再会六角
雨が降ったり晴れたり不安定な空模様だった金曜平日。何とか期初の怒涛の5日間を乗り切る事が出来た。まだ来週も続くのだが…。
今日は訪問するべき店は決まっていた。会社帰りの帰宅途中新横浜に降り立ち今週2度目の訪問となるラー博へと向かった。ラー博30周年企画「あの銘店をもう一度」創業94年組の最後にバトンを受け取ったのは、まさかの横浜家系ラーメン『六角家』だった。ラー博出店は創業の1994年から2003年迄の約9年間在籍していたそうだ。当時我は本格的なラーメン食べ歩きをする前だったので訪問出来ていない。『六角家』は誰が言ったか知らないが『吉村家』『本牧家』と並び「家系御三家」の一角と言われたほどの家系の中では歴史のある有名店。最盛期は10店舗ほど展開していたが、2017年10月に六角橋本店を閉店し2020年にはとうとう破産するという悲しい結末を迎えてしまった。「あの六角家が…」と思わずにはいられなかった。今やそんなほぼ風前の灯という有り様の『六角家』がラー博に帰って来た。そして驚くべき事にそのままレギュラー店として在籍していくのだそうだ。創業店主だった神藤隆氏は2年前に亡くなられたが、その前年にラー博から今回の復帰出店の相談され、自分の代わりと白羽の矢を立てたのが今静岡浜松にある『蔵前家』店主だった。そこに神藤氏の弟が経営する唯一現存する『六角家』である戸塚店も1ヶ月ほど休業して今回の再出店立ち上げに協力して実現に至ったらしい。
店到着時には食券のところで6人待ち。でも食券を購入した後は席が空いていたらしく待つことなくすぐに席に案内された。店員は店主を含め男3人女2人。入店時は6割程度の入りだったが食べ終わる頃には外待ちの並びが出来ていた。内装の壁の模様だけじゃなくカウンターの椅子まで六角になっていた。意気込みの強さを感じた。
『ラーメン(中盛り)』1050円+『キャベチャー』200円+『ライス並』150円=1400円
基本のラーメンを中盛で注文。好みは初回なのでとりあえず様子見で全て普通でお願いした。六角家名物のキャベチャーと家系ならばのライスを合わせて注文した。
屋号のロゴが赤文字で入れられた青磁の丼で提供された。最早貫禄すら漂う面構えだ。これをラー博で食べている事が不思議な感じ。麺はもちもちした食感の平打中太ストレート。具は勿論家系標準のきざみ葱、ほうれん草、海苔3枚、チャーシュー1枚。スープは表面の鶏油や豚骨の旨みも十分感じられた。なのでレンゲが止まらず気がつけばスープの水位をだいぶ減らしてしまった。ただ個人的な好みとしてはもう少し醤油のしょっぱさが欲しかったところだ。次回は味濃いめ指定しようと思った。家系ラーメンにも関わらずスープ完飲してしまった。完食の大満足だ。
そして胡麻油を効かせた数量限定の名物「キャベチャー」も美味しかった。やっぱりライスと一緒だと食事感が増すね。卓上には豆板醤、おろしニンニク、おろし生姜がちゃんと置かれていて家系ライスを作成し海苔3枚を使って大満足の完食でフィニッシュだ。
これからは会社帰りに『六角家』に立ち寄れるようになるのかと思うと嬉しいよ。
そして約2年近く続いたシリーズ企画「あの銘店をもう一度」は今回『六角家』がレギュラー復活する事でエンディングを迎えた。これについては別記事にして私見を述べたい。
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