一風帆立
上着を薄手のジャンパーにしてみたりコートに戻してみたりと出かける時に忙しい3月下旬の火曜平日。今日は風が強く寒いのでコートで出勤した。
明日が祭日ということもありラーメン食べてから帰ろうと、またもや新横浜ラーメン博物館へやって来た。狙いはまたもや『博多一風堂1994』。我は単純に好みと合わないので普段滅多に『博多一風堂』へ足を運ばないのだが、またとないこの機会に『博多一風堂』の事をよく理解しようとあえて通ってみることにした。今回のリバイバル出店に際し「一風堂クロニクル」と題して『博多一風堂』の過去のメニューから代表的なものを復刻し提供するというテーマがある。今週から5週に渡り5日間数量限定でレアなメニューを提供開始した。その第1回目が2002年から2015年頃まで行われた「四季のラーメン」というイベントの第1弾として提供された「誕生」という塩ラーメンになるのだそうだ。資料を見る限りではどうも料理性を高めた高価格帯の創作ラーメンだったようだね。
今日くらいから学生や子供が春休みに入ったらしくいつもより賑やかな様子のラー博。券売機の前に2人いたのでその後に続いて食券を購入。無事狙いの限定メニューにありつける事が出来た。食券を渡すと店員から「お好きな席へどうぞー」と言われ適当なテーブル席へ座った。その時「限定ラスト10でーす」と厨房から声が聞こえた。意外と危なかった。厨房は大勢店員がいたがまたもや創業者の河原成美氏の姿は見えなかった。先客10人くらい後客6人くらいかな。
2週間前に提供されたラー博30周年記念ラーメンと同じ大きな有田焼の丼で提供された。
麺はかために茹でられた全粒粉入りの中細縮れ麺。具は豆苗と肩ロースチャーシュー1枚。そして帆立の貝柱の炙り焼きが2個。この帆立、柔らかくて物凄く美味しかった。スープは塩の旨みっていうのかな、それと帆立出汁が合わさった上品な味わいの黄金色に見える清湯。まるで都内の高級志向のラーメン店で提供しているような、普段の『博多一風堂』メニューからかけ離れた塩の一杯だった。正直言えば我の好みとするラーメンではないはずなんだけど、これは本当にお見事というか凄く美味しかった。汁一滴残さず飲み干して完食せざるを得なかった。
なのでラーメン自体は非常に美味しく文句など無かったし接客も良かったので、本来言わなくてよい事なのだろうが、30周年記念ラーメンの時から我慢していたのでごく個人的な感覚で言わせてもらおう。「生命息づく地球、海と陸の比率7:3をモチーフにした云々~」とか、自己陶酔的で全く意味をなさない不要な薀蓄を読まされると尻のあたりがムズムズするような感覚に陥ってしまった。あとこっ恥ずかしいあからさまなメニュー名もいくらイベントメニューだからって勘弁して欲しいと思った。我はそういうのが本当に苦手なんだよ。ただそれだけの話。また新しいメニューが提供されればまた足は運ぶ事にはなるとは思うし。今日は連食せずこのまま退館し家路についた。
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