味噌大麺
寒の戻りがきた2月半ばの水曜平日。朝晩の通勤時は指がかじかむほどだ。
会社からの帰宅途中に川崎まで足を伸ばした。『らぁめん大山(たいざん)』川崎店が今月13日にリニューアルしたと聞き興味が湧いたからだ。まあ平日なので駅チカの通し営業店を選択する方が行列に並ばずスムーズに食べられるだろうと考えたのが選択の主な理由だけど。前回訪問したのは約14年前でほぼ記憶は残ってないが二郎インスパイアの海老塩味ラーメンをメインにしていたと思う。今回それを自家製麺に切り替え新たなメニューを追加したという。
JR川崎駅ビルのアトレ地下1階、以前は「ラーメンシンフォニー」と名乗っていたラーメン数店舗が軒を連ねている一角に店を発見した。店外券売機で食券を購入し入店。厨房には男2人女2人。客席は厨房前一列カウンター6席と2人がけテーブル席1卓。奥は角になっていてよく見えなかったがおそらく4人がけテーブル席2卓。何と前後客ゼロだった。よって早めに提供された。
今回新たに加わった新メニューのひとつ。他には普通のラーメンのワンタン麺等があるが、「大麺」と付くメニューが自家製麺に切り替わった二郎インスパイアのメニューになるのだろう。だけど我は店員に食券を渡す時点ではそうとわからなかったので「ニンニク入れますか?」と聞かれた際「少なめで」としか答えられなかった。普通に二郎コールが通るのかは不明。
ヤサイコールなしでも結構な盛りのヤサイの山が築かれていた。割合はもやし8キャベツ2くらいかな?チャーシューは大きいが崩れている状態のやつが2個入っていた。ニンニク少しにした理由は、二郎系の店が提供する味噌味って大概きざみニンニクの威力に負けてしまっていて結局二郎味になっている例が多かった為だ。でもこの一杯に関してはそれは杞憂だった。高級八丁味噌を使用しているそうで濃厚な味噌味のスープでちょっとやそっとのニンニク量では影響されない味噌味。しかも鰹節も結構入っているようでこれで更にスープの味の輪郭がハッキリした状態になっている。更に写真で分かる通りスープ表面に結構な油層が出来ている。これこそがジャンク!これこそがラーメンの魅力と言わんばかりだ。
しかし、そんなスープの印象すら霞ませてしまうくらいの存在感を示しているのが今回のリニューアルのウリでもある自家製麺だ。ボキボキ食感、ワシワシ食感の縮れに縮れた極太麺のインパクトはなかなかのものだ。濃厚味噌味のままでボキボキワシワシの極悪二郎。これこそが我が今まで求めていた二郎の味噌ラーメン。油ギッシュなスープは残したものの具と麺は完食した。この麺なら味噌ではなく通常二郎味のニンニク増しの「大麺」を食べに再訪問したいと思った。我はジロリアンではなく二郎の経験値も浅いのだが、こういったゴワゴワボキボキ極太麺を扱う二郎系の店はいずれも大行列になっている例が多い印象がある。それがこの店ならば駅チカで(あまり)並ばずに食べられる穴場なのではと感じている。また二郎系ラーメンが食べたくなったら川崎まで足を運ぶ価値はあると思う。冷水を飲んで口中の油を抜いてからティッシュで口を拭い店員に「ごちそうさまー」と言って大満足で退店した。
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