月世界赤
どんより曇った日曜休日。こんな空だとテンション上がらず生活圏内の移動に留めておこう。
日用品の買い物を済ませ向かったのは野毛本町通りにある、イタリア人のシェフによるイタリア系ラーメンの店『LUNAの世界』。プレオープン時だった2年前のクリスマスイブに初訪問して以来の2度目の訪問となる。ちょうど開店のタイミングで店に到着。先客はおらず営業中の札も出ていたので早速入店。入口正面にある券売機で食券を買おうとするとイタリア人店主が厨房から顔を出しメニューについて色々と説明してくれた。イタリア人店主の他にもう1人アジア系外国人スタッフも厨房に入っていた。食券を買い渡すとスタンプカードを貰った。「ランチはライスが一杯無料ですがいりますか?」と聞かれたのでお願いした。「お好きな席へどうぞ」と言われたので入口付近のテーブル席に座った。内装はラーメン専門店に鞍替えする前のイタリアンレストランな雰囲気のまま。客席はテーブル席のみで3人卓が2つ、4人卓が4つ。卓上のピッチャーからグラスに水を注いで提供を待った。地元民と思しき日本人客が次々と8人来店し一時は全てのテーブル席が埋まって満席になるほど人気だった。固定客をしっかり掴んでいる様子が伺えた。
前回訪問したプレオープン時からメニューが色々変わっているようだったのが再訪するきっかけとなった。筆頭はそのまま「イタリアンスタイルらーめん」。説明によるとそちらは鶏と魚介と豆乳からなる白いスープ。もしかするとプレオープン時に食べたものをブラッシュアップしたものかも知れない。なので今回はあえてもう一方の看板メニューらしい、いかにもイタリア料理っぽい赤いスープの方のメニューを選択した。でもアクアパッツァってネットで調べると「白身魚の水煮料理、または白身魚を煮る為に用いるハーブ漬けにした魚介類出汁」として紹介されて見た目が全然違う料理の写真が検出されてくるのだが…。イタリア人シェフが名付けているから納得するしかないよな。
12分ほど待たされた。着丼時に粉チーズとバジルも同時提供された。紙エプロン使いますか?と聞かれたのでお願いした。これこそ紙エプロン必須の料理だよ。麺はやや平打気味の中細ストレート麺。ちょっと老舗の博多ラーメン店の麺に近い気がするが麺のザクザクとした食感は別もの。これがデュラムモリセナ入りの麺なのだろう。具は刻み葱と浅利が10粒程度。あとはとろけたチーズ。よく麺に絡む。スープの味はトマトそのものといった感じ。トマトとチーズの味が支配的。ここまでイタリアンだとラーメンというよりイタリアンスープパスタのような印象を受ける。でも美味しいし満足だ。残ったスープはライスにかけて完食した。
日本人が「一旗上げようとイタリアに出向いてラーメン店を開く」という話よりも、個人的には「イタリア人が母国の味で勝負しようと日本でイタリア料理店を開いたが、日本のラーメンに魅力を感じてラーメン専門店に鞍替えしてしまった」というストーリーの方が断然面白く感じる。生き馬の目を抜くような過当競争が行われ次々と閉店に追い込まれていくラーメン店が多い中、イタリア人による個人店のラーメン店が間もなく開店2周年を迎える。痛快な気持ちにすらなる。生活圏にこんな貴重な店があることを喜びたい。スタンプカードも貰ったのでまた近い内に看板メニューの「イタリアンスタイルらーめん」を狙って訪れようかな。厨房に「ごちそうさまー」と声をかけて退店した。
早々に家路につき午後1時前には帰宅。今日も午前中細々とした事をしたので疲れて長い昼寝をしてしまった。




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