慌大晦日
気がつけばもう大晦日。例年になく慌ただしく忙しくなかなか落ち着かない。それでも年間行事を行っていくのは大切だと考え年越しの準備をしようと横浜橋通商店街へ向かった。
一通りの買い物を終え本年の食べ納めとなるラーメンを食べておこうと伊勢佐木長者町方面へ足をのばした。本命だった『田中屋』と隣の『寿々喜家』曙町店は共に本年の営業を終えシャッターが降りていた。曙町には他にもラーメン店があり営業していたのだが我の中でしっくりくるものがなく黄金町方面まで移動。『黄金家』本店ならば中国系の店なので年末年始でも営業しているだろうと予想してね。見事的中し早速入店し店内隅の券売機で食券を購入し店員に渡し好みを伝える。厨房には男の店員3人。先客6人後客1人。
『並盛ラーメン』810円+『目玉焼丼』300円=1110円
並盛りラーメンで好みは麺かため・油多めを指定。この店ならではの我の大好きなサイドメニュー「目玉焼丼」は必須注文だ。
この店は地味だけど根強い人気に支えられている。そうなる理由も明確にラーメンに出ている。店主は『杉田家』出身と聞くが明らかにそれとは異なる昔ながらのクラシック家系ラーメンに近い仕上がりになっている。スープに層が出来ているし豚骨の旨味と鶏油の旨味もしっかり出ている。そしてスープの良い印象を超えていいなーと感じたのが麺。月並みだけどモチモチシコシコ。家系ラーメンにはどうしてもブレが生じるものだが、今回は明らかに上振れだった気がする。今までの訪問で一番美味いのが大晦日の日に当たった嬉しさだ。
シンプルだからこそこういうのなかななか食べられない玉子焼丼。しかも玉子2つのせ。家系ラーメンと合うかどうかはわからないが、食事としてちょうど良く美味しい。大満足だ。
大晦日だけの特別メニューを提供している店で食べて年末の雰囲気に浸る、というのも良いと思うけど、正月明けしばらくはお預けとなり食べられなくなりそうなものを大晦日に食べ収めるのも乙なもの。未知の味より慣れ親しんだ味。自分には後者が合っている気がする。よって今日この店でこの一杯を食べる事が出来て大満足。良いラーメンの食べ納めになった。
毎年大晦日になると「来年も今年のように穏やかに過ごせますように」と祈るのだが今年はそうはいかなくなった。来年は自分にとって人生の大きな節目を迎える事になりそうだ。取り敢えず今、年越し蕎麦を作って食べられる余裕だけでも得られたのは小さいながらの幸せだと思う。色々な事があったとしても、もうすぐ新しい年を迎える事が出来るのだから。
最近のコメント