下館鶏皮
『さくらい食堂』から歩いて5,6分で次の目的店『盛昭軒』に到着した。この店も12年前に訪問している。下館ラーメンは狭い地域で根付いている「ご当地ラーメン」以前の「地ラーメン」と言うべき存在なので対象の店が少ない為こうなってしまうのだ。
こちらも創業1957(昭和32)年の老舗店であり、かつ製麺所として大部分の下館ラーメン店に麺を卸しているそうだ。この地での影響力は大きいそうだ。まるで山形の米沢ラーメンにとっての『ひらま』の立ち位置のようだ。到着したのは12時40分頃。店前に6人並んでいたので10分ほど待ってから入店を促された。こちらも内外装共渋い。店員はおじさん1人とおばさん3人、女店員1人。客席はテーブル席のみで4人卓が5つ。口頭で注文。先客14人後客6人。
とり皮入りラーメンを注文。でっかい丼で着丼。具材もひとつひとつ大きめで見た目がちょっとお雑煮みたいに見えた。ボリュームあるなぁ。でも実は昔は皆このくらいのボリュームのラーメンが当たり前だったけど、時代の変化と共に全体的に小型化が進んだのでは?この店の一杯は生きた化石なのでは?と思えてきた。
麺は自家製中細縮れ麺。具はきざみ葱、小松菜、平メンマ、ナルト1枚、海苔1枚、固茹で卵半分、鶏チャーシュー2枚。そして煮しめた鶏皮だ。スープは鶏ガラ主体の醤油濃いめ。若干鶏油も感じる。鶏チャーシューから滲み出たのかな。鶏皮はやっぱり元祖『さくらい食堂』の方がインパクトあったけど。でも全体的に「ラーメンを食べた感」をしっかり感じる事が出来て具と麺は完食し大満足で支払いを済ませた。
その後下館ラーメン元祖の店といわれる『筑波軒』にも行ってみたがシャッターが降りていた。「治療の為しばらく休みます」と張り紙がされていた。ここも12年前訪問しており、その時点で店主は結構年老いており1人で厨房に立っていたのを思い出した。ここは鶏皮追加トッピングとか無いし前回実食出来て何とか間に合ったのかな。『さくらい食堂』と『盛昭軒』は2店共ボリュームがあったので胃袋の余裕があまりない状態だったのでむしろホッとして駅へと向かった。30分ほど小山行きの電車を待って、帰りは小山から、良いタイミングで到着した新幹線に乗車し東京へ移動したので帰りはスムーズに家路につく事が出来た。新年早々下館ラーメンの再訪問が達成出来て良かったなあ。
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