新橋立喰
朝は冷え込んだが好天に恵まれた日中爽やかな過ごしやすい気温になった金曜平日。前々から今日の午後は用事が入っていた為、どうせなら1日有給を使うよう事前申請していた。連休中日に使うよりはテンションが乗らない連休明けに使う方が有効な使い方だと判断したが大正解だった。青空と爽やかな気温が嬉しい。
ラオタなので平日午前中を有効活用しようとすると、自ずと土日定休のハードル高めのラーメン店訪問を狙ってしまう。そして定休土日店の確率が高い店が集中している新橋へ降り立つ事になる。神奈川県内に初出店を果たした「ちゃん系」ラーメン店『ニューともちんラーメン』川崎駅前店へ先週訪問したが、その本店格にあたる新橋の店舗へ行ってみる事にした。土日定休だが平日は朝8時から夜8時まで営業している。せっかくの平日休みなので朝の通勤ラッシュから時間をずらして朝10時過ぎくらいに新橋駅へ降り立った。場所は先日訪問した『ハルちゃんラーメン』が入っている新橋駅前ビル地下1階の飲み屋街みたいな場所。なのでほとんどの店がシャッターを降ろしていたり準備中だったりしている。その中でもかなり入り組んだ場所に目的の店を発見した。赤い看板。狭い厨房には30代くらいの頭に白いハチマキをした男の店主がただ1人。その厨房周りに7人くらいが立ち食いでラーメンを食べていた。店前の小さな券売機が設置されていたので食券を買うと厨房の店主から「ここから奥の方にお並び下さい」と言われた。その角を曲がると大通りに20人弱の行列が出来ていた。これは目測を見誤った!平日のこの時間でもこんな行列が出来る店だったんだ!待つこと何と50分でようやくカウンタースペースに入る事が出来た…。50分立ち待ちしてからの立ち食いは堪える。…とか泣き言は言っていられない。店主はずっと1人で立ち仕事し続けているんだよ!我の後ろの行列も短くなる気配はない…。調理しながら食べ終わった丼の片付け、券売機チェック、行列客のコントロールをしたり凄い仕事量をテキパキこなしていたので尊敬してしまうよ。
『中華そば』750円+『ワカメ』100円=850円
現金払いのみ対応の券売機には「中華そば」と「ワカメ」の2つのボタンしかない。我は両方押した。ワカメはしょっぱめのスープの塩分を和らげる狙いがあるので唯一のトッピングにしているそうだ。ライスは無料で券売機横にある黄色いプラ板を渡すと提供される仕組みになっていたが、我は今回ライス無しでいく。
提供され一目見た瞬間に我好みで美味い事が分かってしまう一杯が登場。麺は「ちゃん系」に準ずる新宿だるま製麺の中太平打ストレート。ツルツルシコシコな食感。具は太いきざみ葱、味付け火入れ後1日置いた細切りメンマ数本、枚数がわからないくらい入っている切りたてチャーシュー。そして別トッピングの茹でワカメが山になっている。丼になみなみと注がれた透明度の高い豚清湯醤油スープは、塩分高めでラーメンを食べる満足度はしっかりありつつ飲みやすい。ラーメンの真髄を理解しているからこそのこの味、この盛り付けだ。職人技だね。このスープは卓上のホワイトペッパーとの相性が抜群で何度もふりかけてしまったほどだ。そして新鮮なワカメが実に良い効果を生んでおり、トッピングはマストだと感じた。勿論スープ完飲完食の大満足。
一杯750円で本当に良いの?と店主に問いかけたくなるほどの脅威のコストパフォーマンス。更にライス無料にしちゃっているし。薄利多売の極地。労働環境も含め全てを満足度向上に注いでしまっているのがわかる。昨日記事にしてしまったが、この店の一杯と他店を比較してしまうのは酷な気がする。行列も致し方なし。とは言え、長時間の行列キツかったなー。
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