一風牛菜
冷たい雨が1日中降り続いた火曜平日。こんな日は退社後速攻で帰宅したいところだが、仕事がひと山片付いた開放感から新横浜ラーメン博物館へ立ち寄ることにした。狙いは『博多一風堂1994』のクロニクル限定第2弾。雨の平日ならありつけるかなと期待して。到着すると混雜というほどでもないが想像より客は入っていた。屋内施設だからね。そして春休みに入った学生やインバウンド客は平日とか無関係だから。ところが狙いの一風堂に向かうと店前に待ち客もなく店員が呼び込みをしていた。無事限定メニューの食券も購入できた。店員に「空いている席にどうぞー」と案内された。厨房には店員が大勢いて一番奥に河原成美氏の姿が確認出来た。何でも肝心の限定メニューのスープの出来が良くなくて提供が開店時間に間に合わなかったハプニングがあったそうで。無事立て直して提供出来るようになったそうだ。店員は男7人女2人くらい。客入りは当初6割ほどの席は埋まっていたが徐々に減っていった。
博多一風堂1994『~黄金に煌めく超絶~コンソメヌードル』1800円
今回のメニューは「TVチャンピオン ラーメン職人選手権」なるテレビ番組で「女性向けの新東京ラーメンをつくる」というテーマで優勝したメニューがはじまりなのだそうだ。そしてラー博でも『NARUMI IPPUDO』として同様のラーメンも提供していた。それの最新バージョンといったところのようだ。
麺は平打中細ストレート。やや固さを感じるのはフランス産のフランスパン専用粉を使っているからのようだ。具は紫玉葱のスライス、ルッコラ、数種類のきのこのソテー、そして中央に鎮座するサーロインのローストビーフ1枚。スープは単純な家で固形のものから作るようなコンソメとは格の違いを感じる味わい。豚骨、鶏ガラ、牛スネ肉に数種類の野菜を5時間以上煮込み、昆布出汁も加えてラーメンスープらしく仕上げたそうだ。これはもうラーメンではなく美味しい高級料理。別に批判しているわけではなく、そもそも一風堂側がそういうつもりだからイベントラーメンとしてこの価格で提供しているという事を理解出来るから。スープ完飲の完食。貴重な美味しい料理を食べる経験が出来て良かった。
ラー博史上最大の企画としてバトンが渡されている最中の「あの銘店をもう一度」シリーズだが、いよいよフィナーレが見えてきたようだ。94年組最終出店として再来週から『六角家』が復活、そのままレギュラー店となる事が発表されたし、6月から新たな51店舗目がお目見えすると発表があった事から、おそらく5月末くらいで終了するのだろう。すると残り2ヶ月は旭川の『青葉』と徳島の『いのたに』が1ヶ月づつ出店して終了になるのかな?『匠』や『らーはく厨房』はあからさまに企画店だから最初から期待していなかったが、我が楽しみにしていた『らーめんの駅』や、一風堂関連の『NARUMI-IPPUDO』や『麺翁百福亭』、『二代目げんこつ屋』は企画店扱いで復活対象から外れる事になりそうだ。ちょっと、いやかなり残念だなー。
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