練馬魚豚
山の日。三連休中日に当たる日曜日。相変わらず朝から危険を感じるカンカン照りの猛暑日。自ずと自宅に籠りがちになるので無理矢理ラオタ活動を入れて目的店を設定した。場所は何と練馬。我には全く縁遠い場所だが、今やみなとみらい線特急Fライナーに乗れば元町・中華街駅から1本で行ける。空調の効いた電車に座って居眠りしていても到着出来ると判断し家を出た。
確かコロナ禍末期だったと思うが『渡なべ』スタイルの店を巡ってみようかと考えていた時期があり、訪問店リストに加えたまま放置していた『RAMEN GOTTSU』という渡辺樹庵氏4番目の弟子が約3年の修行の後2013年3月12日にオープンさせた店へ訪ねてみる事にした。『渡なべ』スタイルが輩出した店としては珍しく修行先と同じ魚介豚骨ベースのラーメンをメインで提供しているので気になっていたのだ。
練馬駅から徒歩5分程度で店に到着。開店予定時間の7分くらい前だったが既に先客6人が列をなしていた。お洒落な喫茶店のような外観の店だ。早速最後尾につく。我の後ろにも客が続いた。定刻に開店し先客に続いて入店。入口脇の券売機で食券を買い指定された席にコップに水を注いで着席した。厨房には店主夫婦と思しき男女2人。店名の由来は店主の体がゴツかったかららしいが、厨房に立った姿を見た限りではそういう印象は受けなかった。客席は厨房周りL字型カウンター8席。後客も続いて初回で満席。外待ち客も生じていた。後客5人くらい。
1番人気とされる筆頭の特製を注文。味玉+ミニ辛肉玉が付くらしい。ミニ辛肉玉は味変要素で別皿で提供された。
店側の紹介だと「鰹を効かせた魚介鶏豚骨スープに再仕込み醤油を合わせた濃密ラーメン」らしい。麺は軽く縮れた中細麺。具は九条葱、海苔1枚、太メンマ3本、チャーシューは鶏胸1枚、低温調理の豚チャーシュー2枚。おろした柚子皮も添えられていた。『渡なべ』の濃厚魚介豚骨に惚れ込み、個性を重視する渡辺樹庵氏の駄目出しを出されても尚魚介豚骨を貫き通した店主の一杯はいかに?と期待が高まった。
確かに濃厚魚介豚骨ではあるが修行先の『渡なべ』のものと比べるとややマイルドに仕上げているような印象。ただ我は『渡なべ』では最近の周年記念の特別な一杯しか食べていないからあまり比較に自信がない。でも店主へのインタビュー記事を読むと「濃厚系ラーメンを食べた時の罪悪感を排した魚介鶏豚骨を目指した」と言っているのでそういう感想になるのは間違いではないと思う。魚介豚骨ラーメン好きの我も納得の美味しさだった。別皿の辛肉玉は後半入れてみたが程良く辛くなる味変要素ではあったけど個人的には不要に感じた。基本のスープ自体が美味しかったから。スープ完飲の完食マークを出し大満足で退店した。積年の宿題店の訪問が叶って良かった。
この暑さでは連食も寄り道も頭に浮かばず。早々に帰宅を目指した。練馬駅に戻り15分ほど待って特急Fライナーで終点まで乗って午後1時半までには何とか帰宅出来た。
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