師走老郷
12年ぶりに訪問した平塚。平塚と言えば個人的に外せないのが『老郷(ラオシャン)本店』。1957(昭和32)年創業の平塚を代表する老舗店だ。全国地麺巡りをした我からしてもかなり特徴的な個性を持つ地麺「平塚湯麺」を提供している。『大黒庵本店』を出た後直行して店に到着したのは開店13分前くらいだったかな。驚いた事に店前に9人の行列が生じていたので慌てて最後尾についた。あー前回訪問時から老朽化した店舗を建て替えたんだね。定刻に開店した頃には我の後ろにも5,6人続いていたので初回で満席となった。入口に券売機が設置されていたが「タンメン」と「ギョウザ」の2つのボタンのみ。店員は白髪のおじさんと中年の男とおばさん店員の3人。客席は厨房周りにコの字型カウンター15席。奥にテーブル席もあるようだが使っていないっぽい?以前は給水器が設置されたコの字型カウンターが2つほどあっておばちゃん店員がもっといた記憶があるが、店員も客席も絞ったみたいだ。卓上には冷水入りのピッチャーが等間隔で設置されていた。時代的にしょうがないとは言えあのレトロな感じが体感出来なくなったのは寂しい。
我は2ロット目となり20分くらい待たされ提供された。それにしてもこの面構え。タンメン発祥の地と言われている横浜と35kmほどしか離れていない平塚で何故にこんなに違うものが生まれたのか本当に不思議だ。単に名前が一緒というだけで全くの別物になっている。
麺は冷や麦と言っていいような柔らかめに茹でられた白い中細ストレート。具は玉葱の角切りと大量のわかめと平メンマ数本。そして爽やかな酸味が効いた透明スープ。提供時おばちゃん店員に「ラー油をかけてお召し上がりください」と言われたがしばらくはそのまま楽しむ事にした。酸味とわかめと冷や麦みたいな麺が絶妙に合っている。そこに玉葱の角切りが適度な食感のアクセントを生んでいる。卓上の特製ラー油をかけると一気に辛味だけではなく脂感も出てきて味が変わった。久々食べたけど実に美味しいし面白い。大満足だ。まだ横浜市内にこれを提供する店ってない気がする。平塚や厚木に足を運ばないとこの独特な一杯が食べられないというのも最早魅力の一つになっていると思う。完食して満たされた気持ちで退店出来た。外に出るとまだ数名店外待ちが生じていた。
平塚駅に戻り横浜へ直行して家路についた。県内移動だったけど気分転換も出来て良かったよ。





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