白楽横綱
通勤で歩いているといつの間にか金木犀の香りが漂うようになっていた。ようやく長い夏も観念したかと感じた水曜平日。それでもまだちょっと蒸し暑い。
帰宅途中東急東横線白楽駅で下車した。今月10日オープンしたばかりの新店『中華そば横綱』を訪れる為だ。ネット情報だと市営地下鉄ブルーライン中田駅近くにあった店の移転だそうだ。記憶に引っかかったので本ブログを調べると約2年前に訪問していた。駅から随分離れた陸の孤島みたいな場所の温泉施設に隣接していた『なっとくの中華そば横綱』の事だ、きっと。
白楽駅改札を抜け道路を挟んだ向かい側正面に目的の店を発見。手書きの看板と赤提灯。早速暖簾を割った。先客がちょうど厨房にいる店主に口頭注文中だったので我もそれに続いて口頭注文し現金で先払いした。結構年のいったおじさん店主ワンオペの様子。だからラーメンが出来ると呼ばれるので受け取りに行くシステムで、当然食べ終わったら厨房返却口に渡す決まりになっているようだ。客席は4人がけテーブル席2卓のみだが、壁に立ち食い用と思われる台が取り付けられていた。先客がちょうど3人だったのでテーブル席に相席した。後客ゼロ。でも店主はややテンパリ気味だった。
メニューは中華そばの並か大のみ。あとトッピングでチャーシュー増とメンマ増があった。シンプルに並を注文。先客に続いて麺かため注文したら通った。気になるのが「朝限定10時迄日本そば500円」という張り紙がしてあったのだが、この店何時から営業しているのだろうか?
麺は黄色い中細ちぢれ麺。ちゃんとかためで好みの食感。具はきざみ葱とメンマ数本、ナルト1枚、大きめのバラチャーシュー…と言うより煮豚と言った方が的確なものが2枚。スープはあっさり淡い醤油味で出汁優勢。絵に描いたような中華そば。変なしょっぱさもなく優しい味わいで飲みやすく食べやすい。東北や新潟とかでふらりと立ち寄った店で出て来たら嬉しい一杯なのかも知れない。けどハッキリ言ってラオタが貴重な休日に目がけて行くような店ではなく、店主も端からそんなものは眼中にないと思う。ただ地元民に普段使いして親しまれたいという思いだけだと想像がつく。中田で食べた印象からハードルをかなり下げて訪問したのだが、個人的には割と良かった。ラーメンに悪いところはほとんど無かったと言った方が良いか。満足して食べ終わった丼を店主に渡し退店した。
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