雨上日輪
年度末の金曜平日。今朝の出勤時は強風の雨で家を出る事を一瞬躊躇うほどだった。会社に着いた頃には上着もズボンもビシャビシャで参った。ところが午後2時くらいからカンカン照りとなって気温も20℃を超えるほど。退社時には上着はバックに詰め込みシャツの袖を捲くって歩いたくらいだった。こういう時は傘を忘れがちだから面倒だけど注意を払った。
何とか本年度は乗り切ったので開放的な気分になり久々青葉区の方へ足を運ぶ事にした。田園都市線たまプラーザ駅で下車する。以前『塩そば一榮』、その前は『北海道ラーメン熊源』、さらにその前は『函館ラーメン汐のや』と入れ替わりが激しい店舗。その場所に今度は二郎インスパイア系の『ラーメン日輪』が昨年12月25日に開店した。店に到着すると営業中の札が出ていて先客1人がいるのが見えた。早速入店。厨房には男の店員2人。入口脇の券売機で食券を購入。すると店員に麺の量を聞かれた。え?麺増量無料サービスならまだしも、券売機には麺量で値段が違う表記になっているんだから渡された食券見れば済むじゃないかと思った。そして食券を渡すとその直後「お好みは?」と聞かれた。え?食券を渡した直後に聞いてくる二郎系の店は初めてだ。そんなんだから急かされて圧迫されているような気分になり良くない印象を受けた。席は指定され水はセルフ。客席は以前の店同様厨房周りにL字型カウンター9席。先客1人後客4人。
『日輪ラーメン並』1000円+『日輪増し』400円=1400円
屋号を冠した筆頭メニューを注文。ボタンの隅に豚骨と書かれている。屋号を冠さない普通のラーメンもあって、そちらは醤油と書かれていた。二郎系用語で言うところの乳化/非乳化という事だと思う。へー、両方提供する事で他の二郎系店と差別化を図っているのか。ちょっと面白いと思った。麺量は並で250gとある。事前情報ではこの店は二郎系としてはボリューム不足的なレビューをよく見かけたので、「日輪増し」という豚肉1枚、豚切り落とし40g、半熟うずら味玉2個トッピングを追加した。色々乗り越えた金曜の晩飯を貧相な気分にしたくなかったから奮発だ。肉増ししたのでヤサイ増しはしないで、コールはニンニク、アブラにしておいた。
確かに二郎系としては小ぶりな丼で提供されたが、400円増したおかげで結構迫力のある顔をした一杯が提供された。ただ気になるのが、おそらく脂増ししたからだろうが、一番上に生肉から切り落としたみたいな赤いものが付いた脂身がのっていた。大丈夫か?残念だがちょっと怖いので避けた。ヤサイはもやし優勢だがキャベツも入っている。あとはニンニクのみじん切りと先に書いた日輪増しの肉とうずらが入っている。スープは確かに豚骨濃度がやや高めに見える。麺は平打縮れ麺でゴワゴワ感はなく普通の柔らかさ。確かに普通のままだったら少ないと感じる印象を受けたので日輪増しにして正解だったなと思った。今日は二郎の腹にしておいたので満足して退店した。
店を出ると暖かくて汗がなかなか引かない。ようやく本格的な春に突入したような気がした。あざみ野に移動し市営地下鉄ブルーラインに乗り家路についた。
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