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2025年3月30日 (日)

島村生姜

昨日はほぼ1日中冷たい雨が降る土曜休日だった。予報通り寒の戻りで寒かった。こんな日に外出しないで済む事が休日の利点だと頭を切り替え家に引き籠もり静かにしていた。

明けて日曜の今朝は雲はまだ多く気温が低いものの徐々に晴れ間は広がっていった。今日は食料品調達に出かけなければならない。洗濯物を干してから外出した。

その前にラーメンを食べに行く。約1ヶ月ぶりに『麺島むら』へ行ってみる気になった。狙いは未食の生姜。生姜ならば出来れば寒いうちに食べておきたいと思っていたからね。我は公共交通機関を使っての訪問になるので開店予定の20分も前に店へ到着してしまった。店前には誰もおらず置かれた丸椅子に座って開店を待った。定刻から3分ほど遅れて開店。まあいつもの事だ。入口正面の券売機で食券を買う。あれ?1ヶ月ぶりの訪問だが100円値上げがされていた。店員は兄店主と女店員2人。我のラーメンが提供される頃には満席になって外待ち客も生じていた。

250330shimamura00 250330shimamura01 麺 島むら『生姜味玉チャーシューワンタンメン(醤油)』1800円

この店ではついつい特製を注文してしまう。大量のチャーシューから良い出汁が出ている気がするから。味の選択はこのところ塩が続いていたので醤油を選択した。

250330shimamura02 結構しっかり生姜を効かせたスープだね。開店待ちの間指がかじかんでいたけど後から体がポカポカしてきた。やっぱり寒い日に食べるとより美味しく感じると思う。麺は自家製の手揉み縮れ太麺で好みだし、チャーシューや雲呑、味玉、メンマ、どれも美味しい。我好みの一杯なので満足度はほぼ保証されているようなもの。案の定大満足で退店する事が出来た。残るは背脂だなー。早くも次の訪問が楽しみだ。

スーパーで食料品調達を済ませ午後1時前には帰宅。午後はのんびり家で過ごすことにした。

2025年3月28日 (金)

寒戻前桜

250328oookagawa01 3月最終年度末の金曜日。今日も最高気温24℃超えの夏日で上着をバッグの中に仕舞い長袖を腕まくりしないとやっていられない暑い日だった。ところが天気予報によると明日は1日中雨降りで寒の戻りになるという。

250328oookagawa03 そうなる前にこの暖かさで開花が進んだと思われる大岡川の桜の様子を確認しようと、会社帰りの帰宅途中桜木町駅で下車し川沿いに歩いてみる事にした。実際には未だまだだった。出店やらクルーズ船みたいなのは出ていたけど人はまばらだったし。但し日照の関係だと思うが一部結構咲いていたね。来週末くらいが見頃になると思う。それまで雨や風で花が散らないよう祈るばかりだ。

250328oookagawa02 大岡川沿いから逸れて伊勢佐木モールへ歩を進めた。今日の晩飯は久々に家系ラーメン店の『伊勢佐木家』に決めていた。あの典型的な量産型の家系店だ。何故この店を目的店と決めていたかというと、今月末、つまり明後日で閉店してしまうと知ったからだ。実際は量産型家系なのでラーメン自体に少しも思い入れはないのだけれど、これでも地元民なので『伊勢佐木家』という店名を掲げる店が無くなってしまうのは少し寂しく思えてね。早速入店。店内隅に現金対応のみのタッチパネル式券売機。店員は男2人で1人は私服で接客。先客4人後客ゼロ。

250328isezakiya00 250328isezakiya03 横浜家系ラーメン 伊勢佐木家 『ラーメン』850円

基本メニューを注文。閉店サービスで大盛無料or味玉無料だという。店員に食券を渡すと好みも閉店サービスのことも確認せず厨房に行こうとしたので呼び止めて麺かため・大盛りを指定した。あとライスが終日無料なのでセルフで茶碗によそって卓上からおろしニンニク、豆板醤、胡椒、胡麻を投入しスタンバイした。

250328isezakiya01 鶉の玉子がのった懐かしさすら感じる顔をした一杯。海苔はスープに溶ける薄いやつだったがチャーシューは意外と大きめ。スープは白っぽく味はありきたりだけど安心感がある普通のやつ。逆に普通以下にはならない。量産型には量産型の良さがある、というのかな。何も考えずただ食べる事に集中出来た。

250328isezakiya02麺はかために茹でられた縮れ太麺の大盛りなので、食べる時にワシワシとした食感が歯に伝わりいかにもラーメンを食べている満足感が感じられた。更にニンニクと豆板醤まみれのジャンクライスを海苔巻きにしてパクつくのは家系ラーメンを食べる醍醐味。完食の大満足。開店したのは確か2015年3月だったからちょうど10年を節目にしたか。ラオタの我だけどそれでも通算6回くらい訪問したかな。コロナ禍を超えてよく頑張ってくれた。さようなら伊勢佐木家!

明日は予報通りであれば朝から冷たい雨が降る1日。休日だから無理に家から出ることもない。引きこもりの準備のためドン・キホーテとコンビニに立ち寄ってから帰宅した。

2025年3月26日 (水)

火炎山開

最高気温が25℃超えの夏日となった3月最後の水曜日。つい先日雪が舞っているのを目撃していたというのに、春を飛ばして急激に初夏になってしまったような感覚がある。退社後は上着を脱いで長袖をまくって帰宅の途についた。

近場に本日新店開店の報を聞きつけ気が変わり伊勢佐木長者町へ寄り道。『味噌ラーメン火炎山』という味噌ラーメン専門店だ。場所は市営地下鉄伊勢佐木長者町駅近く、『札幌焼き味噌ラーメンみずき』と同じ通りで直線で66mしか離れていない。夜営業開始30分過ぎ辺りに入店。入口脇に現金対応のみのボタン式券売機。食券を渡すと特に案内もされなかったので空いているカウンター席に座った。内装は明るい木目調。厨房は奥に長く続いて結構広めに見えた。店員は男2人女1人。客席はL字型カウンター8席と4人がけテーブル席2卓。先客10人後客ゼロ。

250326kaenzan00 250326kaenzan01 味噌ラーメン 火炎山『麻辣味噌ラーメン』1100円

やっぱり味噌専門店で味噌ラーメンしかない。味噌と辛味噌、あとはトッピング追加メニュー。券売機には大きなボタンが2つありおそらくオススメ商品なのだろう。一方は特製味噌ラーメン、一方は麻辣味噌ラーメンだった。特製よりは麻辣味噌の方が特徴ありそうで興味を惹かれたので麻辣味噌を注文した。食券には辛さも痺れも選べるような事が書かれていたが店員には聞かれなかった。自動的に普通にされたようだ。元々そうするつもりだったから構わないけど。また先客の辛味噌が我に提供されたりとオープン日初日訪問らしいドタバタ感が見られた。

250326kaenzan02

麺は四角い中太ストレート。具は刻み葱、鉄鍋で炒められたもやしとキャベツ。デフォルト状態で半分に切られた味玉と柔らかい角煮が1切れ入っている。オレンジ色のスープはやや辛めで背脂が入っている。単純な味噌だけではなく魚介系がベースのスープなのかな?味はしっかり味噌だったんだけど。そこに痺れが感じられる黒い山椒油。これは『カラシビ味噌らー麺鬼金棒』インスパイアのように感じた。炒め野菜、味玉、角煮、背脂、熱を感じるスープ。我の大好きな熱を感じる一杯に大満足で完食した。冷水を飲み干しティッシュで口を拭い厨房に向かって「ごちそうさまー」と声をかけて退店した。純連すみれ系の『みずき』の近くに面白そうな味噌ラーメン専門店が出来た。良い相乗効果に期待したい。

帰宅後、冬布団のままではとても寝られないので夏布団を引っ張り出す羽目になった。

2025年3月22日 (土)

弥生馕食

MARK IS みなとみらいを出ると見覚えのあるビルが向かい側にあった。伊勢佐木モールにあった頃、我の馴染みだったインド料理店『モハン』が移転しているビルだった。そう思ったら急にインドカレーが食べたくなってきた。最近流行りの南インド系のビリヤニとかではなく、ナンでカレーを掬って食べるというのを長らくしていないよなと思おうと我慢が出来なくなってビル3階の店舗に向かっていた。移転して3度目の訪問となる。早速入店。客入りは5割くらいだったか。すぐ冷水と前菜のサラダが提供された後口頭で注文した。

250322mohan00 250322mohan01 インド料理モハン

『ラムカレーセット』1200円+『ホットチャイ』200円=1400円

我のこの店でのお気に入りであるランチセットのラムカレーを辛さホットで注文。ホットチャイは食後提供でお願いした。間もなく提供されたものは食べ慣れたあの味。コレ!コレ!となる。このアッツアツのナンも美味しい。本当は昔の長い形のヤツで食べたかったけど。ナンはハーフサイズの追加でお願いして腹いっぱい。大満足。

250322mohan04 そして食後のホットチャイ。何度も思うけどこれほど心を落ち着かせてくれる飲み物はないと思う。優しい甘さのホットチャイ。すっかり心が落ち着き大満足で支払いを済ませ退店した。

こんなつもりではなかったが豚骨ラーメンとインドカレーの連食をしてしまい腹がいっぱいになってしまった。桜木町駅に戻りサミットで買い物をしてから帰宅した。午後は暖かな日差しを浴びて昼寝をしてしまった。

 

弥生達磨

最低気温が10℃くらいになってきて明らかに季節の変わり目を感じるようになった土曜日。父が亡くなってもう2週間以上が過ぎ流石にだいぶ落ち着いて生活出来るようになっているが、何だか今日は何をする気も起こらない。これが心にぽっかり穴が開いたという事なのか。ただこんな暖かい天候の日に家に閉じこもっていては余計心が病んでしまう気がしたので無理矢理外出する事にした。何となく賑やかそうなみなとみらいまで来てしまった。

我はラオタなので自動的にラーメン店を目指す行動パターンが出来ている。博多ラーメンなら今食べられそうかな?と思いやって来たのはMARK IS みなとみらい4階のフードコート。ここには『博多だるま』があるのを覚えていた。店前には数名の並びがあったが3分程度の待ちで口頭注文出来た。そのまますぐ提供の流れなので支払いを済ませすぐトレイにラーメンが置かれた。席も空きがすぐ見つかり確保する事が出来た。

250322daruma00 250322daruma02 博多だるまJAPAN MARK IS みなとみらい店 『ラーメン』850円

基本のラーメン単品を注文。麺のかたさは粉落としを指定。この店はフードコートながらしっかりと豚骨臭と豚骨の旨味が感じられる本格的な博多ラーメンが食べられる。お台場の店舗で提供されるものほど強烈ではないから目立たないんだけどね。朝飯も食べてなかったし体調が悪いわけでもないので美味しく食べられて完食。食器を返却してフードコートを後にした。

2025年3月21日 (金)

日吉邪鬼

最高気温が17℃を超え昨日より暖かくなりコートではなくジャンパーを着て出勤した金曜日。

会社帰りの帰宅途中、東横線に乗り日吉まで足をのばした。駅前にあったINGS系ラーメン店『らぁ麺にし田』が今月5日、『元祖スタミナ満点ラーメンすず鬼』インスパイアと思しき『スタミナラーメン天邪鬼』にリニューアルしたと聞いていたのでね。リニューアルした今だから言うが、学生街の日吉という街でINGS系の醤油清湯では場違いだと思っていた。また個人的に「スタ満そば」のようなジャンク感満載のラーメンの方が好みなので近場に出来て嬉しいと感じたリニューアルだ。今回は日吉という場所に適したリニューアルだと思うが果たして…。

到着時店内に客の姿は無かったので早速入店。入口脇の券売機で食券を購入すると店員に「お好きな席へどうぞ」と言われたので適当な席に座った。厨房には男の店員1人のみ。食券を渡すと好みを確認されたので好みを伝えた。タンブラーコップに水かジャスミン茶をセルフで注ぐ。客席は厨房周りに一列6席のカウンターとL字型カウンター5席、背中合わせに一列のカウンター3席。先客ゼロ後客1人。

250321amanojyaku00 250321amanojyaku03 スタミナラーメン 天邪鬼

『スタミナラーメン(醤油)』900円+『Aセット』180円=1080円

メニューは醤油と味噌、各々の辛口の4種あるようだが、味噌は未だ準備中だった。なので筆頭の醤油を注文。無料トッピングではニンニク・ショウガ・アブラがあった。全部選択がオススメらしいがニンニクとアブラのみ選択した。あと生卵とライスが付くAセットも合わせて注文した。

250321amanojyaku01 スープは甘口醤油味。そこにきざみニンニクとアブラが混ざるとやっぱり甘口二郎味になるという表現が一番近いかな。これに辛味が加わると『中華そばたた味』@小伝馬町のように、『アリランラーメン八平』@千葉『あさ利』@青森のようなテイストが加わるのだろう。具は大量の韮と玉葱、かための豚肉ブロックとシンプルだけど個人的に「そそる」布陣。

250321amanojyaku02 麺はデフォルトでかために茹でられた平打中太縮れ麺。結構麺量も多めで後半は溶いた生卵につけ麺よろしく麺をつけて食べた。かための縮れ麺、食感が良い。一方具の方は白米の方にほぼ引っ越しさせてスタミナ丼にして食べた。こういうジャンクな一杯は大好き。大満足の完食。良いラーメン店が出来た。今度は味噌か辛口狙いだな。日吉は家系ラーメン店飽和状態だし良いリニューアル選択だと思うんだけど我が訪問した時は客入りは寂しかった。健闘を祈りたい。

2025年3月19日 (水)

上大岡奥

今朝、太陽が見えるのに雪が降っているという奇妙な景色を見た水曜日。3月も下旬に差し掛かろうというのに指がかじかむほどの底冷えの寒さだ。忌引き休暇から明けてまだ3日目だが今日また有給休暇を使用した。午前中に遺産相続の打ち合わせの予定があったので仕方がない。打ち合わせが終わったのは正午過ぎ。平日にやっておくべき雑務も済ませ地下鉄に乗って上大岡駅まで移動した。

今年3月9日上大岡駅付近に家系ラーメン店『いんなみ家』という店がオープンしたと聞き初訪問してみる事にした。場所は上大岡駅からだと『川の先の上』の店舗がある場所より更にまた奥の、我が今まで立ち入った事がないような住宅地の只中にあるようだ。雨の中傘をさし店に向かう。店に到着したのは午後1時くらい。平日のこの時間、こんな立地なら空いているだろうと期待して行ってみると店外に先客が待っていた。よく見ると店内でももう1人待っていた。7,8分ほど待った後先客が退店していったので入店。入口脇に券売機があり食券を買った後客席スペースに入り空いている席に座り食券をカウンター上に置くと男の店主がワンオペの作業の間に食券と好みを確認して調理作業に戻っていった。店主は数か所のラーメン店舗で間借り営業を繰り返した経験があるそうだ。店内は手作り感がある。客席は厨房前一列のカウンター5席と4人がけテーブル席1卓。後客は5,6人。店主はよくこんな場所に開店する決意をしたなーと思っていたけど、住宅街只中にあるのでラオタではない近隣住人が近くにラーメン店が出来た噂を聞きつけてやって来ているのだろう。平日の昼でこれだけ盛況なら大正解だ。あとは開店景気がなくなった後も人気が維持出来るかはラーメンの美味しさ次第って事だね。

250319innamiya00 250319innamiya01 家系ラーメン いんなみ家 『特製ラーメン』1250円

特製ラーメンを注文。内容は海苔3枚、ほうれん草、九条葱、味玉丸1個、チャーシューは煮豚と釜焼きの2種2枚づつ。好みは麺かため・油多め指定。今日は手揉み麺に変更してくれるサービスがあるそうなので手揉み麺をお願いした。我は縮れ麺の方が好きだから。他に油そばやつけ麺もメニューにあるようだ。

250319innamiya02 どちらかと言えば豚骨濃いめの所謂東京家系寄りではあるけどドロリというよりトロンとしたスープ。醤油の味がやや濃いめに感じた。他客が割りスープを店主に頼んでいたのだがあれはつけ麺だけではなくラーメンにも可能なのかな?間借り営業歴が長い店主なので色々な独自のアイディアのサービスを展開しているみたいだ。手揉み縮れ麺も良かった。普通に美味しかったので満足して退店した。

帰宅前にスーパーに立ち寄って買い物をした後帰宅した。帰宅後も平日日中に出来る手続きを行ったので少々疲れてしまった。

2025年3月15日 (土)

野毛海老

父の葬儀の翌日の土曜日。昨日とは違い厚い雲に覆われ肌寒く、夕方には雨が振り始めた。ああ、昨日葬儀が出来て良かったと思った。

今日は野毛にある仏具店へ父の位牌を注文しに行く。8年前他界した母のものと同じにして仏壇に並んで置いてあげたかったので母の位牌を持っていった。お世話になった葬儀会社からのアドバイスでは出来れば同じ仏具店で準備してもらった方が良いとの事だったからだ。幸い父が母の位牌を注文した時の領収書をファイリングしていたのでその仏具店がわかった。流石は我が父だ。四十九日法要の日程は先日菩提寺と話し合いをして決めたのでそれまでに準備すればよいものなのだが、こういうのってどれくらいの納期がかかるものなのか全くわからなかったので早めに注文しておこうと思ったわけだ。仏具店に確認したところ我家の場合では半月ほどかかるのだそうだ。やっぱり早めに行っておいて良かった。

そして昼飯だがちょうど野毛付近に新店が開店したというのでそこを狙って行ってみる事にした。今月10日に開店した『RAMEN KAIBUTSU』という海老スープをメインにした店らしい。場所は『札幌すみれ』横浜店と同じ通りにあった。店には開店10分以上前に到着。既に先客1人が待っていたので後に続いた。定刻に開店する頃には我の後ろに3,4人並んでいた。店内は落ち着いたお洒落な雰囲気を醸し出していた。厨房内には男の店員2人。接客態度良好。客席はL字型カウンター7席。口頭で注文。先客1人後客6人。

250315kaibutsu00 250315kaibutsu01 RAMEN KAIBUTSU 『特製ガーリックシュリンプラーメン』1700円

筆頭の一番値の張る特製メニューを注文。理由は我が過去食べた経験から甲殻系スープのラーメンに身構える意識が働き、そのままストレートよりガーリックで味が調整され具が多い方が良いだろうと保険をかけるように考えたから。他にオマール海老のラーメンもあった。

250315kaibutsu02 麺は低加水ストレート細麺。具はきざみ青葱、紫玉葱のみじん切り、雲呑2個、味玉丸1個、チャーシューは低温調理のが2枚、鶏むね肉のが1枚。あと大蒜味の海老のそぼろみたいなもの。スープは海老の味わいの濃厚さというよりむしろ新鮮さを感じた。ガーリックオイルでコーティングしているからかな?美味しいと感じたししっかりラーメンとして作り上げている感を感じた。なので好印象を受けたが、具材のせいかスープの温度がやや低く感じてしまったので我の味の好みとラーメンに期待する方向性とは残念ながら合致しなかった。これは最初からそのような心構えで望んだ我が悪かった。現金で支払いを済ませ退店した。

帰りにスーパーに立ち寄り食材等を購入し家路についた。夕方には冷たい雨が降り始め明日も1日降り続くという予報が出ている。明日は外出せず家で静養しておこうかな。

2025年3月14日 (金)

父親帰宅

この時期らしい白んだ空で比較的暖かくなった金曜日。今日は父の葬儀だった。火葬場の空き待ちで亡くなってから実に9日後になってしまったが、つつがなく執り行う事が出来て父はようやく家に帰って来ることが出来た。仏壇の前に作った後飾り祭壇に父の骨壺が入った箱を置いたその時に「父はようやく家に帰ってこれた。良かったなー父。」という思いが出て、これまでの緊張の糸が解けていくのが自分でわかった。とりあえず父が晩年好んでいた氷水をコップに入れて持ってきた。あー、もう父は苦しみから開放されたのだから、まだ元気だった頃に好んで飲んでいたスーパードライを買ってきてあげよう、あと桜餅も好きだったから買ってきてあげよう。そう思って帰宅してから1時間経っていなかったけど普段着に着替え伊勢佐木町へ向かった。

無事買い物を終え帰宅しようと思ったが『リンガーハット』が目に入りついつい入店してしまった。入口脇のタッチパネル式券売機で食券を買って適当な席に座る。すると女店員が冷水入りコップを持ってきてくれて食券を回収していった。昼下がりなので入店時は客はまばらだったが後から続々来客があった。やっぱり『リンガーハット』って人気だなーと思った。

250314ringerhut00 250314ringerhut01 長崎ちゃんぽんリンガーハット 伊勢佐木モール店

『あんかけちゃんぽん 麺少なめ』910円

券売機で筆頭に表示されていた美味しそうに見えた期間限定メニューを注文。腹もあまり減っている状態ではなかったので麺少なめを選択した。

250314ringerhut02スープは醤油にはうっすら生姜を効かせたもの。そしてアッツアツのあんかけ野菜。しかも肉味噌がのっているので食べ進めていると違和感なく味変がされていい塩梅。野菜たっぷりの暖かいものを口に出来て、より安堵の気持ちが広がりすぐにでも寝てしまいたい気持ちになった。美味しい一杯。大満足で退店した。

帰宅後すぐに父の祭壇にビールと桜餅を捧げ父の帰宅を祝った。よく頑張ったなー父。我も今日は早く寝させてもらうよ。

2025年3月13日 (木)

忌引龍宝

日付が変わった後も冷たい雨が降っていた昨夜とは一転、今日は最高気温が20℃近くまで上がり空がもやっと白くなった木曜日。忌引き休暇も最終日となるが結局7日間では間に合わなかった。そもそも忌引とは家に籠もって喪に服す事なのらしいがそうもしておられず、今日は保険関係の手続きや必要書類を集めるべくまた区役所に行ったりした。その後葬儀会場へ棺に入った父の顔を見に行った。親子2人きりで会える最後の機会だったから。

今日の昼は近くの『龍宝』へ。ここも約3年以上前に父を連れて行った事がある。あまりお気に召さなかったみたいだけど。我は大好きな店なので今までもこれからも寄らせてもらうつもりだ。店に到着したのは正午を20分ほど過ぎたあたり。一番混む時間帯。案の定店外で1人待ち客がいた。5分ほど待って先客が出ていったから入店した。そうしたら先代の親父さんの姿はなく店主1人で大奮闘していた。後で聞いたら親父さんは入院中との事。これは心配だ。店主に注文を聞かれるまで待ってから口頭で注文。提供が遅くなるのはしょうがない。我は忌引休み中だし。後客は1人。

250313ryuuhou00 250313ryuuhou03 中華料理 龍宝 『ランチ(ミニチキンカレー丼+ラーメン)』750円

入店するまで今日はランチではなくカレーライス単品で注文しようかと思っていたらランチが上記メニューだったのでちょうどよかった。

250313ryuuhou04 鶏肉が半端なくゴロゴロと入っており玉葱もたくさん入っているこの真っ黄色のカレー。惚れ惚れとするような顔をしている。定冠詞付きの日本のカレーは我の大好物だ。文句なく完食。

250313ryuuhou01 ワカメがたっぷり入ったいかにも町中華のラーメンといった顔をしているんだけど全然しょっぱくない。むしろスープにほんのり甘みさえ感じる。ストレート細麺も実に美味しい。我が地方の老舗ラーメン好きという事もあるけど、下手なラーメン専門店の一杯より全然好きだ。

支払いをした際店主と少しお話させてもらったが退院する方向らしいので一安心。でも先代はお年なので無理はしてほしくない。でもこの店には末永く続いて欲しいというジレンマを感じて家路についた。

2025年3月12日 (水)

父旅支度

朝から冷たい雨がほぼ1日中降った水曜日。父が息を引き取ってちょうど一週間。今日は父があの世への旅支度を整える日。父に最後の化粧と死装束を着させ棺桶に移動した。冷たく硬くなってしまった父の体を触るのはやっぱり悲しかった。

その帰り道昼飯をとることにした。こんな時でもラーメン食べるのかと自分でも呆れるけど、父がいなくなってしまって以来朝食を食べる気が失せて、昼にラーメン一杯食べるのでちょうど良いんだよ。選んだ店は豚骨清湯ラーメンの店『かつら』。約3年ぶりの訪問だ。この店開店が11時半だったのか。開店3分前くらいに到着したので店前で1人待った。定刻に店主が暖簾を出し「どうぞ」と言われたので入店した。男の店主と女店員の2人みたい。適当な席に座り口頭で注文。先客ゼロ後客2人。

250312katsura00 250312katsura01 豚骨清湯・自家製麺かつら 『雲呑麺』1100円

店内の壁にオススメNo.1として掲げられていたメニューを注文。

250312katsura02 しっかりした量の餡が入った大きめの雲呑が5個も入っていた。麺は自家製のしなやかさを感じるストレート細麺。雲呑以外の具はきざみ葱と糸唐辛子、メンマ数本、肉厚のチャーシュー1枚。スープは白濁していて旨味がじんわりと舌に伝わってくる。年齢を重ねる毎にこういうじんわりとした味わいのスープが好きになってくるなー。美味い!もう文句なくスープ完飲の完食マークを出した。この店の客席はテーブル席のみで実際稼働している席数は少ない。その為休日にはいつも店前に並びが出来ている。人気が加速しているのに昔から客席数を増やさないのは質を落とさない為なのではと推測している。誰の真似でもない豚骨清湯のラーメン。しかも自家製麺。店主は職人気質な人なんだろうなーと想像し敬意を払ってごちそうさまーと言って退店した。

2025年3月11日 (火)

忌役所巡

どんより雲が立ちこめた空の火曜平日。忌引き休暇中にはやらなくてはいけない事が数多ある。その筆頭が役所への死亡手続き関連。死亡届申請は葬儀会社が代行してくれたのだが担当者が言うに「今は役所が忙しいので死亡届が各部署に回るまで一週間くらい見ておいた方が良いです」と言われた。今日で父が死亡して6日目だけどそろそろ大丈夫だろうと踏んで今日は役所の手続きをする日に決め朝から区役所へ向かった。今日のところは緊急性が高いものだけを済ませる。それでも色々な窓口に申請しなくてはいけないのだが、フロアには案内係がいて「お困りですか?」と聞いてくれるので事前に心配していたよりスムーズに出来たと思う。ただ年金関係は区役所ではなく年金事務所というところで手続きをしなくてはならないようだ。区役所で行う戸籍と保険関連は見落としがなければおそらく無事に終わらせられたと思うので一旦区役所を出た。そして父の顔を見に葬儀会社へ向かった。

年金事務所へ行く前に昼飯。選んだのは『ラーメンショップマンザイ』。約1年半ぶりの訪問。到着したのは正午を15分ほど過ぎた辺り。引き戸を開け入店。店内隅の券売機で食券を購入し給水器近くの席に座って待つ。厨房には男店員1人とおばちゃん店員1人。あれ?男2人で切り盛りしていると思ったけど交代でやっているのかな?男店員が区切りの良い時に食券を取りに来た。お好みは?と聞かれた。確認したら家系同様に麺のかたさ、味の濃さ、油の量が指定出来るそうだ。口頭で注文。先客は1人だけだったが後客は7人くらい来てほぼ満席になった。良い来店タイミングだったようだ。

250311manzai00 250311manzai01 ラーメンショップ マンザイ 『味噌ネギマンザイ』1050円

冬なので味噌ネギマンザイにした。好みは家系に習って麺かため・油多め指定。でも元々油はあったようでかなりの油層が出来ていたので油多めにする必要は無かったと少し後悔したけど。

250311manzai02 地方の老舗ラーメン店が大好きな我からすればたまらない顔をした一杯が提供された。この年季の入った丼が良い味を出している。提供時に海苔が伏せられているのもいい。最初からスープに黒胡麻が浮いているのも昔の味噌ラーメンにはよくあった。更にわかめたっぷり、かた茹で玉子半分付きというのも逆に嬉しい。昔のラーメン、こういうのよくあったなーというところが満載の懐かしさ詰め合わせみたいな一杯。こんな感じで周りから好みを固められたら、昔ながらの、正直ペラめの味噌スープでも大満足の完食だ。厨房に向かってごちそうさまーと声をかけ退店した。

その後年金事務所に行って手続きを依頼したら、初めて聞いた必要書類があるみたいで1回家に戻って出直しする羽目になった。夕方には小雨が降ってきたが緊急性が高いものは今日中に終わらせておきたかったので出直しして無事完了。見落としがなければだけど。改めて確認しよう。結局ほぼ1日使って疲れたけど気を紛らわすのには良かったと思う。

2025年3月 9日 (日)

牛骨屋赤

日曜休日。今日は暖かくなった。父が他界してから早くも4日目。今日も葬儀会社に保管されている父の顔を見に行く。今それ以外出来る事もなく何かやる気もおきない。約70日続いた緊張の日々から急に開放されたので半ば放心状態のように何をやってよいのかもわからなくなっているというのが正直な今の気持ちだ。

葬儀会社からの帰りに昼飯どうしようかなと歩いていると目に入ったのが京急黄金町駅近くにある『牛骨屋BB』。この店には1年前くらいに一度訪問しているが、再訪問を狙って行ってもずっとシャッターが降りたままだったんだよ。昼営業止めちゃったのかな?と諦めて気にしなくなった。ところが今日暖簾が出ていたので驚いてそのまま入店した。厨房には若い金髪の男の店員が1人のみ。接客態度は良い。前回は年配のおじさん1人でやっていたから驚いた。店内の様子は初訪問時とほとんど変わらず。口頭で注文すると紙コップが渡されたのでピッチャーからお茶を注いで提供を待った。先客1人後客2人。

250309bb00 250309bb03 牛骨屋BB『ランチセット(赤麺+牛めし(小))』1200円

牛めし(小)が付いたランチセットを注文。初訪問時は白を注文していたので今回は赤一択。赤は旨辛ユッケジャンだね。

250309bb01麺は縮れ太麺。具は葱、もやし、人参等の炒め野菜、韮も入っていた。あと柔らかい焼き肉が1枚。スープの辛さは普通で問題なく飲める。我には完全に韓国風ラーメンに感じたね。個人的好みとしては牛骨の旨さがよりわかりやすく感じられた白の方に軍配を上げたい。

250309bb04 牛めしは丁寧に味付けされた柔らかい焼き立ての牛肉がのっていてご飯の量もしっかりしてとても美味しく完食した。現金で支払い店を出た。1年も保留してきたこの店の再訪問を果たせて良かった。

2025年3月 8日 (土)

濃赤味噌

父が他界してから3日の時間が流れた土曜日。昨日の陽気が嘘だったのようにどんよりと雲が立ち込めた役所も休みで各種手続きも出来ない。仕方がないので父が入院時使っていた肌着等の洗濯と整理を行った。流石にやっていて辛かったよ。あと幸か不幸か火葬場の予約が一週間先まで埋まっていた為葬儀はその後になる。その間葬儀場で父を預かってくれて事前に連絡しておけば顔を見る事が出来るとの事。昨日夕方エンバーミングと言われる遺体処置が完了し今日から会えるというので早速会ってきた。物言わぬ父を見ても、もう我には「よく頑張ったなー」「本当にありがとうなー」という言葉しか出てこなかった…。それでも病院で面会制限されていた分毎日顔を見に訪れようと思う。二度と顔がみられなくなる前に。

その帰り道、あまりに寒いので昼に味噌ラーメンを食べて体の中から暖まりたくなり南太田まで移動し『拉麺大公』本店に行ってみる事にした。店に到着したのは正午過ぎくらいだったが店前に待ち客の姿は無くそのまま入店。入口脇の券売機で食券を購入し店員に渡すと席を指定されたのでそこに着席。店員は男3人。先客7人後客8人くらい。

250308taikou00 250308taikou01 拉麺大公 吉野町本店

『赤だし味噌ラーメン』1150円+『煮玉子』150円=1300円

券売機に我の目には魅力的に映った限定メニューがあったのでついついそれを選択してしまった。我は赤だし味噌って結構好きなんだよね。煮玉子も付けた。

250308taikou02 麺は中太縮れ麺。具はきざみ葱、蒲鉾2枚、鶉卵黄1個、松山揚げ数切、角切りされたチャーシューとかためのチャーシュー2枚。追加した煮玉子は黄身しっとり。スープはメニュー名通り赤味噌、しかも濃厚。期待していた味ではあったが実際食べてみると味噌ラーメンとしてはやっぱりこの店の看板メニューである焼味噌より数枚下がった満足度だった。この店で限定を注文する度にこういう結果を経験をしていたのでわかっていたはずなのに…。この店の看板メニューの完成度が高過ぎるんだよ。とりあえず完食はしたけどやっぱり香ばしい焼き味噌ラーメンが食べたかった。それを食べにまた日を改めて訪問する事にしよう。

2025年3月 7日 (金)

墓参日和

250307flower01 暖かい陽光が差し込む陽気となった金曜日。父が亡くなり2日目になったが奇しくも今日は8年目を迎えた母の命日。たった2日違いだ。仲が良いのかどうなのか微妙なところが父と母らしい。一週間くらい前に父から「墓参り頼んだぞ」と言われていた。去年までは杖をついた父と2人で墓参りに行っていたのだが今年から我一人。それはだいぶ前から覚悟していた事だが、まさかその時点で父がこの世からいなくなってしまうとは思わなかった。思いたくなかった。墓の掃除をひと通り終えて住職と葬儀や四十九日の法要の打ち合わせをしてから寺を後にした。好天に恵まれて墓を掃除出来たことで少しだけど晴々とした気持ちになれた。旅立ってしまった両親に感謝したい。

昼は吉野町まで移動し『らーめん鶏喰』へ訪問。ラオタなので昼飯を考えた時ついついラーメン屋を選んでしまう悲しい性だ。店に到着したのは12時半くらい。店前に待ち客の姿はなくそのまま入店。空いていたカウンター席に座り口頭で注文した。店員は男2人女1人。先客6人後客ゼロ。

250307trick00 250307trick01 らーめん鶏喰 『特製鶏の醤油らーめん』1500円

看板メニューの特製を頼んだ。

250307trick02 しっかり鶏の旨味が感じられるスープと小麦の味がしっかり感じられる中細の麺。具もひとつひとつが美味しい。文句なくスープ完飲の完食マークを出した。流石は横浜市内でも鶏水系ラーメン店の古株。もう創業して12年以上。支店展開する事なくこの吉野町でしっかり安定的な存在感を深めている姿勢も好感が持てる。大満足で退店した。

2025年3月 6日 (木)

父記憶檍

250306sky01 木曜平日。父が他界した日の翌日。我の心を反映したかのように空にはどんよりと雲が立ち込め寒さも厳しい。心は緊張の糸が切れているが色々やらなければならない事がある。まず病院に父の着替え等を回収しに行った。父の亡くなった病院に何度も足を運びたくなかったので入院費を完済し病院を後にした。

こんな時でも我は生きているので気持ちの上では空腹感は感じていないのだが腹はグーグー鳴っていた。昨日はほとんど食事をしていなかったから。父の葬儀を前に今我が倒れるわけには行かない。しっかり栄養をとろうと馬車道にある『とんかつ檍』にやって来た。ここには父を二度連れてきた思い出があるからだ。初訪問は約5年前。肉料理には結構うるさい父だったけど喜ばせる自信があったからね。父はどちらかというとステーキ好きだったので最初に我が店を紹介した時「せっかく息子がごちそうしてくれるって言うから…」というような気持ちだったと思う。でもこの店のとんかつを一口食べて「美味い!」と言ってとても喜んでくれた。結構なボリュームだったけど父は完食してくれて嬉しかったなー。その後自分一人で食べに行ったと言っていたからかなり気に入ってくれたんだと思う。その後コロナ禍が始まったが約3年くらい前に「最後の機会かもしれないから…」とすっかり食が細くなってしまった父をもう一度この店に連れてきてあげた。その時も喜んでくれた。そんな思い出がある店だ。

店には午後2時半くらいに到着した。店前には待ち客の姿なし。入口脇のタッチパネル式券売機で食券を購入し店員に食券を渡すと指定された席に案内された。はっきり覚えていないが店員男2人女1人。先客7人後客2人くらいだったと思う。

250306aoki00 250306aoki03 とんかつ檍 横浜馬車道店『上ロースかつ定食』1600円

気分的に量を食べられる感じではなかったので、平日ランチ限定のお値打ち「ロースかつ定食」を狙っていたのだが既に売り切れていた。数量限定だったのか。仕方なく上ロースを注文。

250306aoki02 こんな気持ちの時でも最後までしっかり美味しくて完食した。父との思い出を思い出しながらだったが大満足で退店した。

2025年3月 5日 (水)

父親永眠

3月5日午前7時59分、父が息をひき取った。90歳だった。これを書いているのはそれから4日後。書くか迷ったけど記憶が風化してしまう前にある程度今感じていることを書き残しておきたい。

昨年夏くらいから父の体力が急速に衰えていくのがわかった。なので少しずつ備えと覚悟は進めていたつもりだったのだが…。

昨年12月26日、父は苦しみ自分でベッドから出れないほどの状態になってしまった。救急車を呼ぶか悩んだが、それだと見知らぬ病院に運び込まれてしまう可能性がある為、父の状態がある程度安定してきたのを見計らい、翌朝27日に近くのかかりつけの病院に父を運び込んだ。そうしたら即緊急入院でHCUに入れられた。年明け1月2日担当医から「もう退院は出来ないと思います」と告げられた。我は会社を休み可能な限り父のそばにいることにした。ところが1月9日からインフルエンザ感染防止の名目で面会全面禁止とされてしまった。それから携帯電話だけが我ら親子を繋ぐ命綱のようになった。面会禁止ではどうする事も出来ず悩んだが、家に閉じ籠もっていてもしょうがないので翌週から会社への出勤を再開した。危険な状態になれば病院も連絡があるだろうし流石に面会を解除してくれるだろうと信じて。

翌週担当医から良い意味で信じられない連絡があった。父の体調が回復傾向にありリハビリを続け帰宅を目指しましょうと言われ父は一般病棟に移された。入院時の父の状態を良く知っているだけに到底信じらられなかったが医者が言っているのだから信じるしかない。そして家族としては良い報告の方を信じようとしてしまうものだ。1月30日に面会全面禁止は解かれたが厳しい制限は継続され、何と平日午後の短時間だけ、土日は全面禁止継続だった。なので我ら親子の面会は週1回、相変わらず電話での定期連絡が主な確認手段となった。これが後々までとても辛かった。

2月初めの頃は父が回復するものだと信じていた。実際ナースステーションに着替え等を渡した際、補助台車みたいなもので歩行訓練をしている父の姿をみて嬉しくなったものだ。しかし数日後に症状が悪化してしまい、また頑張って持ち直してきたらまた悪化するという事が亡くなる直前まで続いた。期待させられた分、父から伝えられる悪い知らせがある度に張り裂けそうな気持ちと無力感に苛まれた。父自身も「もういい加減にして欲しいよ」と心の叫びを言っていた。それでも父は「運を天に任せるしかない」と言い「俺はもう90歳で悔いはないんだから、お前そんなに感情的になるなよ、少しはリラックスしろよ」と言ってくれた。自宅で寛いでいる我の写真を送るようにも言われた。自分は正に命の間際だというのに、父は最後まで我のことを心配してくれた。

その後も父の声から体調は下降気味なのがわかった。そして父が息を引きとる4日前、父はもうゴボゴボという声にならない声での電話があった。たまらず病院に電話をかけて父の様子を見てもらうよう懇願した。そして担当医から「やはり退院は難しいと思います」と2ヶ月前と同じ事を再び言われた。居ても立っても居られないので面会禁止の日曜だったが病院に行って短時間でもと父へ会いに行った。その時父はもう会話が困難な状態だったが意識はしっかりしていて無理に会いに来た我の事を叱るくらいだった。

翌日も病院に行って担当医から直接状況説明を受け特別に面会制限を解いてもらえるようお願いをした。でもそれは結果的に父が亡くなる前日だった。そしてかなり聞き取るのが困難だったが息絶え絶えの父と最後の会話をすることも出来た。夕方になり我は一旦家に帰っていたのだが夜9時半に病院から電話があり危険な状態だと知らされ雪が降る中タクシーを捕まえ病院へ駆け込んだ。父の意識は既に朦朧としていながら目で若干の反応を示してくれたが、日付が変わった頃にはもう反応もしてくれなくなってしまった。翌朝父が息を引き取る瞬間まで手を握ってそばにいる事が出来た。母が死別する時それが十分に出来なくてとても後悔していたのでそれを繰り返す事がなくて良かったと思ったよ。昨年末の入院から69日間、父はたった1人病室の天井を見つめ繰り返される苦痛の日々からようやく開放された。息を引きとる20時間前に我との最後の会話の中で父は言った、「もう開放してくれ」と。だから父の心拍が停止した事を知らせる警報音を聞いた時、父を失った悲しみの感情より「父はよく頑張ってくれた」という労いと尊敬の気持ちが勝っていた。父、本当に頑張った。凄い!

家の事など何でも自分でやろうとして実際やってしまう、器用でしっかりした尊敬出来る父親だった。社交的で人と会話するのが好きで酒も適度に楽しんでいた。その辺りが我とは正反対なので根本的なところで理解し合うのは難しいと思っていた。でも実は現役時代、会社ではかなり辛い目にあって苦しみ我慢をしていた時期があった事をこの入院中の会話で初めて話してくれた。我と母の事を思い懸命に堪えてくれていたのだと思うと胸が締め付けられる思いだ。別れる前に親と子の理解と感謝を深める事が出来たと思う。それは天に感謝したい。

父の心拍停止から約20分以上放置され、ようやくやって来たのは担当医ではなく別の科の医者が父の死亡確認をした。これは酷いと思った。その後予め連絡を取っていた葬儀会社に霊柩車を手配し死後2時間後くらいに父はようやく病院から出る事が出来た。

あれから4日経過したが、不思議と父を亡くした悲しみの感情がほとんど浮き上がってこない。これじゃいけない!とは思うのだが、父や病院から電話がかかってくる事はもう無いんだ…という安堵の気持ちが、今はとても大きい。正に緊張の糸が切れた状態。この70日間に及ぶ予断を許さない緊張の日々は、父自身が感じていたであろう恐怖とは比べ物にならないけれど、自分の精神を限界近くまで追い詰めていたんだなと、今更ながら気がついた。

P.S. この記事を書くか迷ったけれど、実際書き終わってみると、自分の事が客観視出来て頭が整理されたというか、少し気持ちが落ち着いてきた気がする。これは日常的にブログを書いてきた者だけに与えられる効果なのだと思う。自ら続けてきたこのブログに感謝だ。

2025年3月 1日 (土)

弥生初日

250301sky013月初日となった土曜休日。最高気温は何と19℃超えで青空も水蒸気のせいかやや白っぽく見える。それにしてもこういう形で今年の3月を迎えるとは想像もしなかったと遠い目をしてしまう。

このところ自分でもやり過ぎと思うくらい連日ラーメンを食べている。しかも狂ったように市内の新店狙い。流石に飽きが生じて開店前の行列に並ぶ事に嫌気がさした。なので一旦休憩しよう。今日は近場でゆっくり過ごそうと洗濯物と布団を干してから家を出た。本屋に寄ってゆっくり物色して珍しく紙の本を3冊購入した。

朝飯を食べず出てきて昼頃になると何だかんだ言ってもラーメンが食べたくなってきた。久々家系ラーメン、しかもクラッシックスタイルのやつが。そしてそういう選択肢が生活圏内にある幸せ。『寿々喜家』曙町店へ約1年ぶりに訪問する事にした。店に到着した頃は空席が多く先客が4人しかいなかった。早速入店し入口の券売機で食券を買う。厨房には男の店員3人。やたら威勢がいい。一番奥のカウンター席に案内され冷水入りコップと荷物入れを持ってきてくれた。その後来客が続いてすぐ満席になり外待ちも生じていた。

250301suzukiya00 250301suzukiya01 寿々喜家 曙町店 『ラーメン 並』900円

筆頭基本メニューをシンプルに注文。好みはいつもの麺かため・油多め。値上げされていたが今の状況では仕方がない。むしろ品質を下げないで勇気を持って値上げに舵を切ってくれて良かったと思うようにしている。この旨味先行型の家系ラーメン。求めていた一杯がそのまま提供されたようで大満足だ。スープを飲み干すのは控えようという気持ちはあったのだが、気がついたら丼に少ししか残っていない状態になっていた。よって飲み干して完飲の完食マークを出すことになった。飲みやすいスープの家系ラーメンは良い家系ラーメン店だ。厨房に向かって「ごちそうさまー」と言って退店した。

その後近くのスーパーサミットで食料調達をしてから家路についた。

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