント終了後に滅多に来ない渋谷に来たんだから渋谷らしいものを食べて帰ろうと考えた。いつもなら『ムルギー』『喜楽』に逃げ込むのだが、今日はより渋谷らしいものとして一時期話題になっていた青いラーメンを提供する店に行ってみる事にした。店名は『吉法師』。2016年に本所吾妻橋付近で開業し2018年に渋谷に移転してきたそうだ。店名は織田信長の幼名から拝借したとか。食べログ頼りに行ったのだが行ったり来たりしてようやく見つけた。ビルの中2階の奥の方に店を見つけた。屋号に反していかにも今の渋谷らしい外装でガラス貼りの店舗。店前に待ち客はいなかったので早速入店。店内隅にあるタッチパネル式券売機で食券購入し厨房前のカウンター席に座った。厨房には髪をピンクに染めた店主と男のアルバイト店員かな?飲食業界の闇を楽しそうに話していた。客席は厨房前に一列のカウンター5席とテーブル席が2人卓2つと4人卓1つかな?先客5人後客3人。

230902kipposhi00230902kipposhi01 濃厚鶏出汁拉麺 吉法師 『鶏清湯 青』1200円

筆頭の看板メニューを注文。麺はストレート細麺。具は白髭葱、スプラウト、鶏モモ肉と鶏ムネ肉の2種の低温調理チャーシュー。黄身しっとりの味玉丸1個。

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卓上冊子に書いてある薀蓄によると、スープは鶏白湯に鶏挽肉を加えて煮込む掃湯という技法で作っているそうだ。ブルーハワイのカクテルのような色は青い塩ダレを使っているからだそうだ。どんな塩ダレだよ?で、味の方は見た目とは全然別で、流行りの水鶏系にかなり似ている。イロモノの一杯のように見えて味は本格派な感じ。単純なイロモノだったらコロナ期を超えて5年以上渋谷で営業続けられないよなー。ただ我は渋谷が苦手だし1回来れば良いかな。楽しませてもらった。

前からそうだったけど渋谷って外国人観光客の比率がより高くなっているね。この暑い中様々な飲食店に外国人の方が行列に並んでいたのが印象的だった。我は早々に家路について午後はゆっくり休むことにした。尋常じゃない暑さだったから。無理は駄目だ。

2023年2月10日 (金)

雪桜上水

金曜平日。今日の午後は前から予定があったので事前に有給休暇取得していた。こんな時に幸か不幸か関東地方広域で降雪予報。それでも2ヶ月ぶりの有給休暇だったのでラオタとしての行動は決めていた。朝9時前には家を出発していた。

230210snow001 今日の目的店は今年1月15日に開店した『桜上水 船越』というラーメン店。『渡なべ』で13年腕を磨いた渡辺樹庵氏5番目の弟子の独立店だそうだ。当初11月上旬オープンの予定だったが、師匠渡辺樹庵氏からのプレッシャーの中、個性的なラーメンを生み出そうと苦悩し約2ヶ月オープン日を遅らせる事になった。そして見事に結果を出して独自の味を生み出して開店以降日に日に行列が伸びているという。そんな物語性に惹かれ訪問してみたくなった。店の場所は京王線桜上水駅から徒歩約3分ほどの甲州街道沿い。桜上水には初めて訪問したがカッコいい地名だね。店に到着したのは開店予定の40分も前。店の前には誰もいなかったが待つことにした。雪が舞う中何もない甲州街道沿いに立って40分開店を待つなんて我はつくづくラオタだなーと苦笑したよ。でもその5分後くらいには2人組の後客が現れ、それ以降どんどん列は伸びていった。開店30分前になった頃、船越店主が店から出て使い捨てカイロを配ってくれた。指がかじかんでいたのでとてもありがたかった。定刻に開店した時には傘が雪で重くなっていたよ。その頃には後ろに15人くらいの行列が生じていた。1番のりで入店。店右隅に券売機が設置されていた。厨房には船越店主と女の店員の2人。客席はL字型カウンター7席のみ。小さいが清潔感がある綺麗な内装だ。ヒーリング音楽みたいなのがBGMに使われていたのが印象的だった。

230210funakoshi00230210funakoshi01 桜上水 船越

『ワンタンメン(塩)』1150円+『味付玉子』120円=1270円

券売機にオススメと表示されていたメニューを注文。8分くらい待って最初の一杯が我に提供された。我の後ろに並んでいた2人組にはかなり後に2人分提供された。つまり店主が一杯を丁寧に作っているという事だ。丼がステンレスの平皿の上に乗った状態での提供。見た目にボリューム感があり今風ではなくどこか田舎っぽいビジュアル。山形鶴岡地方のラーメンに通じるところを感じるけど、これは塩ラーメン。見たことがありそうで見たことがないビジュアルにワクワクした。

230210funakoshi02麺は中太で結構縮れが強い。かためだけどつるっとしていてもちもちな食感。麺量は並で200gあるという。具は大量のきざみ葱と小松菜とメンマ、叉焼は3枚くらい入っていた。この叉焼が食べると燻製臭して香ばしさを感じる上質なもの。味玉丸1個は黄身の中心部分だけトロッとしていて味付もしっかりしていて、我の経験からして最高級の味玉だった。これはオススメされているのも納得した。雲呑は4個くらい入っていて皮は比較的厚めでモチッと感とツルッと感が両方楽しめた。餡は胡椒を効かせた豚肉だ。麺も具もそれぞれしっかりした量があるのが良い。スープは特に凝っていた。動物系のこってり感と魚介系のじんわり出汁感の複雑な旨味を奥の方に感じる。清湯塩スープなのに濃厚感がある今まで食べた経験がないタイプの塩ラーメンだった。我の大好きな素朴なご当地ラーメンの魅力と東京の最先端の技術力を感じる『渡なべ』系ならではの一杯だった。田舎のラーメンと都会のラーメンの良い所どりでやや田舎寄りという塩梅も素晴らしい。こんなの汁一滴残さず完飲完食するしかない。雪の中40分待った価値が十分にあった。「ごちそうさまでした。美味しかったです」と船越店主に伝えると目を見て「寒い中ありがとうございました!」と言ってくれた。体も心も温まった。大満足の退店となった。店外には15人くらいの行列が続いていた。

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連食するつもりだったけど今日はこの一杯だけで良いという気分になった。新宿から横浜に戻り用事を済ませ買い物をして午後4時過ぎに帰宅した。寒いし疲れも感じたので短時間のつもりで布団に入ったら夜9時半過ぎまで寝てしまった。疲れが溜まっていたんだな。

2022年12月10日 (土)

極悪豚臭

その昔、いや今でも関東近郊では本場福岡さながらの強烈な豚骨臭は「くっさー!」と忌み嫌われ近隣からは苦情の種となり「豚骨ラーメン店の無臭化」が進み「豚骨臭がしない豚骨ラーメン店」がすっかり定着してしまった。それがコロナ禍後の最近になって強烈な豚骨臭を放つ店を「くさうま」と称し行列が出来る傾向が出ているという。その筆頭の店が高円寺の外れの方にある『ラーメン健太』という店だ。我は特に最近になって豚骨自体の旨味の凄さに痺れるように大好きになってきた。だからこの店の事も気になっていたんだよ。福岡出身の店主は以前から長浜ラーメン店を営業していたが、コロナ禍で一度店を閉め福岡に戻って修行し直し昨年3月3日にリニューアルして「くさうま」の店になり行列店に変貌したという。ようやくこの店に来れたよ。

221210kouenji001 『青藍』が早く開店してくれたので早めに店に到着してしまった。店前に誰もおらず店もシャッターが半分閉まっている状況。開店まで25分かー。一度駅周辺まで戻って時間を潰しに行ってしまった。そして開店予定時刻の5分前くらいに戻ってみるともう15人を超える行列が出来ていた。やってしまったー。急いで列の最後尾につく。開店を待っていたが一向に列が前に進まない。これは店が定刻になっても開店していないと後々になって判った。おそらく20分以上は遅れて開店したと思う。それでも列から人が抜けていく事は無く、我の後ろの列も長く伸びていった。結局店に入れたのは並び始めてから1時間経過したくらいだったかな。長い間待っていた為か臭いに麻痺してあまり気にならなかったけど、入口近くになると流石に豚骨臭が強烈に漂ってきた。店主に1人づつ入口近くの券売機で食券を買うよう促され口頭でその内容を伝える。この時に麺のかたさの好みを伝えるらしかったようだが我は知らなかったのでそのまま普通になった。でも結果的に麺に不満は無かったね。食券はそのまま券売機下の入れ物に入れ、紙コップに自分で水を入れてレンゲも取って着席する。床はコンクリート打ちっぱなし。店主はワンオペで立ちっ放し。厨房と客席の境界は曖昧。普通の事務用折り畳み机がコの字型に8席配置されていて空いた席に座っていく。生卵は入口近くにあり無料で持っていって良いみたいだったが雰囲気に圧倒されてただ座ってラーメンの提供を待った。壁に貼られた「極悪スメルご賞味あれ」のイラスト付き貼り紙が目を引く。店主は1杯づつしっかり作っていくのが信条らしい。

221210kenta00221210kenta01 中洲屋台 長浜ラーメン初代 健太 『ラーメン』800円

筆頭ラーメンをシンプルに注文。麺は極細ストレート。具は刻み葱と海苔1枚、チャーシュー1枚。はっきり言って麺も具もあまり覚えていない。それは豚骨スープのあまりに強い存在感に圧倒され霞んでしまった結果だ。白濁している訳ではなく、むしろ澄んで見える豚骨スープなのに強烈な濃厚感は何故感じられるのか?もうレンゲひと掬い単位で骨粉のザラつきを感じる。そして豚骨出汁の旨さを強烈に感じる。文句なく麺も具も完食しスープ完飲した。もちろん大満足。やっぱり本物の豚骨出汁って強烈に美味いよ。食べ終えた丼は店の隅に積み重ね、レンゲは水が張られたバケツに投入。割り箸と紙コップは青いポリバケツに自分で捨てる。こんなところまで屋台風で長浜に来たみたいだ。店主に「ごちそうさまー」と言って退店した。評判になるのも納得したよ。駅に戻って電車に乗ってもしばらくは鼻孔に豚骨臭がこびりついていた。それが逆に心地よく、いつまでも残っていて欲しいと思ったくらいだ。

新宿で新宿湘南ラインに乗り換え横浜に戻って来て家路についた。

2022年9月23日 (金)

荻窪春木

220923ogikubo002 『丸長』を出た後駅に戻り地下道を抜けて北口へ出た。久々荻窪に来たのだから、どうせなら『春木屋』に行ってしまえ。1949(昭和24)年創業の荻窪ラーメンの重鎮店だ。支店の方は最近も立ち寄っているが本店となるとこちらも約15年ぶりとなる。店に到着したのは開店40分後くらいだったから店前には15人を超える行列が生じていた。店外に設置してある券売機で食券を購入した後列の最後尾へ続いた。思ったより回転が早く30分程度で着席出来た。店員は男4人で回している。国籍は多様なようだが接客は適度で素晴らしく流れるように客を捌いている。流石は一時代を築き絶えず行列を生み出している店だ、ノウハウが蓄積されているのだろう。客席は厨房周りにL字型カウンター12席と奥に6人がけテーブル席1卓。

220923harukiya00220923harukiya01荻窪中華そば 春木屋 荻窪本店

『中華そば』880円+『味付玉子』120円=1000円

筆頭基本メニューに味玉付きで注文。初訪問時は正直「高いなー」等と思ったものだが、時代が『春木屋』に追いついてしまったらしく全然一般的な値段に感じる。あまり待たずに提供された。変わらない見た目。この素朴さも人気の秘密なのだろう麺は中太縮れ麺。ボソッとした食感の他の店ではあまり見ない独特な麺だ。具は刻み葱、平メンマ数本、三角に切られた海苔、脂身の少ないさっぱりしたチャーシュー1枚。別皿で提供された味玉は黄身しっとりで美味しかった。スープは節の香り漂う油感のあるのにスキッとキレがある醤油スープ。しかし今年3月にラゾーナ川崎店で食べた一杯と印象がかなり違い驚いた。その時はニボニボ感強め、ラード強めのインパクトのある味わいで「フードコートでも春木屋健在だなー」等と思っていたのだが、この一杯はバランス重視。…バランスとか言っちゃうと陳腐に聞こえてしまうな。一言で言うと「飲みやすく」なっている。店舗ごとに地域に合わせて味を変えるのはラーメン店としては当たり前なのかも知れないが、こと『春木屋』だから例の春木屋理論と結びつけて考えてしまうよ。昔から慣れ親しんだ常連客が多いであろう荻窪本店ならではの味わい。やっぱり本店に来てみるものだね。連食2杯目だけどスープ完飲して大満足の完食だ。退店し外に出ると変わらず長蛇の列が出来ていた。今日は荻窪を堪能出来、来れて良かったよ。

駅前に戻りドラックストアで買い物をした後横浜へと戻った。桜木町サミットで買い物をして帰宅した。

荻窪丸長

220923ogikubo001  秋分の日、金曜祭日。今日からまた三連休になるが本州近海で台風が発生し今夜から明日にかけて関東地方へ接近するそうだ。そんな感じなのでまた旅行計画をしていた人達は生憎の空模様だ。

我は現時点で旅行の計画は全くの白紙状態。その分ラオタモードへとシフトしている。でも以前と違うのは、新店開拓ではなく老舗店を再訪問する事に関心がある。先月末『丸長』目白店へ初訪問し、強烈な個性をもった「つけそば」と出会い老舗中の老舗『丸長』グループに改めて関心を持つ事になった。そうなれば1947(昭和22)年創業、本丸の荻窪本店にも再訪問しなければならないと考えた。なにせ前回訪問したのは15年前。ほとんど記憶に残っていない。荻窪本店を調査してみると、営業時間も短くなり臨時休業も多くなっていた。どうも店主が高齢の為らしく、存続が危惧される声も上がっている状況。先週まで入院の為長期休業していたようだ。この店は正にラーメンの文化遺産レベルの店なのだから存続を切に願う。

220923maruchyou06もし突然店終いになってしまい再訪が叶わなかったら物凄く後悔してしまうだろう。そう思い今日は必ず訪問しようと気合を入れて朝10時前、開店の70分も前には遥々横浜から荻窪本店に到着した。何故こんなに早く訪問したかというと、休日には大行列が生じ入れ替え制麺切れ御免で閉店してしまうという情報があったから。それでも流石に早過ぎたよなーと思ったら既に先客5人の列が出来ていた。その後について開店を待った。我の後ろにも20人を超える行列が生じているのが見えた。長いこと待っていると開店予定の15分前倒しでシャッターが上がり入店を促された。これは嬉しい。先客に続いて入店。厨房には店主と思しき高齢の男女2人とおばさん店員1人。跡継ぎ候補のような若い店員はいなかった…。客席は厨房前一列のカウンター8席と4人がけテーブル席3卓。客は勝手にバラバラの好きな席に座るが順番をキチンと記憶しているのは流石だ。口頭で注文。

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今日は中華そば注文をまとめた後につけそばを調理するらしく、結局着席から提供まで30分待たされた。外待ちの客は相当待たされる事になる。頑張って早く来て正解だった。我が座った席は調理の様子が丸見えだったので面白かった。15年前の事忘れたと書いたが、調理風景を見ている内、当時もつけそばの調理時に、小鉢に様々なものを投入し丁寧にゴリゴリしてい印象的だったのを思い出した。変わらず続けている。素晴らしい。

220923maruchyou00220923maruchyou01

丸長中華そば店 荻窪本店 『竹の子つけそば』880円

基本のつけそばのつもりだったが東池袋大勝軒でも「もりメンマ」が美味かったのを思い出してこれを注文した。何しろ朝食を抜いて長時間待っていてプラスアルファが欲しくなってしまった。

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麺は老舗らしい、柔らかめに茹でられた中太縮れ麺にきざみ海苔がのっている。今のつけ麺と比較してしまうとちょっと弱いかな?とか思ってしまったが、つけ汁と合わさったら全然そんな事は感じなかった。

220923maruchyou02220923maruchyou07 柔らかいメンマが大量に盛られたつけ汁。これでは麺が浸けられないのでメンマを麺側に移す。するといい塩梅で麺に味が染みて、メンマの食感と一緒に食べられる。これは良い食べ方を発見してしまったぞ。そしてつけ汁は酸味と胡椒の辛味が強烈な、老舗店らしからぬインパクト。油っぽく刻み葱が大量に入っている。目白店とは全く異なる味。退店した後もしばらく唇がピリピリしたほどだ。過激に味が振られていながら美味いというのはラーメンの魅力そのものだ。老舗の権威とか無関係にシンプルに美味しい。我としては珍しく時間をかけて味わって食べた。楽しみながら食べたからだ。最後は高齢の店主に割りスープをお願いした。あんなに刺激的な浸け汁が飲みやすく変化し完飲完食に終わった。大満足で支払いをして退店した。上の店外写真はその時のものだが、行列は道路の反対側に続いていた。これほどの人気なのだからぜひ良い跡継ぎを作って末永く営業して欲しいものだ。

2022年5月 3日 (火)

三度永福

220503sky001 建国記念の日。祭日。ゴールデンウィーク中盤戦スタート。天候も良いようだ。でも特に外出予定は決めていないので、せめて行動制限で控えめにしていた都内遠征を行うつもり。

『永福町大勝軒』系の一杯を最近食べてない。一時は『東池袋大勝軒』ほどではないにせよ暖簾分け店舗は多くあったのに最近聞かない。単に我がアンテナ張ってなかっただけなのかもだけど。どうせなら久々永福町にある本店に行ってみる気になった。我は2008年3月14日に初訪問し、2012年8月15日に再訪をしている。今回約9年8ヶ月ぶり三度の訪問になる。渋谷経由で井の頭線永福町駅にやって来た。

駅を出てすぐの十字路の対面に目的の店が確認出来た。開店予定時刻の約15分前に到着したのだが、何と暖簾がかけられ店前に10人以上の行列が生じている。信号が青になるのを待ってから急いで列の最後尾に並ぶ。開店前かと思っていたら既に店内は客席は埋まっていた。最近名前を聞かないとか言っている我の事などお構いなしに相変わらず大人気の1955(昭和30)年3月の老舗店だ。家族客が多いのも特徴。あの洗面器を思わせる巨大丼に並々と注がれた一杯を老若男女問わず食べに来るのが凄いと思う。婆さんなんかは我が二郎系に挑む以上の覚悟で来ているのだろうから。店の佇まいは変わらず。開店定刻頃に入店出来た。厨房には男の店員2人と女の店員2人。厨房がガラスで客席と仕切られている。客席は厨房周りにL字型カウンター10席。窓側にテーブル席が2人席1卓4人席2卓。

220503eifukutaishyouken00220503eifukutaishyouken02永福町大勝軒 『中華麺』1130円

筆頭基本メニューを注文。というか、この店はつけ麺も冷やしもなく中華麺一筋で67年間行列を絶やさないでいる。お盆にのって巨大レンゲ付きで提供された。相変わらず大きい丼。そして麺量が半端ない。麺は柔らかめに茹でられた中太縮れ麺。具はきざみ葱とナルト1枚、メンマ数本、チャーシュー4枚。

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スープは煮干しがギンギンに効いた醤油スープ。特徴的なラードは最初思ったほど唇ヌメヌメにならないな…と物足りなさを感じていたけど、食べ終わる頃にはやっぱり唇ヌメヌメになった。これでこそ永福町大勝軒だ。コップの水は減ると常に店員が注いでくれた。麺量に苦戦したが何とか完食。スープは残したけど。大満足で支払いを済ませ退店した。やっぱり本店は積み重ねた歴史がある分存在感がある。食べた後の達成感が違う。店外には20人を超える行列が続いていた。

2022年4月15日 (金)

雨渋谷林

『勢得』を出て傘を開いて東京農大前のバス停まで歩き渋谷駅行きのバスに乗った。雨だから車道は混んで渋滞気味だった。約30分ほどバスに揺られ道玄坂上までやって来た。渋谷は電車で向かうと地下迷宮で迷うから地上から行くのがよいなとつくづく感じた。渋谷道玄坂路地裏?みたいなところに魚介豚骨の名店がある。2003年11月11日創業の『らーめんはやし』だ。営業時間は昼4時間のみ、定休は水日祝の難易度高め。それでいながら渋谷ではNo.1の呼び声が高く評価されている。そんなこの店に我はブログを書き始めてから3ヶ月後の2006年8月26日に一度だけ訪問している。当時は好印象だったけど約16年ぶりに食べてどう感じるか自分でも楽しみだ。店に到着したのは正午を10分ほど過ぎたあたり。こんな時間に到着したら当たり前だが、店前には10人ほどの行列が生じていた。15分ほど待って店内に入る事が出来、店入口脇の券売機で食券を購入することが出来た。厨房には男の店員2人と女の店員1人。客席は一列10席のカウンターのみ。内外装含め今もなおお洒落な空間になっている。後客は4人くらいで行列は収まったようだ。

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ラーメン はやし 『味玉らーめん』1000円

この店は味1種類のみ。バリエーションはチャーシューと味玉のトッピングのみという潔さ。実に綺麗な顔の一杯が提供された。麺は中細ストレート。ややかために茹でられているけどもちもちした食感。具はきざみ葱、平メンマ数本、海苔1枚、柚子1片、脂身の少ないサッパリチャーシュー1枚。トッピングの味玉は半分に切られている。スープはまろやかな魚介豚骨。16年前に比べて豚骨濃度が上がっているように見える。やっぱり美味いわ魚介豚骨!と思わせる味だった。柚子も途中スッキリとアクセントになっていて良い効果。『勢得』のボリュームが凄かったので連食でスープは飲み干す事は出来なかったが麺と具は食べきった。大満足で店を出る事が出来た。正直お腹パンパンだ。渋谷駅地下迷宮に入って東横線で横浜へ爆睡して戻り、何とか病院の予約時間の10分前には到着する事が出来た。診断の結果も悪くなかったので一安心。夕方には帰宅してゆっくり過ごす事が出来た。

2022年1月15日 (土)

野方背脂

220115nogata002 滅多に来ることが無かったラーメン激戦区の野方までやって来たので連食する事にした。野方といえば背脂チャッチャ系の『野方ホープ』が有名だが約8年前訪問済。でもこの野方周辺には背脂チャッチャ系の元祖『ホープ軒』千駄ヶ谷店の姉妹店である環七丸山店がある。平成元年に高輪近くの古川橋という場所で開店し令和元年にこの場所に移転したとの事。24時間営業年中無休らしい。パンデミック前の3年前に行った「ホープ軒巡り」で訪問出来ずにいた店だったので気になっていたのだ。『輝道家』から歩いて約5分、駅の反対側の環七沿いに店はあった。ホープ軒らしい派手な色の外観だ。店外券売機でプラ板食券を購入し早速入店。厨房にはおじさん店員1人。客席は厨房周りにL字型カウンター10席くらい。先客1人後客1人。

220115hopeken00220115hopeken01ラーメンの店 ホープ軒 環七丸山店 『ラーメン』 850円

基本メニューを麺かため指定で注文。麺はやや茶褐色を帯びた四角い太麺ストレート。この太麺がのびにくく大勢の客をさばく為の老舗の知恵。しかし我が訪問した時は前述の通り客が少なかった為最初から茹でる必要があったので結構待たされた。具は茹でもやしと平メンマ数本、チャーシューは3枚も入っていた。提供時ザルで提供される薬味ネギ取り放題。背脂は脂多め指定しなくても十分な量だ。いい塩梅の味わい…と言いたかったが、濃い味の『輝道家』のラーメンを食べた後だったからかも知れないがちょっとパンチ不足に感じて卓上からおろしニンニクを投入し味を調整した。食券購入時少々高いなと思ったけど実際は通常の店の大盛に値するボリュームなので食べごたえがあった。満腹で満足し退店する事が出来た。

バスに乗って再び練馬駅に戻りFライナー快特で乗り換え終点元町・中華街駅に戻った。練馬まで1本か。我にとって今まで池袋から北はほとんど未知だったが今後は視野に入ってくるかな。と言ってもこの感染者増加の状況がある程度鎮静してからの話だな。

輝道家訪

土曜休日。感染者数が再び増加に転じ、またこれから先行動制限が叫ばれそうになっている空気になっているので今のうちに行ってしまおうと今週末も都内遠征。今日の目的店は『輝道家』。この店の店主は元空手家で新中野『武蔵家』出身。その後家系の中でも最も濃厚と言われる『武道家』を立ち上げたが、更にそのグループから独立して2018年5月21日西武新宿線野方駅近くに開店させたのがこの『輝道家』との事だ。我は昨年10月末に訪問した『皇綱家』が「輝道家直系」を名乗っていたので初めてその存在を知った。昨年末個人的に行っていた「都内家系訪問シリーズ」の一環として訪問予定だったが、何故か先月休業して訪問が出来ていないままになっていて気になっていた。年明け後営業再開したと聞きようやく今日訪問する事にした。ただ西武新宿線野方駅というのは横浜から行くとなると新宿や高田馬場を経由して乗り継ぎを繰り返す必要があり結構面倒なんだよ。…と思っていたらグーグルマップで検索すると元町・中華街駅からみなとみらい線Fライナー特急に乗ってしまえば乗換なしに練馬に行けて、その駅前からバスに乗ればで10分ほどで野方駅近くに出られるという。元町・中華街駅は始発駅なのでほぼ確実に座れるので寝ている間に練馬まで行けるなんて楽だな。早速朝9時前に家を出てそのルートで店へと向かった。家を出て約80分ほど、電車内ではほとんど寝ていた状態で練馬駅に到着した。

220115nogata001 駅前バスターミナルからバスに乗って約10分、野方駅最寄りのバス停で下車し5分ほど歩いて店に到着したのは開店15分前くらい。店前に人はいない。なので店前で待っていると気がつけば我の後ろに人の列が生じていた。定刻に開店する頃には10人を超える行列になっていた。入店し入口にある券売機で食券を買おうとするも何故か我の先に食券を買う男がいた。店の関係者か知らないが寒い中外で待っていた身からするとあまりいい気分はしない。厨房には男の店員ばかり3人。客席は厨房周りにL字型カウンター12席。椅子が床に固定され間隔が狭く仕切りもないので隣客との腕の当たりが気になった。

220115kidouya00220115kidouya02 横浜家系らーめん 輝道家

『のり青ねぎラーメン』 930円+『ライス』 50円=980円

券売機左上の法則に従い注文。大量の京都産輪切りネギと海苔8枚付き。好みは我の家系定番の「麺かため油多め」。ライスは50円だがおかわり無制限らしい。一杯の量も結構多めだ。

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麺は中太やや縮れ。酒井製麺らしい。そしてスープだが豚骨濃度も高めだがそれより醤油がかなり濃くしょっぱい。新中野『武蔵家』出身の店主なので基本ご飯がすすむ事に特化した家系ラーメンになっている。なので逆にライスを頼まないと中和する事が出来ずかなり厳しい感じになると思う。ライスがあると海苔8枚も活きてくる。卓上の特製きざみニンニクが良い効果を出し、朝飯を食べずにやって来た事もあっておかわりしたくなった。この後の事も考え自制したけど。なのでご飯に合うレベルの高い家系ラーメンだった。最後に残しておいたチャーシューも燻製の香ばしさが出ていて美味しく大満足の食事が出来た。ただ個人的にはそれでも醤油が濃過ぎた印象が残った。ここから独立したという池袋の『皇綱家』の方がバランスが取れていて好みだな。店を出ると店内待ちを含め10人くらい待ちが生じていた。心残りだった店の訪問も終え東京家系巡りも一端終了かな。

2021年4月 3日 (土)

透明豚骨

210403oodouripark001 4月最初の週末土曜休日。朝から好天に恵まれ早速布団干し。そして2週間前に予約していた床屋へ散髪に行った。もう夏仕様で短髪にして爽快になった。今日はそのまま都内遠征を計画していた。

福岡県飯塚市の豚骨清湯の有名店『来来』。透明な豚骨スープに細麺が寝かされている様はシンプルに美しい。我はそれに一目惚れして昨年8月福岡遠征を行った際訪問を計画したがあえなくフラレてしまった。理不尽な営業スタイルに加え感染症の影響で休業に当たってしまった。地麺ではないのであまり未練は感じなかった。最近になってその『来来』とよく似た顔をした一杯を知る事になった。『月や』という店で本店は福岡市にありあちらでは珍しく支那そばを提供しているらしい。そして昨年7月22日に広尾駅近くに「豚骨系清湯」をウリに東京進出を果たしているらしい。これは興味をそそられたので体験したくなり出向くことにした。みなとみらい線直通東横線で中目黒から日比谷線に乗り換え2駅目の広尾駅で下車。初めて降りた駅なので不案内。食べログ頼りに探すもなかなか見つからなかった。これはビルの上の階にあるのだなと推測し、その地図が示すビルの2階にあがると最近流行りの店舗間の仕切りがない飲食店集合施設みたいな場所だった。男の店員3人。客席は厨房周りにL字型カウンター6席とテーブル席が2人卓、3人卓、4人卓がひとつづつ。訪問時カウンター他他のテーブル席は埋まっており4人卓に座るように言われた。後客は続々来店し列が生じていた。人気店のようだ。口頭で注文。支払いは電子マネーのみで後払いだという。

210403tsukiya00210403tsukiya01豚そば 月や 東京 『豚そば』 800円

筆頭基本メニューを注文。麺のかたさとかは聞かれなかったな。あまり待たずに提供された。おお、シンプルな顔をした一杯がやってきた。これが最近福岡で流行っている豚骨清湯ラーメンか。ようやく対麺する事が出来たよ。丼には小さなバラチャーシュー3枚のみ。別皿で青ネギの小分け切りとかぼす1切が付く。ストレート細麺は福岡産のラーメン専用小麦「ラー麦」を使用しているらしい。かために茹でられ歯ごたえが楽しめた。透明スープ表面には油分が少し浮いているが思ったほどではない。口に含むと最初は淡いしょっぱさを感じるが後から豚骨出汁のやや甘さを感じる旨味がくる。小皿から青ネギを投入。すると普通の豚骨ラーメンを思い起こさせ、我の好きな『一蘭』に似ている気さえした。でも豚骨独特の口の中に若干まとわりつくような感覚が希薄だ。これなら豚骨に苦手意識がある年齢層でも好まれるかもしれない。豚骨清湯、面白い。一時期流行ったクリアコーラやクリアカフェオレみたいなコンセプトとは若干違う気がする。こちらでも広まるといいな。個人的に期待するのは『一蘭』がこの豚骨清湯を開発してくれる事だ。非豚骨店のようなプレミアム店限定で出してくれないかな。そうしたら一気に広まりを見せるかも知れない。Suicaで支払いを済ませ店を出た。

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