浅草馬賊
『浅草 生田庵』を出て人混みを抜けて隅田川のほとりでしばらく休憩。日差しは強いが空気を熱するまでには至らず、木陰にいると涼しい風が吹いてきて気分が良い。音楽に耳を傾け貴重な休日時間を楽しんだ。
最近連食がキツくなってきてはいるけど十分時間をかけて間隔を開けたので浅草で2軒目に挑む事にした。1977(昭和52)年創業の老舗ラーメン店『中国手打拉麺 馬賊』浅草本店だ。日暮里にも店舗がありテレビ番組でよく店名は聞いていたが未訪問のままだった。開店10分前くらいに店へ到着。店前に誰もいなかったが開店時間を待つことにした。すると間もなく我の後ろに数人並びが生じた。店頭には麺を手打ちするパフォーマンスを見せる窓になっていてそれを見ていたらすぐ開店時間になり定刻で店内に案内された。店員は男3人と接客のおばちゃん店員が2人。店内はかなり年季の入った町中華然とした様子で壁にはビニールに包まれたサイン色紙が沢山飾られていた。店内はちょっと複雑な構造をしていて、我は一番奥の窓側の席に案内されたので全体を見渡せなかったが20席ほどあるらしい。断熱式タンブラーに氷が入った状態で水が提供された。それと同時に口頭で注文した。店内はすぐ満席になり外待ちの行列が生じていた。
初訪問だから基本の「手打ちラーメン」を頼む気持ちだったが、事前調査で担々麺と麻婆麺が好評だと聞いた。我は新潟遠征以来、麻婆麺が大好物でそのビジュアルにやられてしまい麻婆麺を注文する事にした。餃子も美味そうに見えたが連食だったので我慢した。店内には麺を打ち伸ばすバンッ!バンッ!という音が響き渡っており、待っている間提供される手打ち麺への期待が否が応でも高まる。そしていよいよ提供された一杯は、単純に麻婆豆腐をかけたレベルではない。もうね、みっちりという表現が正しい感じの豆腐も挽き肉もたっぷりの凄いボリュームのある麻婆麺が提供された。
麺は手延独特で箇所によって太さが異なる。その為箇所によって食感が違うのも魅力的。太い箇所はモッチモチで細い箇所はスルスルと。これが楽しくてどんどん麺を食べ進めてしまった。そうすると麻婆豆腐がほぼそのまま残る形となった。麻婆麺で麻婆豆腐部分が大量に残るという経験はなかなかない。我は豆腐も好きなのでそれらをレンゲで掬い取り何とか完食した。スープは飲み干せなかったけど実に美味しかった。再訪する機会があれば担々つけ麺と餃子を食べてみたいなー。現金で支払いを済ませ「ごちそうさまー」と店員に言って退店した。体から汗が吹き出しなかなか止まらなかった。
帰りは京急に乗り継ぎ上大岡まで出て途中スーパーで食料調達をしてから家路についた。満腹なので夜はお茶漬けコースかな。
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