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2024年5月31日 (金)

五月末家

5月最終日となった金曜平日。一直線に関東地方に向かってくるかと思われた台風1号はやや南に逸れたがその影響で朝から本降りだった。早出出勤だったので家を出る時は結構気合が必要になった。でも今日は金曜日だしあと一息だと頑張って傘を開いて玄関を出たよ。そして会社に到着した頃には結構ズボンまで濡れてしまっていた。そして辿り着いた金曜の退社時間。その頃には雨は止んではいたけど空は灰色の雲で覆われていた。

今日は菊名駅で途中下車し『武蔵家』菊名店で家系ラーメンを食べて今週を、今月を締めくくる事にした。この店は我が大好きなラーメン店のひとつ。通し営業でほぼ休みなく営業しており非常に使い勝手が良い。客層は学生とサラリーマン、作業者でいつも賑わっているが、あまり並ばずに入れる。店員は自然な接客でアットホームな雰囲気だし、客さばきに慣れているので回転が良い。そして今どき基本の家系ラーメン一杯が750円のままで、しかもライス無料という信じられないコストパフォーマンス。わかりやすく言えば「百点の店」。その分店員は大変だと思う。客の我はそれに感謝し、提供されたラーメンを美味しく食べるだけ。

店到着時は店前に誰もおらずすんなり入店し入口にある券売機で食券を購入。あ!券売機を更新したんだね。でもボタン式で現金対応のみのままだった。厨房には男の店員2人。先客7人後客も同じく7人くらいかな。

240531musashiya00240531musashiya03 横浜ラーメン 武蔵家 菊名店

『菊名盛ラーメン 並』1000円+『チーズ』100円=1100円

いつも通り屋号を冠したメニューをチーズトッピングで注文。海苔5枚、ほうれん草増し、味玉丸1個、チャーシュー3枚の特製だ。好みもいつも通り「麺かため・油多め」指定。サービスのライスは中盛りでお願いした。先に提供されたライスには卓上からおろしニンニクと豆板醤をたっぷり投入しておく。海苔5枚が大活躍出来る場を予め準備してラーメンの提供を待った。

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あーチーズにバーナーでの炙りサービスが復活している!嬉しいねー!

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正直言ってしまえば麺もスープもチャーシューも、パーツ単位ではこの店以上のものを提供している店は多いと思うよ。でも不思議な事にそれらがひとつの丼に収まったものを食べ始めると、ただひたすら山羊のように「うめー!うめー!」と頭の中でつぶやいて、どんどん白飯が減っていくんだよなー。ラーメンはこれで良い、これが良いと思う。また家系ラーメンとチーズという罪悪感マシマシの組み合わせもこの店以外ではなかなか味わえないと思うので、チーズ好きな我はどうしても頼んでしまう。スープ完飲こそ出来なかったが白米もラーメンも完食の大満足!心の中ではニコニコ顔で退店した。これが我の金曜の夜だ!

2024年5月29日 (水)

野毛麺鮨

昨夜は大荒れの嵐だったが今朝は雲は多いもののまずまずの空模様になった水曜平日。

会社帰りの帰宅途中、野毛に立ち寄った。野毛本通り脇に今月17日に開店した『鮨とラーメン ひろがしや』を訪れた。先々週訪問した『うおがしや』@新高島の姉妹店であることはほぼ間違いない。『うおがしや』も「みなとみらい一番街」という飲み屋が数件集まった場所にあったので、今回の店もてっきり近くにある「野毛一番街」という施設の中にある店かと思ったら、何と立派な店構えの路面店だったよ。店前には割烹着姿の男店員が1人立っていた。入店する素振りを見せると「よろしければどうぞ~」と言いい店内に案内された。「まず券売機で食券をご購入下さい」と言われ店内隅をみると券売機が置かれていた。こちらは食券購入システムか。しかも現金のみの対応のようだ。店員は結局店先に立っていた男の店員のワンオペだった。客席は厨房周りのL字型カウンター7席のこじんまりとした空間。先客ゼロ後客2人。この店舗は昼は営業せず夕方5時から営業開始みたいだ。

240529hirogashiya00240529hirogashiya03 鮨とラーメン ひろがしや

『赤酢握り5貫と追いかつお中華そばセット』1600円

今回はラーメン単品にしようと思ってたけど、やっぱり鮨とセットがこのグループの魅力だろうと筆頭定番メニューの赤酢握り5貫とのセットのボタンを押していた。店員はテキパキと鮨を握り麺を茹でラーメンを盛り付け短時間で提供してくれた。

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丼に「うおがしや」のロゴ入り。ラーメンも「うおがしや」で提供されたものと全く同じ構成。まあその時は「プレミアム貝だし」トッピングしていたが、この店舗ではそのトッピングは無くオリジナル仕様になるのだろう。単品メニューには「利尻昆布と煮干し追いかつお中華そば」と表記されていた。単品だと890円だ。

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かために茹でられた縮れ麺でしっかりラーメンの満足感は得られたし、貝出汁が無くても十分旨味が出ていて美味しいスープに仕上がっていた。そこに茶こしにはいった鰹節で魚介風味を追加することが出来るし、卓上の煮干し酢を投入してスッキリした後味に変化することも出来た。

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ラーメンを食べ終えた後にゆっくり定番の赤酢握り鮨を食べた。左から本鮪中トロ・ばち鮪赤身・めだい・お猪口丼・トロねぎサーモン手巻き、となっているようだ。鮨のこと等ほぼ知識はない我だが、しっかり美味しく味わった。やっぱり高級感があるので満足感も増す。空腹だったお腹も満たされ大満足で退店した。

野毛周辺だけで鮨とラーメンをセットで提供する店が『すごい煮干しラーメン 野毛すし釣りきん』『鮨らーめん釣りきん』ドリームランド店に続いて3店舗も存在することになった。更にみなとみらいに『浜八』、新高島に『うおがしや』、鶴屋町に『釣りきん』鶴屋町店、横浜中央市場に『釣りきん』本店を続々出店してきた㈱ファーストドロップ。ラーメンの味は微妙に味を変えているとは言え素人考えだと流石にお互い食い合っちゃったりしないのかな?と思ってしまう。でもグループとして「ラーメンと鮨のセット」をこの辺りの名物みたいにしてしまい相乗効果を狙っているのかも知れない。事実相次いで出店しているという事はこの辺りの住民に受け入れられている、という事だろうしね。

2024年5月26日 (日)

皐月桃豚

240526green01 雲が優勢だけど一応晴れた日曜休日。新緑が鮮やかだ。

昨日は浅草で満足度の高いラーメンを2杯食べてしまったので今日は麺休日にしよう。ちょうど良いタイミングで今日は26日。『横浜カレーアルペンジロー』のジローの日だ。ああ昼飯悩まずに済んだ。と安心してついウトウトしてしまい出発が遅れて店に到着したのは開店5分前くらい。店前には既に多くの客が開店を待っていた。急いで店頭の名簿に名前を記入した。開店15分後くらいにようやく名前が呼ばれ入店した。口頭で注文。

240526alpinjiro00240526alpinjiro03 横浜カレー アルペンジロー本店

『ピーチポークステーキカレー』1600円

今回の目玉であるジローの日特別メニュー。ピーチポークというのは桃を餌にして育てた…なんて事は無く、岡山のブランド豚の銘柄の事らしい。限定15食で間に合うか微妙なところだったが、店員に「残り1つとなっております。」と言われたので早速注文した。危ない、ギリギリだった。辛さはいつも通りエベレスト指定だ。

240526alpinjiro01240526alpinjiro02 豚の銘柄による違いなど我には判らず。いつものようにフライパンの中で豚ステーキをカットし肉汁をルーの中に染み出させてから食べる。豚ステーキももちろん美味いのだが、油で揚げたナスとじゃがいも、そして甘い人参がたまらなく美味い。一口分のライスをスプーンで掬ってルーの中に浸けて食べていく。この苦みと甘みと辛さが織りなす複雑な味わいが癖になるんだよ。一滴も残してなるものかと色々工夫して完飲完食。ジローの日が日曜に重なった奇跡に感謝したい気持ちになった。大満足で支払いを済ませて退店した。店の外にはまだ人だかりが出来ていた。

曙町のサミットに立ち寄り食料調達をしてそのまま帰宅。帰宅後は干していた布団等を取り込んでゆっくりと休日時間を楽しんだ。

2024年5月25日 (土)

浅草馬賊

240525sky03240525sky02 『浅草 生田庵』を出て人混みを抜けて隅田川のほとりでしばらく休憩。日差しは強いが空気を熱するまでには至らず、木陰にいると涼しい風が吹いてきて気分が良い。音楽に耳を傾け貴重な休日時間を楽しんだ。

最近連食がキツくなってきてはいるけど十分時間をかけて間隔を開けたので浅草で2軒目に挑む事にした。1977(昭和52)年創業の老舗ラーメン店『中国手打拉麺 馬賊』浅草本店だ。日暮里にも店舗がありテレビ番組でよく店名は聞いていたが未訪問のままだった。開店10分前くらいに店へ到着。店前に誰もいなかったが開店時間を待つことにした。すると間もなく我の後ろに数人並びが生じた。店頭には麺を手打ちするパフォーマンスを見せる窓になっていてそれを見ていたらすぐ開店時間になり定刻で店内に案内された。店員は男3人と接客のおばちゃん店員が2人。店内はかなり年季の入った町中華然とした様子で壁にはビニールに包まれたサイン色紙が沢山飾られていた。店内はちょっと複雑な構造をしていて、我は一番奥の窓側の席に案内されたので全体を見渡せなかったが20席ほどあるらしい。断熱式タンブラーに氷が入った状態で水が提供された。それと同時に口頭で注文した。店内はすぐ満席になり外待ちの行列が生じていた。

240525bazoku00240525bazoku01 中国手打拉麺 馬賊 浅草本店『麻婆麺』1100円

初訪問だから基本の「手打ちラーメン」を頼む気持ちだったが、事前調査で担々麺と麻婆麺が好評だと聞いた。我は新潟遠征以来、麻婆麺が大好物でそのビジュアルにやられてしまい麻婆麺を注文する事にした。餃子も美味そうに見えたが連食だったので我慢した。店内には麺を打ち伸ばすバンッ!バンッ!という音が響き渡っており、待っている間提供される手打ち麺への期待が否が応でも高まる。そしていよいよ提供された一杯は、単純に麻婆豆腐をかけたレベルではない。もうね、みっちりという表現が正しい感じの豆腐も挽き肉もたっぷりの凄いボリュームのある麻婆麺が提供された。

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麺は手延独特で箇所によって太さが異なる。その為箇所によって食感が違うのも魅力的。太い箇所はモッチモチで細い箇所はスルスルと。これが楽しくてどんどん麺を食べ進めてしまった。そうすると麻婆豆腐がほぼそのまま残る形となった。麻婆麺で麻婆豆腐部分が大量に残るという経験はなかなかない。我は豆腐も好きなのでそれらをレンゲで掬い取り何とか完食した。スープは飲み干せなかったけど実に美味しかった。再訪する機会があれば担々つけ麺と餃子を食べてみたいなー。現金で支払いを済ませ「ごちそうさまー」と店員に言って退店した。体から汗が吹き出しなかなか止まらなかった。

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帰りは京急に乗り継ぎ上大岡まで出て途中スーパーで食料調達をしてから家路についた。満腹なので夜はお茶漬けコースかな。

皐月浅草

240525ikutaan03 鬱陶しい梅雨、地獄の猛暑に入る直前の、爽やかな気温の5月末の週末土曜休日。この貴重な時間を有効に過ごすべく、またもや都内遠征を試み、今日は浅草へやって来た。横浜より青空が広がっているような気がした。それにしても流石は浅草、どこを見ても外国人観光客の姿ばかり。この国はすっかり観光立国になったんだなーと嫌でも実感する事となった。

今日の目的店は『浅草 生田庵』。店名に「ちゃん」も「ちん」も付かないが、しっかり「ちゃん系」ラーメン店だ。銀座線浅草駅近くの『煮干しラーメン凪』浅草店の跡地に2021年2月5日にオープンした。何故か「凪スピリッツジャパン」代表者の名前と同一。最近「ちゃん系」ラーメン店を巡っている我としては気になっていた店だ。朝9時から営業していて我が店に到着したのは朝10時くらいだったか。もちろん営業中だったので店頭のタッチパネル式券売機で食券を購入。こちらは現金のみ対応。早速入店。厨房には外国人の男女の店員一組。厨房周りにL字型カウンター10席くらい。店員に食券を渡し適当な席へ座る。各席に『一蘭』と同じ給水装置が付いていたのでコップに水を注ぎ提供を待った。BGMはビートルズ。先客3人後客5人。

240525ikutaan00240525ikutaan01 浅草 生田庵 『中華そば』900円

筆頭基本メニューを注文。白飯無料だが今回も注文しなかった。油たっぷりチャーシューたっぷりのまごうこと無き「ちゃん系」の一杯が登場。スープがなみなみと注がれているので補助皿が無くてはカウンターから受け取る時大変な事になっていた。

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麺はだるま製麺の白い平打縮れ麺。大量のきざみ葱と切り落としチャーシューをかき分け麺をすする。油ギトギトで塩気の強いスープは罪悪感を呼び起こすほど。更に卓上から胡椒をきざみニンニクをたっぷりかけて食べると、食べている最中に食欲が増進しているような気さえした。とは言え流石にこのスープを飲み干す事は出来なかったが完食し大満足で退店した。

「凪スピリッツジャパン」はコロナ期に困難に陥っていた他の飲食店業界にラーメン経営ノウハウと『すごい煮干しラーメン 凪』のレシピを教えて、その間自社はこれまでの「ちょっぴり贅沢な煮干しラーメン」から「低コストと満足度の高さを両方追求したラーメン」に徐々に切り替えていくという戦略をとった。そこにたまたま煮干しの高値化の波が襲ってきて難を逃れた形になった。ただ運が良いのか?先見の明があったのか?実に天才的な采配だよなーと関心している。何度も書いてしまうが、我からすればこれがラーメンの正統進化に感じるんだよな。「ちょっと贅沢な料理」化の道に進もうとしている一部のラーメン店の方向性は、個人的に肌感覚でどうもに合わないように感じている。まだまだ「ちゃん系」ラーメンの食べ歩きは続けてみたいと思っている。

2024年5月24日 (金)

一酵継店

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雲優勢の空で日中は暑かったらしいが会社を退社する頃には比較的過ごしやすい気温になった金曜平日。今週もなんとか乗り切ったぞ!

帰宅途中相鉄線各駅停車に乗り換え西横浜駅へ降り立った。布巾の水道道沿いにあった『一酵や』が昨年末いっぱいで営業を終了し、関連店…というか大元の北久里浜の『イツワ製麺所食堂』へ屋号を変えて移転したと聞いた。結局12年以上前の開店直後くらいに一度訪問したきりだった。でもこの店には熱烈な支持者がいたようで、元店主からのバックアップもあり『一酵や』の味を伝承する店が今月15日開店した。店名は『ラーメンはつや』という。

食べログを頼りに到着すると屋号が書かれた小さな提灯がかかった店を発見した。もう12年前の記憶だから自信はないのだが、ここって『一酵や』があった店舗そのものじゃないかな?店到着時は店前に誰もおらず未だ準備中の札がかかっていたが、1分も待たない内に店員が営業中に切り替え「どうぞ」と店内へ案内された。厨房には女性店員2人。接客に若干ぎこちなさは感じられたものの、飲食店経験がなかった常連客が熱意で開店までこぎ着けたという背景を知れば無理もないし応援したい気持ちにもなる。客席は厨房周りにL字型カウンター10席。あと4人がけテーブル席1卓。各席には予めトレイが設置されていた。水はセルフで給水器へ。適当な席に座り口頭で注文。料金後払い。後客は2人来店した。

240524hatsuya00240524hatsuya01 ラーメンはつや

『岩中豚骨ラーメン』1000円+『味玉』150円=950円<開店サービス>

メニューは醤油・塩・豚骨・オリジナルつけ麺・塩つけ麺の5本立て。我の中で『一酵や』はつけ麺メインで繊細な清湯スープメインの少し芸術肌の店という印象があり、我の好みとは正反対のラインの店だと思い込んで1度きりの訪問で終わってしまったというのがある。でも今回メニューの中に豚骨ラーメンを見つけ興味を惹かれ、味玉トッピングで注文してみた。岩中豚というのは岩手のブランド豚の事らしい。あと開店サービスでラーメンメニューが200円引きで提供中なのだそうだ。5種一律1000円なので800円で提供中という事になる。

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ブレンダーで泡立てられた泡豚骨な一杯が提供された。豚骨臭はほぼ無し。麺は中細ストレート。具は青葱、紅生姜、細切り木耳、大きめのチャーシュー1枚。摺り胡麻が予めかかっている。味玉は有精卵使用とあり黄身しっとりでしっかり味付けされていた。スープは濃度は濃いとは言えないし、どことなく上品さも感じるけど、しっかり旨味が感じられる。丁寧に作った事が伝わってくる。美味しかったのでスープを完飲してしまった。完食の大満足。これは改めて清湯系メニューを試したく再訪問してみたくなったよ。現金で支払いを済ませ退店した。開店間もないので店頭看板の情報を共有すると営業時間は11:30~14:00/17:30~21:00、定休日の記載は無かった。

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2024年5月22日 (水)

時計台移

240522sky01 雲が優勢だが雨は降らず、まだ過ごしやすい気温が維持されている5月下旬の水曜平日。

昨日横浜関内ホール裏手に移転しているのを知った『味の時計台』横浜関内店。調べてみると色々興味深い事が判り、早速昨日に続いて会社帰り馬車道方面へ足を運ぶ事にした。到着時店前に待ち客の姿はなく早速入店。移転前の店舗に比べこじんまりした印象。前は蕎麦屋だったらしく新しさは全く感じず昔からここで営業していたかのよう。でも前の店舗では今年2月下旬で店を閉めて以降、こちらで営業を再開したのは先月3日からだそうだ。店員はおそらく中国系の女店員1人だけ。先客の姿はなく適当な席に座って口頭で注文した。昨日訪問した『田所商店』関内店の外国人店員と比べれば全然日本語は流暢だ。客席は一列のカウンター2席とテーブル席が2人卓と4人卓それぞれ3つづつ。後客も来なかった。

240522tokeidai00240522tokeidai01 サッポロこだわりラーメン 味の時計台 横浜関内店

『味噌ラーメン』880円

とりあえず筆頭メニューを注文。家系同様好みが指定出来、麺かため・味濃いめ・油多めで注文した。他に正油や塩、赤味噌、醤油スタミナ、地獄味噌他多数。それだけではなくとんかつ、唐揚げ、アジフライ、ニラレバ炒め一品料理も多く取り揃えていた。弁当や出前までやっているようで、とてもチェーン店とは思えない。昔からある町中華の雰囲気だった。

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麺はいかにも札幌味噌らしい縮れの強い中細縮れ麺。具はきざみ葱、もやし、茎わかめ、平メンマ数本、小ぶりの巻きバラチャーシュー1枚。スープは赤味噌寄りの味濃いめで油も塩味も出ているハッキリした味わいのヤツ。正直入店前はチープな昔ながらの薄いスープの味噌が出てくるんだろうなーと予想してハードル下げていたんだよ。そうしたら確かにチープ感はあるけど、我は赤味噌とボキボキなくらいかための縮れの強い麺が大好きなので、ハッキリ言って好みの一杯だった。卓上にあったおろしニンニクを投入すればジャンクさは跳ね上がるし。満足度高めだった。

240522tokeidai03+『半チャーハン』400円=1280円

味噌といえばライス!と我の中ではお決まりのようになっているのだが、何と小ライスが200円もした。なのでどうせならばと半チャーハンを注文。確かに半チャーハンなので少量だったけど、パラパラで香ばしい味わいで美味しかったよ。現金で支払いを済ませ退店した。

『味の時計台』は1986(昭和61)年、札幌で創業。高度成長末期に起きた味噌ラーメンブームに遅れてやってきた味噌ラーメンチェーンだ。当時の様子は同じ味噌ラーメンチェーンの『どさん子』の時にも軽く触れたが、バブル崩壊前で出店すればほぼ黒字になった時代。最盛期は道内55店舗、道外25府県51店舗を展開したが、今は道内21店舗、道外5店舗、台湾1店舗まで縮小している。出店すれば黒字だった時代に創業すれば企業体質的になかなか軌道修正は難しかったのは想像がつく。コロナ期に力尽きたようで2020年に家系ラーメン『魂心家』『壱七家』を展開している㈱トイダックに経営権を譲渡(正式には社長の個人承継)したそうだ。ここ横浜関内店も直営店からFC店へ変更された模様。単に店舗の移転だけではなかったようだ。まだ新経営者のテコ入れは始まったばかりのようなのでこれからどう変わるか興味あるな。

2024年5月21日 (火)

時計台跡

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雨は降らずまずまずの爽やかな陽気だった火曜平日。珍しく仕事が平穏だったので定時で上がった。なので帰宅途中に関内駅近くに出来た新店に立ち寄ってみる事にした。今月15日にオープンした『麺場 田所商店』関内店だ。先月の時点で国内169店舗・海外11店舗を展開する味噌ラーメンチェーン店で、以前川崎中原店に訪問した事がある。食べログを頼りに行ってみると、何と『味の時計台』関内店があった場所ではないか!あー、道外で貴重な直営店だったのだけどやっぱりこういう結果になってしまったか…。店頭に名簿があったがその上に「そのまま入店して下さい」という旨の紙が載せられていたのでそのまま入店した。内外装共かなり手を入れられていたが、店舗の構造上客席の並びまではあまり変わっていないように思う。店員は男2人女2人で接客担当は外国人の女店員だったが、かなり日本語が危なっかしかった。なので日本人の男の店員が結構接客フォローをしていた。客席は確か一列のカウンターが3席と6席、テーブル席が4人卓☓2つだったと思う。カウンターに案内され適当な席に座り口頭で注文。料金後払い。先客4人くらい後客6人くらい。

240521tadokoro00240521tadokoro03 蔵出し味噌 麺場 田所商店 関内店

『北海道味噌らーめん』880円+『ライス(小)』121円=1001円

通常FC展開している他の店舗では北海道・信州・九州麦の三種類の味噌の構成なのだが、この店舗は直営店である為にオリジナル構成で北海道・江戸前・伊勢の三種の味噌メニューが楽しめる。にも関わらず、我は今日のところは安定した筆頭&王道の北海道味噌を選択した。もちろん味噌にはライスは必須なので小で注文した。

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麺は中太平打縮れ麺。具はもやし、茎にんにく、フライドオニオン、挽き肉、そしてこのメニューのトレードマーク的なフライドポテト2個。きちんとした合わせ味噌のコクと味わい、それに適度な塩味。王道の味噌ラーメンを食べている満足感に浸れた。流石は味噌をメインにしている大チェーン店の筆頭メニューだ。場所も良いのでまた折を見て江戸前味噌や伊勢味噌もトライしてみたいと思った。現金で支払いを済ませ満足の退店となった。

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店を出て大通りに沿ってしばらく歩いていると何と『味の時計台』の店舗を発見!移転していたんだね。安心したよ。

2024年5月19日 (日)

蒔田檸檬

昨日とは一転朝から雲に覆われていた日曜休日。天気予報でも下り坂と伝えていたのであまり遠出もしたくない。それに昨日お台場まで行ってクサウマ豚骨を食べたせいか、あまりラーメン食べたいという気持ちが自分の中で盛り上がりが生じなかったし、重いものではなくサッパリしたものが食べたい気分だった。そんな時に近場の蒔田にある『中華そば ふじ田』でそんな気分にピッタリな限定メニューが提供されているそうなので今日はそこで昼食をとる事にした。コロナ禍の在宅勤務中に行った以来約3年ぶりの訪問となる。開店時間を5分ほど過ぎたあたりに入店したが先客はおらず男女2人の店員のみだった。入口脇の券売機で食券を買い店員に渡すと「お好きな席へどうぞ」と案内され適当な席に座った。後客はポツポツと3人くらい来店していた。

240519fujita00240519fujita03 中華そば ふじ田 『瀬戸内レモン塩ラーメン』1300円

サッパリするのも程があるだろうと言いたくなるようなレモンスライスが8枚ものった塩ラーメンが登場。ただレモンラーメン自体は結構見かけて過去食べた経験もある。カップ麺でも見かけた記憶があるからそこまで奇妙なラーメンではないと思う。ランチタイム時はライス無料との事でお願いした。そうしたら何かステッカーを貰った。

240519fujita01麺は中細ストレート。具は白髭葱とスプラウト、鶏ムネチャーシュー2枚。最初から黒胡椒がかかっているっぽい。レモンスライスは別皿によけて食べた。思った通りのレモン塩味のスープ。正直ラーメンを食べる時の満足感は高くはなかったが、サッパリした食事がしたかった今の自分の気分には合っており美味しく食べる事が出来た。夏向きの良いメニューだと思う。来月いっぱいまで提供予定だそうだ。但し白米に合うラーメンでもないし、卓上調味料も置かれていないので、ライスは鶏チャーシューで食べるしかなかったのがちょっと辛かった。

満足して退店し、ライフでちょっと買い物をし即帰宅した。夕方には早くも雨が降ってきた。

2024年5月18日 (土)

台場豚骨

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朝から快晴に恵まれた土曜休日。例年に習えば来月から鬱陶しい梅雨に入り、それが明ければ強烈な酷暑の日々が長々と続く。そう思えばこ今の爽やかな気温の週末の日はとても貴重に思えたので、思い切って都内へ行ってみようという気持ちになった。

240518odaiba01240518odaiba03 新橋駅から久々にゆりかもめに乗車し台場駅に降り立った。ここに来るのは約8年ぶり二度目。海から眺める東京というのは実に壮観な景色だ。

240518odaiba04240518odaiba05 澄んだ空と爽やかな5月の海風に吹かれ実に気分が良かった。

今日お台場にやって来た目的はアクアシティお台場という商業施設内にある「ラーメン国技館」というラーメン集合施設に出店している『三代目博多だるま』という店で豚骨ラーメンを食べる為だ。今やオワコン化したラーメン集合施設に出店している店など個人的に興味の対象外なのだが、この店は本格的なクサウマ豚骨ラーメンを提供すると聞いて前から興味があった。本当は先週の有給休暇日に訪れる予定だったが、ラー博の呪縛があった為に諦めていた経緯がある。11時の営業開始と同時にビルに入り5階にある「ラーメン国技館」へとほぼ脇目も振らず向かったが、店頭の券売機には7人くらい並んでいた。その後に続いて食券を購入し店内に入り適当な席に座り店員に食券を渡し麺のかたさを指定した。店員は男3人女1人かな。客席はテーブル席は2人卓☓1と4人卓☓3、6席が向かい合わせの12人卓☓1。店内には全然豚骨臭がしないのでちょっと不安になりながら提供を待った。

240518daruma00240518daruma03 三代目 博多だるま アクアシティお台場店

『チャーハンセット』1100円

我の好きなミニチャーハン付きのメニューがあったので麺バリカタを指定して注文した。

240518daruma01240518daruma02 提供を待っている間に並びに座っていた先客のラーメンが運ばれてきた瞬間に初めて強烈な豚骨臭が漂ってきた。そして我のラーメンが提供されるともう漂うというより豚骨臭が襲ってきたという感覚かな。「うーわ!」と思ったよ。残念ながら横浜ではまず体験出来ない豚骨臭。豚骨臭ってこんな強烈だったっけ?麺は細麺ストレート。具は青葱とチャーシュー2枚というシンプル極まりない構成。スープは所謂シャバシャバなんだけど表面が泡に覆われている。啜ってみると確かに豚骨の熟成した旨味みたなものがしっかりのっている。あー、これこそ本場の豚骨ラーメンという気がしてきた。集合施設に収まっているのが実に勿体ないなと思うほどだ。もう12年近く前になるが最初の福岡遠征時に本店に訪れているのだが、こんなシャバいクサウマ豚骨なタイプでは無かった気がする。だから昭和38年創業とかあまり関係なく、この店の三代目店主のオリジナル仕様なのだと思う。いやー久々に強烈な豚骨パンチを喰らった気がする。替え玉することなくスープを完飲し完食した。最後は骨粉がたっぷり蓄積していた。

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半チャーハンの方は残念ながら…のものだった。しっとりではなくベチャッとしていて味も我の口には合わなかった。卓上には全く調味料が置かれていなかったのでどうする事も出来なかった。こっちだけは従来の集合施設仕様かい!とツッコミを心の中で入れていた。これなら替え玉しておいた方が良かった。

退店してビルを出てすぐゆりかもめに乗ったが、鼻腔から豚骨臭がなかなか抜けず、乗り合わせていた他の人に臭いが伝わってしまっていないか不安になるほどだった。何度も言うが集合施設で提供する豚骨ラーメンではないと思う。でも望んでいた本格クサウマ豚骨ラーメンが食べられ大満足だ。連食するつもりだったけどこんな強烈豚骨の後では無理だとそのまま東海道線で横浜に戻り、食料調達をしてから家路についた。

2024年5月17日 (金)

鮨新高島

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爽やかな晴天の金曜平日。何とか今週5日間を乗り切った。無事週末は休めそうだ。

早出出勤の定時退社日の帰宅途中、一昨日に続いてまたみなとみらい線の新高島駅で降り立った。『上星商店』と同じビルの横浜シンフォステージ、その同じフロアにある、4つの飲食店が並んだ「みなとみらい一番街」というフードコート?の一角に同日5月9日に開店した『うおがしや』という店が今日の目的の店になる。寿司とラーメンを提供する商品展開は勿論横浜中央市場に本店をもつ『釣りきん』を運営している㈱ファーストドロップグループの新ブランド店なのだそうだ。早速入店。同じグループ経営の海鮮居酒屋『しらはら』と厨房と会計がくっついている。客席も分かれているのか曖昧だ。なので誰もいない厨房周りのL字型カウンター9席のひとつに座った。若い男の店員が2人。「当店は荷物置きが無いのでこ隣の席に荷物を置いて下さい」と言われるとメニューの丁寧な説明をしてくれた。このグループの店員は男女共平均年齢が若い気がする。この人手不足の時代で実に羨ましい。それでいて接客の教育も行き届いているし、勢いのあるグループは違うなーと思ったよ。口頭で注文。時間帯が早かったからか後客は来なかった。

240517uogashiya00240517uogashiya03 鮨とラーメン うおがしや みなとみらい一番街店

『梅セット(追いかつおラーメン・プレミアム貝だし+赤酢握り鮨・定番5貫)』1870円

赤酢握り鮨5貫とラーメンの梅セットを注文した。ラーメンは基本は追いかつおラーメンになるのだが100円プラスするとプレミアム貝だしが追加されるという。我は貝出汁ラーメンは好きな方なのでそちらを選択した。握り鮨も「日替り」と「定番」の2種から選択出来たので「定番」の方を選択した。提供された時の見栄えは正に一週間を乗り越えた自分自身へのご褒美の祝杯みたいで少し嬉しくなった。

240517uogashiya01麺は多加水平打縮れ麺。具は青葱と玉葱のきざみ、メンマ、ナルト1枚、海苔1枚、大きめのバラチャーシュー1枚。スープはラード多めの淡い魚介醤油。ちょっと『げんこつ屋』に似ているかな?とも感じた。同じグループブランドのランドマークタワーにある『浜八』訪問時にも書いたが、他の飲食店が疎かにしがちな塩味と油をちゃんと効かせ、料理ではなく一杯のラーメンとして仕上げているところがお見事。

240517uogashiya02 そこに別に用意された茶こしに入った花鰹をスープに浸して15秒かき回す。追い鰹のギミックだ。こういうアトラクションを加えて提供するのも見せ方上手いなと思った。

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そして鮨。左から本鮪中トロ、ばち鮪赤身、つめかさご、海鮮おちょこ丼、ねぎとろサーモン手巻き。寿司は門外漢なのでよくわからないけど、新鮮で高級そうな見た目で醤油いらずで全貫しっかり美味しかったのは間違いなかった。これで2000円以下で食べられた、と思えばむしろ得した気分になった。大満足で現金で支払いを済ませ退店した。

主にブルーカラー向けの安価な食べ物だったラーメンが、時代の変化と共にちょっと贅沢なものになりつつある現在。その時代性に合わせたのか偶然あったのかは知らないけど、ラーメンと握り鮨を合わせた形で提供する事で上手く付加価値を付けて高価格に対する客の抵抗感を鎮めているのが凄いなと思う。魚介ラーメンと鮨の組み合わせも、食べてみるとほとんど違和感を感じさせない。いやむしろ合っている気さえする。この組み合わせを考えたのは出身が元々寿司店だったこのグループの発明じゃないかな?…いや、佐渡の『長三郎鮨』で食べた事あった。とは言え、魚介出汁に使う材料の仕入れはお手の物だろうし、そこら辺は上手くやっているなーと思うよ。横浜市内での出店著しいこのグループだが、近々に野毛に3店舗目を出店する計画を聞いた。まだ勢いは続いているようだ。

2024年5月15日 (水)

初新高島

240515sky01 5月真ん中の水曜平日。空に雲は多いが雨は降らずまだ過ごしやすい気温。

自分が望んで行っていたとはいえ、正直しばらくラー博詣…というか『博多一風堂1994』通いが続き食べ歩きに制限がかかってしまっていて若干のストレスを抱え込んでいたので、今日は会社帰りに近場の新店開拓へ。近場と言ってもみなとみらい線新高島駅周辺という我にとってはかなり縁遠い場所へ向かった。たぶん初めて降りる事になったと思う。地下の駅から長い長いエスカレーターを乗り継いで地上に出ると、みなとみらい地区らしいピカピカのガラス張りビルが立ち並んだ景色が現れた。いつの間にこんな事になってたのか?駅から歩いて1分もしない場所にある横浜シンフォステージというビルの2階に今月9日にオープンした『上星商店』の支店が本日の狙いになる。『維新商店』プロデュースで相鉄上星川駅近くに本店がある『上星商店』の3号店になるそうだ。フロア内で衝立など無いオープンな空間に店舗があった。店内隅にタッチパネル式券売機がありそこで食券を買う。厨房には年配のおじさん店員2人。客席は厨房周りにL字型カウンター9席と4人がけテーブル席1卓。先客3人後客ゼロ。食券を渡してから結構待たされた印象がある。卓上にも茹で時間がかかる旨の説明は書かれていたけど。

240515kamihoshi00240515kamihoshi01 横濱中華そば 上星商店 横浜シンフォステージ店

『特製生姜醤油そば』1280円

ラーメンは生姜醤油、柚子塩、鶏白湯、つけそばの4種。筆頭の生姜醤油を特製で注文した。

240515kamihoshi02 麺は平打ち中太縮れ麺。我はこの縮れ麺は好みだ。具はきざみ葱、ほうれん草、星印ナルト1枚、メンマ数本、雲呑3個、味玉丸1個、薄切りチャーシュー3枚。スープは若干酸味を感じるほど醤油味濃いめで生姜はほんのり感じる程度。いかにも『維新商店』っぽい上質な中華そばに仕上がっていた。味も値段もそこそこで満足出来た。ただ店員は客を見ておらず、我だけではなく先客も同じく丼をカウンター上にあげ卓上を布巾で拭いて立ち上がってもこちらには無関心だったのでそのまま店を後にした。

2024年5月12日 (日)

一風年史

240512raahaku00 朝だけ晴れ間は覗いたもののどんどん雲が優勢になりどんよりした空模様になった日曜休日。今日の目的店は決まっていた。本日最後の営業となる新横浜ラーメン博物館に出店している『博多一風堂1994』だ。それは同時に2022年7月1日からスタートしたラー博の巨大プロジェクト企画「あの銘店をもう一度」が完全にフィナーレを迎える日という事になる。

日曜日にラー博に突っ込んでいくというのは我としては無謀な行為になるのだが、背に腹は代えられない思いで家を出た。我としても初めての経験なので営業開始予定の30分前に到着出来るよう計画して狙い通り朝10時には新横浜ラーメン博物館へ到着出来た。ラー博会員側の列に既に11人ほどの行列が生じていた。最後尾について開店を待った。営業開始10分前にラー博館内へ入場が開始され地下へ向かう階段の前で開店を待った。定刻になり前客に続いて地下1階へ向かい即『博多一風堂1994』店舗前に並んだ。約2、3分程度の待ちで食券を買い入店する事が出来た。創業者の河原成美氏は今日は接客担当らしく客全員に挨拶をしてまわっていた。

240512ippuudou00240512ippuudou03 博多一風堂1994

『一平ちゃんへ愛をこめて』1800円+『一風堂とんこつコロッケ丼』500円=2350円

『博多一風堂1994』「一風堂クロニクル」最後を飾る限定メニューは、これまでかなり攻めたメニューの中でも一際群を抜くような狂い咲いた混ぜそばメニューだった。あまりの狂い咲き加減に怖くなり、保険として限定30食のサイドメニューも合わせて注文した。

240512ippuudou01最早「これがラーメンか?」と議論する事すら馬鹿らしくなるくらいの強烈なインパクトの一杯が提供された。これを最後に持ってきてしまうところが『博多一風堂』なんだなーと今ではよく理解出来るよ。いくら限定メニューだからって、客から金を取って提供するのが前提。その事を世界の『博多一風堂』が理解していないわけがない。それでもやる。そういうものを提供する。その姿勢が伝わってきた。それを理解できるようになったのは「一風堂クロニクル」限定メニューを、一部の別店主とのコラボラーメン以外は全て食べ続けて完走したからに他ならない。

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麺はかために茹でられた中細縮れ麺。ボルケーノソースに様々なスパイスを加えて作ったというソースは、正にあのインスタント焼きそばの甘辛い独特の味わい。そのソースの味は生クリームだろうがチョコレートソースだろうがプリンだろうが、イチゴだろうがリンゴだろうがパインだろうが全て受け入れ吸収してしまう。そして食感を楽しむ材料にしてしまう。これこそ経験しないとわからない。これを食べたいと思う人がどれだけいるかは置いておいて、自分自身は実際経験が出来て良かったと思う。

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コロッケ丼は予めソースがご飯にかけれれて、そこに衣かためで具材のじゃがいもホクホク、甘めの挽き肉が入ったコロッケと千切りサラダがのっている。完成されたサイドメニューと言って良いと思う。完食の大満足だった。

『博多一風堂』より『一蘭』の方が好みに合い、地方の老舗ラーメン店の昔ながらのラーメンが大好きで、普段でも限定メニューにはほとんど手を出す事はしない。そんな我が今回の「一風堂クロニクル」を完走し何を思ったか。ラーメンか?ラーメンじゃないものか?その瀬戸際を狙ったような、完全にイロモノと言われても仕方のないラーメンを食べ続ける事となり正直これは苦行かと思った事もあったけど、完走した今となっては本当に貴重な経験が出来て良かったなと思う。『博多一風堂』のラーメンは我の嗜好と違う事がハッキリしたがそれはしょうがない。けれども短期間ながらこれだけ深く『博多一風堂』を理解出来た人間の一人になれた、というは自負はある。この機会に恵まれ、こう言う経験を出来た人間はとても少ないと思う。何よりラーメンへの理解力が高まったという収穫が大きい。他の料理とは比較にならないほど懐が深い「ラーメン」という食べ物の限界値を、世界の『博多一風堂』が探求した結果を味わえたのだから。それは我が日本全国のご当地ラーメンを巡って探求している「ラーメンの多様性」に確実に通じている。こんな経験をさせてくれた『博多一風堂』創業者の河原成美氏には感謝の気持ちしかない。

そして明日、新横浜ラーメン博物館の51店舗目となる新店が発表される。約2年に及んだ「あの銘店をもう一度」が終了し訪問回数こそ減るとは思うが、これからも新横浜ラーメン博物館へ足を運ぶ事になりそうだ。

2024年5月11日 (土)

錦葱鶏塩

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昨日に続いて朝から青空が広がったが風が強い土曜休日。昨日は都内まで食べ歩きをしてしまったので今日は自重し家事を優先。11時を過ぎたくらいにようやく家を出た。なので徒歩圏内での外出となった。

出遅れた事もあり今日は伊勢佐木町にある前から気になっていた中華料理屋『錦珍樓(きんちんろう)』に行ってみる事にした。ちょうど正午過ぎ頃店に到着したが、その寸前で2人組に先に入られた。でも満席だったらしく彼らと店前で待つ事となった。7~8分ほど待って店内に案内された。厨房には男2人と接客のおばさん2人。いずれも大陸系と思われる。客席は厨房前にカウンター5,6席とテーブル席が8卓くらい?食べログ表記だと全32席となっていた。口頭で注文。店頭には常に空席待ちの客の姿があった。

240511kinchinrou00240511kinchinrou03 中華料理 錦珍樓『ネギ鶏塩ラーメンと半チャーハン』950円

壁に貼ってあったお目当てのセットメニューを注文した。あまり待つことなくサッと提供された。

240511kinchinrou01240511kinchinrou02 丼表面を散切り葱に覆われ、そこに茹でた鶏肉が混じった一杯が提供された。ネギ好き鶏好きの我からすればたまらなく美味しそうに見える一杯。麺は中細縮れ麺。塩味強めで鶏出汁感強め、黒胡椒で味が締まっている、見た目通りのサッパリした美味さ。そしてシャキシャキ葱の食感が加わる。卓上から白胡椒をかけて完食した。

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半チャーハンはしっとりタイプで細切れチャーシューの独特の味が顕著に出ていた。それが良かったね。大満足で現金で支払いを済ませ退店した。近場にこんな良い店があったのを見落としていたのが不覚と思えるほど良かった。

スーパーで果物を、それと花屋でカーネーションを買って帰宅。亡き母の仏壇に花を供えた。

2024年5月10日 (金)

一風炒飯

240510sky02 新橋から東海道線及び横浜線を乗り継いでやって来たのは新横浜ラーメン博物館。目的は昨日訪問したが売り切れだった『博多一風堂1994』フィナーレ第2弾、題して「さぶちゃんへ愛をこめて」。かつて神保町にあった半チャンラーメンの元祖と言われた老舗ラーメン店『さぶちゃん』へのオマージュとして炒飯をメインに提供するそうだ。いかにも我好みで期待出来る限定メニューだ。正午過ぎの到着だったので館内はいつもより賑わっていたが、店前に待ちは無く食券を買って店員に渡すとすんなり店内に案内された。あー創業者の河原成美氏が丼の片付けをしている貴重なシーンを目撃。でも流石に写真撮影はまずかろうとやめておいた。店員は男5人女3人くらい。先客9人後客は次々と来店していた。ラー博は平日でも昼はこんなに賑わうんだね。そりゃ100食だと夕方まで保たないで売り切れるはずだよ。

240510ipppudou00240510ipppudou03 博多一風堂1994

『さぶちゃんへ愛をこめて』1500円+『一風堂とんこつコロッケ』300円=1800円

やっぱり炒飯がメインでラーメンは小ぶりの丼で提供された。せっかくの平日昼間に乗り込んだので限定30食のとんこつコロッケも合わせて注文した。そうしたら本日2軒目なのにテーブルの上は豪華な布陣になってしまった。

240510ipppudou02 醤油味が効いている我の大好きな味の日本の炒飯。「幻のとんこつ醤油ラーメン」で使われたもろみ醤油で味付けているそうだ。具材は葱、玉葱、キャベツ、玉子、チャーシューのきざみ。紅生姜が添えられている。熱々で王道な美味しい炒飯。一口目食べた時「何だよ!一風堂、やれば出来るじゃん!」と、どこから目線だよとツッコミされそうな感想が浮かんだ。「一風堂クロニクル」シリーズではかなり風変わりなラーメンばかりを食べさせられていたからね。こういうノスタルジック寄りのメニューは嬉しい。勿論美味くて一粒も残さず綺麗に完食した。

240510ipppudou01 『さぶちゃん』と謳いながらラーメンではなく、町中華の炒飯に付属する鶏ガラスープをイメージして作ったであろう一杯。何しろ麺は雲呑の皮を麺状に包丁切りしたものを使っていた。雲呑も1個入っていて餡は豚肉と玉葱。美味しかったけど炒飯の脇役を見事に演じていた。

240510ipppudou04 1日限定30食という高ハードルのサイドメニュー「とんこつコロッケ」。中はじゃがいもメインと挽き肉入り。千切りキャベツと別皿でソースが付く。何が豚骨なのか?と言うとじゃがいもを一風堂の豚骨スープで煮込み、挽き肉はラーメンで使っているチャーシューを使用しているからだそうだ。ハッキリ言って味は王道のコロッケ。揚げたてで表面カリカリで衣は厚く中ホクホク。街の商店街で食べるものと同じくらい美味かった。ラー博で予想外に満足度が高い食事が出来、大満足で退店した。

その後本来の用事を済ませ買い物をして帰宅。過ごしやすい気候で個人的には充実した平日休暇を堪能出来た1日だったと思う。

新橋立喰

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朝は冷え込んだが好天に恵まれた日中爽やかな過ごしやすい気温になった金曜平日。前々から今日の午後は用事が入っていた為、どうせなら1日有給を使うよう事前申請していた。連休中日に使うよりはテンションが乗らない連休明けに使う方が有効な使い方だと判断したが大正解だった。青空と爽やかな気温が嬉しい。

ラオタなので平日午前中を有効活用しようとすると、自ずと土日定休のハードル高めのラーメン店訪問を狙ってしまう。そして定休土日店の確率が高い店が集中している新橋へ降り立つ事になる。神奈川県内に初出店を果たした「ちゃん系」ラーメン店『ニューともちんラーメン』川崎駅前店へ先週訪問したが、その本店格にあたる新橋の店舗へ行ってみる事にした。土日定休だが平日は朝8時から夜8時まで営業している。せっかくの平日休みなので朝の通勤ラッシュから時間をずらして朝10時過ぎくらいに新橋駅へ降り立った。場所は先日訪問した『ハルちゃんラーメン』が入っている新橋駅前ビル地下1階の飲み屋街みたいな場所。なのでほとんどの店がシャッターを降ろしていたり準備中だったりしている。その中でもかなり入り組んだ場所に目的の店を発見した。赤い看板。狭い厨房には30代くらいの頭に白いハチマキをした男の店主がただ1人。その厨房周りに7人くらいが立ち食いでラーメンを食べていた。店前の小さな券売機が設置されていたので食券を買うと厨房の店主から「ここから奥の方にお並び下さい」と言われた。その角を曲がると大通りに20人弱の行列が出来ていた。これは目測を見誤った!平日のこの時間でもこんな行列が出来る店だったんだ!待つこと何と50分でようやくカウンタースペースに入る事が出来た…。50分立ち待ちしてからの立ち食いは堪える。…とか泣き言は言っていられない。店主はずっと1人で立ち仕事し続けているんだよ!我の後ろの行列も短くなる気配はない…。調理しながら食べ終わった丼の片付け、券売機チェック、行列客のコントロールをしたり凄い仕事量をテキパキこなしていたので尊敬してしまうよ。

240510newtomochin00240510newtomochin01中華そば ニューともちんラーメン

『中華そば』750円+『ワカメ』100円=850円

現金払いのみ対応の券売機には「中華そば」と「ワカメ」の2つのボタンしかない。我は両方押した。ワカメはしょっぱめのスープの塩分を和らげる狙いがあるので唯一のトッピングにしているそうだ。ライスは無料で券売機横にある黄色いプラ板を渡すと提供される仕組みになっていたが、我は今回ライス無しでいく。

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提供され一目見た瞬間に我好みで美味い事が分かってしまう一杯が登場。麺は「ちゃん系」に準ずる新宿だるま製麺の中太平打ストレート。ツルツルシコシコな食感。具は太いきざみ葱、味付け火入れ後1日置いた細切りメンマ数本、枚数がわからないくらい入っている切りたてチャーシュー。そして別トッピングの茹でワカメが山になっている。丼になみなみと注がれた透明度の高い豚清湯醤油スープは、塩分高めでラーメンを食べる満足度はしっかりありつつ飲みやすい。ラーメンの真髄を理解しているからこそのこの味、この盛り付けだ。職人技だね。このスープは卓上のホワイトペッパーとの相性が抜群で何度もふりかけてしまったほどだ。そして新鮮なワカメが実に良い効果を生んでおり、トッピングはマストだと感じた。勿論スープ完飲完食の大満足。

一杯750円で本当に良いの?と店主に問いかけたくなるほどの脅威のコストパフォーマンス。更にライス無料にしちゃっているし。薄利多売の極地。労働環境も含め全てを満足度向上に注いでしまっているのがわかる。昨日記事にしてしまったが、この店の一杯と他店を比較してしまうのは酷な気がする。行列も致し方なし。とは言え、長時間の行列キツかったなー。

2024年5月 9日 (木)

目高堂高

昨日から今朝まで雨が降り続け、この時期としては気温が低く感じて上着を着て出社した木曜平日。

退社後ラー博に立ち寄り『博多一風堂1994』の限定を狙って訪問するもあえなく売り切れだった。前はXで売り切れ連絡があったのに、それも無かったので無駄足を踏んでしまったではないか。仕方がないから地下3階に降りて『六角家1994+』で穴埋めするかとも考えたが、これだと負け感が強く残ったままの気持ちで家路に着く事になりそうだったので、踵を返して退館し新店開拓に切り替える事にした。

横浜駅で下車し横浜モアーズ9階へ。先月25日にオープンした『めだか堂』という『支那そばや』現店主の佐野しおり氏プロデュースの店。日本橋に1号店があるようだ。店前のタッチパネル式券売機で食券を購入し店内へ。厨房には男1人女2人の店員。いずれも若い。客席は厨房周りにL字型カウンター10席。でも先客ゼロだった。店員に食券を渡すと「お好きな席へどうぞ。お水はセルフサービスとなっております。」と言われ、店内隅にある給水器でコップに水に注いでから着席した。カウンター上には各席に予めお盆と箸が設置されていた。カウンターには「お客様へお願い」と書かれた紙が貼られていて、要約すると「色々セルフになりますがお願いします」といった内容だった。後客2人。

240509medakadou00240509medakadou01 横浜 らぁ麺 めだか堂 『醤油らぁ麺』1100円

メニューはらぁ麺とつけそばのみで醤油味のみ。味玉も頼もうかと思ったら300円もして即諦めた。サイドメニューも高価に感じたので筆頭のらぁ麺単体で注文した。しばらく待って提供されたのはいかにも『支那そばや』らしい顔をした一杯。麺はパツパツストレート細麺。具は九条葱、海苔1枚、穂先メンマ1本。低温調理の肩ロースチャーシューの大きいのが1枚。醤油スープは上品だが所謂水鶏系ラーメンにしてはやたら甘く感じた。鶏油だけでこんなに甘くならない。これがA看板にあったこの店のウリである「熟麹もろみ醤油」の効果なのだろう。

旨味は感じたしそこそこ美味しかったのでスープまで完飲完食した。ただこれは飲み干すほど美味しかったというより金額的に残すと勿体ないから完飲してしまったと言った方が正しい。今更基本メニューの1000円超えで高く感ずる事はない意識でいたつもりだけど、この店では正直高いなーと感じた。トッピングやら大盛りやらサイドメニュー追加とかすると跳ね上がる価格設定がされていたというのもひとつの要因だ。そうなると満足度が下がる。最近「ちゃん系」ラーメン店を訪れていたからどうしても比較して強く感じてしまったのかもしれないけど。

一方レストランフロアという立地で『支那そばや』ブランドを使って高級感を打ち出しているのか?と言うとそれも違うんだよ。ワンオペ路面店の店と同じ色々セルフサービスだから。我もラオタなので水セルフなんて当たり前に思っているけど、では同じフロアにある他の飲食店も水セルフなのかな?と疑問を感じたんだよね。狭い厨房に3人も店員がいてさ。レシートを見たところデリックと会社が事業者となっており、調べてみると厨房機器や消毒液販売など飲食のサポート業務をメインでやっているが、飲食オリジナルブランド展開はこの『めだか堂』が初めての様子。つまり商品の質は『支那そばや』開発だから間違いないけど、ラーメン経営のノウハウがあまりないんだろうね。高級化目指すならサービス不足だし、サービスを最低限にするならもっと敷居を低くするか、どっちつかずな印象で物足りなさを覚え店を出た。

2024年5月 7日 (火)

一風茶麺

GW明け初日の火曜平日。昨日に引き続いて空は灰色一色で小雨も降っている。早朝通勤の為に家を出るには途轍もないエネルギーが必要になる空模様だ。出社してもまともに業務モードが立ち上がる訳もなく、かったるい事この上ない一日だった。

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帰宅途中またもやラー博へ。「あの銘店をもう一度」シリーズで出店している『博多一風堂1994』も卒業まで残すところあと6日。「一風堂クロニクル」限定メニュー提供も残すところあと1回…と安心していたら、何と3種の限定メニューを2日づつ各日100杯限定で提供するという強烈に高いハードルのスケジュールを発表してきた。そりゃないよ…。日々の勤めがある身でどこまで間に合うかわからないがとりあえず今夜チャレンジしてみた。我ながらよくやるよなー。

入館後速攻で店舗に向かうと店前に客はおらず、券売機で難なく目的の限定メニューの食券を購入することが出来た。厨房にはの姿はなく店員は男5人女2人。先客9人後客2人。

240507ippudou00240507ippudou01 博多一風堂1994 『ルイボスティーへ愛をこめて』1500円

卒業第1弾は博多一風堂の通常店舗でお冷代わりに提供されているルイボスティーをラーメンに落とし込んだ異色作。スープは「原点のラーメン」のスープを1/3,昆布と椎茸からとった和出汁を1/3、濃く煮出したルイボスティーを1/3の割合でブレンドし、タレは一風堂の塩ダレを使っているそうだ。

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てっきり細切りきくらげかと勘違いした濃い茶色のストレート細麺が目を引く。ジャスミン茶を練り込んでいるらしい。具はルイボスティーに漬け込んで作った味玉半分、ジャスミン茶とほうじ茶の茶葉に漬け込んでから作った吊るし焼きチャーシュー1枚というお茶づくしの調理方法で構成されている。あとクレソンと静岡県産わさびが少々。味はどうだったかというと普通にラーメンとして美味しかった。違和感は全く感じなかった。つまり麺もスープも具材も説明を受けてもお茶感は正直あまり感じられなかった。言われてみたら遠くにお茶要素を感じる気がする程度。和風塩豚骨系の味の一杯。一番美味しく感じられたのはチャーシューかな。これまでのシリーズを通じて学んだ事は一風堂のチャーシューは結構レベル高いなって事。実に「一風堂クロニクル」らしいラーメンの枠の際際を攻めた一杯を食べる貴重な経験が出来て満足だ。

2024年5月 6日 (月)

休最終寄

240506sky01 5月の連休最終日にあたる振替休日の月曜休日。昨日までとは一転、空は灰色の雲に塗り潰ぶされ風が強い1日となった。昨夜は柏餅を食べたせいか食欲が沸かず晩飯を抜いていたほどだったので、こういう空模様だと余計にテンションが下がる。食欲が出なければ外出する意欲も出ず。今日は1日家で休養かな?とも思ったが、体調が悪いわけでもないのでやっぱり少し歩いた方がいいよな?といった意識で11時過ぎに家を出てとりあえず伊勢佐木町方面へ歩き出した。

何となく吉野町方面へ歩を進める。どうしてもラーメン店へ目がいってしまうのだがだいたいシャッターが降りていた。そういえば市内のラーメン店は月曜定休が多かったと思い出した。その中でラーメンの幟が立っていたのでついつい誘われた形になったのが『寄ラーメン』だった。開店直後に一度訪問しただけだったので再訪してみるかと入店した。正午くらいの入店だった。店員は男2人女1人。先客は子連れ客2組込で9人ぐらいいたかな?後客はゼロだった。口頭で注文。

240506yadoriki00240506yadoriki01 寄ラーメン 『みっちょん』980円

初訪問時には食べていなかった筆頭メニューの辛味噌を注文した。辛さが選べたが今はあまり刺激物は避けたく最低の2辛にした。麺は中太縮れ麺。具はきざみ葱、もやし、メンマ数本、海苔1枚。『来々軒』系統の店らしく感覚的にはふた昔前みたいな味噌ラーメンなのでかなりあっさりしたスープ。味噌よりも辣油の方が強く感じたくらいだ。これはこれで悪くはないと思う。まあまあ満足して支払いを済ませ退店した。

その後中村橋方面へ歩をすすめたら『ぺーぱん』『龍宝』の暖簾が出されているのを見かけた。もう少し我慢すればよかったかなーと思ったが仕方がない。そのまま家路について連休最終日をゆっくりと過ごした。

2024年5月 5日 (日)

日曜端午

240505tree01 端午の節句の日曜祭日。今日も初夏にふさわしく直射日光に当たると暑いが風は爽やか。このところ電車に乗って都内や市外まで出かけていたけど、今日は近場で日用品の買い出しに出かける。こんな気持の良い日は歩いた方が心身に良い。端午の節句という事で柏餅と菖蒲の葉も買う。それでほんの僅かでも季節感と幸せを感じられるのなら安いものだ。

各種買い物をして正午前に我がホーム店『地獄ラーメン田中屋』へ立ち寄る。昨年末訪問して以来だ。今日は何も考えず食べてたい気分。客席は9割方埋まっていたが2席くらい空いていたので食券を買った後そこに座って店員に食券を差し出す。店員はいつもの兄ちゃん2人だ。

240505tanakaya00240505tanakaya01 地獄ラーメン 田中屋 『ラーメン』700円

卓上から揚げネギ大量投入してなんにも考えず食べた。染み入る味。毎回思うが「これこそがラーメン屋のラーメン。これでイイ、これがイイ」。多くを語る必要はない。ごちそうさま。

長い菖蒲の葉を気遣いながら歩いて帰宅。我の大好きな味噌餡の柏餅を食べてほんの少しの幸せを味わった。夜は菖蒲湯に浸かろう。

2024年5月 4日 (土)

川崎立喰

240504sky01 みどりの日の土曜祭日。今朝も冷え込んだが日が昇るに連れ爽やかな5月らしい気温になってきた。お出かけ日和。でもゆっくり過ごしたい。早めに外出して早めに帰宅したいところ。なので朝8時半前くらいに家を出た。

今日の目的は今月1日開店したばかりの『新橋ニューともちんラーメン』川崎駅前店だ。もしかしたら「ちゃん系」の神奈川県初進出店になるのかな?未訪問だが高円寺の『ともちんラーメン』に発した新橋の『ニューともちんラーメン』の支店のようだ。場所は銀座街の『箱根そば』跡地でそのまま立喰いスタイルらしい。営業は朝7時から朝5時までの22時間営業。我が店に到着したのは朝9時過ぎくらいだったが結構賑わっていた。10人くらいいたかな?店頭券売機に並びはなかったのでスムーズに食券を購入。ここは現金払いのみ。地域に合わせた対応だ。ここで自ら半券をちぎって片方を店員に渡す。厨房には男の店員2人。後からもう1人男の店員がやって来た。カウンターの一部を確保し食券の番号が呼ばれるのをしばらく待った。退店時には来客は後をたたず券売機前に並びが生じていた。

240504newtomochin00240504newtomochin01 中華そば専門店 新橋ニューともちんラーメン 川崎駅前店『中華そば』700円

筆頭基本メニューを注文。今では奇跡のようなこの価格は満足度に直結する。更に驚くべきことにライス無料サービス。我は頼まなかったが大中小サイズ選択可。立ち食いそばと同じで食券の番号が呼ばれたら厨房に取りに行って自分で運び立喰いだ。

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麺はモチモチ食感の中太平打ストレート麺。具はどっさり万能ねぎのきざみとメンマ数本、チャーシューは大小様々な大きさのやつが沢山入っていていちいち枚数を数えられないほど。スープはしっかり塩分強め。油もあるが不思議と飲みやすい。「よくやるよなー」と思わず感嘆してしまうほど徹底して客の「満足度」を追求している。価格も重要な要素なので、この値段でこの具材たっぷりの美味しい一杯のラーメンが食べられるのなら文句を言う客は少ないだろうし、意図的に敷居を低くしているのでリピート率も高いのだろう。昨今二郎系も値上がっているようなので、もしかしたらその座を取って代わる可能性があるなーと思った。大満足で返却口に丼を戻して店を出た。「ちゃん系ラーメン」のさらなる県内進出を希望したい。

電車で横浜へ移動し買い物を済ませ午前中の間に帰宅。午後は丸々静かな自宅で快適に過ごす事が出来た。

2024年5月 3日 (金)

初夏新田

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GW後半初日の金曜祭日の憲法記念日。朝は結構冷えた印象だが日が昇るに連れ初夏を思わせる好天に恵まれた清々しい休日となった。

後半4連休となるが旅行には行かず休養メイン。だからといって部屋に閉じこもっていても心身がやられてしまうので、せめて午前中はどこかに出かけよう。我はまだラオタなので気になっていたラーメン店へ行ってみる事にした。

陸の孤島、川崎南加瀬に約3年前オープンした『ラーメン日陰』。ラーメンは独創的で美味しかったし、個人的に強烈なシンパシーを感じて短いスパンで2回目の訪問をしてしまったほど。その後辺鄙な立地にも関わらずあっという間に大行列店となって訪問しづらくなってしまった。そんな『日陰』に影響されインスパイアするラーメンを提供する店もちらほら現れ始めた。その中の1つに東急多摩川線武蔵新田駅周辺に昨年6月2日オープンした『手打ち麺処 好き酒師』がある。週4日昼3時間だけの営業となかなか訪問ハードル高めだったが今日は営業するそうなので行ってみる事にした。

武蔵新田商店街を通り抜けた更にその先、歩いて7,8分くらいの場所にある。大田区だけど緑多い神社や金魚屋等があるどこか懐かしさを覚える所だ。店に到着したのは開店予定の約30分前。既に1人先客が待っていた。その後に続いて10分ほど待っていると、銀髪の初老のおじさん店員がやって来てシャッターを開け暖簾をかけ「どうぞ」と店内に案内してくれた。連休中だから行列対策で早めの営業開始となったようだ。店内に入ると明るく清潔感がある和風の雰囲気。てっきりさっき暖簾をかけたおじさんが店主かと思っていたら、いかにも好青年といった雰囲気の店主が「いらっしゃいませー」と挨拶が入った。そして腰が低い丁寧な接客態度。情報によると川崎の『麺屋利八』で間借り営業を経てからの開店だったそうだ。客席は厨房周りにL字型カウンター8席。ちょっとカウンターの寿司店のようだった。どこで待っていたのか来客が続いて初回でほぼ満席になり外待ちも生じていたようだ。口頭で注文。料金後払い。

240503sukizakeshi00240503sukizakeshi03 手打ち麺処 好き酒師

『海老ワンタンメン』1000円+『ひき肉生姜ご飯』200円=1200円

筆頭海老ワンタンメンを注文。基本は塩スープだがプラス50円で醤油に変更出来るところまで『日陰』と一緒。更に本日のサイドメニューが『日陰』で食べたものと同じと思われる「ひき肉生姜ご飯」だったので思わず注文してしまった。

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具は白葱、青葱、かいわれ数本、豚と鶏の2種のチャーシュー各1枚づつ。海老雲呑は2枚入っていた。スープは優しい塩味だけど豚鶏煮干昆布など旨味の厚みが強めのスープ。これは美味しい。

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麺は餅姫という岩手産の小麦を使った極太平打モチモチ、ニュルンニュルンな食感でいかにも『日陰』インスパイア。この快感さえ感じる麺の食感はうどんでも味わえない独特のものだ。

240503sukizakeshi04 食べ切れるかわからなかったので本当は注文するつもりではなかったサイドメニュー。結果的には「ああ、注文しておいて良かったなー」という気持ちになった一杯だった。ほんのりカレー味がついておりホロホロでご飯もホカホカ美味しく炊き上げている。それでいて旨味強めのスープと一緒に食べやすく塩気を抑えた味付けでね。素晴らしかった。徹底した『日陰』インスパイアな店だなーと感じたけど、単なる人気店の真似ではなく、本当に『日陰』に憧れ敬意を払っているのが伝わって来たので終始好印象。最近食欲が減衰していたので食べきれるか心配していたけど、ラーメンとサイドメニュー共に難なく余裕で完飲完食だった。大満足で支払いを済ませ退店した。訪れる事が出来て良かった。店外には3人待っていた。

帰りは蒲田に出て横浜に戻り午後は自宅でゆったりと休日時間を楽しんだ。

2024年5月 2日 (木)

一風背脂

特にこれと言った体調不良でもなかったのだが日曜夜から突然食欲が全く沸かなくなった。これは身体からの何かのサインだと理解しそれにしたがっていたら結局丸2日食事しなかった。それでも全然体調は変わらず。いい加減怖くなって少し食べたけど。これは体調ではなく体質の変化なのかも知れない。

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それでもGWの中日3日間は出勤し続け迎えた退社時間。昨日から雨が降り続いて今朝方止んだが気温は上がらず肌寒く感じる。明日から4連休か。それはそれとして帰宅途中に新横浜ラーメン博物館に立ち寄った。狙いは『博多一風堂1994』の「一風堂クロニクル」限定メニュー。今回は『博多一風堂』がラー博へ出店する際、創業者河原成美氏が関東人の味覚に合わせて考案し提供しようと考えていたという「とんこつ醤油ラーメン」。店到着時に太った黒人の女1人が券売機の前に立っていた。クレジットカードを取っ替え引っ替え購入に手こずっていたので結構待たされた。店員は男4人女2人。河原成美氏の姿無し。先客4人後客ゼロ。

240502ippuudou00240502ippuudou01 博多一風堂1994『幻のとんこつ醤油ラーメン』1200円

とんこつ醤油というか90年代当時全盛だった背脂チャッチャな一杯だった。

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麺はストレート細麺。具はきざみ葱、細切りきくらげ、海苔2枚、味玉半個、肉厚のバラチャーシュー1個。スープは豚骨寄りの豚骨醤油。それに細かい背脂が浮く。昔こういうラーメンがやたらあったなーというビジュアルと味。懐かしーと思ったね。これを当時本当に提供していたら個性が埋没してしまっただろうね。それを防ぎ一風堂本来の味で勝負するよう河原成美氏を説得した一番弟子であり現『麺の坊砦』店主の中坪氏の功績だ。とは言えこの背脂チャッチャ、時代が何周回ったかわからないが今食べると実に美味しい。ラーメンを食べる幸せを感じる事が出来た。今レギュラーメニューになっていたらこれを頼んでしまうかもなとさえ思ったくらいだ。スープこそ飲みきれなかったが無事完食し満足の退店となった。

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『博多一風堂1994』も卒業まであと2週間弱。それでようやく我の中で「あの銘店をもう一度」シリーズが完結出来た気分になれると思う。

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