カテゴリー

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 満足優先 | トップページ | 優味麺麻 »

2024年2月23日 (金)

雪東所沢

240223sky001 天皇誕生日で三連休初日となった金曜祭日。今朝は雪が降る冷たい朝となった。

天候は最悪に近かったがせっかくの三連休初日、有効に活用したいと思い、先週訪問した横須賀美術館で開催されていた「日本の巨大ロボット群像展」に続いて、非常にオタク的な展示会に行ってみる事にした。東所沢にある角川武蔵野ミュージアムで開催されている「永野護デザイン展」というものだ。永野護というのはアニメ畑出身の漫画家という事になるのかな。驚異的な人気を誇る漫画「ファイブスター物語」の作者だ。彼の初の展覧会というので興味を惹かれていたし、展覧会であれば天候にほぼ関係なく楽しめると思い行ってみる事にした。

240223sakuratown001 それにしても埼玉県東所沢って横浜市民からすれば難儀な場所だと思った。けれど地図で見ると塩ラーメンの名店『ぜんや』がある新座の隣駅だった。あー、それならば経験が物を言う。元町・中華街駅からみなとみらい線特急Fライナーに乗れば余裕で座ったまま直通で朝霞台まで出れるので、そこから隣接している北朝霞駅で武蔵野線に乗り換えれば2駅目か。約2時間くらいかかるが比較的に楽に行けそうだ。気合を入れて早めに家を出て開場の約1時間前に東所沢駅に降り立つ事が出来た。改札を出たらもうそこはいかにも何もない新興住宅街みたいな場所だった。雪が降っていて寒い。徒歩10分ほどで「ところざわさくらタウン」に到着した。角川グループが国内最大級の日本のポップカルチャーの発信拠点を目指し4年前に作った複合施設で、その中に角川武蔵野ミュージアムがある。

240223sakuratown002 目の前に「永野護デザイン展」の看板があり行列が出来ている場所があったので、スタッフに持参していた前売券を見せどこに並べば良いのか尋ねると「この列は優先案内出来るアーリーチケットの方の列です。通常チケットの方は10時半以降のご案内となります」と言われた。えーあと1時間以上待つのか。せっかく早く到着した意味がないではないか。仕方なく色々施設を一周してみたがどこも開店時刻が11時になっていてね。しょうがないから朝飯抜いて来ていたので腹ごしらえを優先しようと「角川食堂」と言う施設の前で吹きさらしの中丸椅子に座って誰もいない中1時間以上開店を待つ事にした。定刻に開店した頃には大行列の先頭になっていたけど。早速入店し注文した。フードコート形式で好きな席に座って渡されたブザーが鳴るのを待つ形式だった。

240223kadokawashyokudou00240223kadokawashyokudou01 角川食堂『永野アトリエ賄い飯』1900円

「永野護デザイン展」コラボメニュー。永野護が連載作業最終日にアシスタントに振る舞われるというメニューなのだそうだ。休日は強制的に400円プラスのソフトドリンクセットになる。アップルジュースを選択した。ミネストローネスープとオムライスとポテトサラダとサラダ、ブロッコリー。健康的な食事って感じ。とにかく冷えた身体に温かいミネストローネスープは嬉しかった。その後ダ・ヴィンチストアという書店に立ち寄ってから満を持して展覧会開場に向かった。そうしたらさっき行った会場は実はコスプレイベントの開場で、展覧会の会場はEJアニメミュージアムという別の場所だったというオチ…。我の下調べ不足と勘違いが主原因だったとは言え、チケット見せて質問したんだからイベントスタッフもちゃんと誘導してくれよ…。まあ先に飯食えたし展示会以外の場所は先に回れて展覧会を見終えた後は早々に家路につけるから良かったかと気持ちを切り替え会場に行ってみた。するとこの悪天候の中なのに大行列で入場するのに40分くらいかかったよ。

240223designs000 DESIGNS 永野護デザイン展

思い返せば学生の頃、友達の友達が漫画本を探しているというので付き合って横浜駅周辺の書店を巡った事が「ファイブスター物語」を知るきっかけとなった。結局その時は見つからなかったけどね。重版が出来ようやく入手出来た。電子書籍やアマゾン通販等が未だ無かった頃の懐かしい思い出だ。この漫画は年表を先に出してストーリーの大体の流れを先に提示しておいて連載を始め、単行本以外の高価な副読本で一段深い設定やメカ・キャラクターを紹介していくという、これまでにない巧妙な戦略で展開している。我もその手法にまんまと嵌ってしまった口だ。あれから約36年。満を持して初の展覧会。否が応でもテンションが上がった。彼の妻でもある声優の川村万梨阿氏の音声ガイドも900円で購入。スマホでQRコードを読み込みアクセスして視聴するシステムだった。

240223designs001240223designs004 素人時代のイラストを含めアニメ制作会社のメカデザイナーとしてデビューし才能を開花させていくところから展示が始まり興味深く閲覧した。そう言えば単行本第1巻の頃は「結構下手な絵だなー」と思っていたのを思い出した。しかし単行本表紙イラストがドーンと並んでいた場所ではその迫力に圧倒された。流石一流のデザイナーだなーと思った。

240223designs005240223designs006 しかも細部まで丁寧に描かれている。実物を見るとやはり凄いと感嘆してしまった。

240223designs09_20240429064801

立体物も多数展示されており、メカデザインの秀逸さが当たり前だがより理解し易くなってこちらも興味深かった。

240223designs011240223designs012 とてもじゃないが立体物を購入し自分で塗装して作ろうとは思えなかったけど。複雑過ぎて先に心が折れそう。

240223designs13_20240429064801

気がついたら2時間以上経過していた。正直大混雑で難儀したが、今までみたこともないものまで見れて大満足だった。最後に図録を購入。と言っても未だ発売されていないので会場来訪者限定で特別のサイトで予約購入する事になっていた。図録購入が個人的には本日最大のミッションだったので、後日トラブルで泣きをみないよう会場内で予約購入を完了させた。他のグッズ類はあまり我の購買意欲を刺激しなかったので退館した。総括すると、わざわざ横浜から東所沢まで来てまで訪れる価値はあり大満足だった。午後には雨は止む予報だったのにまだ降っており傘を開いて東所沢駅へ向かい帰路に着いた。

« 満足優先 | トップページ | 優味麺麻 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 満足優先 | トップページ | 優味麺麻 »