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2024年1月 6日 (土)

下館鶏皮

240106sky001 『さくらい食堂』から歩いて5,6分で次の目的店『盛昭軒』に到着した。この店も12年前に訪問している。下館ラーメンは狭い地域で根付いている「ご当地ラーメン」以前の「地ラーメン」と言うべき存在なので対象の店が少ない為こうなってしまうのだ。

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こちらも創業1957(昭和32)年の老舗店であり、かつ製麺所として大部分の下館ラーメン店に麺を卸しているそうだ。この地での影響力は大きいそうだ。まるで山形の米沢ラーメンにとっての『ひらま』の立ち位置のようだ。到着したのは12時40分頃。店前に6人並んでいたので10分ほど待ってから入店を促された。こちらも内外装共渋い。店員はおじさん1人とおばさん3人、女店員1人。客席はテーブル席のみで4人卓が5つ。口頭で注文。先客14人後客6人。

240106seishyouken00240106seishyouken01 盛昭軒 『下館ラーメンとり皮入り』950円

とり皮入りラーメンを注文。でっかい丼で着丼。具材もひとつひとつ大きめで見た目がちょっとお雑煮みたいに見えた。ボリュームあるなぁ。でも実は昔は皆このくらいのボリュームのラーメンが当たり前だったけど、時代の変化と共に全体的に小型化が進んだのでは?この店の一杯は生きた化石なのでは?と思えてきた。

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麺は自家製中細縮れ麺。具はきざみ葱、小松菜、平メンマ、ナルト1枚、海苔1枚、固茹で卵半分、鶏チャーシュー2枚。そして煮しめた鶏皮だ。スープは鶏ガラ主体の醤油濃いめ。若干鶏油も感じる。鶏チャーシューから滲み出たのかな。鶏皮はやっぱり元祖『さくらい食堂』の方がインパクトあったけど。でも全体的に「ラーメンを食べた感」をしっかり感じる事が出来て具と麺は完食し大満足で支払いを済ませた。

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その後下館ラーメン元祖の店といわれる『筑波軒』にも行ってみたがシャッターが降りていた。「治療の為しばらく休みます」と張り紙がされていた。ここも12年前訪問しており、その時点で店主は結構年老いており1人で厨房に立っていたのを思い出した。ここは鶏皮追加トッピングとか無いし前回実食出来て何とか間に合ったのかな。『さくらい食堂』と『盛昭軒』は2店共ボリュームがあったので胃袋の余裕があまりない状態だったのでむしろホッとして駅へと向かった。30分ほど小山行きの電車を待って、帰りは小山から、良いタイミングで到着した新幹線に乗車し東京へ移動したので帰りはスムーズに家路につく事が出来た。新年早々下館ラーメンの再訪問が達成出来て良かったなあ。

下館再訪

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正月明けの三連休初日。朝から快晴の土曜休日。まだ正月気分が完全に拭えず放っておくとダラダラと家で過ごしてしまいそうなので、思い切って遠出をしてみる事にした。

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茨城県筑西市に「下館ラーメン」というマイナーな地ラーメンが存在する。ご当地ラーメンマニアな我は12年前に訪問済みだったのでクリアしていると思っていたのだが、実は鶏皮の別トッピングをしてこその下館ラーメン!それを注文しないと未食扱いになる!という情報を昨年知った。訪問した当時は鶏チャーシューがのるのが特徴程度の理解しかしていなかったので、そんな追加トッピングなど存在すら知らず基本メニューのまま食していた。これはもう一度下館まで行かなきゃいけないかなーと昨年からずっと考えていたんだよ。下館は遠いが良い天気だし行ってみるか!と怠けがちの自分を鼓舞して朝7時過ぎには家を出た。

JR下館駅は水戸線の駅。この水戸線が単線で1時間に1本しか出ていないので結構難易度が高いのだが、とりあえず小山まで早めに到着してしまえばこっちのものだ。なので横浜から宇都宮線直通の新宿湘南ラインで小山まで乗り換え不要で向かう事にした。と・こ・ろ・が!埼玉の久喜駅に到着したところで人身事故による長時間の運転見合わせが生じてしまった。運転再開した時には77分遅れというアナウンスだった…。この待ち時間、結構堪えたね。せっかく早起きして家を出たというのに…。予定より大幅に遅れて駅に到着。急いで目的の店へと向かった。

240106shimodate002240106road001 下館の町は典型的な地方都市で、駅前に大きな市役所やら、正面の大通り沿いにはピカピカのガラス張りの大きな美術館やら、いわゆる「ハコモノ」の公共施設が目立つので一見つまらなそうな町並みにみえるんだけど、ちょっと角を曲がって脇道に入ると昭和40~50年代を思わせる良い雰囲気の光景が現れてなかなか面白かった。240106sakurai04

駅から歩くこと10分弱、最初の目的店『さくらい食堂』へ到着した。12年前にも訪問しているが、下館鶏皮トッピング発祥の店がこの店らしいので再訪問する事にしたのだ。これがまた渋い佇まいでね。創業1940(昭和15)年という。地方遠征で目的の店に辿り着けた喜びも増すというものだ。まずは暖簾がかかっていたので一安心した。正月休業が明けて営業しているのかはSNS等でも情報は拾えないのが地方の食べ歩きだ。ある意味賭け勝負で今日やって来たからね。店の対面に6人くらい待っていたが列を作って並んでいる様子ではない。店入口の注意書きをよく読んでみると、店前の坊にかけられた番号札を1グループ1枚持って番号を呼ばれるのを待つシステムになっているらしい。早速1枚引き抜き呼ばれるのを待った。

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店の前で35分くらい待ったところでようやく呼ばれた。その時には正午をとっくに過ぎていた。厨房には初老と中年のおじさん2人とおばあちゃん店員の3人。外の店構えも渋かったが店内も渋い!石油ストーブで暖を取っていた。今日は季節外れの暖かさだったのでちょっと距離をとった席に着席した。客席はテーブル席が3人卓1つと4人卓3つ。座敷に4人卓ひとつ。おばあちゃんに口頭で注文。

240106sakurai00240106sakurai01 さくらい食堂

『ラーメン』700円+『とり皮』150円=850円

筆頭基本のラーメンに、今回こそは!のとり皮トッピングを注文。そうしたら強烈なビジュアルの一杯が提供された。

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麺は中細やや縮れ麺。具は多めのきざみ葱、平メンマ数本、ほうれん草、ナルト1枚、茹で玉子半分、鶏チャーシュー2枚。そして別トッピングで追加された甘辛く煮た鶏皮の山。スープは結構ハッキリした濃いめの醤油の味がする。そこに鶏皮から出汁と脂とじんわりくる。鶏皮のコリコリとした食感も良い。鶏皮ののったラーメンってありそうでなかなかないのではないか。結構なボリュームなのだが卓上から胡椒を投入したりするとこれがまた抜群に味わいが良くなり箸が進む。昔のラーメンって何で胡椒がこんなに効くのだろう。スープこそ残したものの、それ以外は完食の大満足。おばちゃんのところに行って番号札を差し出し支払いを済ませ退店した。この店も高齢化が顕著に進んでいるので、たとえ人気があろうとも今後継続できるか安心出来ない状況が垣間見えた。今再訪が出来、間に合って良かったなと思い店を後にした。

2023年4月 7日 (金)

朝拉海山

230407sky001 空は厚い雲に覆われ風の強い金曜平日。これから梅雨前線が通過するので午後から雨が降るという予報が出ている。もう二ヶ月前から今日の午後の用事が決まっていたので事前に有給休暇を取得していた。午前中はラオタ活動に専念することも決めていた。

平日休暇を有効に活用すべく朝7時過ぎには家を出た。昼くらいから高い確率で雨が降るという予報を信じて大きめの傘を持ち出して。向かった先は千葉県船橋市。横浜から横須賀線に乗って船橋に出た後総武線に乗り換え隣の東船橋駅に降り立った。目的は最近話題のラーメンショップ系の店『かいざん』だ。創業1998(平成10)年でニューラーメンショップとしてスタートしており今も提供するラーメンのスタイルとしてはラーメンショップと変わっていない。でも人気はうなぎのぼり。今や西船橋、新小岩、そして今月11日には船橋駅前にも出店するそうだ。正に破竹の勢い。その人気の理由を知りたくてわざわざ本店にやって来た。

東船橋駅から住宅地を歩いて約1km、時間にして12分くらいかな。到着したのはちょうど朝9時くらい。店は朝8時に開店しているので営業していた。店内に入ると「店の外で食券をお買い求めいただけますか」と言われた。店外の分かりにくい場所に券売機が設置されていた。食券を購入して再び入店。厨房には男の店員3人と女の店員1人。客席は厨房周りにL字型カウンター15席。いい具合に本来赤いカウンターが白化して歴史を感じるよ。昔ながらのラーメン屋然としていて良い雰囲気だ。傘をカウンターに引っ掛けようと苦戦していたらフックを貸してくれたよ。先客5人だったが来客が相次ぎほぼ満席になった。常連客率高そうなのが判った。この時点で既に外待ちが生じていたようだ。我は良いタイミングで入店出来たよ。

230407kaizan00230407kaizan01 ラーメンかいざん 本店 『かいざんラーメン』950円

屋号を冠したメニューを単品注文。標準のラーメンに葱、海苔、チャーシューが追加された、いわゆるネギチャーシューメンだ。

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麺は平打中太ストレート麺。でも普通のラーショのパツパツ麺とは違いモチモチ食感で美味しい。家系御用達の酒井製麺らしい。具は海苔、わかめ、肉厚の肩ロースチャーシュー2枚。良い肉の食感。そしてラーショの象徴のような胡麻油で味付けされた千切り葱。しなやかだけどやわやわ過ぎないいい感じの葱。スープは表面に若干背脂が浮き胡麻が振られている。しっかりラーショの味だけど、出汁感が強いのかな?やや味濃いめに感じた。実際食べてみて人気の理由が良く判ったよ。こんなのネットで動画見たり文字で読んだって判らない。今日は連食予定なのでスープこそ完飲しなかったけど、それに近いくらいの勢いで完食した。大満足だ。退店したら外の待ち席に数人座って待っていた。

230407sky002 再び駅へと戻る。結局傘使わなかったな。空を見上げると一部青空が覗いていたよ。

2022年12月29日 (木)

裏武蔵家

221229sky001 この時期らしい雲ひとつ無い快晴に恵まれた年末休暇初日。今年も残すところあと3日。本格的な正月準備の買い出しは明日以降にして今日は少し遠方へ出かける事にした。

西千葉駅前にあるという家系ラーメン店『裏武蔵家』。最近よく名前を聞いて気になっていた。『武蔵家』西千葉店の元店主が今年5月に西千葉店を店舗ごと買い取り武蔵家グループ「アストラーレ」から独立した店で、自由度のある『武蔵家』の中でも「裏むさ」というオリジナル家系ラーメンを提供しているという。興味津々だったのでいい機会だから行ってみる事にした。大行列になっているという情報があったので休日だというのに朝8時半前に家を出て横浜で横須賀線に乗って向かった。津田沼駅で総武線に乗り換え遥か西千葉駅に到着したのは10時20分頃。改札から徒歩2分くらいの場所に店を発見した。

221229sky002 開店35分前の到着した時点で店内のカウンター席は客で埋まり、更に店外に5人くらい並んでいる。この店はまず食券を購入してから列に並ぶルールらしいのでそれに従う。我の前の客は常連のようで行列整理をしている若い店主と結構深い立ち話をしていた。定刻の開店11時頃には我の後ろに30人くらいの行列になっていた。店主曰く「昨日もそうだけど今日もハンパない」そうだ。我が着席出来たのは行列に並び始めて1時間後、開店して20分後くらいだった。店主は相変わらず店外で行列整理担当だったので厨房には男の店員3人と女の店員1人。若い女店員が厨房の中核っぽい役割をしていて驚いた。客席は厨房周りにL字型カウンター10席。2階にも客席はあるようだ。

221229uramusashiya00221229uramusashiya04 横浜ラーメン 裏武蔵家 西千葉本店

『裏むさチャーシューもも並』1000円+『味玉』100円+『たまねぎ』50円+『大ライス』150円=1300円

通常の『武蔵家』のラーメンもあるが、もちろん屋号を冠したオリジナル看板メニューの「裏むさ」並に、ももチャーシュー3枚がのったやつを注文。好みは全て普通を選択。味玉とたまねぎをトッピング。そして御飯に合うよう特化した東中野武蔵家系列という事で大ライスを注文。ライスは有料になってしまったがやむを得ないと思う。それでも久々の家系ラーメンとの対峙でテンションが上がったという事もあるがとても美味そうに見えた。ライスもしっかりと大盛り過ぎなくらい大盛りだった。卓上に胡瓜の漬物とチャーシューブロックをキムチで和えたようなものが丼にあったのでライスに投入。朝飯抜きで寒い中1時間待ったのでガッツリとゆっくり味わって食べるぞ。

221229uramusashiya01221229uramusashiya02 麺は家系御用達の酒井製麺のようで平打中太やや縮れ麺。ほうれん草と海苔3枚、たまねぎは適度な大きさのが適量予め入っており良かった。ももチャーシューは肉の食感がいいね!トロッとしてチャーシューも1枚入っていた。山形の醤油蔵の醤油を使ったというスープは『武蔵家』というより『吉村家』のものに近い印象を受けた。やっぱりガツンとした濃いめの味わいだけど、これでこそ旨味が凝縮した家系ラーメンの深い味わいになっているんだよ。そして鶏油が素晴らしく美味い!結局ライスも卓上から豆板醤とおろしニンニクを入れて家系ライスを作成して、海苔、チャーシュー、味玉を駆使して攻略していく。その時はただひたすら「家系を食べている時の喜び」を感じていたよ。こんなの文句なく大満足だ。評判は本当だった。特筆すべき家系ラーメン店だ。昔は「何で他県に行って家系食べる必要があるのか?」と考えていたけど、今ではそういう横浜家系至上主義が虚しいことを身をもって理解している。千葉まで行かないとこの一杯が食べられないのかーと思うと残念だ。接客も言うこと無しでお見事!満腹で大満足で店員に「ごちそうさまー!」と感謝を伝え退店した。

店を出ると隣の『松屋』、さらにその隣の『日高屋』の前を通り過ぎ駅前交差点まで行列が伸びていたね。しかも2列に並ばせられた状態でね。やっぱり頑張って朝早く家を出て正解だった。西千葉駅に直行し帰路についた。

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帰りは乗り継ぎが上手くいって90分くらいで横浜駅に到着出来た。そうしたら知らぬ間にかJR駅構内にお洒落な喫茶店や売店が並ぶ通路が出来ていて驚いたよ。横浜での買い物を済ませて桜木町のサミットで食材を買ってから家路についた。

2022年11月 4日 (金)

塩原飛火

221104sky002 『手打 焔』と同じ直線道路沿いに約550m離れた場所に今年5月8日、新しいラーメン店『白河手打中華そば 緑川』が開店した。この店の肩書きが驚くことに「とら食堂那須塩原分店」となっている。これは『とら食堂』と『火風鼎』の白河中華そば2大巨頭(?)の戦いが那須塩原に飛び火したようなもの!とプロレス的に勝手に煽りを入れて『焔』を出た直後店へと赴いた。帰りの事を考えて早歩きで、時々小走りで。開店から約25分過ぎくらいに店に到着すると、幸いな事に店前に待ち客はなし。名簿も置かれていたが全て横線が引かれていた。これは入店して大丈夫だと思い暖簾を割った。無事店内に迎えられ入口脇に設置された券売機で食券を購入し席に案内された。店員は男2人女1人。いずれも若いが連携が取れていて客対応も申し分なし。荷物かごまで持ってきてくれた。客席は厨房前に一列のカウンター6席と4人がけテーブル席2卓。こじんまりして新店らしい清潔感が隅々まで行き届いているような店内。先客8人で後客は5人くらい。

221104midorikawa00221104midorikawa01 白河手打中華そば 緑川 とら食堂那須塩原分店

『焼豚麺』1080円

こちらは醤油味のみ。基本の手打中華そばを筆頭に焼豚麺と雲呑麺と続く。雲呑はもういいや、焼豚麺にしておいた。いい顔をした一杯があまり待たずに提供された。

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麺は多加水中細縮れ麺。こちらは東北の手打ち中華そばらしいモチモチツルツルの食感。具は輪切り葱、ほうれん草、メンマ数本、ナルト1枚、海苔1枚、焼豚は7、8枚。こちらは燻製ではなく本当に焼豚で焼いた香ばしさが伝わってくる。スープは『焔』ほどではないが鶏油メインのあっさり和風醤油味。正に『とら食堂』と言った感じの繊細で旨味たっぷりの和の味わい。個人的には東北出身の亡き母が作ってくれた我が家のお雑煮を思い出した。『焔』と連食でこれを食べると『焔』の個性がより浮き出てくる。そして白河中華そばのスタンダードのじんわり来る旨味と味わいという良さもよく判った。美味しくて完食したけど東北の手打ち中華そばは麺量が多い傾向にあるのでスープは残す形になってしまった。かなりの満腹感。店員に「ごちそうさま」と伝え大満足で店を出た。すると店外に待っている人がいた。店内は空席が多かったが制限しているのかな?我はすぐ入店出来て良かった。と言うのは正午過ぎに来るバスに乗る必要があったからだ。これを逃すと午後4時くらいまでバスは来ないからだ。やっぱり早起きは三文の徳。余裕を持ってバス停でバスを待つ事が出来た。那須塩原駅には12時半前に到着、13時過ぎの新幹線に乗り東京には14時半前くらいに戻ってこれた。本当にラーメンを食べる為だけに日帰りになったけど、我の満足度は高い旅だった。県境とか無関係にあの辺りは白河中華そばの影響下にあるんだなと改めて知る事になった。

手打焔訪

221104sky003 金曜平日…だけど我は今日は1日自由だ。有給休暇とは別に会社から言われて期初に設定する特別休暇の日。つまり昨日と週末合わせて4連休となる。設定した時は一泊か二泊の旅行が出来るかなと考え設定したのだが、何故かそういう気持ちにならなかった。ならなかったけどせっかくの好天に恵まれた平日休暇、勿体ないので日帰りで遠方まで足をのばしてみる気になった。

地方のラーメン事情を軽く調査していた時に気になる店がいくつか出てくる。その一つが『手打 焔』という店だった。何でも白河中華そばの中でも名店と言われる『火風鼎』店主の息子が独立して出した店だそうだ。この店はラーメン愛好家達の間でよく名前が出てくるので気になってきたんだよ。話題になるということは個性があるという事だろうし、しかもその評価は賛否両論分かれている。これは自分で確かめてみたいと強く思うようになった。福島県白河は地麺巡りを始めて間もない2009年7月に『とら食堂』を訪問しただけで終わっているので、ぜひ再訪問したいなと考えていた土地。好都合だ…と思ったら、よく調べると店は福島白河ではなく栃木の黒磯近くにあった。しかも黒磯駅と那須塩原駅の中間あたりという駅から遠い場所だった。それを知って難易度の高さに一度諦めていたんだけど、この機会に一本釣り感覚で強行訪問してやろうと考えた。観光抜き、ただラーメン一杯を食べる為だけに新幹線に乗って訪れる。狂っている自分に今日1日戻ってみる事にした。

221104sky001 朝7時前に家を出て東京を8時半に出る東北北陸新幹線なすのに乗車し約1時間で那須塩原駅で降りた。南関東に比べると雲が多かったがまずまずの天候。気温も想像していたより横浜と変わりはない。地域コミュニティバスで店の近くまで移動し目的店に到着したのは開店約1時間前。情報では大行列店だと聞いていたからね。しかも平日とは言え連休の中日みたいなもの、帰りのことを考えればこれくらい早く到着して無駄ではないと考えた。でも既に先客が1人店前の待ち席に座って待っていた。2番客として隣に座らせてもらう。開店30分前になると店前の広い駐車場に車が次々と駐車しはじめ、開店定刻の頃には20人を超える行列になっていた。開店10分前を過ぎた頃に女店員が出てきてメニュー表を回して注文を取りにきた。口頭で注文。定刻に店主が暖簾をかけて店内に案内された。店員は店主を含め男2人と女1人。客席は厨房前に一列のカウンター5席と4人がけテーブル席2卓。奥に座敷席もあるようだがそちらは判らなかった。席は指定され水は提供された。先客や我の直後の客はやはり常連なようで店主とラーメン談義に花を咲かせていた。途中店員が店主に「お客様27名お待ちでーす」と伝えていた。やっぱり早く来ておいて良かったと思った。

221104homura00221104homura01 手打 焔 『手打チャーシューワンタンメン』1100円

メニューには醤油・味噌・塩があるけど、この店の一番のオススメと名高い手打ち醤油のメニューを注文。提供された時スープ表面が黄色っぽかったので「ラー油でも入っているのか?」と思ったけどこれは鶏油だった。こんな白河中華そばは初めてなので確かに個性がありそうだ。具は刻み葱とほうれん草、メンマ数本。チャーシューは6,7枚入っていたが、これが『家系総本山吉村家』並の燻製の香りなんだよ。でも白河中華そばに準じているのでスープはもちろん魚介出汁しっかりの清湯醤油。

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そしてこの店一番の特徴である自家製手打ち麺。中太平打でモチモチはしているんだけど、麺の表面にザラツキを感じボソッというような印象を受ける。なかなかに癖のある自家製麺だが、この麺が鶏油多めの清湯スープとよく合っている。雲呑はこの生地を薄くしているのかな?餡は入っておらず皮の食感を楽しむ為のもののようだ。鶏油たっぷりのスープと燻製チャーシューは、白河中華そばの流れから逸脱しているようだけど、横浜家系に馴染みが深い我からすればそれが逆にとても美味しく感じる。店主が横浜家系ラーメンに影響されたのか、偶然の一致なのかまでは判らないけど。実食して初めて賛否両論が展開されている理由が分かった。ネット万能の時代と言われるが、ラーメン食べ歩きは実際に食べて経験しないと判らないし語れもしないのだ。我は賛否の賛の方だったので大満足。この一杯を食べるために新幹線に乗ってわざわざやって来たのだから、スープを完飲し完食した。支払いを済ませ気分良く店を後にする事が出来た。

2022年4月30日 (土)

牛久拉麺

220430ushiku002 ラーメンショップ牛久結束店。牛久駅から3.6km、近くにバス停すらなく周りには道路以外に何もない僻地と言っていい緑に囲まれた場所にポツンとある。そんなラーメンショップに連日行列が出来「日本一うまいラーメンショップ」等と言われている。美味いか不味いかは個人の味覚によるのでそこには疑問符が付くのだけど連日行列が生じているのは何か理由があるはずなのだ。それが知りたくてわざわざやって来た。

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店には開店1時間前にやって来た。行列の噂は聞いていたし何と言っても好天に恵まれたゴールデンウィーク2日目、早く到着するのに越したことはない。到着時既に車が3,4台停まっていたけど皆1時間前で油断して車中にいたままだったので我は早速車を降りて店前のベンチに座った。空気が良くまだ気温も高くなかったので日差しにやられる事なく快適に待つ事が出来た。とは言えラーメンショップに開店1時間前に並ぶというのは流石の我も初体験だ。

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シャッターが上げられ非接触の体温計とアルコール消毒液が店入口に出され定刻に開店。その頃には30人超えの人で賑わっていた。いくら人気でも定刻にきっちり開店してくれるのは当たり前とは言え素晴らしいね。順番を確認され我は1番のりで入店。入口脇に券売機が2台並んで設置されていて食券には番号が付いていて順番に客席に案内される。満席になったら店外待ちで番号で呼ばれるようだ。我は一番奥の席を指定され途中でセルフで水をコップに注いで着席した。厨房には男の店員2人と女の店員3人。接客は手際良く気持ち良い。客席は厨房周りにL字型カウンター16席。奥には座敷に4人席が3卓あるらしい。感染防止用のビニールの仕切りがぶら下がっているのが印象的。厨房の様子がまるわかりで調理の様子が眺められる。これも人気の一要素なのか?でもこれだけでこの僻地に行列は出来ないよな。

220430ramenshop00220430ramenshop04ラーメンショップ 牛久結束店

『ネギチャーシューメン』840円+『小ネギ丼』250円=1090円

ラーショといえばネギ。というわけでサイドメニューもネギづくしで注文。この店は自家製麺を使用し無料で太麺へ変更出来るというのも特徴。食券購入時うっかりボタンを押し忘れてたが、食券を渡す時言ったら対応してくれた。また「コテコテ」という背脂増しが100円増しで出来るが、過ぎたるは及ばざるが如しを経験上分かっているのでそれはしなかった。

220430ramenshop01220430ramenshop02丸見えの調理場の中央で1ロット6杯同時に背脂の雨を降らせていた一杯が提供された。具はワカメと海苔2枚、そしてラーショ独特の大量の長ネギのきざみの上に柔らかい小ぶりのチャーシューが6枚のる。そのネギから胡麻油の味がスープに移る。これほどたっぷりの背脂がかかったラーメンショップというのは初めてだ。それによってともすれば貧弱なスープに濃厚さが出ている感じ。そしてモチモチシコシコの中太麺。これも事前の想像以上に良い効果を生みラーメンとしての完成度を高めている気がした。スープこそ飲み干さなかったがジャンク感満載で間違いなく美味い。大満足だ。

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小ネギ丼はネギチャーシュー丼と基本同じ。ご飯の上に海苔の絨毯がひかれその上にネギとチャーシューのフレークがチョコンとのっている。これも胡麻油の味わいがよくてホカホカご飯に合っている。これを嫌いな人がいようか。ペロリと完食した。

背脂多めにしたり自家製麺にしたり太麺選択出来たりと客の要望に答えようと質の向上を常に心がける姿勢、それに接客、更にこのロケーション等様々な要因で「日本一のラーメンショップ」と言われている事が実感出来た。これは実際訪れてみないと判らない事だよ。ようやくこの難易度の高い店をクリア出来た事も含めて大満足!店員に「ごちそうさまでした」と声をかけ退店した。店の外には開店前以上の大行列が生じて賑わっていた。

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初山岡家

220430ushiku001 茨城県牛久市に「日本一のラーメンショップ」と言われる店がある、と言うのは遠方へラーメンを食べ歩くような狂者には情報収集の過程で自然に入ってくるので前々から興味はあった。でも地麺とは違うしな、と頭の片隅の倉庫へ入れて訪問は後回しにしていた。しかし今年はいよいよ訪問しなくっちゃなという機運が高まり訪問計画を温めていた。今日だけは朝から1日良い天候だと天気予報で言っていたので急遽牛久へ出発する事にした。色々調べたけど徒歩ではかなり難儀しそうだしレンタサイクルも無いようなので前日の夜レンタカーの予約だけはしておいた。明けて今朝は予報通り見事な青空と陽光が降り注いでいた。早速家を出て朝8時半には既に牛久駅に到着していた。字面からして牧歌的な雰囲気の土地名だけあって平坦なのっぺりした駅前だった。駅前通りをしばらく歩いてレンタカーを借りて出発した。でもまだ朝9時前。目的のラーメンショップの開店時間まで100分以上ある。なのでもう1店狙っていた店に訪問する事にした。24時間営業のあの店だ。

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『ラーメン山岡家』。名前だけは聞いたことがある。何でも家系に似たラーメンを北は北海道、南は福岡まで主にロードサイドに150店舗以上展開している大型ラーメンチェーンだと。しかし横浜在住でマイカー未所有の我にとってはかなり縁遠い存在で、訪問する機会は一度として無かった。そんな『ラーメン山岡家』の記念すべき1号店が牛久駅と隣のひたち野うしく駅の間くらいにあるという。お弁当FCとして創業した株式会社丸千代山岡家が1988(昭和63)年に営業開始した店舗だそうだ。これは良い機会、しかも24時間営業!時間が有意義に使える!早速カーナビの目的地登録し店へと向かった。

店に到着したのは9時10分過ぎくらい。もちろん余裕の駐車場完備。車を止め早速入店。最近内外装変えたのか店内は白くて明るくて老舗っぽさは感じない。厨房には男の店員2人と女の店員2人。客席は厨房周りにL字型カウンター19席。店内隅にタッチパネル式券売機が2つ。先客5人後客6人。接客は適度な距離を保ちつつ説明も丁寧で感じが良い。

220430yamaokaya04220430yamaokaya01ラーメン山岡家 牛久店 『醤油ラーメン』690円

初山岡家体験!と言う事でとりあえずレギュラー筆頭メニューを注文。チェーン店らしく醤油・味噌・塩・辛味噌・限定と味もバリエーションに富んでいた。サイドメニューもギョーザ、チャーハン、ご飯もの等豊富で、これで24時間営業だったらそら強いわなーと思った。

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家系同様に好みを確認されたので、ついつい我が家系で定番にしている「麺かため・油多め」で注文しちゃったんだよ。そしたらこれが選択ミスだった。具は家系同様、きざみ葱、ほうれん草、海苔3枚、チャーシュー1枚。麺はモチモチシコシコ適度なかたさの中太ストレート。スープは豚骨寄りの豚骨醤油。バランスが取れていてあえて万人受けするように作られている。最近よく見かける量産型家系より個人的には好みの仕上がりだ。ただこれは我の方の落ち度であるがスタンダードではなく油多め指定をしてしまった為かなりのラード感がのってしまった。スープ表層に目算で7mmはあるでろう透明な油層があった。次の機会があれば麺かため指定のみであとは標準にしておこう。これで我も『山岡家』のラーメンを知る事が出来て満足な気持ちで退店した。さて次こそ本番だ。再び車に乗り込み本命の店へと向かった。

2022年4月 2日 (土)

豆腐拉麺

220402nishiurawa001 2006年に『ぜんや』へ初訪問した時と全く同じコースで連食を狙う。新座駅に戻り武蔵野線に乗り2駅目の西浦和駅で下車した。目指すは駅から歩いて8分くらいの場所にある『トーフラーメン幸楊』だ。こちらの店は2011年11月10日に再訪問済なので今回で3回目の訪問となる。地麺コレクターの我からすると訪問する良い機会となるからね。店へ向かう途中団地が出てきた。10年ぶりの訪問なので「そう言えば団地の横にあったな」と薄っすら記憶が蘇ってくるのも楽しい。正午10分過ぎくらいに店に到着。店前に人はいない。早速暖簾を割って入店。すると満席だったようで店外で待つよう指示されてしまった。7,8分くらい待たされた気がする。先客が出ていってもなかなか案内されなかった。ようやく入店。厨房にはおじさん店主とおばさん店員2人。客席は厨房前一列4席のカウンターと4人がけテーブル席が2卓。席は指定され口頭で注文。店内や店外にもやたら注意書きがされている。団地のそばで家族客が多い分問題も起こるのは想像出来るけど。後客は5人。

220402kouyou00220402kouyou02 トーフラーメン幸楊

『トーフラーメン』700円+『半ライス』50円=750円

看板筆頭メニューに半ライスをプラスして注文したらピリ辛もやしの小皿も付いてきた。ラーメンは大きめの丼になみなみと入った状態で提供された。

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麺は黄色い中細縮れ麺。具はきざみ葱とうずら1個。あと挽き肉と豆腐。スープは普通の醤油スープに餡をかけ胡麻油をかけたもの。麻婆豆腐餡をスープ代わりに丼に満たした新潟麻婆麺と似て非なるものだった。サンマーメンの野菜や豚肉の代わりに豆腐と挽き肉入れた感じかな?餡入りスープがアツアツ状態なのは共通項だ。ボリュームもあるので食べるのは苦戦を強いられたが、後半半ライスの力を借りて麺と具は完食した。スープは飲みきれなかった。満足で支払いを済ませ店を出た。

帰りも朝霞台駅からみなとみらい線直通特急Fライナーに乗って簡単に横浜に戻ってきた。車中満腹で爆睡していたものだからより早い感覚だったね。

新座再塩

塩は難しい。ラーメン界隈でそんな都市伝説っぽい言われ方をされているのを聞いた事がある。誤魔化しが効かないとか何とか。それを言ったら他のラーメンも同様な気がするけどね。造り手側の事は一切判らないが、ラオタとして「塩で行列を作るのは難しい」というのは経験上判る気がする。その塩の名店と言われる店の中でも全国筆頭クラスの店が埼玉県郊外に存在する。『ぜんや』という店だ。開店は1999(平成11)年8月。以降約20年以上行列を生じさせる店。しかもメニューも塩1本。冷やしもつけ麺もない。そんな孤高の塩ラーメンを我が食べたのは約15年も前の2006年9月9日。ラーメン食べ歩きを始めてまだ約3ヶ月でラーメンの知識も経験もほとんど無い頃。その頃の自分の感想は信用ならない。そう思って最近「再訪シリーズ」を始めたのだけれど、特に再訪しなくては!と強く思わせたのがこの『ぜんや』だった。

220402niiza001 よく晴れた土曜休日の朝。一昨日花見も堪能したので心置きなく埼玉遠征を実行出来る。場所は埼玉県新座市。新座駅から歩いて8,9分くらいの場所に『ぜんや』はある。遠いのは間違いないが、みなとみらい線特急Fライナーに乗れば元町・中華街駅から乗換なし約70分で埼玉朝霞台駅に行けて、そこから武蔵野線に乗り換えて1駅で新座に到着出来てしまう。15年前は川崎に出て南武線で府中本町まで行って武蔵野線に乗り換えて行った事から比べると本当に楽に行けるようになったよ。

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店には開店35分前くらいに到着。既に先客5人待ち。定刻に暖簾が出された頃には我の後ろに10人くらい待っていたかな。順番に入店し入口脇の券売機で食券を購入する。厨房には店主夫婦と思しき中年男女2人だけ。そして客席は厨房前にたった一列6席のみだった。我はギリギリ初回に着席出来たので、我の後客はしばらく待たされる事になった。

220402zenya00220402zenya01ぜんや 『ぜんやラーメン』800円

15年前と同じく屋号を冠した筆頭基本メニューを選択。高品質な塩ラーメンこそ余計なトッピングもサイドメニューも邪魔にしかならない事は経験済だ。3杯ずつ調理されるようで10分くらい待たされた。麺はかために茹でられた黄色い中太縮れ麺。札幌系の中華麺を彷彿させる。具はきざみ葱、ほうれん草、平メンマ数本、脂身の少ない小ぶりのチャーシュー2枚。そしてこの黄金のスープなのだが…何とも説明しづらい。構造的には普通の塩ラーメンと同じだと思うのだけれど、旨味が違うと言うか、慈味が深いというか。決して淡い味わいとかではなく、この強い縮れ麺の食感に全然負けていない旨味。それが口の中に染み渡るようにじんわりと来るんだよ。やはり『ぜんや』は凄かった。ネームバリューに日和っているわけではない。実際食べてその凄味を感じた。こんな一杯は完飲完食するしかなかった。店主は元役人でラーメン好きが高じて独学で店を出した人。独学でこの一杯を生み出してしまうというのは尊敬に値する。そして店主は『ぜんや』は一代限りを公言している。この味が引き継がれないのだ。我は今日こうして『ぜんや』に再訪しこの一杯を味わう事が出来てとても幸運だったよ。大満足で店を出た。店前には15人以上の行列が出来ていた。

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