港未来移
昨日同様朝の内雲が優勢で日が昇るに連れうっすらと晴れてきた日曜休日。でも夕方には雨が降り明日からしばらく下り坂の日々が続くらしい。
創業1980(昭和55)年という横浜のインド料理店の老舗中の老舗、伊勢佐木町の『モハン』。我が学生の頃から慣れ親しんでいた店だったのだが、昨日その店舗の無惨な姿を目の当たりにしてしまい結構ショックを受けてしまった。階段を降りて地下1階にある店舗に入るとインド歌謡曲がうっすらかかっていて店員は全員インド人。伊勢佐木町にいるはずなのに、大袈裟だけど日本ではない異空間に迷い込んでしまったかのようだった。通っている内に我の中で、あの空間こそが伊勢佐木町には欠かせない存在になっていた。いつまでもあると考えてしまっていた。それが…。でも昨夜調べてみると、もう去年の8月22日の段階でみなとみらいセンタービル3Fに移転営業していた模様。『麺屋 甍』と同じビルの同じフロアだね。それを知らずに約10ヶ月間、今更ショックを受けている我って一体…。
ショックを受けたのは本当なので、今日の訪問店は『モハン』以外には考えられなかった。店には開店15分過ぎくらいに到着した。あらー、黒と黄色のスタイリッシュな店構えになっちゃって。既に先客10人くらい。入店すると店員に「ドウゾー」と言われたので適当な席に座った。店員は男ばかりインド系が4,5人いたかな?厨房も覗けるオープンな空間。天井が高く窓ガラスから太陽光が差し込み、とてもあの『モハン』と同じ店とは思えない。口頭で注文。席数は数えられなかったが以前よりスペースは広いので客席も増えているのだろう。正午前なのに後客も8人くらい入って以前の店舗より人気なくらいだった。
『ランチセットG(ラムカレー)』1100円+『ホットチャイ』200円=1300円
我の定番ランチメニューをナンで注文。あードリンクは別料金になったんだな。それでも付けるよホットチャイ。あれは欠かせない。あと辛さの指定も出来なくなっていた。今日はどうしても『モハン』は無事か?変わってないか?の確認を重要視してした為、今までと違う事に敏感になって気になってしまう。ミニサラダとヨーグルト付き、ナンおかわり自由も変わっていなかった。
白い皿にナンとヨーグルト、黒い丼にカレーが入っていた。そしてナンは半分に切られての提供となっていた。以前よりふっくら感がある食感だった気がする。釜も新調したのかな?でもあの銀色のステンレス製の皿にデカく長い熱々のナンが1枚ドーンとのっていた頃が懐かしいなー。カレーの味は変わっていなかったのが救い。でも辛さも欲しかったな。ナンはこのカレー量を食べるにはジャストサイズだったので追加は注文せず、丼を綺麗にして食べ終えた。
ホットチャイ。とても落ち着く。日本食の後に日本茶を飲むより、我はインド料理の後にホットチャイを飲むのがリラックス度が深く感じる体質なのかも知れない。
以前と違い、ビリヤニやドーサ等南インド料理も取り入れて提供しているらしい。そりゃ場所が変わり客層も変わったんだから時代に合わせて色々変えるよね。それは至極真っ当な事。今日は昨日ショックを受けて懐古主義に陥っているので「昔が良かった」モードになって見てしまうのは仕方がない。長年馴染みだった店が急に変わった姿になっていたのだから。それでも廃業したのではなく営業を続けてくれていた事が嬉しい。現金で支払いを済ませ退店した。
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