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2024年8月11日 (日)

練馬魚豚

240811sky01 山の日。三連休中日に当たる日曜日。相変わらず朝から危険を感じるカンカン照りの猛暑日。自ずと自宅に籠りがちになるので無理矢理ラオタ活動を入れて目的店を設定した。場所は何と練馬。我には全く縁遠い場所だが、今やみなとみらい線特急Fライナーに乗れば元町・中華街駅から1本で行ける。空調の効いた電車に座って居眠りしていても到着出来ると判断し家を出た。

確かコロナ禍末期だったと思うが『渡なべ』スタイルの店を巡ってみようかと考えていた時期があり、訪問店リストに加えたまま放置していた『RAMEN GOTTSU』という渡辺樹庵氏4番目の弟子が約3年の修行の後2013年3月12日にオープンさせた店へ訪ねてみる事にした。『渡なべ』スタイルが輩出した店としては珍しく修行先と同じ魚介豚骨ベースのラーメンをメインで提供しているので気になっていたのだ。

練馬駅から徒歩5分程度で店に到着。開店予定時間の7分くらい前だったが既に先客6人が列をなしていた。お洒落な喫茶店のような外観の店だ。早速最後尾につく。我の後ろにも客が続いた。定刻に開店し先客に続いて入店。入口脇の券売機で食券を買い指定された席にコップに水を注いで着席した。厨房には店主夫婦と思しき男女2人。店名の由来は店主の体がゴツかったかららしいが、厨房に立った姿を見た限りではそういう印象は受けなかった。客席は厨房周りL字型カウンター8席。後客も続いて初回で満席。外待ち客も生じていた。後客5人くらい。

240811gottsu00 240811gottsu03 RAMEN GOTTSU『特製らーめん』1100円

1番人気とされる筆頭の特製を注文。味玉+ミニ辛肉玉が付くらしい。ミニ辛肉玉は味変要素で別皿で提供された。

240811gottsu01店側の紹介だと「鰹を効かせた魚介鶏豚骨スープに再仕込み醤油を合わせた濃密ラーメン」らしい。麺は軽く縮れた中細麺。具は九条葱、海苔1枚、太メンマ3本、チャーシューは鶏胸1枚、低温調理の豚チャーシュー2枚。おろした柚子皮も添えられていた。『渡なべ』の濃厚魚介豚骨に惚れ込み、個性を重視する渡辺樹庵氏の駄目出しを出されても尚魚介豚骨を貫き通した店主の一杯はいかに?と期待が高まった。

240811gottsu02 確かに濃厚魚介豚骨ではあるが修行先の『渡なべ』のものと比べるとややマイルドに仕上げているような印象。ただ我は『渡なべ』では最近の周年記念の特別な一杯しか食べていないからあまり比較に自信がない。でも店主へのインタビュー記事を読むと「濃厚系ラーメンを食べた時の罪悪感を排した魚介鶏豚骨を目指した」と言っているのでそういう感想になるのは間違いではないと思う。魚介豚骨ラーメン好きの我も納得の美味しさだった。別皿の辛肉玉は後半入れてみたが程良く辛くなる味変要素ではあったけど個人的には不要に感じた。基本のスープ自体が美味しかったから。スープ完飲の完食マークを出し大満足で退店した。積年の宿題店の訪問が叶って良かった。

この暑さでは連食も寄り道も頭に浮かばず。早々に帰宅を目指した。練馬駅に戻り15分ほど待って特急Fライナーで終点まで乗って午後1時半までには何とか帰宅出来た。

2023年4月29日 (土)

堀切焼豚

風は強いが晴れ間が多く日差しによって温かい4月最後の土曜休日。実は昭和の日という祭日だ。今月は精神も身体も何だかしっくりしない事が続いたので、ようやく開放された気分の朝を迎えた。ゆっくり休もうとも思ったが、残念な事に明日は1日雨の予報が出ており、この今日の好天が大事に思えたので頑張って都心の方まで足を伸ばしてみる事にした。風が強かったが布団を干して朝9時前に家を出た。

230429horikirishyoubuen001 京浜東北線で日暮里に出て京成本線に乗り換え遥々やって来たのは堀切菖蒲園駅。改札を出るとどこか昭和の匂いを感じる本屋やラーメン店や町中華店が立ち並ぶ通りが見えた。目的の店の開店にはしばらく時間があったので付近を探索してみた。横浜市民である自分にとってかなりアウェイ感を感じる見知らぬ土地。でもその感じが緊張感と好奇心が綯い交ぜになって何故か心地よい。

今日の目的店は『焼豚ラーメン三條』葛飾店。駅改札から歩いて1分くらい、『ラーメン大』堀切店の2軒隣にある。昨年12月12日に開店した新店で本店は岐阜にある。元々岐阜発祥の地ラーメン『ベトコンラーメン』の店だったが、店主がチャーシュー麺に傾倒した為「焼豚ラーメン」として展開したらしい。開店2分前くらいに先客1人並んだのが見えたので2番手につく。定刻に開店し順に入店。新店とは思えないくらい年季が入った店舗。BGMも20年くらい前のJPOPで昭和に戻った気分になった。狭い厨房に男の店員と金髪の女の店員の2人。厨房周りにL字型カウンター7,8席あるが隣の椅子との余裕がないので実質4,5席くらいの印象。我好みの雰囲気だ。口頭で注文。後客2人。

230429sanjyou00230429sanjyou06 焼豚ラーメン 三條 葛飾店

『焼豚ラーメン(半辛)』900円+『ベト皿』350円

ラーメンメニューは1品のみ。普通は辛味が付かないが、頼めば付けてくれる。半辛と大辛から選べる。半辛を選択。そして必須とも言えるオプション「ベト皿」も合わせて注文。これはもやし、ニラ、大蒜を炒めたもので、これを焼豚ラーメンに入れれば岐阜地麺「ベトコンラーメン」の完成となる。ベトコンとはベストコンディションの略だそうだ。

230429sanjyou01230429sanjyou02 麺は柔らかめに茹でられた中細ストレート丸麺。具は標準でニラキムチと半味玉がのる。丼一面を覆ったバラ肉焼豚は提供前にバーナーで炙られていた。スープは豚肉清湯というのかな、それにチャーダレの醤油感があっさりのっているみたいな。単品で食べると意外とあっさりした味わい。そこにベト皿を投入すると炒めもやしとニラの油感、粒ニンニクが大量にゴロンと入り一気にジャンクになる。これに辛味がとても合い選択して良かったと思える。店の雰囲気も重なってまるで現地岐阜で食べているかのような錯覚を起こす。多分今まで首都圏では食べられなかったであろう一杯。ネット写真のビジュアルにやられての訪問だったが「わざわざ来て良かった」と思えた。大満足だ。

230429sanjyou03230429sanjyou04

+『半チャン』300円=1550円

こんなの食べて連食は出来ないのでサイドメニューの半チャンも注文。油っぽさとしょっぱさを感じる下品な炒飯。これは褒め言葉だ。あんなラーメン食べてあっさり味の上品な炒飯食べたってしょうがないから。支払いを済ませ店を出た。自分がこういうラーメンが食べられる内に出来るだけ食べておかないとね。今日この店を選択した自分にグッジョブを出した。店を出ると横の『ラーメン大』の店前には行列が生じていた。やはり本店、大人気なんだなー。

駅に戻り電車に乗り途中秋葉原で買い物をした後家路についた。家に到着した後は干していた布団を取り込んだ後ゆっくり休養した。

2023年1月 7日 (土)

鶏玩具箱

230107sky001 朝から青空が広がった土曜休日。正月ボケを治すには家でダラダラ過ごさない事だ。だからと言って地方遠征する気力も無いので都内遠征に留める。朝9時前に家を出た。

かつて町田駅の裏側に『69’nROLL ONE』という癖の強いラーメン店があった。店主は嶋崎順一氏。相模原にあった『キリン食堂』出身。かなり個性的な人で、派手な衣装にリーゼントに麺の湯切りのパフォーマンスに命を賭けているような、初見だとイロモノ店主にしか見えない。店内には禁止事項の貼り紙が多く掲示され、客には挨拶などせず黙々とラーメンを作るスタイル。それでいてテレビには出たがりな面もあったり。「佐野実の取り巻きのひとり」なんて呼ばれ方もしていたっけ。そんな感じなので相当アンチもいたようだが提供されるラーメンには唸らせるものがあった。鶏油を強烈に効かせたキレッキレの生醤油スープにしなやかなストレート細麺を泳がせた看板メニュー「2号ラァメン」。それは現在『飯田商店』等超有名ラーメン店で提供されるラーメンの主流となっている、所謂「水鶏系」と言われるラーメンの元祖と言っていい一杯。その後嶋崎氏は店舗をJR町田駅改札近く、更に赤坂に移り、現在では兵庫県尼崎市に居を移し屋号を変えてラーメンを提供しているそうだ。そこで今有名行列店の多くが提供している「昆布水つけ麺」を発明したのも彼だったと知り驚いたよ。つまり現在のラーメンのトップポジションにある流れをほぼ1人で生み出したようなものではないか。

そんな嶋崎氏は弟子を取らない主義らしい。でもその彼を追い続けると決めた1人のラーメン店主がいた。それが今日の目的店『トイ・ボックス』の山上店主だ。町田時代に手伝いで入ったのだが弟子入りは拒否されアドバイスのみだったのでラーメンはほぼ独学なのだそうだ。巷に氾濫する水鶏系ラーメンとは一味違う一杯が味わえそうなので訪問してみる事にした。

横浜から東海道線に乗り上野で降りて日比谷線に乗り換え最寄りの三ノ輪駅に到着した。初めて降りた駅だと思う。駅から地上に出て歩いて5分くらいの場所に店を発見した。到着したのは開店予定の45分も前。店前には誰もいない。ここで「しばらく時間を潰すか」とその場を離れたりすると後悔することになるのは経験で分かっているのでそのままその場で開店を待つ事にした。そうしたら5分後くらいに我の後ろに数人並び始めたよ。危ない危ない。定刻3分過ぎくらいに暖簾が出された。早速入店。入口脇に券売機。狭い厨房には山上店主を含めた男3人。客席は厨房周りにL字型カウンター8席。店内は静かで、そうギスギスした雰囲気は無いが一定の緊張感がある。店主も必要以外の事は口にしない。店主曰く「ラーメンを売っているだけなので自分はいないものだと思って欲しい」「レストランの厨房はもっと殺伐としている。ラーメン店は見えているだけ」「愛想で味は変わらない」。これらの意見は個人的に非常に同意する。ラーメン店へは食事に行っているのであって、最低限の接客さえあればいいと思っている。別に店主や店員と仲良くなりに行っているわけではない。逆に「どうでしたか!」とか話しかけられると困る。調子に乗って素人が知ったかぶりで上から目線で助言して得意になっている客を見るのも嫌だ。

230107toybox00230107toybox01 ラーメン屋 トイ・ボックス 『味玉醤油ラーメン』1050円

塩、味噌もあるみたいだけど、ここはやっぱり筆頭の醤油を味玉付きで注文した。水鶏系はあまり具を追加すると雑味が混ざり魅力が損なわれる気がする。

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麺はややかために茹でられたしなやかさを感じるストレート中細平麺。具はきざみ葱と穂先メンマ1本、大きめのチャーシュー1枚は脂身は少なく肉を食べる喜びが味わえた。追加トッピングの味玉はやや燻製の味わいが感じられた。そしてスープだがやっぱり鶏油の2度かけが効いている。旨味が存分に出ている。これは流石に認めざるを得ない。研ぎ澄まされた一杯という印象。我は基本的にご飯が合うラーメンが好きなはずなのだが、ここまで対極にあると、逆に凄く美味しく感じる。スープ一滴残してなるものかと完飲し完食した。日本が誇る素晴らしい一杯と言って良いと思う。大満足だったので感謝の意を伝えるべく思わず「ごちそうさまでした」と声をかけたら、「ありがとうございました-。」と返してくれた。こういうやり取りだけで十分だよ。

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店の外に出るとまだ10人くらい行列が生じていた。そりゃそうだよ、と納得してしまった。

2022年9月19日 (月)

本田二郎

220919sky001 敬老の日で月曜祭日。三連休最終日となる。今年は連休の度に天候に恵まれていない気がする。まあ我は当分旅行する気分にはない為それほどダメージはないが、行動制限解除で旅行を計画していた人たちはお気の毒と言うしかない。朝のうちは日が照りつけていたが午後は強風を伴う雨が降った1日だった。

土曜日に訪れ衝撃を受けた『麺処ほん田』秋葉原本店。その後調査すると旧本店があった東十条の店舗では秋葉原本店とは全く別に二郎系ラーメンを提供している事を知った。『ほん田』が繰り出す二郎系ラーメンに興味を抑えきれず当初の予定を変更し東十条へと向かった。あの『ほん田』という事もあり店には開店30分前に到着。先客はなく店前のベンチに座り開店を待つ。待っている間に雨脚が強まったので折りたたみ傘を出し開いた。定刻2分過ぎに開店。入口脇の券売機で食券を買い席を指定されて着席。後客6人だけ。厨房には男の店員2人。客席は厨房周りに変形L字型カウンター10席。

220919honda00220919honda01 処 ほん田 東十条店 『ラーメン小』900円

麺量250gのラーメン小を全マシで注文。二郎系ラーメンへのブランクが結構あったので食べる気満々だったからね。

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麺はややかために茹でられた平打ち太麺。ヤサイはもやし9割キャベツ1割くらい。豚はなかなかの厚みのものが2枚。きざみ大蒜たっぷり。しっかり二郎系ラーメンでとりたて他店との違いはあまり無いように見えたが、スープが乳化系というやつ。二郎系のスープってきざみ大蒜まみれになり醤油の印象だけが残るものが多いが、ここのはちょっと家系のスープに近いくらいしっかり豚骨醤油だった。麺を少しづつほじくり出して緩やかな天地返しを行いつつ食べ進み、後半キツかったが二郎系ラーメンの魅力を味わって完食し大満足だ。秋葉原本店ほどの衝撃は感じる事は出来なかったが二郎インスパイアとしてしっかり正面から取り組んでいるのが見えて良い印象が残った。

また雨脚が強くなってきたのでどこにも寄らず真っ直ぐ帰宅。蒸し暑いから部屋の窓を開けっ放しで出てしまっていたので雨が吹き込んでえらいことになってしまっていた。

2022年4月16日 (土)

道頓堀再

昨日まで降り続いていた雨は止んだがどんよりと雲が多い朝で迎えた土曜休日。今日は天気は回復傾向になるそうだ。実は今日は関東近郊の遠征を考えていたのだが実行に移す事は断念した。元々ゴールデンウィークに行ってみようと検討していた計画だ。計画が見えてくるとついつい早速行きたくなる我の悪いクセだ。昨日は平日なのに連食しちゃったし。無理しない事にした。昔のようにはいかなくなってきているんだから。今の自分自身を良く理解する事が大切だ。

220416narimasu001 代わりと言っては何だけど、また都内の老舗店に行ってみる事にした。元町・中華街駅からFライナー特急に乗り小竹向原駅で各駅停車に乗り換え地下鉄成増駅で下車した。成増といえば約1年前訪問した『べんてん』という超有名店があるが、もう1店老舗の有名店が存在する。1984(昭和59)年創業の『中華めん処 道頓堀』という店だ。我は2008年1月14日に一度訪問している。約14年ぶりの再訪問だ。店に到着したのは開店5分前くらい。あれ?こんな店舗だったっけ?自分が記憶しているものと全然違っていたので驚いた。店前には既に15人並んでいた。定刻になってもなかなか暖簾が出されない。定刻の5,6分過ぎてようやく暖簾が出された。入口脇の券売機で順番に食券を買い着席。ちょうど我で満席になり後客は外待ちになった。厨房には男の店員3人と接客担当の女店員1人。この接客担当の女店員が存在感があった。決して接客態度が悪いという事はなく普通に良かったのだけど、そういうのを見るとなんとなく自分のイメージしていたこの店のイメージとも違ったな。客席は厨房前に一列10席のカウンター席と2人がけテーブル席3卓くらかな。感染防止用の仕切りは設置されていた。

220416doutonbori00220416doutonbori01中華めん処 道頓堀 『特製中華そば』 1100円

前回訪問した時基本の醤油を食べていたので今回は塩かなと思っていたのだが、塩には特製が無いと知り断念した。今日は連食は控えたいので特製優先にした。麺は自家製の白っぽい中太ストレート。具はワカメとメンマ数本、海苔1枚、ナルト1枚、味玉丸1個。普通ワカメはラーメンの中に入るとマイナス要素になるのだけれど、ここのは逆に良い効果を生んでいたのは不思議。豚バラ肉と豚モモ肉の2種のチャーシューが各2枚づつ。このチャーシュー、美味かったな。特に豚バラの方。そしてスープにはあっさりだけど豚や鶏から摂った出汁の旨味が感じられ、更に節系の魚介味がインパクトを残す美味しいスープだった。この辺り、流石行列を作る老舗店の確かな実力を実感させられたよ。完飲完食して空の丼をカウンター上に上げた。でもたった5分とはいえ行列が出来ているのを知っていながら開店を遅らせたり、着席して食券を渡してから30分以上待たされた後に提供されたので、我のイメージする良心的な接客とはちょっと違うなという印象が残った。一杯への拘り故なのかも知れないけどさ。まあラーメン自体は本当に美味しかったので満足して店を出る事が出来た。早々に駅に戻りどこにも立ち寄る事なく家路についた。

2022年2月26日 (土)

板橋雲呑

220226ooyama002 『丸鶴』を出て大山駅方面へ戻る。本来今日目的店としていた店へ向かう為だ。大山へ行くのならばついつい『丸鶴』を優先してしまった。目的の店の名は『支那そばおさ田』。昨年12月20日に開店したばかりの新店だ。店主は目黒にある老舗店『かづ屋』出身の店だそうだ。『かづ屋』…訪問したのはもう20年前に遡るのでほとんど覚えていないが、『たんたん亭』出身ということはワンタンメンの系統だよなというのはわかるのでそんな知識のまま店へ向かった。開店時間から約30分後くらいに店に到着。店前に人はいない。ラッキーと思って入店すると3人家族が店内で席を待っている状態。「食券を買って外でお待ち下さい」と言われ食券を買い外の待ち席に座って待った。そうしたら先客がどんどん退店していったので1分程度ですぐ直接席に案内された。男の店員3人。客席は厨房前一列5席と4人がけテーブル2卓。後客は続々来店して満席になっていた。

220226osada00220226osada01 支那そば おさ田 『ワンタンメン』950円

券売機左上ボタンのメニューを選択。麺は自家製の中細ストレート。なかなかに綺麗な麺。具はきざみ葱、海苔1枚、メンマ数本、脂身の少ない赤い縁のチャーシュー2枚。そして雲呑は大きめの肉餡が入った食べごたえがあるタイプが5個。スープは魚介出汁がじんわり優しい醤油スープ。ああ日本のラーメンっていいなーと思わせる美味しい一杯だった。大満足で店を出た。すると店前に10人以上の行列が生じていた。我はタイミングが良かったようだ。

大山駅に戻り池袋で副都心線に乗り換え終点の元町・中華街駅まで一気に移動し帰宅した。遠いんだけど移動は楽だったなー。

2022年1月 8日 (土)

煮干逆流

『煮干そば流。』から1kmほど離れた場所に2号店『オールドラーメンショップ逆流(ぎゃくりゅう)』があるので続いて行ってみる事にした。と言うかまず我が興味をもったのはこちらの店の方。行列予想等を考えて本店を先に訪問したまで。元々は本店で曜日限定で営業していたらしいが昨年2020年7月1日に独立開店したそうだ。屋号に「オールドラーメンショップ」を掲げていたので、あの「ラーメンショップ」をブラッシュアップしたようなラーメンが食べられるのか?と期待して店へ向かった。

220108jyuujyou002 途中昔ながらのいい感じの商店街が続いていて歩いていて楽しかったよ。どこにも寄ることはなかったけど。更に進み歩道が氷つきスケートリンクみたいになっているところを抜けて目的の店に辿り着いた。大通りに面していて本店より店舗も断然広い。店前に待ち客なし。早速入店。入口脇に券売機。厨房には男の店員2人と女の店員1人。客席は厨房周りにL字型カウンター9席。テーブル席は2人卓2つと6人がけ?ソファーが1卓。先客3人後客5人。水はセルフ。

220108gyakuryuu00220108gyakuryuu01オールドラーメンショップ 逆流 『ラーメン並200g』 820円

本店同様筆頭基本メニューを注文。麺は本店と同じ?中太ストレート。具はこちらは大ぶりの輪切りネギとメンマ数本。炙っていない煮豚が2枚。スープはしっかり煮干醤油。本店に比べてやや酸味を感じた。上質の煮干しラーメンで紛れもなく『煮干そば 流。』の2号店。我が想像していたような店ではなかった。でも美味しい一杯だったので満足の退店となった。

この場所からだと都営三田線板橋本町駅の方が近いので10分くらい歩いて移動。電車に乗ると東急目黒線直通運転だったので武蔵小杉駅まで乗って東急東横線に乗り換え横浜に戻って家路についた。

十条煮干

220108hinode01

この時期の日の出は美しい。今日も天気は良さそうだ。しかも今日から三連休だ。以前なら1ヶ月くらい前から旅行計画を立てているところだが全然旅行へのギアが入らないよ。感染者もまた増えてきたし。でも正月三が日で晴天の日の引きこもり生活はたっぷり堪能したので、それをやるとダメ度が加速するので何処かに出かけたくなった。単純に見知らぬ町を歩ければ良い。ちょっと新鮮な気持ちになれれば良い。そこに初めて食べるラーメンがあれば尚良い。すっかりラオタモードにギアが入った。グダグダ家にいると怠惰引きこもりモードに戻るので朝9時前に家を出た。

220108jyuujyou001 東京都北区。都内でも我には縁遠い場所。食べ歩きでも滅多に訪れた事はないので今日は訪れてみる事にした。狙ったのは食べログ百名店にも選ばれた『煮干そば 流。』。「る。」と読むそうだ。2014年11月開店というから新店ではない。場所は十条駅のすぐ近く。でも我は京浜東北線一本でのんびり行ったので東十条駅から歩いて向かった。場所は本当に十条駅ホームのすぐ側で狭い陽の当たらない路地にあった。早く出過ぎたので開店25分前に到着した。店前には待ち客用の丸椅子が数個配置されてそこに既に1人が待っていた。それに続き着席。待っている間とても寒かったな。朝飯抜きなので凄く腹も減っていたし。すぐ後客も来て暖簾が出されるまで10人弱の列になった。定刻に暖簾が出され入店。入口は狭く券売機が設置され、その奥に厨房と客席があった。厨房には店主含め男の店員2人と女の店員1人。店主は中野にある『肉煮干し中華そば さいころ』出身らしい。客席は厨房周りにL字型カウンター7席。

220108niboshiru00220108niboshiru01 煮干そば 流。 『煮干そば(並)』 800円

筆頭基本メニューを注文。美味そうな顔だ。煮干しが香る。煮干し系には珍しく結構太めのストレート麺だ。この麺を食べながら「長野飯田中華そば」を思い出したよ。具はきざみ玉ネギとメンマ数本、ナルト1枚と丁寧に炙りを加えられた香ばしいチャーシュー1枚。昨今流行りの魚粉が浮いたセメントのような濃厚タイプではない、シンプルな煮干しラーメンなのだけど評判になるだけあって旨みが違う。それ故かこのストレート太麺がとても合っていた。これは美味い。ラーメンを食べる喜びを感じられた。文句なく完飲完食。大満足で店を出た。店前には7,8人の行列が出来ていた。

2021年10月30日 (土)

家系本質

211030sora001 今日は本当は近場の店を狙っていたんだけど昨夜突然営業内容変更が知らされた為におじゃんになった。せっかく朝から快晴の土曜休日、何とか効果的な過ごし方はないかと考え、先週末同様東京家系店を開拓してみる事にした。

211030sora002 東京家系の中でも最も勢いが感じられる勢力が東中野『武蔵家』系列。元々は『たかさご家』出身らしいが今や横浜家系より豚骨濃度がかなり高いパンチ力があるスープが人気となり、その系列店は現在80店舗以上という一大勢力となっている。その『武蔵家』総大将の三浦店主が地元葛飾に今年8月8日に開店させた『三浦家』が本日の目的店。西日暮里から常磐線直通千代田線に乗って降りたのは金田駅。初めて降り立った駅だ。目的の店は駅前ロータリーの正面、真新しい商業ビルの1階、『日高屋』の並びにあった。看板には「武蔵家」や「家系」の文字は無いが「YOKOHAMA」の文字はあった。到着したのは開店予定の45分も前。新店ながら大注目を受けて連日大行列と聞いていたからね。でもこの時間だと店前に先客2人だけ。後に続いて並ぶ。時間が経過するに連れ我の横にもどんどん人の列は伸びていき開店する頃には40人弱くらいまでいったと思う。定刻2分ほど過ぎて開店。開店ギリギリまで券売機に電源を入れてないようだったから「大丈夫かな…」と思っていたら案の定最初の客でつまづいていた。前面パネルを開けて調整して今回はそれだけで済んだ。券売機で食券を買って奥から順番に着席した。水は提供していてくれた。厨房には男の店員3人。威勢のよい接客だが威圧感はなく気さくな雰囲気。客席は厨房周りにL字型カウンター11席。席間に仕切り板は設置されていた。

211030miuraya00211030miuraya02ラーメン三浦家 『特上ラーメン』 1000円

この店のメニューはラーメン、チャーシューメン、上ラーメン、特上ラーメンと並んでおり、どうせならと特上を注文した。好みは我の家系定番、麺かため、油多め。ライスは無料なのでお願いした。卓上からおろしニンニクと豆板醤…ではなくて一味の醤油漬け、カッパ漬けも付けた。

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特上は海苔8枚、チャーシュー4枚、味玉1個、ほうれん草、コマチャの構成なのだそうだ。麺は酒井製麺の中太平打縮れ麺。そしてスープなのだが…我は結構な家系ラーメンを食べ歩いた経験があるけど初めて遭遇した味わいで驚いた。豚骨濃度も高く醤油も濃い。どちらもMAXというか。それでいて『吉村家』直系の味とは明らかに違う。もちろん昨日食べた『武蔵家』菊名盛りとも異なる。これを食べると『吉村家』のラーメンは醤油寄りの醤油豚骨なのかなとも思えてくる。これが『武蔵家』総大将がやりたかった一杯だったのか。素直に凄いなと思ったよ。

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卓上に貼られた食べ方指南にも書いてあったが、この店のスープは「ライスに合う様濃いめに仕上げて」あるのだ。だから結構しょっぱい。なので「しょっぱい」「胸焼けする」等の批判もあるのだと思うが、そういう客は腹が減ってもいないのに家系ラーメンを食べに来たのではないだろうか。家系ラーメンの本質は「ご飯と一緒に食べる」事にあると思う。チャーシュー丼とか余計なものが上に乗っていない白飯だ。家系ラーメンがおかず代わりになるという意味ではなく、家系ラーメンは白米と一緒に食べてこそ完成すると言った方が良いか。だから当然腹が減っている時しか食べちゃいけないのだ。この点が同じガッツリ系の「二郎系ラーメン」と明確に異なるところだろう。我は朝飯を抜いて2時間弱かけて金町に朝早くきて並んで開店を待っていたのでそれは腹が減っていたが、これが仕事後疲れた状態に食べたらもっともっと美味く感じたのだろうなと思った。ラーメンという食べ物はそういうもの。そもそも我がラーメンを好きになった原体験は20代30代の頃、仕事で精神的にも身体的にもダメージを負い体を引きずるように家路に向かうその途中、日付が変わる直前くらいの深夜に空腹に耐えかね入ったラーメン店で食べた一杯が心底美味しいと感じたからだ。麺をすすり熱いスープを飲み白飯をかき込む。あんなに憔悴していたのに自分の顔がほころんで笑顔になっていたのを自覚した。そんなラーメン原体験を思い出させてくれたこの店の一杯に感謝したい気持ちになった。あんな濃いスープだったのにほぼ飲み干し白飯も平らげて大満足。笑顔で退店する事が出来た。

2021年1月30日 (土)

成増弁天

せっかく朝霞市まで来たのだからもう1店追加しようと『あずま家』開店を待っている間に食べログで検索した。すると2駅手前の地下鉄成増駅近くに美味しそうな店を探すと見つけたのが『べんてん』という店。食べログ百名店にも4年連続選ばれている。何か聞いたことがある店名だな?と調べを進めると何と以前高田馬場付近にあった大行列店の『べんてん』がこの地に移転し復活したものだという。我も高田馬場時代に一度訪問していた。14年も前の話だ。1995年に東池袋大勝軒インスパイアとして創業、2014年6月に閉店、その2年後の2016年9月にこの地で復活という流れらしい。

210130narimasu001 地下鉄成増駅に到着したのは正午を15分ほど過ぎたあたり。ここはもう練馬区になるんだ。快晴の土曜正午過ぎにこんな有名店に突発突撃したら当然大行列を目の当たりにする。店前に8人程度の並びだと思ったら10m以上間隔を開けて更に10人以上、通算20人以上の大行列だった。これは…と一瞬たじろいたが並ぶ事にした。先月チェーン店系の店に100分待ちした事に比べれば大したことではない。とは言え日の当たらない場所で長時間待ったのは結構寒くて難儀した。

店前近くに行くと店員に先に食券を買うよう促され店内隅にある券売機で食券を購入。またしばらく外に列に並んでから再入店を促された。行列に並び始めて50分程度で着席出来た。厨房には白髪混じりの店主と弟子と思しき比較的若い男の店員1人。客席は厨房周りに変形J字型カウンター11席。内外装共地味で渋い。名店の貫禄すら感じる。

210130benten00210130benten01 中華そば べんてん

『塩ラーメン並』 950円+『味付玉子』 100円=1050円

14年前は普通の醤油を頼んでいたので今回は塩を味玉付きで注文。麺量が並250gor中盛350gから選べる。連食の為並でお願いした。10分ほどの待ちで提供された一杯は美しい顔をしていた。冷えてかじかんだ両手のひらをあたたかい丼に押し付けて暖を取ってから、レンゲでスープを一口。旨さに驚かされる事になった。これは魚介出汁の旨味を存分に味わう為の塩スープだ。これは感動モノだ。あの行列は伊達じゃない。

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麺は中太ストレート。もちもちの食感ながら噛むと歯切れが良い食感。これも絶妙。具は薬味ネギとメンマ、小さい正方形の海苔2枚、大きめのチャーシュー1枚。メンマのシャクシャクとした食感が秀逸。薬味ネギにはちょっと豆板醤がかかっていて食べすすめるとスープに辛味が広がる。最後までとっておいた追加トッピングの味玉も半熟の黄身に旨味がついており美味かった。2杯目で後半ちょっときつかったけど美味いのでスープ完飲の完食マークを出した。寒い中行列に並んだ事など完全にチャラになったかのような満足感に満たされた。既に行列有名店に今更言ってもって気がするけど、美味しさに感動した事は間違いない。今日この店の一杯が食べられた事に感謝し「ごちそうさま」と店主に言って「どうもありがとうございましたー」と言われ退店した。

帰りも小竹向原駅で東横線特急直通電車に乗り換え一気に終点元町・中華街駅に戻って家路についた。

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