一風原点
先週大雪になったというのに昨夜はあまりの暖かさで羽毛布団を一旦仕舞ったくらいだ。今朝の出勤時もコートはやめてジャンパーを着て家を出た。朝のうちは吐く息が白くなったのでやや寒さは感じたけど、退社する頃には「今日はコートじゃなくて正解だったなー」と思ったくらいに暖かかった。
帰宅途中新横浜駅で下車し新横浜ラーメン博物館に立ち寄る。狙いは「あの銘店をもう一度」創立94年組第6弾として登場した『博多一風堂1994』だ。『博多一風堂』の創業は1985(昭和60)年10月16日。その9年後にラー博創業メンバーとして参加しそれから約7年間ほど出店していた事になる。その頃は我がラーメン食べ歩きを始める前だったので出店当時は訪問出来ていない。なので『博多一風堂』がラー博創業メンバーだったと知った時も特に驚きもしなかった。だって我が食べ歩きを始めた頃『博多一風堂』は既に全国に店舗を展開している一大勢力となっていたからだ。2023年9月の時点で15ヵ国279店舗を展開しているそうだ。そりゃラー博出店くらい容易い事だろうと思っていた。ところが今回の再出店を機に出店当時の詳細を知る事になったのだが、ラー博に参加した時は何と大名店(現:本店)1店舗のみで営業していた頃の話だというのだ。だから当時の出店リスクは相当あったんだろうなー。むしろその後の『博多一風堂』の発展を考えると、ラー博に参加した事で全国に店名を知らしめた事が大きな原動力になったんだろうなーと思う。そりゃあ今回の再出店に気合いが入るはずだよ。
入館して店舗に直行した。店前には食券購入中の2人がいたのみで我も順番に食券を購入したらそのままスムーズに入店を促された。店員は男5人女3人。その中には創業者である河原成美氏本人がいた。これは貴重な体験だ。先客10人くらいだったが後客も同じくらい来店し8割方の席は埋まっていたようだ。
『煮玉子入り原点のラーメン』1100円+『明太ご飯』400円=1500円
「一風堂1994」として提供するのは現在一風堂の2大看板メニューになっている「白丸」と「赤丸」が誕生する前の、創業当時の原点のラーメンになるそうだ。今日は連食しないので煮玉子入りラーメンとサイドメニューの明太ご飯を合わせて注文。麺のかたさはバリカタを選択した。
オリジナル丼で提供された。我にとって久々の『博多一風堂』のラーメンとなる。従って現在の一風堂のラーメンと比較するという事は出来ない。だけど最初にレンゲでスープを啜った一口目で「あ!一風堂の味だ!」と一瞬で思い出した。ラー博では名だたる有名な博多豚骨ラーメン店が出店していたけど、こうもハッキリ個性を感じるというのは凄い事だと思う。だけど我の舌では現行のスープと比較してもその差は判らないと思う。しゃばいのではなくクリーミーな味わい。ポタージュスープのような豚骨スープを目指したというのが良く判る。麺もスープと絶妙に合っている。自然と完飲完食した。
サイドメニューの明太ご飯。ラー博メニューにしてはコスパが良くボリュームもあった。しかも美味しかった。ラーメンの味玉はこちらに引っ越しさせて完食した。
今後この『一風堂1994』では「一風堂クロニクル」と称して創業39年間の中で画期的なメニューを期間限定で復刻提供していくらしい。その中にかつて『一風堂』がラー博で出店していたオリジナル店舗である『麺翁百福亭』や『NARUMI-IPPUDO』を内包しているのか個人的に気になるところである。
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