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2024年3月 6日 (水)

再会千草

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新横浜ラーメン博物館30周年企画「あの銘店をもう一度」第29弾として今日から営業を開始したのは岩手県久慈市に本店がある1948(昭和23)年創業の老舗『らーめんの千草』だ。ラー博には2004年3月から約1年8ヶ月在籍していた。それは我がラーメン食べ歩きを始める前の事なのだが、東日本大震災発生の翌年である2012年1月に「がんばろう東北!がんばろうラーメン!」という企画で5日間だけ出店しており、その時我は食べている。そしてその1年後である2013年6月には久慈本店へ訪れた。なので今回は久々の再会となる。

今日は水曜日だけど禁断のラー博連食へ挑む。店前には5人の並びが出来ていたが3分ほどの待ちで店内に案内された。厨房に店員が男4人女3人。2004年のラー博出店時に店長を努めていた三代目店主が現在の店主だ。「らーめんの千草」は丸鶏と鶏ガラのみで作る岩手でも珍しい純鶏スープのラーメン。今回の出店に対し目指したのは「初代の味の復活」。店主が言うには「今の味が優しい味なのに対し、昔の味は輪郭がありほとんどの人がライスを頼むほど」だったそうだ。スープ濃度を上げタレの旨味も増し鶏油の量も今より増やしたという。鶏肉好き鶏油好き家系好きな我からすれば嬉しい展開だ。

240306chigusa00240306chigusa01 らーめんの千草 新横浜ラーメン博物館店

『ごろっと鶏チャーシューめん』1400円

せっかくの機会だから鶏感を増すべく数量限定の鶏チャーシュー麺を注文。見るからに鶏油が色濃く出た黄金に輝いているスープに否が応でもテンションが高まるというものだ。

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麺はかん水少なめで白い自家製中細縮れ麺。具はきざみ葱、平メンマ数本、むね肉ともも肉から作られたかための鶏チャーシューがゴロゴロと入っている。これは鶏チャーシューを頼んで正解だと思った。スープは見た目を裏切らない鶏油の旨みたっぷりでややしょっぱめの味わい。これは美味いよ。しかも近年流行った洗練された「水鶏系」とは明らかに異なって、いかにも東北のラーメンといった雰囲気を醸し出している。我の好みに更に上乗せされた美味しい一杯に仕上がっていた。なので完食の大満足。今回は1ヶ月間出店すると聞いているし再訪は必至だろう。

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