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2019年5月 4日 (土)

稚内黒麺

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フェリーは無事定刻の13時40分に稚内港に接岸した。しかし稚内空港から羽田直行便は13時15分に既に飛び立っている。、次に稚内空港から飛び立つ便は17時25分発の新千歳空港行きとなる。我はそれに乗り新千歳空港を経由して帰路につく予定。その飛行機に乗るための空港行きリムジンバスが稚内駅前から出る4時まで2時間あるのだ。その時間を利用し稚内のラーメン店で一杯食べようと目論んでいた。でも稚内には既に3年半前に地麺巡りを行っていてほとんど町の中の店は訪問済み。『青い鳥』『たからや』への再訪かなあ等と考えていたところ、その時訪問を逃してしまった店が1店あったのを思い出した。食べログで調べると昼の営業時間が2時までとなっていた。これは厳しい。それでも!と早足でフェリー乗り場から稚内の中心部へ向かった。時刻は2時ちょうどあたり。間に合うか?暖簾はまだ出ている!急いで店の前まで走った。そうしたら営業は昼のみになっていて3時までと営業時間が変わっていた。良かった!その店の名は『らーめん伽拉屋(からや)』という。早速入店。普通の田舎のラーメン店といった雰囲気。厨房には作務衣を来たおじさん店主とおばちゃん店員の2人。厨房周りにL字型カウンター12席と4人がけテーブル席2卓、座敷に5人卓ひとつ。カウンター席に座り口頭で注文。先客1人後客2人。テレビで「相棒」がやっていたが後客が野球に変えてくれと頼んで変えられた。

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らーめん伽拉屋 『稚内ブラック』750円

塩が主力の味になっている店が多いのが稚内のラーメンの特徴。この店もそうだったが、唯一地名が入った魅力的なメニューが視界に入ったのでそれを注文。『味楽』以外ではあまり良い食事を摂ったとは言い難い状況だったので、この黒い色のスープが美味そうに思えた。しばらく待って着丼。麺は黄色い縮れ麺。具は薬味ネギ、もやし、メンマ数本、チャーシュー1枚。ラード多めの黒い醤油スープ。ブラックと言っても富山ブラックのような強烈なしょっぱさはもちろうん無い。旭川醤油のような魚介豚骨でもない。どちらかと言うと『札幌すみれ』の醤油に近い印象。満足の一杯。

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+『ほたてごはん』 300円=1050円

追加でほたてごはんを注文。ご飯も食べたかったから。ご飯にホタテが短冊切りと海苔の細切りがのり、さらに生姜がちょんとのる。おばちゃん店員に「混ぜて食べて下さい」と言われた。なんかここでちょっとだけ稚内感を味わえたかな。満足の退店で終えることが出来た。

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この時点でまだ2時半くらい。空港行きリムジンバスが来るまであと1時間半もある。本屋で30分ほど立ち読みして、稚内駅に隣接された道の駅で土産物を購入。その後は「宗谷の塩ソフト」を食べながらバスが来るのを待った。バスに乗り込み稚内空港まで30分強。空港にはまだ乗る便が到着しておらず心配したが問題なく定刻に出発することが出来た。小さなプロペラ機だった。予定より20分ほど早く新千歳空港に到着。乗り継ぎ予定の客だけ別途待たされ案内された。ここで1時間ちょっと待つことになる。満席だとのこと。我もこの新千歳からの帰りの便がなかなか空席待ちが取れなかった。無事定刻に出発し定刻にの21時10分に羽田に到着。ようやく安心感が得られた。横浜駅行きリムジンバスで横浜に到着して最寄り駅に到着。土産物などで手荷物が重かったので自宅付近までタクシーを使ってしまった。帰りはスムーズに進行して22時半には無事帰宅出来た。利尻島鴛泊港でフェリーに乗船してから10時間半かかったが、無事最終ミッションをクリアする事が出来た。良かったー。

2019年5月 3日 (金)

利尻地麺

190503miraku06j 我が全国地麺巡り行脚を終えてしばらくたった2018年3月1日。新横浜ラーメン博物館に見知らぬ新たな店が入った。店の名は『利尻らーめん味楽(みらく)』。創業は2007年というからそれほど古い店ではないが、店主は2代目に代替わりしている。地元の特産品で高級食材でもある「利尻昆布」を地の利を活かして惜しげもなく大量に使って摂った出汁から作り上げたスープの一杯は、ミシュランのビブグルマンにも選ばれたという。新横浜ラーメン博物館も「日本一行く事が困難なラーメン店」と、我にとっては挑発的な一文で煽りを入れてくる。新横浜からだと飛行機とフェリーを乗り継いでも8時間かかると。そんな事を書かれると我の心に火をつけてしまうではないか。
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そしてこの10連休というまたとないチャンスを使って、その『味楽』本店に訪問する事を決意した。この店に訪問しラーメンを食べることが今回の旅の最重要ミッションだ。訪問に8時間というのはシーズンである6月から9月の間、飛行機もフェリーも本数が一番増便した時期の話。しかもどちらも順調に運行して初めて言えるのであって、シーズン前の5月となるとそう都合良く乗り継ぐ事も出来ない。しかもこの店の営業時間は昼11時半から2時までのたった2時間半。この営業時間に訪問を合わせるとなると更に困難な為、わざわざ利尻島に2泊する事にしたのだ。それでも我は不安だった。この10連休というタイミングで、例えば物産展出店の為臨時休業とかありはしないかと。そうなってしまったら3泊4日の時間と金がごっそり無駄になってしまうのに等しい。我にとっても過去最大のハードルの高さを感じている地麺訪問の旅。考えてもしょうがない。運を天(店)にまかせて旅に踏み出した。

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昨夜とはうって変わって好天に恵まれた旅行3日目。既に前日に利尻島に上陸を済ませている。離島という困難な立地にも関わらず常に行列が出来ているという情報も耳にしている。ましてや今はシーズン前とはいえゴールデンウィークの最中。訪問できたとしてもその行列待ちの為営業時間に店に到着出来たとしてもラーメンにありつけるのは何時になるのか読めない。そうすると前乗りは必須になるし、当日帰りのフェリーにも乗船出来なくなる可能性もある。その為の前日上陸し、さらに島に2泊することにしたのだ。全てはこの店訪問達成の為だ。もう開店時間の1時間半以上も前の朝9時50分頃には店に到着していた。流石に店前には誰もいない。店の駐車場には我のレンタカーのみが駐車。我が本日一番乗り。とにかく臨時休業されたらたまらないので、そんな貼り紙が出ていないか早めに確認する必要があったからだ。とりあえずそんな貼り紙はされていない。定休日は昨日の木曜日。問題なければ今日営業してくれるはずだ。まだ真っ暗な店内をよく目を凝らして見てみると人影が動いているのが確認出来た。10時をまわると他の客がパラパラと集まりだした。噂は本当だった。開店1時間前の10時半になると店員が順番待ちの名簿を出しに入口に現れた。これで本日営業するのは確実だ!嗚呼、この高い旅費と貴重な時間を無駄にすること無く実を結ぶ事が出来る!安堵と嬉しさがこみ上げガッツポーズをしたくなる気持ちを必死に抑えて、名簿の一番上の欄に名前と人数を記入した。店員は「11時15分くらいまでに店に戻ってきて下さい」と言ってくれた。1時間行列で待つ事から開放される!その間すぐ近くに海があるので浜に出てみたり、そのまま沓形岬公園で観光を楽しんだ後、11時10分頃に店に戻ってきた。その頃には店の周りに大勢の人。島の景勝地でもこんなに人が集まっているのを見た事がなかったので驚いたよ。11時20分、定刻より10分前倒しで暖簾が出された。それと同時に名前を呼ばれたので最初に入店する。店内はアットホームな感じ。厨房にはおばさん店員ばかり5人ほど。中には赤ちゃんを背中に背負っている人までいた。入口付近に4人がけテーブル席が4卓があり、そこに他客と相席となった。奥には座敷席があるようだが中は窺い知る事が出来なかった。食べログによると全44席だとか。冊子メニューを見て口頭で注文するとピンク色の注文札を渡される。これを食後差し出して料金を支払うシステムのようだ。
190503miraku00 190503miraku01利尻らーめん 味楽 本店 『塩らーめん』 800円

筆頭の焼き醤油や味噌もあるが、昆布出汁の威力が一番わかるのは塩!という我の感で塩を選択。トッピングのとろろ昆布も合わせて注文。麺は北海道らしいレモン色の中太ちぢれ麺。我はこの麺が大好きだ。具はきざみネギとメンマ数本、細切りきくらげ、海苔1枚、脂身の多い大きめのトロチャーシュー1枚。あれ?以前はもやしと昆布が付いていたはずなのに、新横浜の店と合わせてきくらげと海苔に変えたようだ。白濁したスープはじんわりと昆布から出る旨味成分がばっちり感じる事が出来る。そしてぷりぷりの麺に、そのスープの旨味成分を吸って絡みついてくるトッピングのとろろ昆布。美味い!キッチリ汁一滴残さず完食。

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+『焼き醤油らーめん』 850円+『とろろこんぶ』 100円=1750円

我はここの店でラーメンを食べる事を目的として遠路遥々やって来たのだ。塩一杯で終えれるはずがない。筆頭の焼き醤油も注文したよ。相席した客からは呆れられたが、店員は慣れたもので「食べ終えてから次をお出ししましょうか?」と聞いてくれた。ありがたかった。塩の方が味が淡いと思って塩先行で、焼き醤油は後にしてもらった。濃い醤油色をした、これまたいい顔をした一杯が登場した。麺や具の構成は塩と同じ。焼き醤油というだけあってニンニク入ってんのかな?と誤解したほど香ばしい味わい。そして連食したのでわかったのだけど、やっぱり看板の醤油の方が昆布出汁の旨味を感じる。不思議だなあ。かねてより「本店と集合施設に出店しているラーメンの味は別物」と我は言ってきた。それこそが我が現地に行って食べ歩く原動力だから。そして今回もそれが証明された。本当の味は本店に出向いてこそ知る事が出来た。そしてそれは史上最高難度の『らーめん味楽』本店を攻略出来たという事である。2杯目にも関わらずこちらも汁一滴残さず完食!大満足だ!今までの苦労が報われたし、これからの残りの旅時間も有意義に過ごせる。

人がいっぱいたむろしている『味楽』の駐車場から車を出し、利尻山5合目にある見返り台園地に向かった。

2019年5月 1日 (水)

礼文上陸

礼文島に無事上陸する事が出来て嬉しい。嬉しいのだが、旅をしていながらもうひとつのものの存在が気になり落ち着かない。それはラーメンだ。ここ礼文島には残念ながらラーメン専門店というのは確認出来ず、自ずと地麺というものも存在しない。それでもラーメンがあれば食べておきたい。なにせ朝羽田空港でハンバーガー食べたっきりで腹は減っている。そこで香深港近くに黄色い暖簾を掲げた店を発見した。定食屋兼居酒屋の『さざ波』という店だった。この店ではラーメンも提供されているようなので早速暖簾を割る。居酒屋然の店内。厨房にはおばちゃん1人。厨房前に一列5席のカウンター席。4人がけテーブル席2卓と座敷席に4人卓1卓。先客は4人だがいずれも地元民で世間話に話を咲かせていた。口頭で注文。

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お食事&喫茶 さざ波 『岩のりラーメン』 1250円

カレーやかつ丼他定食メニューも幅広く書かれていたが、ラーメンメニューが豊富だった。塩・醤油・味噌とそのバリエーション。悩んだけど一番ご当地ラーメンっぽい岩のりラーメンを注文した。うわっこれも離島料金か。しばらくして提供された一杯はなかなかいい顔をしていた。麺は黄色い縮れ中太麺。具はきざみ葱、メンマ数本、なると1枚、チャーシュー1枚。スープは塩ベースで大量の岩のりで覆われている。素材が良いのか、居酒屋で出すラーメンのレベルではない。麺もシコシコで、そこに絡みつく岩のりの味わいが良い。メンマにジャリっと塩を感じた。脂身の多いチャシューは小ぶりだが肉厚で甘みを感じた。礼文島に到着出来た喜びと共に満足の一杯だった。
先客のひとりが外に出ていって戻ってきたと思ったら、我に「地元の方ですか?」と聞いてきた。「いいえ」と答えると何やら白い縞模様が浮き出た貝殻のようなものを差し出してきた。プレゼントだという。なんか奥ゆかしい距離の縮め方をしてくるなあ。支払いを済ませて今夜宿泊するホテルに徒歩で向かった。

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今回の宿は我にとっては過ぎる高級ホテル。そこしか確保出来なかったから。そして離島なので選択肢は限られるであろうから今夜と朝の食事付きで予約していた。ホテルの部屋は海側で眼の前には利尻島が望めた。大浴場でひとっ風呂浴びた後、大広間で食事。定番の魚介メインのお造り。カニやちゃんちゃん焼きもある。うには完全にシーズンオフなので無かった。でも満足。昨夜は全然実感はわかなかったけど、我はこうして礼文島で一夜を過ごす事が出来ている。それが嬉しかった。

2015年9月20日 (日)

稚内拉麺

ノシャップ岬で雨に降られてシャツもズボンもビショビショになってしまった。下着は換えがあるからいいが、上着とズボンは一泊だったので持ってきてない。なので必死に乾燥させた。だいたい乾いて来た頃合いを見て9時半にチェックアウト。外はまだ霧雨が降っていた。一度駅の方に行ってバスセンターに寄って空港までのバス券を買っておいた。地元のスーパーを冷やかしてから本日の朝食。ラーメン専門店『悦っちゃん』を狙う。この店は朝10時に開店するというのでここで食べようと決めていた。果たして暖簾は出ていた。早速入店。前客は無く、多分本日最初の客になったはず。厨房には親父店主が1人だったが、途中から奥さんらしきおばちゃん店員が厨房に出入りするようになった。L字型カウンター9席と2人がけテーブル席4卓。口頭で注文。

150920ecchyan00 150920ecchyan01 ラーメン専門店 悦っちゃん 『塩ラーメン』 700円
メニューには塩・醤油・味噌・野菜・広東とあり、味噌のところにオススメマークが入っていたが、我は筆頭メニューにこだわった。稚内は塩でしょ。麺は白っぽい中細縮れ麺。具は薬味ネギ、メンマ数本、チャーシュー1枚。こちらはお麩は入っていないんだな。こちらもオーソドックスながらいい塩梅の塩加減。バターとか入れているのか表面ラードも仄かに甘い。縮れ麺の食感が良くズバズバ麺を啜って、塩スープを飲み干した。満足。
再度稚内駅に戻る。空港行きのバス発車まであと40分あるので、駅前ロータリーに面したところにある『たからや』に入店した。立地のせいなのか開店前行列が出来ていて、店主が暖簾を掲げたと同時に入店。席はみるみる埋まり、後客は席待ち状態で店外へ。厨房には熟年店主夫婦2人。厨房前に一列のカウンター7席と4人がけテーブル席3卓。前客11人後客は続々。客の大半は観光客っぽい。口頭で注文。
150920takaraya00 150920takaraya01 ラーメンたからや 『塩ラーメン』 700円
メニューには塩と醤油しかない。稚内最後の一杯としてやっぱり塩を選択。麺は北海屋製麺の無かん水の白い中細縮れ麺。具は薬味ネギ、とメンマ、お麩、肉厚だけどさっぱりチャーシュー2枚。こちらもオーソドックス。若干の出汁は感じるけど。表面には若干のラードを感じる。ボリュームも結構あるがスルスル食べられた。満足。
稚内で5杯の塩ラーメンを食した事になる。さていよいよ稚内ともお別れの時間がやって来たようだ。

2015年9月19日 (土)

稚内地麺

宗谷岬からバスで50分ほどで日本最北の駅、稚内駅前に到着。午後4時前。日没までまだ時間はある。今夜の宿は稚内駅から徒歩5分もかからない場所にある。なのでチェックイン前に稚内筆頭目的店『青い鳥』への訪問を試みた。寂れた雰囲気の歓楽街にひっそりと赤い暖簾をだしている店を発見。防雪対応の為入口が二重になっている以外はいたって普通の町のラーメン店だ。昭和26年創業。地元から絶大な支持を集めているとの前評判。早速その赤い暖簾を割り入店。厨房にはおばさん店員2人。L字型カウンター5席と一列のテーブル4席、座敷に4人卓ひとつ。席には座布団が敷かれアットホーム感が出ている。しかしながら前後客がゼロ。テレビがBGV。

150919aoitori00 150919aoitori01 ラーメン青い鳥 『塩ラーメン』 700円

迷わず筆頭メニューを注文。透き通った綺麗な一杯が登場。麺は白い中細縮れ麺。具は薬味ネギ、細切りメンマ、さっぱりしたチャーシューが2枚。オーソドックスな塩ラーメンのスープで、出汁で食べさせる感じでは無かった。いい塩梅という表現がぴったりの塩のきき加減。意外と油っぽいが、それが物足りなさを補っているようだ。稚内には独特の個性を持った地麺というのは残念ながら存在しない。ただ稚内は函館同様塩ラーメンが筆頭メニューになっている場合が多い。横浜に住んでいると滅多に塩ラーメンを食べる機会がないので新鮮だ。稚内筆頭店、無事訪問できて満足だ。

店を出ると道路を挟んで反対側の駐車場で、こんな立派な角を持ったやつが悠々と草を食んでいて驚いた。ここは駅から徒歩3分程度の場所の繁華街だよ!人通りは殆ど無かったけど。これが北海道、これが稚内という町なんだ。

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最北拉麺

宗谷岬の訪問が達成されたので後はラーメンだ。朝から何も食べていない。宗谷岬平和公園の裏手の丘の上にある黒いログハウスのような店舗。元祖帆立ラーメンを名乗る『間宮堂』という店に入店。帆立を型どった看板だ。11月から4月までは冬季休業に入ってしまう典型的な観光地のラーメン店。ところが驚く事に埼玉久喜に『間宮堂 関東総本店』という店が昨年8月開店している。支店なのかインスパイア系なのかはわからない。関東進出してるなんて凄いじゃないか。こちらは本店というわけか。早速入店。厨房は奥にあり、店員はおばちゃんばかり7人。賑やかそうにやっている。店舗中央にコの字型カウンター186席、4人がけテーブル席3卓、座敷に4人テーブルが3卓。先客12人後客はどんどんやって来る。口頭で注文。

150919mamiyadou00 150919mamiyadou01 150919mamiyadou02 宗谷岬 間宮堂 『塩帆立ラーメン』 800円 
筆頭メニューを注文。醤油味にも出来るけど筆頭メニューにこだわった。ラーメン以外にも帆立カレーライスや、ホタテのバター焼き、と帆立づくし。毛ガニが入った海鮮丼などもある。でラーメンの方だが麺は北海屋製麺所製の無添加中細縮れ麺。無かん水の白っぽい麺。具は薬味ネギと細切りメンマ、ピンクのナルト1枚とお麩、そして巨大な帆立が丸一個。表面が油っぽい塩スープは帆立のいい感じの出汁を感じる。後味にほどよい甘みを感じる。一杯一杯、活きたまま地産の帆立を1個づつ煮て出汁を摂っているという。単純な観光地ラーメンとは一味違う。ボリュームもある。我は貝類は好んで食べる方ではないが、これは美味い。味が濃くプリプリしている。宗谷岬を眺めて食べる塩帆立ラーメンは格別だ。満足。
本来の計画では50分しか滞在時間が無かったので『間宮堂』入店だけで終わるはずだったのだが、怪我の功名、この店にも寄れるぞ。『食堂 最北端』。宗谷岬のモニュメントがある場所とは道路を挟んで反対側の土産物店が並んだ場所にその店はあった。『間宮堂』がある丘の麓にあるので文字通りこちらが最北端のラーメン店となる。店舗賃貸の件でトラブルがあったそうでしばらく休業していたそうだが、営業再開したようだ。早速暖簾を割る。厨房にはおばあちゃん店員が2人。店内はやや暗く、北の漁村の地元の食堂といった趣でいなたい雰囲気。でも我はこういう雰囲気嫌いじゃない。2人がけテーブル1卓、3人がけテーブル席4卓、4人がけテーブル席1卓、座敷に4人卓が5つ。先客1人後客ゼロ。口頭で注文。
150919saihokutan00 150919saihokutan01 150919saihokutan02 食堂 最北端 『ほたてラーメン』 800円
以前はカニなど海産物がごってりのった「最北端ラーメン」などをウリにしていたが、営業再開を機会にメニューを見なおしてスリム化したようだ。みそ、しょうゆ、しお、しおバターなどがあるが、ほたてラーメンのところに蛍光ピンクの下線が引いてあったのでこれが新たなオススメなのだろう。『間宮堂』とかぶるがこれを選択。。ラーメン以外のメニューはカレーライスや豚丼、うどんやそばもあるようだ。ラーメンの方だが基本構成は『間宮堂』のものと変わらない。麺は中太縮れ麺。具は薬味ネギ、細切りメンマ、赤いナルト1枚。こちらは帆立がやや小ぶりな分、2個入りだ。そして味も違うんだよ。出汁の摂り方かなあ。なんにせよ美味しかった。最北端のラーメン堪能した。

2014年10月12日 (日)

十勝地麺

今遠征最後の地麺は、帯広「とかち牛じゃん麺」だ。挽き肉の入った餡がかかった麺料理。いわゆるジャージャー麺のアレンジ品だろう。麺は十勝産小麦を使用して、同じく十勝産のポテトペプチドを練り込んだポテト麺を使用。挽き肉も十勝産牛のもの。帯広物産会がつくり市内のラーメン店十数店に呼びかけて盛り上げようとしている町おこし系のご当地ラーメンだ。我が目指した店は帯広市筆頭と言われる『らーめんのみすゞ』だ。駅前商店街のやや離れた場所にある。店構えは喫茶店のようだ。厨房は奥にあり男の店員3人とおばちゃん店員1人。接客は丁寧。L字型カウンター8席と4人がけテーブル4卓。地元の人達が普通に利用している感じが伝わってくる。先客10人後客5人。口頭で注文。

Obihiromisuzu00 Obihiromisuzu01 らーめんのみすゞ  『牛じゃん麺』 900円

ご当地ラーメンとしての素朴さは皆無だが、料理としては美しい。数量限定の一品。麺は温かいちぢれ太麺。甘い挽き肉餡。バジルとチーズのソースがかかっている。具はかいわれ、トマトのマリネ、国産牛のローストビーフ3枚、そして半分に割られたじゃがいも。このじゃがいもがさつまいもみたいに甘いのに驚いた。「インカのめざめ」という品種らしい。このイモ気に入った。全体的に美味しかったけどラーメンを食べたという満足感はなかった。この店の普通のラーメンが食べてみたかった。

2014年10月11日 (土)

富川味噌

『唯我独尊』を出て富良野の町を少し歩く。見た限りではコンビニなども無いので仕方なくホテルに戻ることにした。そしてホテルに戻る少し手前で見つけてしまった。昼に行った『とみ川』のセカンドブランド店『富川製麺所』だ。入口で様子を伺うとホワイトボードに「1番のおすすめは味噌ラーメンです」と書かれていた。そういえば今回は北海道に来ているのに一度も味噌ラーメンを食べる機会がなかった。そんな事を口実に自分のお腹と相談した上入店してしまった。大丈夫か我?しかし食べずに後悔するより食べてから後悔する方がマシという考えが我の中であるのだ。店内は明るく綺麗。木材を活かした内装。厨房には男の店員3人。厨房前に一列のカウンター7席、4人がけテーブル4卓、座敷に4人がけテーブル2卓。先客12人後客2人。筆頭メニューを口頭で注文。

Tomikawaseimenjyo00 Tomikawaseimenjyo01 富川製麺所 『みそラーメン』 700円

メニューには5種類の麺を選べると書いてあったが何も聞かれなかったのでそのまま。我が入店する直前、10人くらいの家族客が入ったのだが、注文に手間取っていたらしく、我が先にラーメンを提供されたのであまり待たずに澄んだ。麺は四角い縮れ中細麺。具は胡麻がかかったザンギリネギ、細切りきくらげ、もやし、ネギ、キャベツ、ニンジンなどの炒め野菜、チャーシュー1枚。背脂が浮くこってり味噌。味はやや濃いめだがしょっぱくはない。上質の味噌ラーメンと言っていいだろう。ただ麺に違和感を覚えた。これはいつものレモン色の縮れ麺に我が慣れてしまったからだろう。結果的に普通に難なく美味しく食べられた。満足だ。
ホテルに戻り風呂に入って汗を流した。明日は道北遠征最終日。午後2時半の飛行機で帰路につくので午前中だけの観光になってしまう。早めに出発して有効に過ごすつもりだ。後早めに就寝した。

芦別地麺

秋の大連休、宗谷岬を初め未訪問の道北地方に行ってみたいというのが今回の旅のきっかけだったのは間違いない。でも我の旅はもはや地麺と切り離せなくなっている。そこで道北の地麺を調査したら、出るわ出るわの地ラーメン。でもそのほとんどが町おこし目的のもの。それでも見つけてしまったら気になってしょうがない。なので今回の旅は半ば地麺巡り復活のようになってしまった。その最たるものは、今旅、道北遠征のルートとは違う、道央、空知地方にある芦別市まで行ってしまった事だろう。富良野中心部から車で片道1時間ほどのところにある芦別市。その昔炭鉱で栄えた町だったらしい。そんな芦別には「ガタタンラーメン」という地麺がある。ガタタンとは「含多湯」と書き、とろみのある塩味の中華スープ料理の事。戦後満州から引き上げた人が芦別駅付近で営業を始めた店「幸楽」。その店のまかないとして作られたものがガタタンのはじまり。当時の炭鉱夫などに人気となったのだという。白菜、人参、タケノコ、イカゲソ、エビ、帆立、豚肉、山菜、ちくわ、溶き卵などが入っている。芦別の名物だそうだ。これをラーメンにかけたものがガタタンラーメンというわけだ。半分中華料理店みたいな店の、屋号を冠したメニューってたいがいこれに似たあんかけラーメンが出てくるんだよ。そういう類の一杯なのか、似て非なるものなのか実食あるのみ。

発祥の店『幸楽』は既に閉店してしまった。「ガタタン」を懐かしむ元炭鉱夫は多く、その声に応えて「ガタタン」を復活させた店が上芦別市街にある平成2年創業の中華レストラン『宝来軒』だ。この店へ訪問することにした。夜の部開店予定時刻5時の5分前に到着したが暖簾がかかっていたので入店。もちろん先客はいない。厨房にはおじさん店主とおばちゃん店員3人。厨房前に一列のカウンター5席と4人がけテーブル5卓。さらに座敷に4人がけテーブル2卓。店内はやや大きめの中華食堂という感じ。メニューをみるとものすごいメニュー数。60品目以上あるらしい。その中でもガタタンシリーズと言われる構成が凄い。普通のガタタンはもちろんのこと、ガタタンチャーハン、ガタタン春巻、さらには中華の枠を超えてガタタンリゾット、ガタタンドリアなんてものまである。我は迷わずガタタンラーメンだ。口頭で注文。後客1人。

Ashibetuhouraiken00 Ashibetuhouraiken01 Ashibetuhouraiken02ラーメンレストラン 宝来軒 『ガタタンラーメン』 1000円

着丼したがとてもラーメンには見えない。間違えてただのガタタンが出されたのかと思った。箸で丼の底の方を探ると黄色い縮れ麺が見えた。もうこれはラーメンにあんかけをかけたものとは違う。具材が多すぎる。何よりスープと言うより全て餡。ガタタンの中に麺を忍ばせたと言った方が良い。塩味の玉子とじあんかけ。かなりボリュームがあったのだが、ほぼ平らげてしまった。なんかね、ラーメンというより麺の混じった中華料理を食べたって印象が残った。これだけの為だけに芦別に訪れた我であった。

完全に日が落ちた夜の芦別から滝里ダムや空知川沿いに約1時間かけて今夜の宿泊地の富良野中心部に戻ってきた。昨夜と違いコテコテのビジネスホテルだ。

富川本店

富良野には全国的にも存在感を放つラーメン店がある。『富良野とみ川』という店だ。富良野市内に支店がひとつ、姉妹店がひとつある。全国で開催される物産展、ラーメンショーなどに積極的に参加している。忘却の彼方だったが、我も6年前、京急百貨店上大岡店で開催された「大北海道展」のイートインで一度食している(「昼天河水」参照)。この時は限定の味噌じゃがバターという北海道らしいラーメンを食べたんだな。特に地麺巡りではないが再び富良野に来る機会などまたとないと思うので寄ってみることにした。寄るといってもこの店は土曜日でも16時閉店、平日は15時で閉まってしまうという。有名店で営業時間が短く、しかも今は連休中。早めに行ってしまうのが吉。というわけで美瑛の観光を途中で切り上げてわざわざ車で1時間かけて富良野麗郷市街にやってきた。到着時店前の駐車スペースは埋まっていたが、ちょうど1台抜けてくれた。そのスペースに間髪入れず駐車する。店前に行列はないぞ。早速暖簾を割る。厨房には中年店主とおばさん店員の2人。内装は木材を活かした造りでラーメン店でよくあるといえばよくある感じ。L字型カウンター10席と座敷に4人がけテーブル2卓。先客10人後客5人。待たずに座れた。口頭で注文。店主は元ボクサーとのことだが、それにしては…というのも失礼だがしゃべりが流暢だ。ラーメン作りが好きなんだろうなあというのが伝わってきた。

Furanotomikawa00 Furanotomikawa01 富良野 とみ川 『石臼挽き中華そば』 880円

筆頭一番人気メニューを注文。自家製麺の店は今や普通にそこら辺にあるが、この店は富良野特産で世界的にも最高品種小麦はるゆたかを石臼で三度挽きして小麦粉を作るところからやっているそうだ。この場合、それを信じるしかない。その作った全粒粉と富良野産さくら卵で練り上げた自家製麺は見た目も食感もほとんど蕎麦のようだ。但し縮れがある。かなりかために茹でられていた。具は薬味ネギ、みつば、メンマ数本、半味卵、チャーシュー1枚。スープはやや油多めの魚介醤油味。なかなか美味しいとは思う。でも我が求めるご当地感だったりラーメンのオーラ、風格みたいなものはあまり感じなかった。麺はかなり個性的だと思うけど。まあ『とみ川』の本店で看板メニューの一杯を食した事に意義があるというものだ。

この後再び美瑛に戻り「青い池」を見に行った。

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